光文社文庫の検索結果

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  • 無縁坂~介錯人別所龍玄始末~
    3.7
    牢屋敷の首打役を務める別所龍玄二十二歳。介錯人・別所一門の名を背負い、切腹する侍の介錯を頼まれることもある。小柄で物静かな姿は童子のようでありながら、その介錯を知る者の間では凄腕と囁かれる。斬る者と斬られる者、その一瞬に生まれる心の働きだけが、ただそこにある――。不浄と呼ばれ、恐れられる首斬人の生き様と矜持。涙溢れるシリーズ第一作。
  • なぜ、そのウイスキーが謎を招いたのか
    3.3
    ここは仙台のバー。坂本には酒と一緒に飲み干したい一つの疑問があった。バーテンダーの安藤がその思いに気づき問いかけると、中学時代の女友達が一年前にかけてきた電話から始まる一件について語り出した。夫が亡くなり、コレクションのウイスキーを売りたい、と彼女は言うのだが……。(「何故、フォア・ローゼズの天使の分け前がなくなったのか?」) 話を聞いた安藤が解き明かす真相とは!
  • ブラックウェルに憧れて~四人の女性医師(仮)~
    3.8
    20年前、中央医科大学の解剖学実習で組まれた女性だけの班――長谷川仁美、坂東早紀、椎名涼子、安蘭恵子の4人は、城之内泰子教授の指導のもと優秀な成績で卒業しそれぞれの道を歩んできた。順調に見えるキャリアの裏には、女性ゆえの苦労もある。人生の転機を迎えた彼女たちに、退官する泰子が告げる驚きの事実とは? 今こそ読まれるべき珠玉の人間ドラマ!
  • 形見~名残の飯~
    -
    隅田川縁の「橋場の渡し」近くにある一膳飯屋『しん』。母娘が営むこの店には今日も訳ありな客たちが訪れる。才能を嫉妬され夫に子育てや家事を詰られる女職人、亡き妻の不貞を疑う酒問屋の隠居、借金苦のために愛犬を処分した男……。そして今巻では、『しん』に新しい働き手が加わる。だが、その人物のせいで店は大騒動に巻き込まれる――。好評の時代シリーズ、飛躍の第三弾。
  • 裏切老中~闇御庭番(一)~
    5.0
    将軍・家慶の公儀御庭番である菅沼外記は、老中・水野忠邦の命により、佞臣・中野石翁を罠に嵌めるが、口封じのために水野に命を狙われてしまう。外記は試練を経て、水野とその配下の御目付・鳥居耀蔵の悪政を正す「闇御庭番」として生まれ変わる。家慶の密命を帯び、仲間とともに巨悪に立ち向かう正義の男。時代小説の醍醐味が詰まった傑作シリーズ、ここに始まる。(『闇御庭番 江戸城御駕籠台』改題)
  • シャガクに訊け!
    -
    大学2年の松岡えみるは単位取得の条件として社会学部一人気のない上庭ゼミに入り、学生相談室の補助をすることに。そこへやって来たのは家族、友人関係のトラブルを抱えた学生たちだった。社会学の知識で彼らにアドバイスを贈る上庭に、えみるも次第に心を動かされ――。コミュ障で根暗の社会心理学講師×お人よしで責任感の強い女子大生コンビがお悩み解決に導く!
  • 神奈川宿 雷屋(いかずちや)
    3.0
    お実乃が奉公する神奈川宿の茶屋・雷屋は、二階でもぐりの旅籠もやっていて宿賃は割高。客もわけありで癖の強い連中ばかりで、お実乃はしょっちゅう振り回されている。ある日、それまで元気そうにしていた客の老婆が、突然、夕餉のあとで謎の死を遂げる。厄介事を嫌い、「病死だ」と言い張る主人の仁八に不信感を抱いたお実乃は、真相をさぐろうとするが……。
  • 女童(めのわらわ)
    5.0
    大西浩平は精神を病んだ15歳の娘・恵子と二人暮らしを始めた。部屋から出られない恵子につきっきり、仕事も放り出しての父子密着生活は、平穏で幸せな時間でもあった。しかし、恵子への欲望が見え隠れする主治医、ヒステリックな恵子の母親、浩平の愛人など、周囲の人々との関わりが、二人の前途に不穏な影を落としていく――。衝撃作『ボダ子』の前日譚!!
  • おじさんのトランク~幻燈小劇場~
    5.0
    脇役俳優の私は、プロデューサーの頼みで、幼少期に出会った“おじさん”を題材に舞台を手掛けることに。彼が何者だったのかを調べ始めると、所有品と思しき古いトランクが見つかった。そこから、おじさんがとある怪事件に関与していたと判明し――。私が辿り着くのは家族の歴史か、自身の出生の秘密か。人生の意味を問う、異色の幻想譚。
  • 迷宮の門~警視庁特命捜査対策室九係~
    5.0
    1~3巻748~770円 (税込)
    交番勤務中の岩城は、新設された特命捜査対策室九係への配置転換を命じられた。九係は、「現行の捜査に対して、疑問=Qを持った事件」について、別の切り口で捜査する。故に、一歩間違えば、即廃止という崖っぷちの部署である。現場に残された折り鶴に着目し、自殺と判断された事件を再捜査すると……。12年前に起きた母娘心中事件の真相が浮かび上がる!
