忌憶

忌憶

550円 (税込)

2pt

直人の幼い記憶はいつも現実離れしていた。だが、現実の世界で不幸な目ばかりに遭遇する彼はやがて、幼いころの記憶が本当と思うようになり…。人間の記憶を独自の世界で紡ぐ3つの連作短編集。

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忌憶 のユーザーレビュー

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    アイディアが凄く好きで、人間の記憶の持つ怖さというか…常識と認識の狭間というか…

    怖いです。

    難解なテーマだと思うけど、とても面白くてスイスイ読めました(笑)

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    Posted by ブクログ 2015年09月27日

    記憶破断者の方から読んでしまったけれど、二吉が記憶を失うまでが多少なり補完できてよかった。

    「奇憶」「器憶」「垝憶」の三つの記憶にまつわる連作短編集。

    奇妙で奇怪な別の世界にいってしまったどうしようもない男の「奇憶」がわりと好きだな。ああショゴス二号。

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    Posted by ブクログ 2012年12月30日

    ―――何をやってもうまくいかず、悲惨な生活を送る直人は、幼い頃よく見た夢の中を彷徨う。
    直人の恋人・博美は、腹話術に盲執する男の姿に幻惑される。
    直人の親友・二吉は、記憶障害となり人生の断片をノートに綴る…。
    彼らの忌まわしき体験は、どこまでが現実で、どこまでが幻想なのか。
    読者を狂気の世界...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2011年11月26日

    3作の連作ホラー。最初の2作は特筆すべき点がないが、最後の1作は「メメント」のオマージュで、「メメント」ファンの私は非常に楽しんで読んだ。小林泰三が「メメント」を書くとこうなるのか、と思った。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    子供のころ、蟻を潰して喜んでた人が読めばまぁたのしいかと思う。

    邪悪というか黒い世界観を理詰めで構築してくれるのは個人的には好み。そうすることでより一層、逃げ場の無さの恐怖を増幅してくれていると思う。
    個人的には3話目が好み。メメントにインスピレーションを受けて書かれてたもののなかでも相当レベルが...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    素敵。記憶なんていつもギリギリ。年を重ねれば重ねるほど、うっすらぼんやりとしてゆく。
    そんな中にいつ狂気が入り込んでくるなんて誰にでもありうる。その一人になるかもしれない期待・・不安・・恐・
    常に私達は壁ぎわにいるのだ。

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

    「奇憶」「器憶」「キ憶(キは土遍に危)」の3作品を収録。
    連作短編小説と銘打ってますが、繋がりはほとんどないのでどこからでも読めます。以下、それぞれの感想↓

    『奇憶』
    直人のダメ人間描写っぷりが素晴しい。こんな風になる前にちゃんとしよう、と決意させてくれる。
    平行世界についての説明が詳しくなされて...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2009年10月04日

     小林泰三の最新単行本です。三編の短編からなる単行本です。
     奇妙な記憶に悩まされる男の物語『奇憶』
     腹話術の人形を購入した男の物語『器憶』
     前向性健忘症に罹患した男の物語『キ憶』
     この三編はいずれも人間の記憶に焦点を当てた物語で、いずれも奇怪な味が印象的な作品です。三編には登場人物のつながり...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月17日

    2015年15冊目は小林泰三の連作短編。

    「奇憶」
    何をやってもうまくいかない主人公、直人はつれづれなるままに幼少期の記憶を遡ってゆく。ソコには……。

    「器憶」
    直人の元恋人、博美。その現在の恋人が腹話術に没頭するあまりに陥ってしまったコトとは……。

    「土危(←変換できず)憶」
    直人の唯一の友...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年03月13日

    "二吉は頭に触れてみた。
    予想した激痛はなかった。
    ただ少し歪になっているような気がする。
    その時になって、膝の上にノートが置いてあることに気が付いた。
    表紙には、「重要!まず一ページ目から読むこと」と大きく赤字で書いてある。
    表紙を捲る。"[p.174_垝憶]

    「奇憶」
    「器...続きを読む

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