光文社文庫の検索結果

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  • 平家谷殺人事件~浅見光彦シリーズ番外~
    3.5
    時は明治。浅見元彦は代言人試験に落ちた。無聊をかこっていると、謎解きを頼まれたという友人の内田紫堂から、「うまくいったら金になる」と誘われて共に高知へ向かう。着いた早々、紫堂の依頼人が死んでいると大騒ぎになるが、その姿が忽然と消え、事態は紛糾する――。名探偵浅見光彦のご先祖様も名探偵だった! 国民的人気シリーズのスピンオフが登場です!
  • 立待岬の鴎が見ていた
    3.0
    美貌の新進推理作家として注目されている柚木しおりは、未解決の殺人と傷害致死事件の関係者だった。彼女の作品を読んだことで、事件を洗い直すことを決意した舟見警部補は、以前難事件を解決に導いたジャン・ピエールに捜査協力を依頼しようと動き始めた――。圧倒的な推理力を発揮する青年が暴く、見えなかった真実。函館物語第2弾が登場!
  • 黙(しじま)~介錯人別所龍玄始末~
    4.5
    牢屋敷の首打役と刀の試し斬り御用を生業にする浪人、別所龍玄。ときに切腹の介錯を務めることもある。ある日首を打った僧侶の末期の声を聞いた龍玄は、幼い頃父親と訪ねた母子の店のことを思い出す(「妻恋坂」)。夜明け前に介錯を自ら頼んできた侍が済ませなければならなかった用事とは(「惣領除」)。生と死に向き合う、凄腕の首斬人を描く傑作シリーズ第三作。
  • 軽井沢迷宮 須美ちゃんは名探偵!?~浅見光彦シリーズ番外~
    3.7
    小松原育代に誘われて、商店街でもらったチラシに書かれていたクイズに挑戦した須美ちゃんこと吉田須美子。浅見光彦からのヒントもあり、見事正解、賞品であるバスツアーに当選する。目的地である軽井沢に向かう車内では、新たな問題が提示され、「謎解き旅行」が始まった! 新緑の軽井沢を舞台に、須美ちゃんが難問に知恵を絞る、シリーズ初の長編小説が登場です!
  • 図書館の子
    5.0
    猛吹雪の夜、図書館に少年がひとり取り残された。暖房機が壊れ、極寒の館内。突然現れた謎の男は少年を救い、やがて大切なことを伝え始めた――。(表題作)1931年の満洲。大連のダンスホールで働く千春は、内地からの旅行者らしき青年に恋をする。彼には、胸に秘めた危険な計画があるようなのだが……。(「傷心列車」) 時を旅する者たちの数奇な運命を描く全6編。
  • 三毛猫ホームズの懸賞金
    3.4
    会社員の男がバスの中で刺されて殺される。男は死の直前に「俺は狙われている」と言い残していた。一方、かつて一曲ヒットしたものの、今は売れていない歌手・百瀬太朗が出演するパーティで人気歌手の辻村涼が毒殺される。百瀬のマネージャー・立木ルミ子の元には「百瀬が歌に手を抜いたら殺す」という脅迫メールが届いていた。一見、関係がなさそうな二つの事件を結ぶものとは? 国民的大人気シリーズ第54弾!
  • 凡人田中圭史の大災難
    4.0
    田中圭史は64歳。メガバンク・みずなみ銀行のOBで、55歳で転籍した関連会社勤めもあと1年、つつがなく終わるはずだった。しかし、大学の同窓同ゼミで五菱銀行へ就職、合併後のみずなみ銀行で出世した中村が、田中の勤める会社の社長に就任したことから、田中の人生の歯車が狂い始める。「平凡」「無風」すら許されず、荒波には翻弄されるしか術がないサラリーマン人生の晩年を笑いとペーソスで描く。
  • 恋愛未満
    5.0
    家事や子育て、介護、仕事……。“日常”以外への興味が薄らぐ毎日に、突如、心をさざめかす存在が現れ――。ちょっとダメな50がらみのイケメン独身男を巡る凸凹な恋愛譚「アリス」「説教師」、妻を脅かす夫の女友達をめぐる物語「マドンナのテーブル」ほか、恋愛感情とも友情とも違う、だけど“恋”のざわつきをよみがえらせる、いくつになっても変わらない女子の心の機微を描く短編集。
  • 翔べ、今弁慶!~元新選組隊長 松原忠司異聞~
    3.3
    「四番隊隊長、松原忠司に切腹を申し付ける」新選組副長・土方歳三はこう断罪した。鉄鉢巻をつけて大薙刀を携える様から「今弁慶」と称された松原忠司。潔く自刃しようとした瞬間、意識が途切れる――そして、目が覚めると、そこは源義経の生きる世界だった。歴史の動乱に巻き込まれた不器用な松原の生きざまを骨太に描く。
  • レオナール・フジタのお守り
    4.5
    脳梗塞で倒れた老作家の昇治のもとに届いた一通の手紙。宛名を見た彼は衝撃を受ける。村田さゆり――彼女は50年前、戦時下で昌治と結婚の約束をした相手だった。元妻の明日香の助けを借りて京都へと向かった彼の前に、待っていたのは二人を引き裂いたあの日の真実、そして希望を与えた一枚の絵だった……。京都を舞台にすれ違う愛と鎮魂を描いた感動作!
  • みどり町の怪人
    3.4
    一見、ありふれた日常が流れる、どこにでもある小さな郊外の町、みどり町。ただある一点、「怪人がいる」という“非日常”を除いては……。時は1990年代初め。奇妙な都市伝説の裏には、未解決のまま20年以上が過ぎた凄惨な母子殺人事件が隠されていた――。
  • fの魔弾
    3.6
    完全な密室の中で、二つの銃殺死体とともに発見された浜坂憲也。犯人は、浜坂以外にあり得ない絶体絶命の状況下、しかし、彼は冤罪を主張する。求刑の時が迫るなか、旧友・南美希風は、浜坂の無実の証明に乗り出すが、美希風自身に、真犯人の魔の手が及ぶ。繊細精緻な本格ロジックに、新しい社会派と呼ぶべき「法の精神」を盛り込んだ、胸に迫る感動のミステリー!