  • 女はいつも四十雀(しじゅうから)
    3.3
    女の四十代は、子育ても仕事も社交もおしゃれもとなると、本当に忙しくて大変だ。だが「楽しく有意義な四十代を迎えれば、その延長としての五十代がやってくる」。(「はじめに」) そう、女の人生、勝負はいつも四十から。ここでの積み重ねが、その後の人生を豊穣にする。10年以上にわたって「STORY」の巻頭を飾る人気エッセイ、平成最後の5年分収載。
  • 今日の芸術 新装版~時代を創造するものは誰か~
    4.3
    「今日の芸術は、うまくあってはいけない。きれいであってはならない。ここちよくあってはならない。」――斬新な画風と発言で大衆を魅了し続けた岡本太郎。1954年の底本刊行当時、本書は人々に大きな衝撃を与え、ベストセラーとなった。彼が伝えようとしたこととは何なのか? 「伝説」の名著は、時を超え、いつの時代にも新鮮な感動を呼び起こす。
  • ケーキ嫌い
    4.0
    手土産もディナーの最後も、なぜケーキ? 嫌いな人はどうすればいいの? 困りませんか? 「お気持ちだけ」と言えなかった長年のもどかしさに始まり、酒にぴったりの創作レシピから、ロドルフ殿下や『ロンパールーム』の牛乳など懐かしの食の思い出まで――おいしく詰まったヒメノ式食エッセイ集!(『何が「いただく」ぢゃ!』改題)
  • みぞれ雨~名残の飯~
    4.0
    隅田川縁にある橋場の渡し傍にある一膳飯屋『しん』には今日も、訳ありな客たちが、一時の休息を求めて訪れる。我が子との別れを決意した女、夢破れた元戯作者、父の借金で苦しむ女、男勝りで剣術に没頭する女剣士――。この店にいると皆、素直になれるのだ。ある者は、新たな一歩を踏み出し、ある者は過去に決別する。好評を博した時代小説シリーズ、待望の第二弾。
  • 京都文学小景~物語の生まれた街角で~
    4.2
    川端康成、中原中也、尹東柱――京都と縁のある文学を題材に、不思議な出会いに翻弄される人々を描く。不良少年の東柱、彼の名前の由来は戦時中独立運動の疑いで投獄された尹東柱だった……。(「東柱と東柱」) 大学生の秀文は、曾祖父と笑顔で写真に写る謎の女性の姪孫を訪ねた……。(「『土曜日』のフランソア喫茶室」) 第8回京都本大賞受賞の著者が紡ぐ、新たな京都ミステリ4編。
  • 刀と算盤~馬律流青春雙六~
    5.0
    江戸の町に『馬律流』という武術を伝える道場があった。その主人・紗六新右衛門の長屋に『唯力舎』という変わった貼り紙がある。そこでは一瀬唯力という男が「黒字になった時から一年間、儲けの一割を報酬」として支払うことを条件に、経営指南をしてくれるという――。唯力と新右衛門をはじめとする仲間たちが知恵と勇気を振り絞る、青春時代小説!
  • ひとんち 澤村伊智短編集
    3.8
    他人の家とは何か「ズレて」いる――。友人の香織の家に遊びに行った「わたし」。近況報告するうち、各々の家に伝わる独自のルールの話になり……。(「ひとんち」)「私」は食玩コレクターの柳から、「シュマシラ」という聞いたことのないUMAをモチーフにしたロボットを見せられ……。(「シュマシラ」)ホラー小説の新鋭・澤村伊智による、日常のすぐそばに潜む恐怖を描いた全8編!
  • なぜ、そのウイスキーが死を招いたのか
    3.5
    ここは仙台のバー。ローカル誌の記者が、一週間ほど前の事件を思い出しバーテンダーに語り出した。――三ヶ月前に取材をした医師が殺されたと知り合いの新聞記者から連絡が来た。現場に駆け付けると、微かに燻製のような匂いが漂ってくる。この香りは一体――?(「何故、死体はオクトモアで濡れていたのか?」) 話を聞いたバーテンダーが真相を解き明かす!
  • 橋場の渡し~名残の飯~
    4.0
    江戸は隅田川縁にある橋場の渡し。千住大橋の下流にある、この渡しの側に母娘で営んでいる一膳飯屋『しん』がある。育ての親との別れを決意した相撲取り、恋人との逢瀬を楽しむ芸者、母親と離れて暮らしてきた息子、可愛い娘を嫁に出した父親と母親……。この店で交錯する様々な人々。出会いがあれば別れもある。著者が思いを込めた長編時代小説の新シリーズ開始。
  • 平場の月
    3.9
    須藤が死んだと聞かされたのは、小学校中学校と同窓の安西からだ。須藤と同じパート先だったウミちゃんから聞いたのだという。青砥は離婚して戻った地元で、再会したときのことを思い出す。検査で行った病院の売店に彼女はいた。中学時代、「太い」感じのする女子だった。50年生き、二人は再会し、これからの人生にお互いが存在することを感じていた。第32回山本周五郎賞受賞の大人のリアルな恋愛小説。
  • 悪漢記者
    3.0
    1~3巻748~880円 (税込)
    週刊誌の編集部で働いていた佐久間はある記事が原因で他部署に異動になった。3年ぶりに編集部に戻る前日、ネタ元の全国紙記者と会っているところを暴力団員に襲われた佐久間は、そのネタを手土産に復帰する。若い女性の連続殺人事件と自分が編集部を追われることになった記事はどうつながるのか!? かつて「バズーカ」と業界で恐れられた男は真実に迫れるのか――。
  • この世界で君に逢いたい
    3.9
    恋人の松川夏美と与那国島へ旅行に来た須藤周二は、民宿の手伝いをしている久遠花と出会った。花は本人にも分からない何かを探しているのだという。周二は彼女を10歳の時に亡くなった同い年の従妹・美羽と重ねていた。京都に戻って2ヵ月、花のことが気になって仕方ない周二に、彼女が姿を消したという連絡が――。本当に大切なものに気付かされる感動作!!
  • 神のダイスを見上げて
    3.8
    2023年10月、小惑星ダイスが地球に接近。人類滅亡の恐怖に世界が混乱する中、亮の姉・圭子が殺された。残された5日間で復讐を決意した亮は、謎の同級生・美咲の助けを得て、犯人を追うことに。しかし亮や周囲の人間が狙われ、謎は深まり続ける。姉の死の真相と、亮が終末に目にする光景とは? 感動止まらない、青春と絶望のカウントダウン・ミステリー!
  • 未来を、11秒だけ
    3.0
    早紀は、眠っている間に未来を見ることができるという男・ジョージと出会う。彼の営むシェアハウスで起きた失踪事件に、物の記憶を夢に見る能力を持つ司と協力し、挑むことに。やがて背後に蠢く犯罪組織の存在や、住人たちの秘密が明らかになり――。特殊な力を持つ面々が、大切な現在と仲間のために奔走する。不思議でビターで心地よい、新感覚のミステリー!
  • 境内ではお静かに 七夕祭りの事件帖
    3.3
    横浜にある、縁結びのご利益で評判の源神社で、壮馬は将来に迷いつつも、見習いの雑用係を続けている。年下の巫女・雫へ恋心を伝えることは、まだできていない。そんな中、壮馬は元カノの佳奈に頼まれ、学習塾を手伝うことに。そこに謎の男・上水流が現れて……。神社の年中行事、七夕祭りが迫る中、壮馬と雫の凸凹コンビによる推理と、二人の恋の行方は?
