【感想・ネタバレ】忌憶のレビュー

あらすじ

直人の幼い記憶はいつも現実離れしていた。だが、現実の世界で不幸な目ばかりに遭遇する彼はやがて、幼いころの記憶が本当と思うようになり…。人間の記憶を独自の世界で紡ぐ3つの連作短編集。

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Posted by ブクログ

アイディアが凄く好きで、人間の記憶の持つ怖さというか…常識と認識の狭間というか…

怖いです。

難解なテーマだと思うけど、とても面白くてスイスイ読めました(笑)

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2009年10月04日

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ネタバレ

おもろくてすぐ読み終わった。
クルオと博美がいちゃつくとこ胸くそわりい。
三部目がもうちょい答えがほしかった。あと博美も実はへんなやつだったのでその後の掘り下げを期待してしまった

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2025年09月04日

Posted by ブクログ

記憶破断者の方から読んでしまったけれど、二吉が記憶を失うまでが多少なり補完できてよかった。

「奇憶」「器憶」「垝憶」の三つの記憶にまつわる連作短編集。

奇妙で奇怪な別の世界にいってしまったどうしようもない男の「奇憶」がわりと好きだな。ああショゴス二号。

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2015年09月27日

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―――何をやってもうまくいかず、悲惨な生活を送る直人は、幼い頃よく見た夢の中を彷徨う。
直人の恋人・博美は、腹話術に盲執する男の姿に幻惑される。
直人の親友・二吉は、記憶障害となり人生の断片をノートに綴る…。
彼らの忌まわしき体験は、どこまでが現実で、どこまでが幻想なのか。
読者を狂気の世界へと誘う禁忌の三重奏…。著者初の連作ホラー。


久しぶりに小林泰三の短編

前のレビューでも書いたけど、小林泰三の物語は最初こそ確かな現実に基づいてるんやけど、読み進めるうちにいつの間にか「関節の外れた世界」へと誘われる。
この不気味さは彼の作品ならではやと思う

この本の中では最後の『き(土編に危)憶』が一番好きやな
前向性健忘症が、ホラー要素とこんなに高い親和性を持つとは思わんかった(・∀・)



”わが世界へようこそ”

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2012年12月30日

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子供のころ、蟻を潰して喜んでた人が読めばまぁたのしいかと思う。

邪悪というか黒い世界観を理詰めで構築してくれるのは個人的には好み。そうすることでより一層、逃げ場の無さの恐怖を増幅してくれていると思う。
個人的には3話目が好み。メメントにインスピレーションを受けて書かれてたもののなかでも相当レベルが高い部類じゃないかと思う。流石、小林泰三先生!!

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

素敵。記憶なんていつもギリギリ。年を重ねれば重ねるほど、うっすらぼんやりとしてゆく。
そんな中にいつ狂気が入り込んでくるなんて誰にでもありうる。その一人になるかもしれない期待・・不安・・恐・
常に私達は壁ぎわにいるのだ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

「奇憶」「器憶」「キ憶(キは土遍に危)」の3作品を収録。
連作短編小説と銘打ってますが、繋がりはほとんどないのでどこからでも読めます。以下、それぞれの感想↓

『奇憶』
直人のダメ人間描写っぷりが素晴しい。こんな風になる前にちゃんとしよう、と決意させてくれる。
平行世界についての説明が詳しくなされている事により、ただの不思議で怖い体験ではなくなり、論理立てられたこの世の真理として誰もが巻き込まれる可能性のある怖さ、となっている。
「ショゴス」「シュレディンガーの猫」「ブラックホール」などの単語に反応できる人は読むと良いと思う。

『器憶』
「腹話術師」と「腹話術人形」の話。
とくればある程度予想は付くわけで、いわばそれをどう魅せるか、というのが作者の力量となる。
で、小林泰三である。
その一。
発音についてやたら詳しく解説してみせる。マニアックな感じで面白い。
その二。
意識をコンピュータのプロセスに例えて論理的に説明してみせる。なんか思わず納得されかける。
その三。
なんだか妙なところで頭の良い主人公が逆転劇をしようとする。ハラハラ。
その四。
最後はさらっとブラック。このさらっと具合が素晴しい。
というわけで、とても面白い。

『キ憶』
初読時は「え、これで終わり?」と思ったが、読み返すと底が抜けるような恐怖がある。
そもそも、主人公の状態を考えると謎が解決されたところで意味がないのだ。ただの繰り返しである。
後味は一番悪い。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

 小林泰三の最新単行本です。三編の短編からなる単行本です。
 奇妙な記憶に悩まされる男の物語『奇憶』
 腹話術の人形を購入した男の物語『器憶』
 前向性健忘症に罹患した男の物語『キ憶』
 この三編はいずれも人間の記憶に焦点を当てた物語で、いずれも奇怪な味が印象的な作品です。三編には登場人物のつながりという意味で、関連性はありますが、それが何か一つの大きな流れとなっている訳ではないですね。
 今作でもクトゥルフ関連の単語が出てきます。『ショゴス』ですね^^

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2009年10月04日

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【2025年135冊目】
やることなすこと全て上手く行かない男。男を断ち切ろうとした結果、腹話術に妄執する男に囚われる女。記憶障害を抱えながら生きる男。記憶に纏わる三つの連作短編集!

ホラーというよりもSFみが強い物語たち。文体も不思議なものが多く、最初の方はお酒が入った状態で読んでいたので、余計に混乱しながら読んでいました苦笑

どのお話も不思議でしたが、一番最後が一番好きでした。何も解決してないし、わからないまま闇の中って感じでしたが、まさに登場人物と同じ状態に陥っていった感じでした。

現実と虚構の中を彷徨いたいときにおすすめです(?)

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2025年11月09日

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「器憶」が個人的に良かった。
二吉シリーズの第1弾ときいて読んでみました!
「殺人鬼にまつわる備忘録」でよく分からないところが補完できたのが良いね。ちょっとグロいので苦手な人は注意かも。

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2025年07月20日

Posted by ブクログ

2015年15冊目は小林泰三の連作短編。

「奇憶」
何をやってもうまくいかない主人公、直人はつれづれなるままに幼少期の記憶を遡ってゆく。ソコには……。

「器憶」
直人の元恋人、博美。その現在の恋人が腹話術に没頭するあまりに陥ってしまったコトとは……。

「土危(←変換できず)憶」
直人の唯一の友人、田村二吉は「前向性健忘症」となり記憶をつなぎ留めるためノートを持ち歩いている。しかし、そこに書かれていたこととは……。

最初の「奇憶」の登場人物をスピン・オフしたかのような連作短編。

中身的には「土危憶」、オチは「器憶」で、個人的好みは並びの逆順かな。 どれも小林泰三的造りと世界観だが、「コレ」というインパクトには欠けてたかな。

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2015年03月17日

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"二吉は頭に触れてみた。
予想した激痛はなかった。
ただ少し歪になっているような気がする。
その時になって、膝の上にノートが置いてあることに気が付いた。
表紙には、「重要!まず一ページ目から読むこと」と大きく赤字で書いてある。
表紙を捲る。"[p.174_垝憶]

「奇憶」
「器憶」
「垝憶」

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2015年03月13日

Posted by ブクログ

いつものグロさがなくて残念。でも連作で、特に博美の腹話術の話は面白かった。結局冷凍庫の死体は誰?最初は直人かと思った。あと、直人の性格にイライラ。でもいるよね、こういう人。

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2013年10月11日

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