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――天井を見ていると、引き摺り込まれちまうよ。 畳は腐り梁は限界、崩れ落ちそうな巨大な襤褸屋敷―― 姑の世話をするため、文子は単身赴任の夫と離れ、娘と姑の3人でこの家に暮らし始めた。 屋敷に住み続けることに並々ならぬ執着を見せる姑、 家の中で不審死を遂げた舅の噂、娘だけが目撃する謎の老婆。そして屋敷中で感じる不気味な気配…… 違和感の数々に導かれ、やがて文子はこの家に隠された驚愕の真実に直面する(「家に棲むもの」)。 ホラー短編の鬼才が放つ悪夢の7編。
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Posted by ブクログ
いろんなホラーを読んで厭な気持ちになろう! SFっぽかったり哲学めいていたり王道ホラーだったり 小林泰三らしさを感じられる短編集。 誰がおかしいのか、もうわかんないよ
小林泰三さんのホラー短編集 お気に入りは表題作の家に棲むものと肉。 ホラーとして十分におどろおどろしいながらもユーモアに溢れているのが、小林泰三さんらしく読む手が止まらなかった。
どこか異常な世界観で描かれる七つのホラーが収録された短編集で、起こっていることはめちゃくちゃな筈なのに何故か部分的にだけど納得してしまうような不気味さが終始漂っていた。『家に棲むもの』『お祖父ちゃんの絵』が特にズシンと来た。
不気味で恐ろしく、異様な世界に惹き込まれ、グロすぎな話もあり、面白かった。「家に棲むもの」「お祖父ちゃんの絵」がとくに怖かった·····。
まだまだ続く、故・小林泰三の角川ホラー作品新装版!本書は、表題作を含む7篇が収録された短篇集となっている。 収録作品は以下のとおり。 『家に棲むもの』 『食性』 『五人目の告白』 『肉』 『森の中の少女』 『魔女の家』 『お祖父ちゃんの絵』 著者お得意の吐き気を催す(誉め言葉)肉々しい(?)筆致...続きを読むと、ラストで「あっ」と言わせ、「ゾワッ」とさせる構成は相変わらず。(「驚愕のラスト7連発!!」の帯キャッチコピーは伊達じゃない!) とまあ、どの話も楽しめはしたのだが、著者の他の作品と比較すると少々刺激不足で、記憶に刻まれるような作品には出会えなかった。 一番良かったのは、やはり表題作の『家に棲むもの』か。ラスト、さすがにその結末は予想出来ず、心の中で思いっきりずっこけてしまった(笑)
少しずつ歪んでいる人々の狂気の顛末。 どちらかというと小林泰三はもっとグチャグチャドロドロしているイメージでそれを考えると控えめな感じ。でも最初と最後の話は狂気性と気持ち悪さが流石と思う。
この人の本で読んだのは玩具修理者に続く2作品目だけど、なんかどれもねちょっとした気持ち悪い感じがある 生理的に無理、みたいな気持ち悪さ。 短編だからさくさくよめた。
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家に棲むもの
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小林泰三
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