  • 二人の推理は夢見がち
    3.9
    早紀は泥酔して訪れたバーで、謎めいた男性・司と出会う。彼は眠っている間に触れた物の記憶を、夢に見ることができるというのだ。そんな中、郷里の祖父が亡くなり、それが連続殺人事件に発展。真相を探るべく司を伴い帰郷した早紀は、家族、友人らの秘密と、その真実の姿を目にすることになる。記憶と夢、現実を自在に行き来する特殊能力探偵コンビが謎ときに挑む。
  • 三毛猫ホームズの裁きの日
    3.0
    片山たちは、目の前で起きた一家心中から浜中美咲という少女を助け出すが、美咲は「私たち一家を死なせた人たちに仕返しする」と書き置きを残し、行方をくらます。美咲の父は、勤務先の不正を告発し、裏切り者として報復を受けていたのだ。そんな中、美咲の父を追い込んだ上司・室田の不倫相手が殺され、室田が逃亡を始める……。国民的ミステリーの第53弾!
  • 師弟~棋士たち 魂の伝承~
    4.7
    「師」の多くは昭和から平成を彩った名棋士たち。「弟」は、今をときめく昇り竜の若手棋士。生まれた場所も世代も違い、なんの縁もなかった二人が「師」と「弟」として出会い、互いの人生に大きく影響を与え合う。時には勝負の場においてライバルともなる。一人の棋士が育つ過程を、師弟という関係を縦糸に、それを支える家族の物語を横糸に描く。
  • 京都一乗寺 美しい書店のある街で
    3.8
    一乗寺に佇む、緑色の扉が印象的な書店――そこは訪れた人に様々な出会いを授ける。結婚を間近に控えた美咲には幼少時の記憶がない。朧な思い出の中に、夜闇で輝くウエディングドレスを見て……。(「夜の花嫁」) 会社で無能扱いを受ける圭吾はある日、バールを買った。同僚の香織を殺すためだ――。(「一乗寺のヒーロー」) 京都本大賞受賞の著者が描く、儚く美しい京都ミステリ4編。
  • トリップ
    3.6
    普通の人々が平凡に暮らす東京近郊の街。駆け落ちしそびれた高校生、クスリにはまる日常を送る主婦、パッとしない肉屋に嫁(とつ)いだ主婦――。何となくそこに暮らし続ける何者でもないそれらの人々がみな、日常とはズレた奥底、秘密を抱えている。小さな不幸と小さな幸福を抱きしめながら生きる人々を、透明感のある文体で描く珠玉の連作小説。直木賞作家の真骨頂。
  • ニュータウンクロニクル
    4.3
    多くの家族が夢と希望を抱えてやって来た郊外の人工都市「若葉ニュータウン」。この町が経験するのは高度経済成長期やバブル景気、震災――そして令和の時代。それぞれの区切りで葛藤する主人公たちに誰しも思い当たる何かがあるはず……。“ニュータウン”の姿を1971年から2021年まで10年ごとに切り取り、みずみずしく描いた連作短編集!
  • 難事件カフェ
    3.6
    1~2巻748~814円 (税込)
    洋菓子が美味しい喫茶店プリエールは、店主の兄・季と、元警官でパティシエ役の弟・智が切り盛りする隠れ家的お店だ。優秀な警官だった智を連れ戻そうと店に詰め掛けるのは、県警秘書室の直ちゃん。彼女が持ち込む未解決事件を、兄弟で捜査することになって――。4つの奇妙な殺人事件を、名探偵の兄弟の絆と甘いケーキが解決に導く。ほろ苦く切ない傑作ミステリー。
  • 三毛猫ホームズの復活祭
    4.0
    高畠和人の母はオレオレ詐欺に引っかかり、さらにトラックに轢かれて重体に――。一方、片山と妹の晴美は、別のオレオレ詐欺を阻止したものの、金の受け渡し役が殺害されてしまう! 捜査過程で浮き上がってきた〈K学院〉の寄宿舎で暮らす少女・和美を訪ねるが……。和美と犯人の関係とは? 寄宿舎に集まった人々が事件の真相に迫る。国民的大人気シリーズ第52弾!
  • うらぶれ侍 決定版~研ぎ師人情始末(四)~
    -
    研ぎ師・荒金菊之助の住む源助店にいる五歳の男の子の姿が消え、その子の家で女が一人殺された。子を案じる両親の頼みで菊之助は子供探しを始めるが、従兄弟の南町奉行所臨時廻り同心・横山秀蔵から、女殺しについても探索を頼まれる。調べているうちに明らかになった衝撃の事実とは……。シリーズ最高の大迫力剣戟も入った、稲葉稔の原点シリーズ決定版第四弾。
  • 大べし見警部の事件簿
    3.0
    この男、警視庁捜査一課の係長なのに、事件を解決する気、まったくなし! 思いつきで部下をこき使い、暴言と居眠り三昧。それでいてなぜか検挙率100%の大べし見警部。下ネタ大好き、ブルドックのような容姿の「警視庁最悪の警部」が、“本格ミステリーのお約束”を薙ぎ倒し、踏み躙りながら難事件を次々解決!? 著者のミステリーへの愛と造詣に満ち溢れた抱腹絶倒の連作集!
  • さらば黒き武士(もののふ)
    4.0
    武田軍に攻め込まれ落城寸前の長篠城を救うため、鳥居強右衛門は城を抜け出した。その強右衛門の口から語られたのは、京の町で出会ったある女の話で……(「長篠の蒼空」) 宣教師ヴァリニャーニから織田信長に献上された弥助。信長に気に入られた弥助は、武士として信長に仕えることになるが……。(表題作) その他、感動必至の二編を収録。歴史に埋もれた愛を描く、傑作短編集。(『花のこみち』改題)
  • 境内ではお静かに~縁結び神社の事件帖~
    3.3
    大学を中退した坂本壮馬は、横浜にある縁結びのパワースポットとして人気の源神社で働くことに。教育係は、参拝者以外に笑顔を見せない、凛とした16歳の巫女・久遠雫。二人は神社で起こる事件や揉め事の解決に駆り出されるうち距離を縮めるが、やがて雫の過去が明らかになり――。由緒ある神社を舞台にしたミステリー、読めば、縁結びのご利益があるかも!?
  • 信長様はもういない
    3.3
    織田信長の乳兄弟でもある武将・池田恒興は困惑していた。あの信長が、何者かに討たれたという。家臣らが見えない敵に右往左往する中、途方に暮れた恒興は“秘伝書”を手に取る。そこには、信長が戦や政の際に思い感じたことが書き記されていた。恒興は秘伝書を頼りに、信長亡き世を生き抜こうとするが――。戦国のカリスマに仕えた男の葛藤を描く、傑作歴史長篇!(『信長さまはもういない』改題)
  • 太閤下水~東大阪署封印ファイル~
    3.0
    少年係から生活安全課へと異動してきた巡査長・一ノ瀬清志は、闇カジノ摘発の現場で痛恨の失敗をしでかし、相棒が撃たれてしまう! そのミスを免罪する代わりにと、上司から強要されたある特殊な任務。そこには、大阪府警上層部のひと握りしか知らない機密が隠されていた――。二重三重に張り巡らされた罠に立ち向かう、若き刑事の矜持を描く正統派警察小説!