  • 戦国十二刻 始まりのとき
    4.5
    守護である土岐頼芸を討たんとする蝮の異名をもつ斎藤道三。そのもとに土岐一族の重鎮の首を持参したという十兵衛なる侍が現れるのだが……。秘められた因縁に驚愕必至の「因果の籤」ほか、毛利元就、竹中半兵衛ら名だたる軍師たちの運命を決定づけた二十四時間。応仁の乱から関ヶ原の合戦へ――戦乱の時代を貫く因果を、大胆な歴史解釈と緻密な構成で活写する全八編!
  • 花下(かか)に舞う
    4.1
    口入屋『佐賀屋』の主夫婦が惨殺された。死体は何かに驚いたまま死んだようだった。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎は岡っ引きの伊佐治に命じて事件の謎を追わせる。すると、小間物問屋『遠野屋』主・清之介の周囲に繋がりが。浮かんでくる事実の裏にまたも意外な真相が――。最後に待つ大どんでん返しの衝撃。100万部を突破した人気シリーズ、驚愕の第十弾。
  • 透明人間は密室に潜む
    3.8
    透明人間が事件を起こしたら? アイドルオタクが裁判員裁判に直面したら? 犯行現場の音を細かく聞いてみたら? ミステリイベント中のクルーズ船で参加者の拉致監禁事件が起こったら? 波に乗る著者が放つ高密度の本格ミステリ! 読めばファン確定。2020年のミステリ・ランキングを席巻。驚嘆必至、必読の傑作短編集!
  • 十七歳
    5.0
    ニューヨークで15年ぶりに友人と再会したカメラマンの守屋は、生まれ育った長野県の諏訪で過ごした高校三年生の一年間を思い出す。想いを寄せていた宮坂木綿子の病。東京へ出たものの目的を見つけられない先輩の姿。そして自分自身の曖昧な未来……。カメラマンとして活躍する著者が、誰もが経験する若さゆえの甘くて苦い日々を描いた青春小説。
  • 浅見家四重想 須美ちゃんは名探偵!?~浅見光彦シリーズ番外~
    3.4
    浮かない顔の雅人の様子が気になり吉田須美子が訊ねると、賞をとったクラスメイトの俳句が、盗作かもしれないと言う。件の句を聞いた浅見光彦の「松尾芭蕉だっけ?」という言葉をたよりに図書館に調べに行くと、ページを折られた痕跡のある芭蕉の本が――!(「雅な悩みごと」) 浅見家の面々がちょっと困った時に頼りになる須美ちゃん。みんなの笑顔を取り戻します!
  • 凜(りん)の弦音(つるね)
    4.0
    弓道一筋の高校一年生・篠崎凜は引退した恩師の家で起きた殺人事件を解決に導いたのをきっかけに、「天才弓道美少女」として世間からもてはやされるように。身の回りで起こるちょっとした事件に巻き込まれるたび、凜は葛藤しながらも真摯に向き合っていく。弓道に、友情に――ひたむきに挑み、成長していく爽やかさ満点の青春ミステリー!
  • 心音(しんおん)
    4.3
    城石明音は先天性の心疾患を患っていた。8歳の時に悪化し、両親は米国での心臓移植手術を決断する。募金活動により1億5千万円という莫大な費用を集め、明音は一命を取り留めたが、帰国した明音を待っていたのは、幸福だけではなかった。恨み、嫉妬、同情、愛情、様々な思いを抱えた人々が明音の人生を動かしていく。そして――。骨太の社会派エンターテインメント!
  • 競歩王
    4.3
    かつて「天才高校生作家」の触れ込みで華々しくデビューした榛名忍は今、燻っていた。そんな折、東京五輪の開催が決まり、担当編集者からスポーツ小説を勧められる。なりゆきで競歩の小説を書くことになり、大学の陸上部の練習を見に行くと、ただ一人の競歩選手・八千代篤彦が黙々と歩き続けていた――。競歩の面白さを余すところなく描いた、青春小説の傑作!
  • 坂本龍馬を斬れ
    -
    幕末動乱期、京の町で尊攘派が「天誅」と称して佐幕派を斬る過激な行為を繰り返していた。同心見習の桂早之助は、仲間と夜廻りを始め、治安回復に当たる。彼は不逞な浪士の嫌がらせから助けた舞妓の鈴音と恋仲になった頃、上覧試合で五人抜きを達成する。やがて、捕り方殺人で手配中の坂本龍馬の潜伏先が! 早之助は、見廻組八名とともに龍馬暗殺へと向かった。
  • 本能寺の鬼を討て
    -
    織田信長軍に属し、稲葉一鉄に仕えて勇猛果敢に戦う齋藤利三。だが、一鉄とはそりが合わず対立。利三は出奔して伯父・明智光秀のもとへ。光秀は信長の命に承伏せず、利三を手放さなかったが、丹波を平定した光秀主従に信長の折檻が……。さらに非情なまでの国替え。たまりかねた利三は、信長が催す本能寺の大茶会を、好機到来と見て光秀に決断を迫った。
  • 殺人犯 対 殺人鬼
    3.6
    ここは孤島にある児童養護施設。嵐で舟が出せず職員が戻れなくなっている。島には子供だけ。この好機に僕、網走一人は彼女を自殺未遂に追い込んだ奴等の殺人計画を実行することにした。まずは剛竜寺だ。――何故もう殺されている? 抉られた片目に金柑のはまった死体。僕より先にこんな風に殺したのは誰だ! 戦慄の連続殺人の真相を見破れるか!
  • 殺人鬼がもう一人
    3.9
    都心まで一時間半の寂れたベッドタウン・辛夷ヶ丘(こぶしがおか)。二十年ほど前に連続殺人事件があったきりののどかな町だが、二週間前の放火殺人以来、不穏な気配が。そんななか、町いちばんの名家の当主・箕作ハツエがひったくりにあった。辛夷ヶ丘警察署生活安全課の砂井三琴は相棒と共に捜査に向かうが……。悪人ばかりの町を舞台にした毒気たっぷりの連作ミステリー!
