遺作集 花見川のハック

遺作集 花見川のハック

462円 (税込)

2pt

4.4

俺はもうまもなく死ぬだろう…ガン宣告を受けてから覚悟の10年、残された日時に刻みつけるように小説を書いた作家・稲見一良。男らしいやさしさを追い求め、花見川の自然を呼吸し、ときに少年の憧憬さえ甦る。本作品集は、腹水がたまり、半身になりながら、虫の息で、原稿用紙に鉛筆をなでるように書いた遺作の数々である。死を目前にして、透徹したまなざしで、人生を見つめた珠玉の物語。人は、こうやって生き、こうやって死ぬ……。

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遺作集 花見川のハック のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    これはとても良かったです!
    10の短編小説と、最後に詩のような1篇と、本人による「まえがき」と、当時の編集者による「あとがき」という、計13編すべてが良かったです。

    「遺作集」と書かれているとおり、亡くなる直前まで書いていた作品たちだそうです。
    病気だから…といった手抜き感や妥協は感じられません。

    0
    2025年12月07日

    Posted by ブクログ

    稲見一良ってゆう名前がなんかいいよね。ハードボイルドを基調としたファンタジーな短編。『ダック・コール』とテイストはほぼ一緒。オクラホマ・キッドがすごく素敵。無謀、無茶苦茶、だけど浪漫があるってゆうね。太田光さんとか本当はこうゆうのが書きたいんじゃないのかな、と思っている。

    0
    2012年01月28日

    Posted by ブクログ

    かつてこの著者の「セントメリーのリボン」を私は年間ベストワンに推したことがある。それほどまでに、彼が書く小説は衝撃的だった。

    稲見一良(いなみいつら)、1931年大阪生まれ。テレビCF、記録映画の記録製作などに携わり、84年肝臓がんの宣告を受けてのち、本格的執筆活動に入る。91年「ダック・コール

    0
    2011年09月17日

    Posted by ブクログ

    絶版。稲見さんは大阪出身でドキュメンタリーの監督などを経て、その傍ら、作家活動。千葉市花見川区を舞台(実名でないときもあるが、モデルであることは確か)に多くの短編小説を中心に書き、94年2月にガンの闘病の末、亡くなった。

    その名前すら知らなかったのだけど、ネット検索すると、「もっと知られてもいい作

    0
    2010年08月15日

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