  • セカンド・ジャッジ~出口の裁判官 岬剣一郎~
    3.5
    1~3巻748~770円 (税込)
    元警察官僚の岬剣一郎は、更正保護委員を務めることになった。受刑者の仮出所を決める、いわば「出口の裁判官」だ。最初に担当したのは、十八歳の時に殺人を犯し少年刑務所で服役する青年だった。岬が更正を信じた彼は、出所後間もなく行方(ゆくえ)をくらましてしまう。そして、青年がかつて殺害した男の知人が不審死を遂げた! またも彼の犯行なのか!? 待望の新シリーズ!
  • 裏店(うらだな)とんぼ 決定版~研ぎ師人情始末(一)~
    4.3
    父親が八王子千人同心の家に生まれたが、故あって研ぎ師となった荒金菊之助。ある日、菊之助は新大橋の袂に人待ち顔でいた男の子・直吉と出会う。父親の帰りを待つ直吉だったが、父親は殺されてしまう。町奉行所の探索が進まないことで下手人を追うことになった菊之助だったが……。人気時代作家・稲葉稔の原点と言えるシリーズが、決定版として新たに登場。
  • 隠密刺客遊撃組
    -
    幕府の役職を投げ打ち、兵学と儒学を講義する兵聖閣と武術稽古場・兵原草蘆を創って門弟を育ててきた兵法家の平山行蔵。江戸の町を荒らす巨悪が出現し、もと老中の松平定信の命で盗賊集団退治に乗り出したが――。当代屈指の武術研究家・長野峻也氏の原案。過去の時代小説にないド迫力の剣戟と武士の悲哀などを描いた珠玉の作品。
  • リアスの子
    3.8
    東北の港町・仙河海市の中学校で教師を勤める和也。担任するクラスに転校してきた早坂希は、問題を抱える少女だった。朝帰りの噂を聞いた和也が早朝、様子を見に行くと、希のジョギングする姿が。和也は、顧問を務める陸上部への入部を希に勧めるが――。多感な中学生と若き教師の心温まる物語。東日本大震災以降、仙河海市を舞台にした著書の先駆けとなった作品。
  • かげろうの恋~もんなか紋三捕物帳~
    3.0
    天麩羅屋を営む浪人・伊達宗之介は、一人娘・千春の小言に頭の上がらぬ日々を送る。ある雷雨の夜、二人が町医者の屋敷の前を通りかかると、蓑笠姿の男が表門から遁走。邸内で目にしたのは男と女の亡骸だった。探索に乗り出した岡っ引の紋三は無数の不審な点に気付き……(表題作)。粋な紋三親分と、しがない浪人・宗之介の人情裁きが冴え渡る書下ろしシリーズ!
  • 黒いシャッフル
    3.5
    中学時代の恩師が亡くなって開かれたお別れ会。かつてのいじめられっ子が、経済的にも恵まれ、まばゆいばかりに美しくなっていた。なのに私たちときたら――。ヒモ状態の浮気夫、引きこもりの暴力兄、ストーカーと化した元夫。同級生3人で愚痴を言い合ううち、飛び出してきた計画。「交換殺人でもする?」冗談めかした発言が、やがてリアルさを帯びてゆく!
  • Nの悲劇 東京~金沢殺人ライン
    3.0
    美緒は、担当する作家の西崎彩から、相談を受けた。“The Judge”と名乗る相手からの不審な手紙。彩は、まったく心当たりがないと言う。立川で起こった殺人事件の現場に残された「死刑執行!」と書かれたカード。そして、彩の住む金沢での殺人事件でも同じカードが。2つの事件、そして彩との関わりは!? 壮と美緒が炙り出した“The Judge”の正体とは!?
  • 夢みる葦笛
    3.6
    ある日、街に現れたイソギンチャクのような頭を持つ奇妙な生物。不思議な曲を奏でるそれは、みるみる増殖していく。その美しい歌声は人々を魅了するが、一方で人間から大切な何かを奪い去ろうとしていた。(表題作) 人と人あらざるもの、呪術と科学、過去と未来。様々な境界上を自在に飛翔し、「人間とは何か」を問う。収録作すべてが並々ならぬ傑作! 奇跡の短篇集。
  • 鶴八鶴次郎
    3.0
    鶴賀鶴八と鶴次郎は女の三味線弾きに男の太夫と珍しい組み合わせの新内語り。若手ながらイキの合った芸で名人と言われる。内心では愛し合う二人だが、一徹な性格故に喧嘩が多く、晴れて結ばれる直前に別れてしまう。裕福な会席料理屋に嫁いだ鶴八と、人気を失い転落する鶴次郎。三年後再会した二人の行く末を描く表題作に『風流深川唄』など三編収録の傑作集。
  • 黄色館の秘密 新装版~黒星警部シリーズ3~
    3.3
    実業家の阿久津又造一家が住む「黄色館」は、世界の珍品を集めた秘宝館。そこへ犯罪集団から純金製の黄金仮面を盗むという予告が。フリーライターの葉山虹子に呼ばれて密室マニアの黒星光警部が訪れるが、はたして黄金仮面が消え、密室で殺人事件が発生する。この難事件、迷警部・黒星はどう解決するのか――。異色の長編ミステリーが大幅加筆修正のうえ新装版で登場。
  • 遺産相続の死角 東京~札幌殺人ライン
    4.0
    函館・赤レンガ倉庫群近くの海で発見された水死体。水産会社を経営する一ノ瀬祐二だった。遺産相続で祐二と揉めていた兄の和雄が容疑者として浮上するなか、札幌でさらなる殺人が! 和雄の教え子の美緒は恩師の妻に乞われ、壮とともに真相解明に乗り出す。三年前、東京で起こった事件と、二つの殺人の共通点に着目した二人は、凶行に隠された死角を炙り出す。
  • 鬼首(おにこうべ)殺人事件~〈浅見光彦×歴史ロマン〉SELECTION~
    -
    「オニコウベデアッタ」秋田県雄勝町での小町まつりの最中に老人がこう呟いて絶命した。事件を目撃した光彦は町役場観光課の職員と調査を開始するが、警察からの圧力がかかる。遺体からは毒物が検出されたのに、何故か自殺と断定。さらに第2の殺人も発生! 深まる謎の向こうに超大企業と大物政治家の影を見た光彦に巨大な闇が迫る。傑作推理小説!