  • よろづ情ノ字 薬種控
    -
    薬やその調合技術、秘具性具に精通するよろづ光屋の情ノ字。名に反して、情など一欠片もない彼は、他人を信じない。唯一心を許すのは白犬の鞆絵(ともえ)だけ。しかし、無垢な夜鷹・おしゅんにだけは惹かれた。市井の者から大奥まで身分を問わず、萬の悩みに耳を傾ける中で見出す人間の愚かさ、美しさ。五代将軍・綱吉の世を舞台に、性の深淵とまことの尊さを描いた江戸人情譚。
  • 「どこへも行かない」旅
    4.0
    日本人の観光は少しせわしすぎる、という著者が「観光しない観光」を提案。目指すのは、どこへも行かない旅、何もしない旅。人影のない山道に分け入って手付かずの自然の美景に出会ったり、人知れず佇む老建物を裏手に回って観察したり。日本と英国での経験を元にリンボウ先生が実践的な旅を旅情たっぷりに指南。文庫版、電子版だけの「リンボウ流旅の流儀」も巻末に。
  • 少女ノイズ
    3.8
    欠落した記憶を抱え、殺人現場の写真に執着を持つ青年と、心を閉ざして、理想的な優等生を演じつづける孤独な少女。進学塾の屋上で出会った二人が見つめる恐ろしくも哀しい事件の真実とは何か? そして、少女のつけた巨大なヘッドフォンのコードは、どこにつながるのか? 冷徹なまでに美しい本格の論理(ロジック)で解かれる最大の謎は、エンドロールのあとの二人の未来――。
  • 焼跡の二十面相
    4.0
    1945年8月、大日本帝国の敗戦――。焼跡となった東京で小林少年はただ一人、未だ行方の掴めない明智小五郎の留守を預かっていた。そんな中、かつて世間を騒がせた二十面相から四谷重工業の社長・四谷剛太郎あてに犯行予告が届く。世紀の大怪盗と、怪しげな軍需産業の首領……彼らが狙い、守るものとは一体!? 辻真先版『怪人二十面相』開幕!
  • 須美ちゃんは名探偵!?~浅見光彦シリーズ番外~
    3.4
    吉田須美子は、友人である生花店の小松原育代から、不思議な花の買い方をする紳士がいると聞いた。この紳士、同じ市民講座を受講した顔見知りで、育代には少し気になる存在のよう。花の種類も本数もばらばらなのは、何かの暗号だと気づいた須美子は……。(「花を買う男」) ご存知、あの浅見家の須美ちゃんが、名探偵「光彦坊っちゃま」もびっくりの大活躍!
  • 月の牙~八丁堀つむじ風 決定版~
    -
    南町奉行所定廻り同心、成沢東一郎は岡っ引きの寅吉、密偵のお紋らと共に、日夜、江戸の治安を守っている。唯一の気がかりは病身の妻、信乃のことであった。ある日、薬研堀の料理屋で立て籠もりが起こる。成沢の同僚、当麻三郎助は手柄に焦がれ、その店に急ぐのだが――。人望と実力を兼ね備えた腕利き同心・成沢が活躍する「八丁堀つむじ風」シリーズ、開幕!
  • こっすい奴
    -
    ある探偵社で働く若者・菅沼松之介は、ふとしたことから葬儀社に身を置くことになった。なんの予備知識もないゼロからのスタートである。しかし、この商売の旨味を味わってというもの、持ち前の商才を発揮して、伸し上がっていくのだった。いまや二兆円産業ともいわれる葬儀業界を舞台に、著者本人の実体験をユーモラスに交えて描いた、長編傑作痛快潭!
  • 鬼を待つ
    4.1
    飲み屋で男二人が喧嘩をした。一人は大怪我、殴った男は遁走の果てに首を吊った。町方にすれば“些末な”事件のはずだった。しかし、怪我を負った男が惨殺されたことから事態は大きく展開し、小間物問屋〈遠野屋〉の主・清之介の周囲で闇が蠢く。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と岡っ引の伊佐治が辿り着いた衝撃の真相とは――。一気読みのシリーズ第九弾。
  • 聖殺人者
    3.0
    シチリアマフィアのドンの息子・ガルシアは、家族を皆殺しにされ、東京へと逃げ延びた。新宿で凄絶な抗争を生き抜いたガルシア。だが、家族の仇であり、今ではシチリアの大ボスとなった宿敵マイケルが最強の刺客を放つ! 殺人マシーンとして育てられた男とガルシア、さらに南雲組組長・海豪。三つ巴の闘いの行方は? 鮮烈にして哀切なハード・ボイルドの傑作!
  • 銀幕のメッセージ~女子大生 桜川東子の推理~
    3.0
    未解決事件を肴に盛り上がるバー〈森へ抜ける道〉。映画談義にも花が咲き、今宵も話は脱線しまくり。常連の山内、工藤、マスターの島、あわせてヤクドシトリオと、非凡な推理力を持つ東子らいつものメンバーに、「推理正解率100パーセント」を自称する映写技師の千木良悟も加わって、ダイイング・メッセージが関わる事件に挑む。驚愕の展開が待つシリーズ第7弾!
  • 諦めない女
    3.8
    母親がスーパーで買い物をするわずかの間に、6歳の少女が忽然と姿を消した! 12年後、フリーライターの飯塚桃子は、事件についての本を書き上げるため、当事者や関係者たちへの取材を重ねていく。それぞれの人物の言葉から浮き上がってくる驚くべき真実、そして少女と母親を待ち受ける運命とは? 1章ごとにがらりと変貌を遂げてゆく極限のミステリー!
  • 杜子春の失敗~名作万華鏡 芥川龍之介篇~
    4.0
    友達に貢がされ、忙しい親からは金だけ与えられ放置されている中学生の暁美。ある夜、彼女の前に1冊の古びた本が現れた。驚いたことに、物語世界にいる杜子春が、本の中から語りかけてくるのだが……(表題作)。物語の住人たちと不思議な交流をする主人公たち――彼らを待ち受ける運命とは!? 芥川龍之介の名作4編を大胆に紡ぎ直した悪夢のような連作ミステリー!
  • ポイズンドーター・ホーリーマザー
    3.9
    女優の弓香の元に、かつての同級生・理穂から届いた故郷での同窓会の誘い。欠席を表明したのは、今も変わらず抑圧的な母親に会いたくなかったからだ。だが、理穂とメールで連絡を取るうちに思いがけぬ訃報を聞き……。(「ポイズンドーター」) 母と娘、姉と妹、友だち、男と女。善意と正しさの掛け違いが、眼前の光景を鮮やかに反転させる。名手のエッセンスが全編に満ちた極上の傑作集!
