高丘親王航海記

高丘親王航海記

784円 (税込)

3pt

澁澤龍彦没後30年。遺作となった伝説の傑作幻想小説が、いま新たな装いで!

平城天皇の皇子に生まれ、嵯峨天皇即位すると皇太子に立てられるも、父上皇と天皇との諍い(薬子の変)により廃された高丘親王。出家し弘法大師の直弟子となった親王は、東大寺大仏の再建に尽力するなど重要な働きを果たすが、晩年に至り朝廷に入唐求法の願いを出し、唐へ渡った。

親王の真の願いは、幼き日に父帝の寵姫藤原薬子に教えられ、憧れていた天竺を訪れることだった。
貞観七(865)年正月、高丘親王は唐の広州から海路、天竺へ向かった。鳥の下半身をした女、犬頭人の国など、怪奇と幻想の世界を遍歴した親王はやがて旅に病み、その心に去来したものとは……。

無類の面白さと、静かなる気品に満ちた傑作幻想小説。著者の死後に読売文学賞が与えられた。
高橋克彦さんの傑作解説も再収録!

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高丘親王航海記 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    おもしろい!
    好きだわ〜゚+.゚(´▽`人)゚+.゚

    澁澤龍彦の「小説」は、犬狼都市の短編を読みました。長編は初めて。
    高岳親王が天竺を目指す航海記。
    道中出会う人々や親王の夢が入り混じって、神話みたいなお話。
    おもしろかった!

    0
    2024年05月13日

    Posted by ブクログ

    この小説で卒論を書きます。小説の最後があまりにあっさりしていて親王らしく、読むたびにうっかり泣きそうになる。薬子、鳥、卵や石などの丸いオブジェ、鏡、アンチポデス。動物も植物もたくさん出てくる。混沌とした夢と現実、めくるめく不思議の旅。澁澤龍彦を知ることになった特別な本であると同時に、最高にファンタジ

    0
    2023年07月04日

    Posted by ブクログ

    大学生の時に読んでこんな奇想天外で面白い小説があるのかと驚いた。字も大きく読みやすい新版が出て嬉しい。これだけの内容を一冊にまとめて、まさに著者の集大成。遺作と知り、なお感慨深い。敢えて難字にルビもふることなく、読者を選ぶ姿勢もいい。是非、読破して、読書の頂点に挑戦してほしい。

    0
    2023年04月12日

    Posted by ブクログ

    めーーーちゃくちゃ面白かった。
    安展と円覚の真珠ディベートいいなあと思ってたらしっかり次に繋がっていってますます惹かれたし、わたしも皇子と友だちになったらミーコって呼びたすぎる。

    0
    2022年09月30日

    Posted by ブクログ

    BOOKOFF オンラインで澁澤龍彦をまとめて買った中の一冊。
    学生時代に読んだ時には全然面白さがわからなかったが、今回再読して堪能した。
    思うに以前読んだ時には私の教養や興味が充分でなかったのだ。

    言ってしまえばタイトル通り、高丘親王の冒険譚なのだが、行く先々で出会うものやことがことごとく幻想的

    0
    2022年09月23日

    Posted by ブクログ

    南方熊楠風味の
    ガリバー旅行記的な読後感。
    あり得ない世界なのに、
    脳内に映像化されるのは筆力か。
    読み返すたびに発見がありそう。

    0
    2022年02月27日

    Posted by ブクログ

     天竺を目指す旅の中で親王の体験する夢とも現実とも知れない、まさに夢現の世界が展開する。自分が見る夢といえば何かに追われたり、ひどく焦ったり、ブレーキをいくら踏んでも車が停まらないような寝覚めの悪い夢ばかりで、毎晩のように幻想的な夢を見る親王が羨ましい。男はいくつになっても薬子のような女性に憧憬を抱

    0
    2021年12月12日

    Posted by ブクログ

    読み終わって数年経ちますが、この不思議な世界は、澁澤龍彦の頭の中をのぞいているかのような、軽いめまいをおぼえるほどです。高岳親王航海記を読んだ後に、ウンベルトエーコのバウドリーノを読むのもオススメ。

    0
    2021年10月09日

    Posted by ブクログ

    澁澤龍彦の遺作。
    貞観時代、高丘親王(67歳)は天竺へ船出する。
    船は南洋をぐるぐる流され、夢か幻か現実か時間もあやふやに、怪奇幻想の世界へ。
    病に倒れかけた親王は彼らしい方法で天竺へ向かう。

    なんとなく鳥人間と航海のイメージでクラーク・アシュトン・スミスの「エウウォラン王の航海」を思い浮かべたが

    0
    2018年04月19日

    Posted by ブクログ

    ねっとりした南海諸島の濃い空気と対照的に、自由で軽やかな精神が描かれていて独特の浮遊感がある。なんとも言えず心地いい。

    0
    2018年01月02日

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