  • 神様のケーキを頬ばるまで
    3.9
    ありふれた雑居ビルで繰り広げられるいくつもの人間模様。シングルマザーのマッサージ師が踏み出す一歩、喘息持ちのカフェバー店長の恋、理想の男から逃れられないOLの決意……。思うようにいかないことばかりだけれど、かすかな光を求めてまた立ち上がる。もがき、傷つき、それでも前を向く人々の切実な思いが胸を震わせる、明日に向かうための5編の短編集。
  • アパリション
    3.3
    予備校講師にしてミステリー作家の矢崎には、同じく作家を志す兄がいたが、ある日忽然と姿を消してしまう。折しも世間では2組の夫婦の失踪事件が注目を集めていた。犯人の手がかりとして不審人物が残した声が公開されたが、それは矢崎の兄のものだった! 事件の裏で蠢く偽刑事の影。すべての謎が一つに収束するとき人間の歪んだ本性が明らかとなる、サスペンス長編!
  • 狐武者
    3.0
    多くの昔話や稲荷信仰にたとえられるように、狐は古くから人に親しくも、とても神秘的な動物だった。そんな超自然の力を持つ狐に守護された若き武士が、激動の乱世を生き抜いていく不思議な物語「狐武者」をはじめ、深窓の女子学生失踪事件をめぐる男女の愛憎劇をサスペンス溢れる筆致で綴った中編「うす雪」など、7編すべてが文庫初収録となる幻の傑作集!
  • 彼女の家計簿
    3.6
    シングルマザーの里里の元へ、疎遠にしている母親からぶ厚い封筒が届く。五十鈴加寿という女性が戦前からつけていたという家計簿だ。備考欄に書かれた日記のような独白に引き込まれ読み進めるうち、加寿とは、男と駆け落ち自殺したと聞く自分の祖母ではないかと考え始める。妻、母、娘。転機を迎えた3世代の女たちが家計簿に導かれて、新しい一歩を踏み出す。
  • 君は戦友だから
    5.0
    海外の仕事で華々しい成果を挙げた流葉爽太郎。彼の功績に目をつけた警察庁は、危険ドラッグ撲滅キャンペーンのためのCF制作を依頼。はじめは乗り気でなかったが、タッグを組むこととなる美しき警視・圭子の過去を知り、引きうけることを決意する。ふたりは心に傷を抱える者同士だったのだ。その制作のさなか、迫り来る危険! 時にクールに、時に熱く、流葉は戦う!
  • 優しい死神の飼い方
    4.4
    犬の姿を借り、地上のホスピスに左遷……もとい派遣された死神のレオ。戦時中の悲恋。洋館で起きた殺人事件。色彩を失った画家。死に直面する人間を未練から救うため、患者たちの過去の謎を解き明かしていくレオ。しかし、彼の行動は、現在のホスピスに思わぬ危機を引き起こしていた――。天然キャラの死神の奮闘と人間との交流に、心温まるハートフルミステリー。
  • 女賞金稼ぎ 紅雀~血風篇~
    3.0
    裏世界に名をとどろかす賞金稼ぎ紅雀は、元は高崎藩勘定吟味役の娘で名をお香といった。盗賊一味・高波六歌仙に家中皆殺しに遭った中、唯一の生き残りであった。抜け忍・黒鳶の弟子となったお香は、地獄の苦しみの末に忍びの殺人術を会得。ついに復讐へと旅立つ。標的は高波一味の強者六人と無数の手下ども。美貌の女剣士が斬って斬って斬りまくる! 新シリーズ。
  • 代理処罰
    3.5
    「娘は預かった」高校生の娘を誘拐した犯人は父親・岡田亨に電話でそう告げた。犯人の要求は2000万円の身代金を娘の母親に持って来させること。猶予は一週間。だが、日系ブラジル人の母は、日本での交通事故で人を死なせて故国に逃亡、行方不明になっていた。単身ブラジルへ渡った父は、妻を探し出し、彼女を説き伏せられるのか――。サスペンスフルな傑作推理。
  • 長野殺人事件
    4.0
    品川区役所で働く直子は、税金の督促で訪ねた男から、彼女が長野県出身者なのを理由に書類を渡される。一カ月後、その男・岡根は長野県内で遺体で発見された。周囲に怪しい男も出現し、不安に怯えた直子は夫の友人・浅見光彦に相談する。一方、長野で岡根殺人事件を担当するのは「信濃のコロンボ」竹村警部だった。不正支出金と知事選を巡る巨悪に二人が挑む!
  • ロスト・ケア
    4.4
    戦後犯罪史に残る凶悪犯に降された死刑判決。その報を知ったとき、正義を信じる検察官・大友の耳の奧に響く痛ましい叫び――悔い改めろ! 介護現場に溢れる悲鳴、社会システムがもたらす歪み、善悪の意味……。現代を生きる誰しもが逃れられないテーマに、圧倒的リアリティと緻密な構成力で迫る! 全選考委員絶賛のもと放たれた、日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
  • ウィンディ・ガール~サキソフォンに棲む狐I~
    -
    典子は、高校吹奏楽部のアルトサックス奏者。典子のサックスにはクダギツネのチコが棲みついているが、誰にも秘密だ。地区大会出場者を決める部内オーディションの直前、部員が襲われ怪我を負う事件が起こる。レギュラーを狙う誰かの仕業なのか。チコは犯人がわかったと典子に囁くが――。吹奏楽に情熱を傾ける典子とチコが謎を解く、音楽溢れる青春ミステリー。
  • 茉莉花(サンパギータ)
    -
    尽誠会(じんせいかい)巴組(ともえぐみ)組長・水谷優司(みずたにゆうじ)は、抗争で妻を失った過去を持つ。仁義に篤い彼を慕うフィリピン人留学生シェリーは、家族同然の存在だ。ある日、謎めいた言葉を残して幼馴染の神楽武雄が殺された。優司は事件を追うが、武雄とシェリーの背後に国境を越える巨大な犯罪の影がちらつき始める。暗躍する犯人に優司は辿りつけるか? 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
  • サクラ咲く
    4.2
    塚原(つかはら)マチは本好きで気弱な中学一年生。ある日、図書館で本をめくっていると一枚の便せんが落ちた。そこには『サクラチル』という文字が。一体誰がこれを? やがて始まった顔の見えない相手との便せん越しの交流は、二人の距離を近付けていく。(「サクラ咲く」)輝きに満ちた喜びや、声にならない叫びが織りなす青春のシーンをみずみずしく描き出す。表題作含む3編の傑作集。
  • 真夜中の使者~新装版~
    4.0
    一流商社に勤める夫・克二と結婚して2年、倉本英子は満ち足りた新婚生活を送っていた。一本の電話を受けるまでは――。英子が札幌のソープランドで働いていたことを知る男が2千万円を要求してきたのだ。その忌まわしい過去を封印するため、英子は黒幕を探り出した。破滅へと導く脅迫者を相手に、美貌と官能的な肉体を武器にした復讐劇の幕が開く!
