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Posted by ブクログ 2015年01月26日
今年の4月に亡くなった井上ひさし氏最後の長編小説。場所は昭和21年のシベリア。ソ連極東赤軍の捕虜となった元共産党員小松修吉は、その過去を買われて日本軍捕虜の思想教育の一環として発行されている新聞社に協力を要請される。そこで取材するうちに、収容所から脱走し3千キロ逃走の末、捕まった入江軍医将校からレー...続きを読む
Posted by ブクログ 2014年02月08日
読み終わった日が、ソチ五輪の開会式。かの日のソ連と今日のロシアでは大きく異なるのは承知。あの頃、ソ連がなくなるなんて思ってもいなかったなあと感慨。大きくなりすぎた国のひずみと、それを塗りこめる強引な手法は、現代の隣国を見るに必然なのか。その適応力と厚顔無恥は、小さな島国に閉じこもる我々には見習うべき...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月20日
井上ひさしの長篇小説『一週間』を読みました。
『東慶寺花だより』、『モッキンポット師の後始末』、『イソップ株式会社』に続き、井上ひさしの作品です。
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最後の長編小説。
昭和21年、ハバロフスクの収容所。
ある日本人捕虜の、いちばん長い一週間。
『吉里吉...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年04月20日
ソ連の捕虜となった主人公がどうにかして日本へ帰ろうとするはなし。歴史の題材はとても深刻なものを扱っているのに、ユーモアがあって面白い。全体を笑いのオブラートで包み込んでいるような感触。最後の終わり方が唐突であるように感じたが、落とすところは何気なく落としておいて、笑わせるところは笑わせるような語り口...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年08月21日
井上ひさしさんの遺作。連載小説であったとのこと。戦時中共産党員出会った主人公が、自分を陥れようとしたスパイMを追ってロシア二割ったところ終戦を迎え捕虜となる。捕虜となったある日呼び出されると、捕虜向けのプロパガンダとして作っている『日本新聞』なるものの編集室で働かないかと呼び出されるところから物語は...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年05月06日
息もつかせぬどんでん返しの連続。
故井上ひさしの連載小説をまとめたもの。
井上ひさしは通常、連載小説が一冊の本として刊行される際には修正、書き下ろし作業を行なったそうだが、
本作は遺作のため連載時のまま。
ラストがあっさりしているのは、そのせいかもしれない。
もし彼の寿命が伸びていたら、と考えざる...続きを読む
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