野田高梧の作品一覧

「野田高梧」の「シナリオ構造論」ほか、ユーザーレビューをお届けします!

作品一覧

  • シナリオ構造論
    4.5
    構造から「映画」を考える、シナリオ創作の伝説的入門書、半世紀を経て待望の復刊! 『晩春』、『麦秋』、『東京物語』、そして『秋刀魚の味』…… 世界にも名高い日本を代表する映画監督・小津安二郎の片腕として「小津組」の中核を担い、日本映画の黄金期を築いた伝説的脚本家・野田高梧が、映画における「脚本」の役割を真摯に追求し、実践的に解き明かした、歴史に残る画期的シナリオ創作論。 著者の野田高梧は1924年松竹に入社、「愛染かつら」(1938年)の爆発的ヒット、脚本部部長などを経てフリーとなった。その後も親交の深かった小津と本格的にタッグを組み、『晩春』(1949年)から小津の遺作となった『秋刀魚の味』(1962年)までの全作品を手がけ、小津の持ち味を活かした粋な日本のホームドラマの達人として尊敬を集めた。1950年にシナリオ作家協会が設立されると初代会長を務め、後進の指導にも尽力した中で執筆されたのが本書である。 1952 年の初版刊行以来、何度も版を重ね改訂され、日本の脚本術の先駆けである本書は、事例として取り上げるのは主に1940~50 年代の邦画、洋画、文学作品ではあるものの、今日においても通じる作品づくりの普遍的な基礎を抽出しており、これまで数多くの脚本家、小説家の生涯の友として愛用され、名だたる人材を育てている。長らく絶版状態にあった本書だが、脚本家、シナリオライターのみならず、あらゆる創作者にとって永遠に必携の一冊であることは間違いないだろう。 なお、2016年7月、日本映画の黄金期を担った小津安二郎督初め多くの映画人が集った蓼科高原に「新・雲呼荘 野田高梧記念蓼科シナリオ研究所」がオープンし、遺された貴重な、膨大な資料が保存、公開されている。 http://www.noda-tateshina.jp/

ユーザーレビュー

  • シナリオ構造論

    Posted by ブクログ

    著者てある野田氏は私が生まれる半年前に亡くなっている。かような古い本が未だに復刊され読み継がれるのは不思議な気持ちになる(まぁ、古典と呼ばれる本はさらに古いのであるが)


    ここあるのは、黎明期の映画におけるシナリオ作成技巧の基本のようだ。今や、YouTuberやゲームクリエイターが、映画に代わる新たな体験を生み出している時代である。しかし、ここにあるの技法は今の世界の中にもいきづいている。

    人間の架空の世界を生み出す技術は、積み上げのなかから生まれてきたのだと実感する。

    0
    2017年03月07日
  • シナリオ構造論

    Posted by ブクログ

    古い本なので、文体と、出てくる実例の作品が古く、読み進めるのに時間がかかってしまったが、非常におもしろかった。
    構造論はシンプルでわかりやすい。また、映画とはなにかが、繰り返し語られている。

    0
    2021年05月20日

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