  • ありふれた魔法
    3.5
    城南銀行五反田支店の次長・秋野智之は、部下の森村茜が担当する顧客に謝罪するため、顧客の別荘がある箱根に茜とともに向かう。その帰り、ふとしたきっかけで涙を見せた茜に、智之は胸がつまるような息苦しさを覚える。次第にお互いの距離が近づいていく二人だが……。妻子ある銀行員を主人公に、リアリズムの名手が描く、心を深く打つ恋とその人生の行方……。
  • 三毛猫ホームズの茶話会
    3.9
    〈BSグループ〉会長の笹林宗祐(ささばやしそうすけ)が事故死してから一か月。その任を引き継いだ妻の彩子(あやこ)も拳銃で自殺してしまった。宗祐の遺言で、新会長の座に就(つ)いたのは二十五歳の川本咲帆(かわもとさきほ)。彼女は、宗祐が結婚前に他の女性との間に儲け、海外で暮らしていた娘だった。帰国した咲帆が空港で何者かに襲われる――。大企業の背後に潜む闇に、片山兄妹と名探偵猫・ホームズが迫る!

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  • 神様からひと言
    3.8
    大手広告代理店を辞め、「珠川(たまがわ)食品」に再就職した佐倉凉平(さくらりょうへい)。入社早々、販売会議でトラブルを起こし、リストラ要員収容所と恐れられる「お客様相談室」へ異動となった。クレーム処理に奔走する凉平。実は、プライベートでも半年前に女に逃げられていた。ハードな日々を生きる彼の奮闘を、神様は見てくれているやいなや……。サラリーマンに元気をくれる傑作長編小説。
  • 綱吉の猫
    -
    時は元禄。江戸城中では次期将軍を巡る跡目争いが熾烈を極めていた。そんな中、貧乏旗本の百地平十郎は「猫奉行」に任じられ、将軍綱吉の飼う白黒ぶちの八割れの子猫・福松の世話をすることに。不満を抱きつつも部下の御猫番・スズとかいがいしく面倒を見ていたが、いつしか二人と一匹は「将軍の忍びでは?」と疑われ、巨大な権力闘争に巻き込まれていく……。
  • ハリー亭の穏やかな日々
    -
    富士山が大好きなイギリス生まれのハリーは、日本に住んで30年。イギリス系大手銀行の日本支店に赴任したのがきっかけで東京に暮らし、職場で知り合った優子と結婚して女の子も生まれた。銀行を辞めた今は、妻・優子の実家の土地を少し借りてイギリス料理レストランのハリー亭を経営している。お人好しのハリー夫婦がおいしい料理と金融知識でご近所さんの悩み事や問題解決に力を尽くす。飼犬・タロウも大活躍の心温まる物語!
  • はい、総務部クリニック課です。
    3.8
    1~6巻770~792円 (税込)
    入社7年目の松久奏己は、地味に目立たぬように仕事をしてきたはずだった。しかし、社長肝いりの新部署へ異動になり、変わり者でイケメンな医師、森琉吾と、チャラ系ホスト顔の薬剤師、眞田昇磨と働くことに! 異動初日から緊張の連続でいつもの困った症状が現れる――。会社での困りごと対処法や、体調不良へのお役立ち情報も満載の、ちょっと元気になれる物語!
  • ちびねこ亭の思い出ごはん~麦わら猫とそら豆のパスタ~
    4.0
    晄は介護施設で一人の女性・海子と仲良くなる。しかし、海子は一人で死んでしまった。あんなに好きだったのに、何度もお見舞いに行ったのに、「好き」だという本音や「さよなら」さえ言えなかった。海子の部屋に残されていた晄宛の一通の手紙。そこには「ちびねこ亭」に行くように書かれていた。海子に伝えられなかった想いを抱え、晄はちびねこ亭に向かうのだった。待望のシリーズ第10弾!
  • 罪の殘骸(かけら)~峰打ち同心 千坂京之介事件帖~
    -
    1~2巻770~880円 (税込)
    頭脳明晰かつ剣術の達人。錦絵から飛び出てきたような男ぶり。定町廻り同心の中で手柄の数も町人たちからの人気も群を抜く。そんな京之介にも弱みがある。それは、幼馴染みの志乃と、血を見ると吐き気がすること……。“華のある”時代小説の同心ヒーロー、京之介が、深川の重蔵ら岡っ引の力を借りて、江戸の難事件・怪事件を“峰打ち”で解決する!
  • 川開き~新川河岸ほろ酔いごよみ~
    -
    下り酒問屋『千石屋』の女将、麻は、並の男より頭ひとつ大きくて、めっぽうお酒に強く、情に厚い。一方、主人の鶴次郎といえば、下戸だが、頭が切れて町内でも頼りにされる存在だ。そんなふたりの元には、密航した子どもやなまりが抜けない役者まで、本日も様々な相談事が舞い込んでくる。巡る季節と人々の心の触れ合いを描くシリーズ第三弾!