  • アリス・ザ・ワンダーキラー~少女探偵殺人事件~
    4.2
    10歳の誕生日を迎えたアリスは、父親から「極上の謎」をプレゼントされた。それは、ウサ耳形ヘッドギア《ホワイトラビット》を着けて、『不思議の国のアリス』の仮想空間で謎を解くこと。待ち受けるのは5つの問い、制限時間は24時間。父親のような名探偵になりたいアリスは、コーモラント・イーグレットという青年に導かれ、このゲームに挑むのだが――。
  • うろこ雲 決定版~研ぎ師人情始末(三)~
    4.5
    研ぎ師・荒金菊之助の裏店に越してきた伊佐次が襲われた。伊佐次は騙されて詐欺の片棒を担いだのだが、大金を持ち逃げした一味に狙われたのだった。同情した菊之助は伊佐次を匿うが、伊佐次の身請け人・喜兵衛が斬殺された。菊之助は、従兄弟の南町奉行所臨時廻り同心・横山秀蔵と一味の捕縛に乗り出すが……。人気時代作家・稲葉稔の原点シリーズ決定版第三弾。
  • 雲の果(はたて)
    4.0
    小間物問屋〈遠野屋〉の元番頭が亡くなった。その死を悼む主の清之介は、火事で焼けた仕舞屋で見つかった若い女が殺されていたと報される。亡くなった女の元にあった帯と同じ作りの鶯色の帯が番頭の遺品から見つかり、事件は大きく展開する。北町奉行所定町廻り同心の木暮信次郎と“仇敵”清之介が掴んだ衝撃の真相とは――。緊張感溢れるシリーズ第八弾。
  • 隠密旗本
    -
    1~3巻770~814円 (税込)
    世は元禄。公儀の手先「影廻衆」として密命を果たす旗本高鳥家の三男坊・三郎太は、ある夜、商人が犬に襲われているところに居合わせた。三郎太は柳生新陰流の豪剣で商人を救うが、背後に何者かの策謀があることに気づく。不仲の犬小屋奉行・斗真とともに、謀略を仕掛ける黒幕を追う! 赤穂浪士も登場する贅沢な一冊。
  • 二十年目の桜疎水
    3.4
    二十年前、ある事故をきっかけに恋人の雅子と別れた正春。母の危篤の知らせを受け、久しぶりに京都に降り立った正春は、思い出の松ヶ崎疎水を訪れ……。(表題作) おばあちゃんは詐欺師だった。おばあちゃんとの生活はずっと続くと思っていたけれど……。(第69回日本推理作家協会賞短編部門受賞「おばあちゃんといっしょ」) 京都の名所が数多く登場する傑作ミステリ短編集。(『桜疎水』改題)
  • 伊達政宗(六)
    3.0
    家康が礎を築いた徳川政権は秀忠・家光と引き継がれて確固不動、遂に外様大名取潰しに着手する。巧智に長けた政宗は、稀代の“臍曲がり論法”で伊達六十二万石を安泰に導き、生涯を閉じた。全六巻完結!
  • 伊達政宗(三)
    3.7
    太閤秀吉の死後、次期政権の座をめぐって天下はふたたび動乱の様相を呈し、ついに石田三成と徳川家康が関ケ原で激突した。遠く奥羽の地にあって上杉勢と対峙しながら、その勝敗の帰趨を隻眼で睨む政宗!
  • 伊達政宗(二)
    4.0
    関白秀吉が天下統一の野望に燃え、小田原城攻めを開始した天正十八年。正宗は憤懣を胸中に秘め、遅れて参陣した。激怒する秀吉を相手に、無類の勝ち気な性格と型破りの言行で真っ向から挑む独眼竜の叛骨魂!
  • 伊達政宗(一)
    3.7
    戦乱の嵐が吹きすさぶ永禄十年、名流伊達家に奥羽の歴史を変える男児が誕生した。名を“梵天丸”。後年、“独眼竜”の異名で恐れられた乱世の英雄、正宗の青春と天下取りへの野望を描いた長編歴史小説全六巻!
  • 月影兵庫 極意飛竜剣
    -
    老中松平信明の嫡子信安が惨殺された。木挽町の下屋敷で兵庫を待っているところを襲われたのだ。犯人の追及に乗り出した兵庫は、片腕の男が事件の鍵を握っていることを知る。秘剣颯爽、シリーズ第二弾!(『片腕の男』改題)
  • 麻薬(コカイン)カルテル対特殊部隊
    -
    「中南米の麻薬組織による、コカインの日本持ち込みを阻止せよ」海原首相は特殊部隊の砦洋介に命じた。砦はまずコロンビアのコカイン地帯へ飛び、米軍特殊部隊と協力して、コカの葉絶滅作戦を開始! 部隊の面々も日本へ向かう謎の貨客船を追跡した。……麻薬をめぐる政治、経済、軍事問題を、豊富なデータと綿密な取材で描く。
  • 月の扉
    3.5
    沖縄・那覇空港で、乗客240名を乗せた旅客機がハイジャックされた。犯行グループ3人の要求は、那覇警察署に留置されている彼らの「師匠」を空港まで「連れてくること」。ところが、機内のトイレで乗客の一人が死体となって発見され、事態は一変――。極限の閉鎖状況で、スリリングな犯人探しが始まる。各種ランキングで上位を占めた超話題作が、ついに登場!
  • 秋山善吉工務店
    4.1
    父・秋山史親を火災で失った雅彦と太一、母・景子。止むを得ず史親の実家の工務店に身を寄せるが、彼らは昔気質の祖父・善吉が苦手。それでも新生活を始めた3人は、数々の思いがけない問題に直面する。しかも、刑事・宮藤は火災事故の真相を探るべく秋山家に接近中。だが、どんな困難が迫ろうと、善吉が敢然と立ちはだかる! 家族愛と人情味溢れるミステリー!
