Posted by ブクログ
2016年07月30日
"「どうぞ。お入りください」先生は応えた。
依頼者が入ってきた時、あんな話題をしていたなんて、先生には予知能力があるのではないかと思った。
依頼者はふらふらと立っているのもやっとな状態で、事務所の中を歩いて、ソファに倒れ込むように座り込んだ。
はあはあと儚げに息をするその様子を見て、わたし...続きを読むは猛烈な吐き気を覚えた。
「大丈夫ですか?」わたしは吐き気を堪えて訪ねた。
「大丈夫です。ちょっと目眩がしただけですから」
「冷えたジュースでも、お持ちしましょうか?」
「駄目よ!!」彼女は絶叫した。"[p.119_ダイエット]
小林さんだからこうくるだろう、みたいな思い込みが先走りしてしまう。
けれども最後の章のまとめは良かった。