  • ねこまた~狸穴素浪人始末~
    -
    素浪人・猫矢又四郎は麻布飯倉町の荒物屋の用心棒。主家の黒猫かちんとは“猫吸い”で会話ができる。界隈では交合中の男女を刺殺する辻斬りが続き、不穏な空気が漂っていた。そんな中、さる大名家から黒猫招待の報せが来る。かちんと共に屋敷を訪れた又四郎は庭の木の刃の傷に気づき、この主こそが下手人ではないかと疑いを持つ。何度目かの訪問の折、又四郎とかちんを待ち受けていたのは、辻斬りと同じ装束の人物だった。
  • ワトソン力(りょく)
    3.4
    目立った手柄はないのに、警視庁捜査一課に所属する和戸宋志。非番の日に偶然訪れた先々で起きる事件を解き明かすのは、そこに居合わせた人びと。それは、そばにいる人間の推理力を飛躍的に向上させる和戸の不思議な能力のおかげだった。謎の多いダイイング・メッセージ、雪の日の銃撃事件、バスジャックされたバス内の死体……。平凡な刑事・和戸の周囲で起こる、推理合戦の行方は――。
  • あざやかな結末~「謎」3分間劇場(1)~
    5.0
    1~3巻770円 (税込)
    1作につき約3分間の極上読書をどうぞ――。どれから読んでも切れ味抜群の面白さ! 【本書解説より】どの作品にもそれまでの物語が反転してしまうような、あるいはそれこそ読者の予想を裏切るような〈結末〉が待っています。長編や短編よりも凝縮された物語が展開されるショートショートのほうが、〈結末〉のスパイスはより鮮烈に印象づけられるはずです。(本電子版では解説は割愛させていただいています)
  • 秘す歌留多~上絵師 律の似面絵帖~
    4.0
    律の悪阻はだいぶ落ち着いたが、今までのように仕事ができないことも多い。周りの助けもうけつつ、焦らず目の前のことに取り組もうとしている。そんな折り、師匠の今井から指南所の歌留多を一新したいと依頼された。伊三郎が昔描いた一式が古くなり、「い」の取札は失くなってしまっているという。子どもたちに歌留多を新しくすることを告げた翌日、今井を訪ねてきた一人の男児が――。人気シリーズ第十一弾!
  • P町の親子たち
    3.0
    蒼田千尋は、息子の子育てに悩んでいた。知能教育教室に通っている頃から、ほかの子ができる課題ができなかった。小学校四年生になった今も、成績はふるわないままだ。やったらできるはず、と思うのだが、その「やったら」ができない。しかし母親として可能性を信じたい千尋は、塾を変えればいいのではないかと思いつくが……。『ケーキの切れない非行少年たち』の著者が、「発達障害が分かる」小説をお届けします!
  • マザー・マーダー
    3.8
    息子を溺愛するあまり学校や近隣でトラブルをくり返す母親・梶原美里と家から一歩も出ない引きこもりの息子・恭介。この親子と、梶原家の隣人、美里と同じ職場で働く女性、引きこもりの支援施設で働く男性、恭介と同級の女子中学生、恭介が起こした不可解な事件を取材する女性ジャーナリストとの係わりを描く。すべての作品に幾重にもどんでん返しが仕掛けられ、歪んだ母性の毒に慄然とするイヤミス系連作短編集。
  • 天下取(てんかとり)
    -
    武田信玄の娘、春姫は嫁ぎ先の北条家より戻されてきた。両家敵対のためである。迎える母、三条の方は戦乱の世での女の幸せに思いを巡らせる。三条自身も政略結婚で武田家に嫁いで来たのだ――。武田から北条へ、今川から武田へ、北条から今川へ。同盟のため、姫たちは命じられた家に嫁いでいった。戦を避けるための結婚は戦によって終わりを迎える。運命に翻弄されながら、人生を生き抜いた女たちを力強く描く!
  • 機捜235
    3.7
    1~2巻770~880円 (税込)
    渋谷署に分駐所を置く警視庁第二機動捜査隊所属の高丸。公務中に負傷した同僚にかわり、高丸の相棒として新たに着任したのは、白髪頭で風采のあがらない定年間際の男・縞長だった。しょぼくれた相棒に心の中で意気消沈する高丸だが、実は、そんな縞長が以前にいた部署は捜査共助課見当たり捜査班、独特の能力と実力を求められる専門家集団だった……。
  • 眠れない町
    3.3
    郊外のマンモス団地に住むフリーライター兼編集者の矢吹徹治。徹夜仕事が日常の多忙な毎日を送っている。矢吹はある朝、近所に住む会社員・城山が駅で急死する場に立ち会ってしまう。城山は、極度の不眠症に悩んでいたらしい。それを発端に矢吹の周囲で不可解な事件が続発する。平凡な町に何が起こっているのか? 〈睡眠〉に仕掛けられた恐るべき陰謀とは!?
  • シャルロットのアルバイト
    4.0
    シャルロットは7歳の雌のジャーマンシェパード。元警察犬で、今は私たち “新米飼い主”夫婦とのんびり暮らしている。お利口だけど甘えん坊、人にも犬にもフレンドリー。そんな彼女といると時に不思議な事件に巻き込まれ……。わがままな迷子犬、公園に現れるゾンビ犬、迷子札紛失事件に不穏な噂に包まれたドッグスクール、挙句の果てに夫まで不審な行動を取り始めて!? 犬好きのためのハートウォーミング・コージーミステリー。
  • まんが 超訳「論語と算盤」
    3.0
    もし逆境に立たされたサラリーマンが渋沢栄一『論語と算盤』を読んだら!? 近代日本経済の父・渋沢栄一の名著を現代におきかえ、一番身近で一番読みやすいスタイルに再構成。どんな状況でも運命を切り開き、人生を成功に導く教えが漫画でスラスラわかる! 逆境に立ったときこそ考えるべきこととは何か、やるべきこととは何か。大ベストセラー『現代語訳 論語と算盤』の訳者・守屋淳監修、渋沢栄一の玄孫・渋澤健解説。
  • 夜叉萬同心 浅き縁
    5.0
    江戸の東の端、砂村新田の葭原で、隠居した北町奉行所の元同心、神門達四郎の惨殺死体が見つかった。隠密廻り同心の萬七蔵は、同僚や市井での評判もよく愛想のよかった隠居に、裏の顔があったのではと疑う。33年前に同じ砂村新田で荼毘に付された女の弔いを見守っていた一人の童子。人々の悪意と報復の思いが、七蔵の眼前で交差する。
  • 照らす鬼灯(ほおずき)~上絵師 律の似面絵帖~
    4.3
    手掛けた着物の評判もよく精進を欠かさない律の元に、名指しでの着物の注文が二件も来た。しかしそのうちの一つは「地獄絵」を描いて欲しいというもので、律はためらい悩む。そんな折、夫の涼太が出かけたまま翌朝になっても帰らない。心配していると、「りょうた」という者が川に落ちて死んだと聞き、番屋にかけつけるが……。似面絵の腕も冴えわたり、妻として、上絵師として生きる律の好調・好評シリーズ第10弾!