  • フェイク・ボーダー~難民調査官~
    3.8
    東京入国管理局の難民調査官・如月玲奈は、後輩の高杉純と共に、日本に難民申請したクルド人・ムスタファの調査を行うことに。聴取中、彼の吐く不可解な嘘に玲奈らは困惑する。彼は本当に難民か? 真実を追ううち、玲奈たちは国境を越えた騙し合いの渦に巻き込まれていく――。若き調査官らの活躍をスリリングに描く、ポリティカル・サスペンス!(『難民調査官』改題)
  • シャルロットの憂鬱
    3.7
    シャルロットは6歳の雌のジャーマンシェパード。警察犬を早くに引退し、2年前、浩輔・真澄夫婦のところへやってきた。ある日、2人が自宅に帰ってみると、リビングが荒らされており、シャルロットがいない! いったい何が起こったのか。(表題作) いたずら好きでちょっと臆病な元警察犬と新米飼い主の周りで起きる様々な“事件”――。心が温かくなる傑作ミステリー。
  • ココナツ・ガールは渡さない
    5.0
    初めて出会った時、君は野性的で、ココナッツの香りがした――。流葉爽太郎の新たな仕事は、南洋の島々におけるフランスの支援活動PR。アイディアを模索する折、あるカメラマンの回顧展に赴くためシンガポールへ。そこで巡りあった少女と一枚の写真が危険に誘う。美しいモルディブを舞台にサスペンスと愛が交錯! 型破りのCFディレクター・流葉が主役の大人気シリーズ!
  • 剣魔推参~隠密刺客遊撃組(弐)~
    -
    江戸を恐怖に突き落としていた集団・土蜘蛛党を成敗した元幕臣で兵法家の平山行蔵。江戸の一角に突如、不審な宗門「天水教」なる者達が現れた。奇妙な装束の集団は、一体何をしようというのか。行蔵たちは天水教を調べ始める。そして想像を絶する戦いの火蓋が切られた。当代屈指の武術研究家・長野峻也の原案。空前絶後の戦闘シーンが詰め込まれた白眉のシリーズ第二弾。
  • 口入屋賢之丞(けんのじょう)、江戸を奔(はし)る~幕末梁山泊~
    -
    麻布谷町の山吹屋。そこは主の賢之丞の差配で、様々な求めに応じて人を斡旋する口入屋だ。武家や商家、普請場など斡旋先は多岐に亙るが、時に怪しげな依頼も混じってくる。花火師と猟師と鉄砲鍛冶を揃えてくれという浪人にきな臭さを感じた賢之丞は、読売屋や女郎、忍など多彩な仲間たちとともに、幕末の江戸を揺るがす陰謀に立ち向かう! 痛快時代活劇。
  • 彼女たちが眠る家
    3.5
    九州の離島に、この家はある。ある共通の過去を抱える女たちが、世間から離れ、静かに共同生活を送る「グループホーム」。互いの本名や出自も知らないまま、厳しい禁忌のもとに行動する彼女たちの家に、ある奔放な親娘が入居したことで、その日常が大きく崩れていく。女たちが迷いと衝突、葛藤の先に見る地平とは――。話題作を次々ものする著者が放つ、感動長編。(『虫たちの家』改題)
  • 因業探偵 リターンズ~新藤礼都の冒険~
    3.8
    抜群の頭脳と美貌、そして最悪な性格を併せ持つ女探偵・新藤礼都が、よりブラックにパワーアップして還ってきた! ナンパ教室講師やマルチ商法会員、鶯嬢など、相変わらず怪し気なバイトを掛け持つ礼都。その先々で、傲岸不遜な発言と驚異の推理力で隠された真実を容赦なく暴き出していく――。厄介なヒロインの奇妙な活躍を描く異色の連作ミステリー第2弾。
  • 蛇足屋勢四郎~困りごと、骨折りいたす~
    -
    島帰りの牢人、松波勢四郎は、下女のお菅と二人、内職と便利屋稼業で暮らしをたてている。ある時、持ち込まれた頼み事の裏に、自身が島送りになった事件の黒幕、鳶沢又八郎がいるらしいという話を聞かされた。用心棒を頼まれた別件にも、その一味が絡んでいるらしい。幼馴染みの与力、内藤藤十郎にも力を借り、因縁の相手の正体を暴こうとするが……。
  • 白の恐怖
    3.0
    軽井沢の豪奢な別荘「白樺荘」に、莫大な遺産を相続することになった4人の男女が集まった。だが、生憎の悪天候で雪が降りしきり、別荘は外とは連絡が取れない孤立状態になっていた。そこで、一人、また一人と殺人鬼の毒牙にかかって相続人が死んでいく……。本格推理の巨匠が描いた密室殺人。発表から60年近い年月を経て、初めて文庫化される幻の長編!
  • 天使の棲む部屋~問題物件~
    4.0
    ついに最恐の物件現る!? アメリカのアリゾナ州にある洋館の一室では、犯罪容疑が濃厚な人物が次々と拳銃自殺を遂げているという。大島不動産販売・問題物件担当の若宮恵美子は、その「悪魔が棲む部屋」へと送り込まれる。最強の相棒・犬頭光太郎不在の中、恵美子は部屋に秘められた恐るべき謎を解明できるのか?(表題作) 痛快!「問題物件」シリーズ、待望の第2弾。
  • 信州・奥多摩殺人ライン
    -
    推理作家の荒木とともに向かった信州・穂高の別荘で、編集者の笹谷美緒は、荒木の妻の絞殺死体を発見する。数日後、奥多摩で若い女性の全裸死体が。2人の女性と関わりのある男が容疑者として浮かぶが……。美緒の恋人・黒江壮は、慶明大学に勤める数学者。端整な顔立ちで、とても無口な「名探偵」である。寡黙にして、精緻な推理で、壮が導き出した真相とは!?
  • 佐渡・密室島の殺人
    -
    真っ赤な文字で《殺》と書かれた車が発見され、トランクから女性の死体が――。殺されたのは女優の矢野礼子。彼女は現在不倫関係にある塩沢裕一、その妻と話し合いをする予定だった。以前、恋人だった礼子に頼まれ、その場に立ち会うことになっていた作家・春木真之に嫌疑がかけられる。“完全密室”と化した佐渡島を舞台に壮と美緒コンビが堅牢なアリバイ崩しに挑む。
  • 千曲川殺人悲歌~小諸・東京+-の交差~
    4.0
    傲慢、奇矯な若き天才画家が、自宅駐車場で刺殺死体となって発見された。その恋人は同夜、別の場所で毒死を遂げていた。無理心中かと見えた事件の裏に画家への殺意を抱く多くの容疑者が浮かぶ。刑事・勝俊作は、娘に自殺された高校の同窓生と事件の因縁に心ざわめく……。名探偵コンビ・壮と美緒は鉄壁のアリバイを崩せるのか!? 島崎藤村の詩が彩る究極の不可能犯罪!
