村松剛の作品一覧
「村松剛」の「新版 ナチズムとユダヤ人 アイヒマンの人間像」「[新版] おおエルサレム! アラブ・イスラエル紛争の源流」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「村松剛」の「新版 ナチズムとユダヤ人 アイヒマンの人間像」「[新版] おおエルサレム! アラブ・イスラエル紛争の源流」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
ユダヤ人(など)の大量殺人、ホロコーストにおける、主に殺害対象者の絶滅収容所等への鉄道輸送を一手に担ったアドルフ・アイヒマンの経歴と裁判記録。生き残りの被害者の生々しい虐待の経験の証言が第一部に置かれその後アイヒマンの経歴とナチ・ドイツによるユダヤ人迫害の経過が折り混ざったような文章が続く。 全体として、アイヒマン裁判の記録の面もあるがアイヒマンの個性とナチ・ドイツのホロコーストの概説書の側面が強いか。
本書にもあるように、文学を超えた出来事であるのでこのような本の方がいわゆるホロコースト文学を読むより今日的教訓になると思われる。例を上げれば、やはりホロコースト研究所を読む方が「夜と霧
Posted by ブクログ
ろくに三島由紀夫の著作を読まずに、本書をよんでしまったのは良くなかった。
ただ三島が右旋回していくさまに、友人である著者や周囲の人間は随分戸惑ったことだろう。書中には小林秀雄を引っ張り出して思いとどまらせようとしたことが紹介されている。
多分他にもそんな“忠告”めいたものを三島はたくさん受け取ったのかもしれない。そして思っただろうか、なぜ自分の本気を信じてくれないのか、焦燥を理解してくれないのだと。
軋轢はひどくなり、しまいには著者自身、絶縁状態というほど溝は深まった。最後に「頭の中の攘夷をする必要がある」と言われ、血走った目で見据えられた著者の心持ちを想像する。自分を否定する友人の姿