  • 火星より。応答せよ、妹
    5.0
    「ヒロ、結婚してくれ」宇宙飛行士・瀬川響也は、はるか遠く火星から義理の妹・ひろ乃に公開プロポーズ! 週に一度、月9枠で全世界に放送される熱いビデオレターに世界は沸き立つが、注目が高まるほどに当のひろ乃はげんなりしていった。しかし、任務中の嵐で響也が消息を絶った時、地球に残されたひろ乃の心は動きはじめて――。一億キロの彼方から愛を送る、超遠距離ラブストーリー。
  • ダイニング・メッセージ~美少女代理探偵の事件簿~
    3.0
    見合いの話が断れなくて困っている――。何と、見合い相手のシチューに混入したビー玉が原因だという。相談を受けた刑事・桐野は行き詰まり、美少女代理探偵・根津愛(ねつあい)がその問題の解決に挑む。その後も、絶対嗅覚を持つ女、“食人鬼”からのメールと、難題の数々……。そのうえ、さらなる大きな企みが! 日常の謎を鮮やかに解明。根津愛が活躍する究極の“事件”。
  • 光る地獄蝶
    -
    女子大生の栗村夏樹は、思いがけず探偵事務所で働くはめになった。初仕事は、デパートの社長令嬢・あずさの尾行。そこで何者かに襲われたあずさを助けた夏樹は、久住家をめぐる不可解な事件に巻き込まれていく。あずさの父は5年前、謎めいた遺書を残し自殺を遂げていた。そして調査を進めるうち、新たな連続殺人が……! これぞ本格推理の妙。夏樹シリーズ第2弾。
  • 奇譚の街 須美ちゃんは名探偵!?~浅見光彦シリーズ番外~
    3.5
    浅見家のお手伝い、吉田須美子は、買い物に行った商店街で通りすがりにメモを拾い、落とし主に渡そうとする。何気なく目に入った文字は、「牛蒡モチ、下瀬三平」。不思議なメモもあるものだと思っていたが、メモの落とし主と再会、謎解きを頼まれてしまう。小松原育代は安請け合いしているが、昔の文通相手からの手紙の謎なんて、解けるのだろうか……!? みんなが幸せになるご近所ミステリー!
  • 一億円もらったら
    3.7
    1~2巻770円 (税込)
    身寄りの無い大富豪・宮島勉とその秘書・田ノ倉良介はとんでもないゲームを思い付く。田ノ倉が見付けてくる赤の他人に一億円を進呈するのだ。条件は使いみちを報告することのみ。突然大金を手にした者の人生はどう変わっていくのか? 大富豪と秘書はつぶさに見つめる。欲を抑えきれず迷走する人、見事に使い切る人……。悲喜こもごも、名手が描く一億円×5話の物語。
  • 南紀殺人事件
    -
    和泉は大学の同僚・松岡から、学生達が、江戸時代に禁止された宗教行事を再現するというので、一緒に来て欲しいと相談をうける。気乗りはしないが、しきりにすすめる松岡と、和泉の妻・朝子の説得に折れ、那智勝浦まで出かけることになった。しかし、その行事を再現する最中に、殺人事件が起きてしまう――!(「還らざる柩」) 大学教授・和泉とその妻が南紀で遭遇する3つの事件。旅情、歴史、ミステリーをご堪能あれ。
  • 三十年後の俺
    3.6
    「三十年後のお前だ」――庭から侵入してきたおじさんはいきなり高校生の俺に告げた。タイムマシンで未来からやってきたのだ、と。そう見れば、どことなく自分に似ている。これから起こることを次々明かしていくこの人物はいったい?(「三十年後の俺」) あの手この手で読み手の笑いを誘い、喜怒哀楽の渦に巻き込むシュールな短編&ショートショート全12編。(『比例区は「悪魔」と書くのだ、人間ども』改題)
  • 猫に引かれて善光寺
    4.7
    松本市に移住して半年の清水真紀は、長野市に住む片瀬敏子から猫のニシンを預かることになった。敏子が入院している間の、期間限定の里親だ。ニシンは敏子の友人・宮田文枝の猫だったが、文枝が何者かに殺されたことから敏子が引き取ったのだという。ニシンと暮らし始めた真紀は、夫の忠彦とともに、その殺人事件の謎に挑むことに――。読めば長野に行きたくなる、『ただいまつもとの事件簿』に続く大好評長野ミステリー第2弾!
  • コロナと潜水服
    4.1
    小さな救世主現る!? 5歳の息子は、新型コロナウイルスがいち早く感知できるらしい。この力を無駄にしてはいけない――。父親が取った思いがけない手立てとは? 「コロナと潜水服」(表題作) ほか人生の哀歓溢れる全5編を収録。愛と奇想の奥田マジックが光るファンタジー短編集。
  • 流離 決定版~吉原裏同心(1)~
    -
    1~40巻770~836円 (税込)
    安永五年、豊後岡藩の馬廻り役・神守幹次郎は、意に沿わぬ婚姻に苦しむ納戸頭の妻・汀女と出奔した。幼馴染の二人は妻仇討の追っ手を逃れ、当てのない流浪の旅に出る。やがて江戸に出た幹次郎たちは、幕府が唯一許しを与えた遊廓にして千金の町と謳われる吉原遊廓の前で、汀女の弟・信一郎の危難に出くわすのだが――。幹次郎と汀女、二人の伝説がここに始まる。
  • かきあげ家族
    3.0
    スランプ中の老映画監督・中井戸八郎のもとに、仕事をやめた長男と離婚した長女が出戻ってきた。家には引きこもりの次男もいて、中井戸家は十数年ぶりに一家集結してしまう。そんな中、八郎が家宝にしている世界的名監督の遺稿がネットオークションに出ていることが発覚する。家族の誰かが出品したとにらんだ八郎は、密かに犯人捜しを始めるが……。最も身近だが最もわかっていないかもしれない家族をめぐる、笑いと涙の珠玉作
  • さよなら願いごと
    4.0
    心躍る夏休み、小学生の琴美たちの住む田舎町を騒がす事件が起きる。30年前に殺された女の子とは。信じていた「あの人」の正体とは。建設が中止された廃ホテルに隠された大人たちの事情とは。それぞれに謎を追う、3つの世代の子供たちだったが、思いがけない危険が迫る。ハラハラドキドキの展開、驚きのラストが待ち受ける、企みに満ちたミステリー。
  • 雨の中の涙のように
    4.1
    雨に溶けていく、罪も穢れも――。彼が現れたのは、雨の日だった。美しく出会う人すべてを魅了してしまう、アイドルの堀尾葉介。葉介と意外な形で関わる人々は知らぬうちに、皆その人生を変えられていく。そして葉介自身の苦悩もやがて――。雨の降るいくつもの情景の中で、悶え苦しみながら生きる人々とカリスマを持つ男が邂逅する。哀切と意外性に満ちた連作短編集。

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