  • フラッシュモブ~警察庁情報分析支援第二室〈裏店〉~
    3.0
    伝えるべきプロポーズの言葉は、悲鳴にかき消された。フラッシュモブの最中、ひとりの女性が刺し殺されたのだ。直後、犯人と思しき男は自殺。しかし、その1年後に男の冤罪を主張したのは、傲岸不遜な警視正・安孫子弘だった。丹念かつ大胆な捜査の果てに、真犯人は存在するのか!?(表題作)破天荒な名探偵が、5つの不可能犯罪に挑む連作ミステリー第2弾!
  • 劫尽童女
    3.8
    父・伊勢崎博士の手で容易ならぬ超能力を与えられた少女・遥。彼ら親子は、属していた秘密組織「ZOO」から逃亡していた。そして、7年を経て、組織の追っ手により、再び戦いの中へ身を投じることに! 激闘で父を失った遥は、やはり特殊能力を持つ犬・アレキサンダーと孤児院に身を潜めるが――。殺戮、数奇な運命、成長する少女。彼女の行く手に待つのは何か?
  • 異次元の館の殺人
    3.6
    証拠品鑑定のため、粒子加速器をもつ研究施設を訪れた検事の菊園綾子。だが鑑定中に加速器が暴走し始める。一方、調査のため弁護士の森江春策と共に西洋館を訪れた菊園は、密室殺人事件に遭遇する。菊園が推理を披露しようとしたそのとき、加速器の影響で彼女は異次元へ飛ばされてしまう! 真相を見抜かないと元の世界に戻れない!? 奇想爆発の本格ミステリー。
  • 三毛猫ホームズの狂死曲(ラプソディー) 新装版
    4.0
    ヴァイオリン・コンクールの決勝に残った7人は、東京近郊の別荘に集められ、課題曲にとりくむことになった。脅迫電話、襲撃事件……出場者の一人である桜井マリが何者かに狙われ、片山義太郎が彼女の警護にあたることになった。地震、盗聴、殺人、自殺未遂、放火――コンクール関係者に次々起こる怪事件。華やかな音楽の舞台に潜む「暗部」をホームズが暴く!
  • 土俵を走る殺意 [新装版]
    4.5
    大関大龍が横綱推挙を断る!! 前代未聞の出来事の裏側にどんな事情が!? 本場所千秋楽、好敵手である富士穂鷹との取り組みでの不可解な無気力相撲。両国・回向院で発見された初老の男の死体。高度経済成長時代に起こった誘拐事件。集団就職に隠された闇……。複雑に絡みあういくつもの謎から、真相が炙り出される。吉川英治文学新人賞受賞、社会派ミステリーの傑作。
  • i(アイ)~鏡に消えた殺人者~
    3.0
    刺殺された作家・砂村悦子が死の直前に書いた自伝的小説は、かつて悦子に殺された従妹のアイが、鏡に宿り復讐するという内容だった!? 事実、刺殺現場に残された犯人の足跡は、部屋の隅にある鏡の前で忽然と途絶えていた。やがて明らかになる衝撃の真相……。i(アイ)とは何か? 絶妙のトリック、大ドンデン返し! 女流本格ミステリーの旗手が描いた長編傑作。
  • 三毛猫ホームズの怪談 新装版
    4.3
    片山義太郎が、夜行列車で出逢った女性は白猫の化身!? 晴美との結婚を当て込んで、石津が引っ越した郊外の団地。その近所に、開発から取り残されたような村があり、〈猫屋敷〉と呼ばれる地主の家で惨劇が起こった。飼われていた11匹の猫たちとともに、女主人が殺された。その後、次々起こる殺人は、殺された猫たちの怨念なのか!? スリリングなミステリー。
  • 戦争と人間 1~運命の序曲1、2~
    -
    その夜、新興財閥伍代(ごだい)家では新築披露パーティが華やかに行なわれていた。そこに集(つど)った人々の愛と希望と夢と野心を呑み込んで、戦争の歯車はゆっくり回りだした。激動の中国大陸、ファシズムの日本を舞台に、綿密な取材と圧倒的な筆力で描かれる戦争の構造、人間の条件。戦争文学の一時代を画す、不滅の金字塔、待望の文庫化!
  • 密猟船
    3.0
    塩釜の沖合にある桂島から北の海を目指し北洋丸が出港した。オットセイやラッコを獲るためだ。時は明治39年3月。男たちは勇んでいた。幸先よくオットセイの大群を仕止める。が、ロシヤ官憲に拿捕され、毛皮を没収された。続いて漂流するロシヤ人の男女を救助したのに、銃撃を受け死者を出す。落胆のなかでの大猟。その感動も束の間に……。凄絶な人間と海との死闘!
  • 妖魔戦線
    -
    奇怪な魔力で次々と美女を襲う妖魔! 最愛の婚約者を奪われ復讐に燃える工藤明彦は、念法を駆使し、幾多の妖魔らと対決してゆく。想像を絶するエネルギーを発する念法と魔力との壮絶な死闘。さらに、妖魔らを操る魔道士・淫藤龍雲との対決が工藤を待ち受ける。全編を貫く凄まじいバイオレンスとエロス。強烈な磁力を放つ、著者初期の大ヒットシリーズがついに復刊!
