「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む

「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む

1,980円 (税込)

9pt

執筆者(以下、本書の掲載順)
西森路代、清田隆之、松岡宗嗣、武田砂鉄、前川直哉、佐藤結、岩根彰子、鈴木みのり

かつては「娯楽の王様」と呼ばれ絶大な影響力を誇った地上波テレビも、SNSや「YouTube」の普及、ライフスタイルの変化に伴い、かつてほどの勢いを失っている。その原因には、視聴環境の変化だけではなく、アップデートされていないジェンダー観や「やらせ」などの演出面の問題、そしてマイノリティへの配慮やコンプライアンスなどの様々な問題が複合的に絡んでいて、テレビはマスメディアとして変革を迫られている。

一方で、ドラマでは、野木亜紀子、宮藤官九郎、坂元裕二などの作家たちは、自らの作品で新たなジェンダー観を描き、バラエティー番組では「お笑い第7世代」が活躍するなど、従来の価値観に縛られないコンテンツも相次いで登場して、テレビの新たな可能性を感じさせてもいる。

「テレビは見ない」「「YouTube」は見る」といった二者択一の議論ではなく、テレビのどこがダメで、どこが面白いのかを正面から語るために、昨今大きな注目を集め、また社会的な課題でもあるジェンダーやフェミニズムの視点からバラエティーとドラマを中心としたエンターテインメントコンテンツを問い直す。

様々なジャンルで活躍する書き手がテレビの「いま」に切り込む、「テレビ好き」も「テレビ嫌い」も必読の新しいテレビ論。

2020年に放送され話題になったドラマ『チェリまほ』(テレビ東京系)のプロデューサー本間かなみへのインタビューも所収する。

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「テレビは見ない」というけれど エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    気になるドラマが立て続けに始まり、社会人になってから今1番テレビを観ているので気になって購入しました。
    テレビを観る人が年々減ってきているなか、特にジェンダー意識に焦点を当てて今のテレビの問題点を洗い出していくという内容。
    テレビが面白くなくなったのは、言いたいことが言えなくなったからではなく、時代

    0
    2021年05月01日

    Posted by ブクログ

    お笑い、ドラマの演者、作り手側の意識の変遷が見られた。◯世代とカテゴライズされることにより消費が早まる、なるほどな。

    女性、というものは男性によって面白おかしく観察され消費されるためだけの存在だった。女向けはこんなもんでいいでしょ、と舐められていたものが、近年の女性向けドラマ作品ではそうでないもの

    0
    2025年09月17日

    Posted by ブクログ

    面白い!もう10年以上テレビのない生活をしているので、いまのテレビエンタメコンテンツがどんなものか薄っすらとしか分からない。けれどテレビを見ずとも、テレビの影響を色濃く受ける社会で生きている私たちは、直接的にも間接的にもテレビの影響を受けているのだろうと感じた。

    複数の著者の共著なので、それぞれの

    0
    2025年02月22日

    Posted by ブクログ

    どこで紹介されたのか忘れてしまいましたが、2023年2月7日に「読みたい」に登録していた本。

    自分はあまりテレビを見ないので、タイトルの『「テレビは見ない」というけれど』という文言が気になっていたのですが、実はサブタイトルになっている「エンタメコンテンツをフェミニズム・ジェンダーから読む」の部分が

    0
    2024年10月14日

    Posted by ブクログ

    お笑い、バラエティー、ワイドショー、ドラマの中でのジェンダー問題を西森路代さんをはじめとした著者の方々が解説してくれる本。今まで漠然と触れてはいたがここまでまとまっているのは貴重。

    0
    2021年09月26日

    Posted by ブクログ

    最近のテレビドラマやバラエティにおいてのフェミニズムやジェンダーについて考えていくとても面白い内容。
    テレビ離れしている若者が増えている、とは報道されるものの、細かくなんで?ということはあまり説明されていない。もちろんYouTubeやNetflixのように自由な時間に観れるコンテンツが増えたからと推

    0
    2021年07月20日

    Posted by ブクログ

    なんとなく嫌な予感がして、手に取っていなかった本書。しかし、週末猛烈に『問題のあるレストラン』に関する批評が読みたくて、ついに読んだ。

    予感は確かに当たっていて、「個人的な見解をまとめてみたい。(清田隆之)」p53に留まっているように思うエッセイもあった。

    が、ラストの鈴木みのりさんの章でがつん

    0
    2022年03月07日

    Posted by ブクログ

    執筆者8人が13の章をそれぞれ担当しているため人によって読み応えの差が激しい。
    その中でも鈴木みのりさんが担当する最終章だけは群を抜いている。問いかけや指摘が耳に痛い。

    0
    2021年12月31日

    Posted by ブクログ

    武田砂鉄さんの文章が読みたくて手に取った。
    フェミニズム、ジェンダーって女性でも難しい。

    常に感じてしまうのは、子供を産んで育ててないと女としてダメなのかとか、異性に選んでもらえるようにしないと、という地下の強迫観念。家族という概念が多様化しつつある現代だが、育ってきた環境がそう思わせないのか。自

    0
    2021年08月15日

    Posted by ブクログ

    第7世代がどんな存在であるかをあまり考えずにぼんやりバラエティを見てた者なので、西森路代さんの指摘をはしめ、彼らが相対化したエンタメ業界の問題点などを俯瞰する一冊になった。ドラマの章は見ておくべき作品のリストが充実したのと、楽しみ方、見るときの視点を得られたのでまぁまぁ満足。

    点数低めなのは、リア

    0
    2021年06月13日

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