作品一覧

  • 「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む
    3.6
    執筆者(以下、本書の掲載順) 西森路代、清田隆之、松岡宗嗣、武田砂鉄、前川直哉、佐藤結、岩根彰子、鈴木みのり かつては「娯楽の王様」と呼ばれ絶大な影響力を誇った地上波テレビも、SNSや「YouTube」の普及、ライフスタイルの変化に伴い、かつてほどの勢いを失っている。その原因には、視聴環境の変化だけではなく、アップデートされていないジェンダー観や「やらせ」などの演出面の問題、そしてマイノリティへの配慮やコンプライアンスなどの様々な問題が複合的に絡んでいて、テレビはマスメディアとして変革を迫られている。 一方で、ドラマでは、野木亜紀子、宮藤官九郎、坂元裕二などの作家たちは、自らの作品で新たなジェンダー観を描き、バラエティー番組では「お笑い第7世代」が活躍するなど、従来の価値観に縛られないコンテンツも相次いで登場して、テレビの新たな可能性を感じさせてもいる。 「テレビは見ない」「「YouTube」は見る」といった二者択一の議論ではなく、テレビのどこがダメで、どこが面白いのかを正面から語るために、昨今大きな注目を集め、また社会的な課題でもあるジェンダーやフェミニズムの視点からバラエティーとドラマを中心としたエンターテインメントコンテンツを問い直す。 様々なジャンルで活躍する書き手がテレビの「いま」に切り込む、「テレビ好き」も「テレビ嫌い」も必読の新しいテレビ論。 2020年に放送され話題になったドラマ『チェリまほ』(テレビ東京系)のプロデューサー本間かなみへのインタビューも所収する。
  • 追悼 春日野八千代 永遠の白バラのプリンスに捧ぐ
    -
    宝塚の地に咲き誇る一輪の白いバラよ、いつまでも――。凛とした美とたたずまいで多くのファンを魅了し、生涯現役を貫いた永遠の男役・春日野八千代。歌劇団に身を尽くした生涯を数々のエピソードとともに振り返り、心からの感謝と哀悼の意を捧げる。

    試し読み

    フォロー
  • 宝塚という装置
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 宝塚歌劇は私たちの多様な「夢」の結晶だ!物語、男役という存在、音楽・オペラ、ファン、ゴスロリ、場所性などの視点から宝塚という文化の社会的な意義を提示し、その甘美な世界へと誘惑して魅力をあますところなくレクチャーする。

    試し読み

    フォロー
  • 写真空間1 特集 「写真家」とは誰か
    -
    1~4巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 世界を批判的に再考して再創造するために、写真メディアと向き合い語り尽くす。誰もが「写真家」でありうる現在、アマチュア写真家、観光する写真家、デジタル時代の写真家とは誰なのか。気鋭の論者たちの特集と強力な連載が「写真空間」を立ち上げる。

    試し読み

    フォロー
  • 情報は誰のものか?
    -
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 デジタルメディアの普及とネットワーク環境の整備は公私の境界を消し去り、著作権の容易な侵害とともに、「自由文化」を創造する可能性をも生み出した。公有/共有/私有の枠組みを超えて消費される情報のコントロールモデルと、それに適した著作権の行使を提唱する。

    試し読み

    フォロー
  • 『明るい部屋』の秘密 ロラン・バルトと写真の彼方へ
    -
    1巻3,300円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ロラン・バルトの遺作であり写真論の最重要文献である『明るい部屋』。そこに織り込まれた謎めいた言葉に触発され、これまでに多くの論考が紡がれてきた。それらを集成することで、『明るい部屋』に潜在する秘密を解き明かす。

    試し読み

    フォロー
  • こんなスポーツ中継は、いらない!
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 野球、サッカー、テニスなど、日本のプロスポーツがいつまでたっても世界レベルに達しないのはなぜか?身体能力の違いや技術レベルの低さ、そして優秀な指導者の欠如…そんな表面的で効果のない批判ではダメだ。われわれとスポーツのあいだにこっそりと忍び込み、スポーツ観形成に無意識のうちに働きかけるサブリミナル・メディア「スポーツ中継」こそが、諸悪の根源なのだ。試合の醍醐味を伝えない実況アナウンサーや、自慢話に終始する解説者など、一部の悪しきスポーツ中継を断罪し、日本でスポーツが文化として成熟するために、スポーツ中継はどのようにあるべきか、その可能性を探る。

    試し読み

    フォロー
  • 従軍のポリティクス
    3.0
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 戦中期、戦時総動員体制のもとで多くの民間人を国家的暴力へと駆り立てた〈従軍〉は、現代社会にどのようなかたちで息づいているのか。「報道」「女性」「宗教」などを切り口に、人々を直接的・間接的に戦場へと動員する〈従軍〉の論理を解明する。