  • 政宗の天下(上)
    -
    慶長五年(1600年)、伊達政宗は、関ヶ原に向かう徳川家康に呼応し、上杉景勝と睨み合いをつづけていた。関ヶ原の合戦に勝利するには、上杉軍の追撃を阻止しなければならない──。しかし、家康の命運が政宗の手に握られたそのとき、政宗は景勝と密かに和睦、矛先を江戸城攻撃へと翻した! 綿密な考証のもと、歴史を大胆な発想で捉えなおした、新感覚歴史小説。
  • 忍法新選組
    -
    幕末動乱に乗じて、諸国に逼塞(ひっそく)していた忍者群が一斉に蜂起(ほうき)した。勤皇佐幕、攘夷開港と湧き立つ中、彼らは東につき西に奔(はし)る。近藤勇(いさみ)たちに徳川家の命運を託す伊賀や高志(こし)の忍び、尊皇討幕の旗を掲げる百千(ももち)党や不知火(しらぬい)党。さらには向背不明の風魔党などが出没し、陰で競う。 新選組の活躍の陰で、忍び同士が妖艶凄絶な死闘を展開する、長編伝奇ロマン!
  • ラガド~煉獄の教室~
    3.3
    始業直前の中学校の教室に包丁を持った男が乱入、学級委員の女子生徒を刺殺した。怨恨か、無差別殺人か? 警察は教室の原寸大セットを組み、犯行の再現実験を行うが、再現を重ねるたびに予想外の事実が判明し、迷走状態に陥る。一方、事件の真相を生放送で暴くと予告したテレビ局は、公約を実行することができるのか? 第13回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。
  • 四万人の目撃者
    -
    最高打率を誇るセネタースのスター新海清が好打を放ち、走塁中に突然倒れ、絶命する。四万人が注視する真っ只中での不慮の出来事だ。観衆の一人だった高山検事が死の真相を追うが他殺の確証は掴めない。この検事が苦悩する人間性を中心にストーリーは進展し、焦点へじりじりと迫る。日本探偵作家クラブ賞に輝いた会心作。
  • 兵隊やくざ 戦中編
    -
    1~2巻770円 (税込)
    「私」は北満・孫呉を守る上等兵。同じ中隊に貴三郎と名乗るテキ屋上がりの初年兵が入隊してきた。坊ちゃん育ちの私は驚くばかり。その貴三郎の生活訓練を私が受け持つとは! 入隊式の日、貴三郎は早速、暴れた。が、私は彼に人間的な愛を感じていく。中隊に移動命令が下った。「列車を切り離して脱走を」と考えた二人は……。
  • 仮面銀行
    -
    創業者・小桧山誠造(こひやませいぞう)のワンマンぶりから光和相互銀行は乱脈経営に陥っていた。さらに小桧山の亡き後、実権を握っていた“四人組”と小桧山ファミリーとの間で利権を賭けた“お家騒動”が生じる。その事実を日銀と大蔵省が察知し、光和相銀はやがて自主再建か救済合併かの道を迫られるが……。金融バブルの源(みなもと)を描き、激動する今日の金融システムをいちはやく捉えた快作。
  • 信玄
    -
    諏訪、村上、小笠原の諸豪を逐い、宿敵上杉謙信と川中島で激突した信玄は、信濃を手中に収めるや、一転、怒涛の如く駿河・遠江に侵入、これも制圧した。 武田騎馬軍団を率い、戦国の世に君臨した名将を描く。
  • 火刑の女
    -
    秘められた過去をもつ柴田春美は、夫・勇が勤務する文洋出版社から出た小説『私刑の女』を読んで愕然とした。昔暴行した男と暴行された女とが、それと知らずに夫婦になっていた話で、しかも実話に基づくものらしい……春美の脳裏に、八年前、ねぶた祭りの夜起こった、あのいまわしい事件が…。 サスペンス・ミステリーの傑作!
  • 暗殺
    -
    明治・大正・昭和、三代にわたる暗殺事件を描いたドキュメント・ノベル。それぞれの時代背景で演じられた惨劇は、日本近代史に大きな影響を与えた。暗殺者が殺人という非常手段によって、時流を変えようとする動機と心理を、事実に基づき劇的に再現する。「大久保利通の刺殺」ほか、人間の狂気を鋭く追求する八編を収録!
  • 若さま侍捕物手帖
    -
    柳橋米沢町、隅田川沿いの船宿・喜仙(きせん)の二階座敷で、看板娘・おいとを相手に、酒を呑んでは居続ける若さま。きりりとした男前だが、名前も身分も一切不肖。その若さまが、天下一品の直感の鋭さで、御用聞き・遠州屋小吉が持ち込む怪事件をたちどころに解決する六編を収録。
  • 女患者
    -
    早朝、草むらのなかで死にかけていた若い娘。発見した老人は娘を気づかい、息子でTV局に勤める畠山修治に、その後の様子を探るように命じた。娘はまったくの身元不明。脳内出血で昏迷状態だった。修治は看護婦の尾形悠子の提案を受け番組で紹介、身元を知る者も現われたのだが……。女患者の謎に満ちた過去を、鮮やかに解きほぐす社会派サスペンス・ミステリー。
  • 逆転の歯車
    5.0
    航空機疑惑のため国会の証人喚問に立たされた井関弘志は放心状態にあった。糾弾を受けるなか、総合商社・山紅の専務取締役まで翔け昇った自分の半生をふと振り返っていた。入社十年目の春に到来した一大チャンス……。航空機疑惑の渦中で翻弄されるエリート商社マンの栄光と挫折を鋭く抉った、長編企業小説の衝撃作!
  • 財界重鎮
    -
    私鉄、デパート、ホテル業など巨大な大和(やまと)グループの総帥・遠山慶一郎には、二年後、経友会代表幹事、つまり財界重鎮の椅子が待っていた。しかし彼の次男がつぎつぎに起こす問題が……。(表題作) 謎に満ちた殺人事件や、複雑にからみあった経済社会を描きながら、現代に生きる人間たちの姿を鮮烈に写しとった傑作小説集。
  • 抱擁(ほうよう)
    -
    若き建築士として順調にキャリアを積んできた和美を病魔が襲った。心臓移植に成功したものの手術を境に生活が一変する。職を失い、恋人が去った。そして、執拗につけねらう男が……。さらに、自らの身体にも変化が起こる。覚えのない曲を口ずさみ、バイク事故の夢を見るようになる。これは臓器提供者からのメッセージなのか!? 「心臓の記憶」が導くスリリングな愛の物語。
  • 武道伝来記
    -
    臆病者と蔑まれた間宮織部は、息子・和三郎に「武士」の心を打ち明けて死ぬ。後日、若殿のお供をした和三郎は、大藩・細川家とのトラブルを唯一人で収拾、父の汚名を晴らす。直木賞受賞作。
  • 平泉落日
    3.0
    奥州一体に強大な勢力と文化を誇った藤原秀衡。頼朝に追われた義経を匿ったため、鎌倉幕府の追及厳しく、屈服か、決戦か。秀衡の死後、次代を担うべき嫡子泰衡と、国衡・忠秀ら一門は足並みも揃わぬまま、怒濤のごとき幕府軍を迎え、熾烈な繰り広げる。――独自の文化を築いた平泉のがわから初めて書かれた藤原氏滅亡の謎!
