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Posted by ブクログ
凄く面白かった~名作万華鏡 芥川龍之介篇、となっているからどんどん続いてほしいな。
芥川龍之介の短編世界と、現代日本世界を生きる人間が一時的にクロスオーバーする、という筋立て。この文庫本に収められている4編がうっすら連作なのも良いし、過去の小林泰三作品とも重なっているのも長年のファンには嬉しい仕組み。具体的に言うと、玩具修理者、人獣細工、代表取締役アイドル、新藤礼都シリーズを読んでおくとクスっとなります。新藤礼都の性悪さと、河童料理描写の気持ち悪さには若干エグみがありますが、それ以外は控えめなので、小林泰三未読の方にもおすすめしやすいのも◎
新藤礼都の名言をメモ。
『死ぬより辛い目に合わせるのが好きなのよ』
…ずっとついていきます。
Posted by ブクログ
芥川の名作を現代版にしただけかと思いきや、まさに「万華鏡」。見る角度をひねるだけで景色がガラリと変わる、ホラーミステリーでした。
「杜子春」や「蜘蛛の糸」の現代的な闇(いじめやパワハラ)に救いを感じていたけど、3話目の「河童の攪乱」で一変!「これ連作だったの?」と気づいた瞬間、物語の罠にハメられた感で面白さが一気に加速。ただ、河童の活き造りの描写はグロすぎて……残像と生臭さが頭から離れず、しばらくお刺身は遠慮したいレベルです。ヽ(ヽ゚ロ゚)ヒイィィィ!
ラストの「白の恐怖」は、まさに蜘蛛の糸がブチブチ切れていくような焦燥感。「食う側だと思っていたのに、実は食われる側だった」という結末は、自業自得の因果応報でスカッとする反面、逃げ場のない絶望感にゾッとしたのと何より智香の末路が哀れでちょっと可哀想だった。
芥川の名作と小林泰三の毒気、両方を一度に味わえる二度美味しい一冊です。
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