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高校生になった智成の日常は少し変わっている。死者が見えるのだ。吹奏楽をやめ、早朝バイトをする智成は、夜明けには消えてしまう彼らとの、この静かな時間が好きだった。
だが、親友の妹・優子との突然の再会がすべてを変える。
「文化祭で兄の遺作を演奏する手伝いをしてくれませんか」手渡されたそれは、36時間もある壮大な合奏曲で――。
兄を失った優子。家族と別れられない死者。後悔を抱える智成。凍り付いていたそれぞれの時間が、一つの演奏に向かって、今動きはじめる。
「主人公たちの幸福を願わずにはいられない、愛おしい物語」(三上延)、 「これは小説でしか表現出来ない音楽だ。最後の別れはキラキラと輝いていた」(佐野徹夜)――感動と推薦の声!
「さよなら」ができない、すべての人に届けたい感動の青春小説。応募総数4,355作品から選ばれた第27回電撃小説大賞の《メディアワークス文庫賞》受賞作!
Posted by ブクログ 2021年05月27日
友達に薦められて読んだ本だったのですが、予想以上に幸せな気持ちで読むことができました。
『君と、眠らないまま夢をみる』
この題名に込められた作者の想いが読み終わった後にきっと貴方に届くと思います。
また、表紙のデザインについても心に届くものがあると思います。
今回の感想が抽象的になってしまってすみま...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月10日
ケンカ別れしたまま親友を失った主人公。亡き親友の妹との再会、そして渡された演奏時間36時間という前代未聞で壮大な合奏曲の楽譜。止まってしまった時間が動き始める─。人生において失うものは人それぞれ。それは目の前の夢や目標だったり、あるいは大切な人だったり。その`さよなら´とどう向き合うか。柔らかな表現...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年05月01日
高校3年生の智成は、吹奏楽部の部長から、人が少ないので、入ってくれないかと誘われる。バイトの方が大事だということで断ったものの、別の後輩からも吹奏楽部に入らないかと誘われる。ただし、別の理由があった。その人は、事故で死んだ友達の妹で、「兄が遺した曲を演奏してくれないか」と言われる。でも、それは36時...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月01日
第27回電撃小説大賞で、メディアワークス文庫賞を受賞した作品とのこと。
自分には合わない話だった。
死者のことを止者を呼び、時間が止まっているだけで
同じ世界に生きているという設定は面白いと思うし
演奏に36時間かかる曲を止者を協力して
演奏するというストーリー自体は良いのだが
ブランクがある智成...続きを読む
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