ダック・コール

ダック・コール

814円 (税込)

4pt

石に鳥の絵を描く不思議な男に河原で出会った青年は、微睡むうち鳥と男たちについての六つの夢を見る―。絶滅する鳥たち、少年のパチンコ名人と中年男の密猟の冒険、脱獄囚を追っての山中のマンハント、人と鳥と亀との漂流譚、デコイと少年の友情などを。ブラッドベリの『刺青の男』にヒントをえた、ハードボイルドと幻想が交差する異色作品集。“まれに見る美しさを持った小説”と絶賛された第四回山本周五郎賞受賞作。

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ダック・コール のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    信頼のおける読友さんからのおすすめされ読みました。読書スランプの中、時間をかけ読みました。自然と鳥、そしてそこに登場してくるいろいろな人物の思いや人生、モヤモヤしたものはなく、どれも一本筋が通っており、読んでいて心地よかったです。特に密猟者と少年が交流する『密猟志願』源三爺の美しい回想『波の枕』贋作

    0
    2017年09月21日

    Posted by ブクログ

    稲見一良という作家との出会いは『このミス』である。見慣れない作家が過去にもランクインしているのを見て興味を持ったのが最初。寡作家だったので当時その作品は比較的手に入りやすく、文庫化されていた作品は容易に手に入った。
    物語の構成は世俗に疲れて旅に出た若者が出会った男が紡ぐ物語という構成を取っている。そ

    0
    2017年06月12日

    Posted by ブクログ

    出合えたことに感謝したくなる一冊。作者の言葉選びのたぐいまれなるセンスに「作家」の底知れぬ力量をみた。神々しい文章に、ただただ感動。

    0
    2021年02月07日

    Posted by ブクログ

     無気力な仕事に疲れ、気ままな旅をしていた青年は、ある日、石に鳥の絵を描く男と出会う。その夜、青年はまどろむうちに鳥と男たちに関する6つの夢を見る。

     ハードボイルドの語りと冒険小説の展開を各作品の基調としつつも、どこかメルヘンチックで幻想的な味わいもある、そんな不思議な作品集です。

     読んでい

    0
    2016年02月15日

    Posted by ブクログ

    「美しい、只々美しい。」

    ハードボイルドだけども美しい。
    冒険譚的なファンタジーだけども美しい。
    かけがえのない一瞬と引き換えに全てを失ったけれども美しい。
    やっぱり矜持は美しい。
    認める事、認められる事が美しい。
    滅びゆくものは美しい。
    年が離れていようが、過ごした時間が短かろうが、友情は美しい

    0
    2014年05月20日

    Posted by ブクログ

    自分とはまったく接点のない世界を
    体験できるのが読書の楽しみだとすると
    この作品は、まさにそれをもつものだった。
    正直、最初はなんじゃこりゃ、な感じだったし
    しばらくは全く興味もない鳥の世界の話かと
    つまんなくもおもったが、
    読み進めるうちに・・・はまった。
    それぞれの短編が実に愛おしい。
    ハードボ

    0
    2012年10月12日

    Posted by ブクログ

    その目には誇りのごとき鳥がいる/これは男性の琴線に触れるタイプなんではないかという気がする/プロローグの石に描かれた鳥のエピソードで引き込まれた/この早朝しかないという写真を撮ろうとするカメラマン助手の前にめったに見られないシベリヤ・オオハシシギが現れる/猟師のサムは美しいハトの大群と出会い大変な目

    0
    2024年11月05日

    Posted by ブクログ

    男が心に古郷を作るみたいな(解説で「原風景を獲得する」って書かれていた。そっちの方が言葉のチョイスとして良いね)、そんな感じの短編集。
    野鳥の描写が素晴らしくて、特にコガモの着水など風景としての美しさとコミカルさがこんなに少ない言葉で表し切れるのかと驚いた。リョコウバトの話が青い鳥要素もあって物悲し

    0
    2024年09月19日

    Posted by ブクログ

    全てに鳥が絡む短編集で面白かったが、これが歴代のミステリランキングの上位に入る作品として評価されている点については、それほどかなぁという気がする。

    0
    2022年03月30日

    Posted by ブクログ

    男のお伽話という趣きの短編集です。一人の男が夢を見ているような設定ですが、短編自体に鳥以外の接点はありません。どれもこれも雰囲気の違う話で全く飽きません。
    ハードボイルドな雰囲気のものもあれば、ジュブナイルっぽいものもあります。
    途中何故か僕の敬愛する野田知佑さんの本の引用も有ったりして、とてもとて

    0
    2020年06月06日

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