    試し読み

    フォロー
  • プライバシーと出版・報道の自由
    -
    1巻1,760円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 表現の自由とプライバシー権のせめぎあいの歴史を再検討していくと何が見えてくるのか。「犯罪報道とプライバシーの保護」「小説とプライバシーと表現の自由」「芸能人とプライバシー」の3つの視点をとおして、出版・報道の本質的な問題に再考を促す。

    試し読み

    フォロー
  • 富士山と日本人
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 日本のランドマーク・富士山はなにを象徴しているのか?崇高さか親しみか、女性性か男性性か-そのイメージにはつねに両義性がともなう。文化によって時代によって変遷する富士のイメージをたどりながら考察する日本人論。

    試し読み

    フォロー
  • 森山大道とその時代
    -
    1巻3,300円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 時代に先駆け併走する森山大道を、人々はどう受け止めてきたのか。各年代ごとの批評・評論と百点を超える写真を集成して、森山大道が格闘してきた時代性と「森山大道とは何者か」を明らかにする。

    試し読み

    フォロー

ユーザーレビュー

  • 「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む

    Posted by ブクログ

    気になるドラマが立て続けに始まり、社会人になってから今1番テレビを観ているので気になって購入しました。
    テレビを観る人が年々減ってきているなか、特にジェンダー意識に焦点を当てて今のテレビの問題点を洗い出していくという内容。
    テレビが面白くなくなったのは、言いたいことが言えなくなったからではなく、時代の変化に合わせず昔は良かった精神で価値観をアップデートしないからなのではないかと書かれています。概ね賛同ですが、お笑い第7世代の台頭やテレビドラマではジェンダー意識が洗練されたものも増えつつあり希望も微かにあるということです。話題に上がる作品や番組を観ていなくても勉強になり、むしろ観るきっかけになる

    0
    2021年05月01日
  • 「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む

    Posted by ブクログ

    お笑い、ドラマの演者、作り手側の意識の変遷が見られた。◯世代とカテゴライズされることにより消費が早まる、なるほどな。

    女性、というものは男性によって面白おかしく観察され消費されるためだけの存在だった。女向けはこんなもんでいいでしょ、と舐められていたものが、近年の女性向けドラマ作品ではそうでないものが生まれてきた。シスターフッドの章では女性のための物語には必ずしも男性は必要ない或いは障害として描かれているものが紹介されている。

    「ワイドショーは議論されない」
    確かに。
    どうせくだらないことしかやってないから見ない、論ずるに値しない。それで切り捨ててしまうと、この世界は永遠にこのまま変わらない

    0
    2025年09月17日
  • 「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む

    Posted by ブクログ

    面白い!もう10年以上テレビのない生活をしているので、いまのテレビエンタメコンテンツがどんなものか薄っすらとしか分からない。けれどテレビを見ずとも、テレビの影響を色濃く受ける社会で生きている私たちは、直接的にも間接的にもテレビの影響を受けているのだろうと感じた。

    複数の著者の共著なので、それぞれのコラムは短く、もっと深く知りたいとも感じたが、エンタメをフェミニズムとジェンダーから見つめ直すために、広く辺りを見回せてくれる良書だった。

    とくに感銘を受けたのは2個目のコラム。テレビに限らずSNS、映画などでも引っかかる部分について、男性の著者がここまで敏感に感じ、文章にまとめ、世の中に発信して

    0
    2025年02月22日
  • 「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む

    Posted by ブクログ

    どこで紹介されたのか忘れてしまいましたが、2023年2月7日に「読みたい」に登録していた本。

    自分はあまりテレビを見ないので、タイトルの『「テレビは見ない」というけれど』という文言が気になっていたのですが、実はサブタイトルになっている「エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む」の部分がとっても重要な本でした。

    複数の著者からなる本ですが、「フェミニズム・ジェンダーから読む」ことを重視していることもあってか、著者は女性やゲイの方が中心。
    いずれの著者も、(テレビ番組に対して)ジェンダーに関する自身の立ち位置を大切にした考え方や見方を持っていて、それらに力強さを感じましたし、そのよ

    0
    2024年10月14日
  • 「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む

    Posted by ブクログ

    お笑い、バラエティー、ワイドショー、ドラマの中でのジェンダー問題を西森路代さんをはじめとした著者の方々が解説してくれる本。今まで漠然と触れてはいたがここまでまとまっているのは貴重。

    0
    2021年09月26日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!