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生と死を見つめつづけた作家が、兄の死を題材にその死生観を凝縮させた遺作。それは自身の死の直前まで推敲が重ねられていた──「死顔」。明治時代の条約改正問題とロシア船の遭難事件を描きながら、原稿のまま残された未定稿──「クレイスロック号遭難」。さらに珠玉の三編を合わせて収録した遺作短編集。著者の闘病と最後の刻を夫人・津村節子がつづった「遺作について」を併録。
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Posted by ブクログ
「戦艦武蔵」を読んで好きになりました。こちらは「死」をテーマにした遺作短篇集。 「二人」と多分遺作の「死顔」は、どういう関係なんでしょう。 「二人」はまだ推敲段階だったか、大筋は同じなんですね・ 私は、先に読んだからかどうかわかりませんが、「二人」の方が好み。 このされた兄弟のやり取りは、こっちの方...続きを読むが好き。 一気に読めました。
吉村昭の妻津村節子が、夫の発病から死に至るまでを綴った「紅梅」を読み終え、また吉村作品を読みたくなりました。書店に行って、遺作短編集としてのこの本を見つけて読んでいます。
商品情報にもあるように、本当に本当に、生と死を見つめ続けた作家なんだなと思った。 あまりにも静かで深い死生観に打ちのめされる。あとからじわじわと効いてくる短編集。
歴史小説とは異なった著者の短編集。「ク号遭難」がここに含まれてるのがよくわからないが、一貫して死生観をテーマにしたもの。近い人の死を間近に見てきた著者の想いがよくわかる。家族は強い共同体で例え兄弟であっても一線を画すもの。死顔は家族以外に覗かれたくないもの。2019.6.1
兄の死を描いた作品を含む短編集。 そして、著者の最期について夫人が綴ったものがある。 吉村氏は兄の葬儀の際に、自分の死顔は子供たち以外に見せたくないと書いている。 そして、それは実行された上、亡くなったことさえすぐには知らせないようにと徹底していたという。 そのように、兄の死を描いた中にも、自分の時...続きを読むを考えているような節が見えていたように思う。 2015.1.7
【目的】読書会に向けて 【感想】おどろくほどシンプルな文章。平安時代の和歌を詠んだあとに万葉集を詠むよんだとき感じるような、そんなに愚直に表現していいものかと一瞬とまどうった。でも、その感覚は、慣れきった技巧的な文章との違いに違和感を感じただけであって、ただシンプルな文章は、それで良い。シンプルな文...続きを読む章は、比喩などで読み方の筋道が立てていられていない分、読者に感情が委ねられる。「兄弟の死に目を見届けなくては可哀相、死顔に手をふれたい、それが愛情を伝えることになる」という固定観念に一石投じられたように感じた。
吉村昭、遺作短編集。 吉村昭の死を見つめる、真摯な姿勢がよく分かる作品。 自らの死期を悟っても、うろたえない姿が目に浮かぶ。 作家で、夫人の津村節子による「遺作について」も、吉村昭のひととなりがよく分かった。
新潮文庫 吉村昭 「死顔」 「理想の死」をテーマとした遺作短編集。実際の著者の死(点滴とカテーテルを自ら抜いた死)が、正常な意思の中で行われた「理想の死」だったことがわかる 多くの家族や友人の死を看取り、多くの人間の生を描いてきた小説家の「理想の死」が、尊厳死と呼べるのか?生の放棄なのか ...続きを読む?考えさせられる 死顔を家族以外に見せないよう すぐ焼骨せよ、という願いも、人の死を知りすぎたゆえの配慮なのだろうか 著者にとって「理想の死」 *限界ぎりぎりまで 生きても苦しいだけだが、生きる努力を放棄すべきではない *死期を自ら悟ったのなら、延命措置はせず、薬服用と食の拒否により自ら死を迎える
大好きな作家だが、意外と生死にまつわる作品を読んでなかったので、ある意味新鮮だった。作者の生死感はなんとなく分かるが、実感がわかない。生死をさまよったことがないからであろう。 年をとるにつれ、共感していくのかもしれない。
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