  • 冬のスフィンクス
    3.3
    楯経介(たてけいすけ)には不思議な能力があった。眠りに就(つ)く前に絵を見ると、夢でその世界に入り込めるのだ。彫刻家、洲ノ木正吾(すのきしょうご)の作品世界に彷徨(さまよ)いこんだ楯を待っていたのは、奇怪な連続殺人事件だった! 猟銃で頭を撃たれた高名な画家、「開かずの間」に転がる首無し死体……。すべては夢なのか、それとも夢のような現実? 読者を迷宮世界に誘(いざな)う幻想ミステリーの傑作!
  • 危険度は4
    -
    成田に向かうジャンボ機内で、アフリカ帰りの青年が原因不明の発熱で苦しみだした。同情していた細菌学の権威は、“ラッサ熱”の疑いありと診た。数時間で死亡、治療法もない悪質伝染病だ。危険度は最高の“4”! ついに成田に上陸した恐怖のウイルスの二次感染防止は……!? 海外旅行者に警告! 明日起こるかもしれない戦慄小説!
  • 巨鯨の海
    4.1
    江戸時代、紀伊半島の漁村・太地に、世界でもまれな漁法「組織捕鯨」を確立した人々がいた。磨かれた技を繰り出し、集団で鯨に立ち向かう「鯨組」は、仲間との強い絆と厳しい掟により繁栄を極めた。命を削る凄絶な戦いゆえに、鯨にも畏怖の念をもって立ち向かう彼ら。江戸末期から明治へ、共同体の熱狂の季節と終焉を躍動感溢れる筆致で描く、全6編の一大クロニクル! 「山田風太郎賞」「高校生直木賞」受賞作!
  • 都会のエデン~天才刑事 姉崎サリオ~
    3.8
    夕刻の池袋。一人の男がビルの屋上から突き落とされて死んだ。その妻をさらなる悲劇が襲う。3歳の息子が突然姿を消したのだ! 父親の死と関係が? 女装の巨漢で毒舌――捜査一課きっての名物刑事・姉崎サリオと相棒の孝太郎が捜査に乗り出す。その背後には、引退した「伝説の警察官」の姿が見え隠れするのだが……。あまりにも切ない「家族の事件」の真相とは?
  • 崩壊
    3.5
    雨の夜、市議会議長が殺害された。波山署の本宮は県警捜査一課の若手・平原優子と組み捜査にあたるが、意外な容疑者が浮かび上がる。その影を追ううち、本宮たちは一人の青年の心の闇に出会う――。80年代のバブル経済に呑み込まれた男女と、それを見つめた彼らの子どもたち。ある家族の崩壊と殺人事件を通して、時代を生きる人間を鋭く描き出す、傑作刑事小説。
  • 光

    3.9
    利一が小学生だった頃、仲間といれば毎日が冒険だった。真っ赤に染まった川の謎と、湖の人魚伝説。偽化石づくりの大作戦と、洞窟に潜む殺意との対決。心に芽生えた小さな恋は、誰にも言えなかった。懐かしいあの頃の記憶は、心からあふれ出し、大切な人に受け渡される――。子どもがもつ特別な時間と空間を描き出し、記憶と夢を揺さぶる、切なく眩い傑作長編小説。
  • 虚々実々~会長を追放せよ!~
    -
    御巣鷹山にジャンボ機墜落! これを機に、国営「日本国際航空」に政財界を巻き込む権謀術数の嵐が――。社長・高山の責任を問う取締役・五代と、高山を守る会長・峰村。騒動を利用しようとする国航民族派幹部。こうして、熾烈な企業内戦争の幕が切って落とされたのだった。 経済界の裏側を熟知する著者が、大企業の仮面を剥ぎ、暗部を描破した衝撃のモデル小説!
  • 呪海(じゅかい)~聖天神社怪異縁起~
    3.0
    三陸の海辺に建つ神嶋(こうじま)神社では、百年に一度の大祭が行われようとしていた。供養した人形の“穢(けが)レ”を祓(はら)うのだ。今年、海に蟠(わだかま)る“穢レ”はかつてないほど危険な状態に達していた。一方、母に捨てられた人形《薫子》は、神嶋に向かっていた。まるで何かに呼び寄せられるように……。太古に造られた“復讐の機構”に挑む若き神職・聖天弓弦。奇想溢れる壮大な伝奇ホラー!
  • 勝頼
    -
    父・信玄の遺志を継いだ勝頼は、長篠・設楽原で宿敵織田信長に決戦を挑んだ。が、圧倒的な数量の鉄砲の前に、多くの将兵が倒れ、無敵を誇った騎馬軍団は潰滅。甲斐源氏の嫡流・武田一族は滅亡への道を歩む。
  • 第九の日
    3.6
    イギリスで一人旅をつづけるケンイチが迷い込んだ「永遠の町(エヴァーヴィル)」は、人間のいないロボットだけの町だった――。なぜ、ぼくたちは、痛みを感じないのか? 心は、神の奇跡なのか? AIとロボティクスの近未来を描いて、瀬名秀明が永遠の命題に挑む、畢生(ひっせい)の恋愛科学小説。憧れと驚き、そして歓び。思索の沃野を翔ける「物語」の力が、いま、世界を救う!
  • 匿名商社
    -
    日之出商事食品課の猪木南男(いのきなみお)は、日頃から南の島にロマンを求める商社マン。ところが、新企画をめぐるトラブルで課長を殴り、辞表を提出。そこに、やり手の常務・吉川から思わぬ提案が出された。大口客相手の競馬のノミ屋をやれというのだ。不振の商社をたて直すこのアイデアは大当たり、莫大な収益をあげたのだが……。競馬と日本人。経済小説の重鎮が描く傑作。

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