感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年09月03日
"街いちばんの名探偵"が事務所にいながらにして謎を解く、安楽椅子探偵物の連作短編ミステリー。助手的な立場である"わたし"の目線から語られる。"意外すぎる結末"という表紙のキャッチコピー通り、それぞれのお話で予想していた結末から裏切られた。最...続きを読む終話で仄めかされた物語全体の"意外すぎる結末"も面白かった。
Posted by ブクログ 2023年06月05日
事務所から一歩も出ずに事件を解決する探偵
連作短編集
読者をミスリードして最後にひっくり返すストーリーで、冒頭の前フリが事件のミスリードとリンクしていくパターンが一貫している。
最終話だけは、それまで解決してきた事件自体が謎になり連作短編集として纏められています。
Posted by ブクログ 2023年05月16日
部屋から一歩も出ない探偵と助手らしき人。各章掴みどころのない不思議な設定で、全体を通じて不思議な世界観だった。最終章ではじわじわと相手を追い詰めつつも真相は読者の想像に任されて非常にもどかしかった。
Posted by ブクログ 2023年02月26日
少し前に因業探偵の話を読んだけど、同じ短編集でもそれより楽しく読めた。
ちょっとだけ、有栖川有栖氏の探偵・濱地健三郎を思い出した。
探偵先生が味のあるキャラクターで魅力的。面白い(変わった)依頼に興味津々、依頼者の話に笑いを堪えられずに誤魔化すあたり、愛らしい。
ピザの話が衝撃的で笑ってしまう!...続きを読む
食材を持ち込むと何でも料理してくれる店も恐い想像をしてしまいドキドキするし。
最後の1話のタイトルはモリアーティ。
これは、みんなの怪盗ルパンというオマージュ作品で著者が触れていた仮説と同じもの。
そして、最後の最後まで探偵はキャラを崩さなかったのが素敵。
Posted by ブクログ 2022年09月15日
安楽探偵なので探偵は事務所から一歩も出ません。というか依頼人の回想を除けば、物語はすべて探偵事務所の中で進行します。
お話はだいぶブラックユーモアが効いています。叙述トリックも少し入ってます。読み手を選ぶかもしれませんが、楽しめる1冊でした。
Posted by ブクログ 2017年09月19日
連作短編。論理的というか屁理屈の応酬というか、噛み合わずにイライラする会話がテンポよく進むのが楽しい。二話目はさすがに無理があるけど、三話目は上手い!
Posted by ブクログ 2017年08月01日
小林泰三を読むと「くそ〜〜」という気の抜けた声が出てしまう僕だが、本作も非常にこの作者らしいミステリ。今回の見所は、ミステリファン向けの逆転の一撃(読めばわかる)、小林泰三らしい極端に論理的な屁理屈のような噛み合わない会話、悪魔の証明やオッカムの剃刀を取り入れた展開、鋭く尖ったブラックユーモア、そし...続きを読むて安楽椅子探偵へのアンチテーゼ。とにかく会話が面白くてにやけてしまう、それでいて展開はミステリファンを獲物にした技巧的なもので、連作短編ならではの結末もなかなか収まりがいい。捻くれたミステリファンに捧げたい。
Posted by ブクログ 2024年03月02日
面白いけど、読後は、いまいちスッキリする感じがなくて、奥歯にものが挟まっ手とらないような気持ちになる。どうしてか?はよくわからない。なんもなく謎や背景が解明されないあいまいさが自分には合わなかったかなと思う。
Posted by ブクログ 2023年10月21日
短編集をあまり読んだことがなく、1つ1つの着地が何だかスッキリしない感じでした。ワクワク、ハラハラ読み進めるというより淡々と読んで、あれ終わったという話が多かった。
後半の内容がちょっと苦手だったので、テイストが合わないだけかもしれない。
Posted by ブクログ 2023年05月20日
全体的に読みやすい文章で、「短編」として構成されてるので合間の時間で読みやすかった。
「短編」として読んでいくと最後に繋がっていくのも面白かった。1つ1つのストーリーの着地がなんだかすっきりしないという感じがする。なんとなくモヤモヤっとする感じ。
Posted by ブクログ 2023年03月10日
短編集だと思って読んでいたが、最後で全て繋がったのが面白かった。
章のはじめで例を提示し、そのあと具体的な事件等に入っていくのもシュミレーションできているようで読んでいて楽しかった。
一気読みするのがオススメ
Posted by ブクログ 2023年03月08日
癖のある探偵と癖のある依頼人。探偵事務所にもたらされる依頼のクセがすごいし、会話の中身だけで頭がやられそう(いい意味で)。
「ダイエット」はしてやられた感がすごい。
Posted by ブクログ 2017年10月09日
安楽椅子探偵じゃなくて安楽探偵。ホラーではないが、全編から気味の悪さが漂うのが作者らしい。「ダイエット」や「命の軽さ」のオチには見事にやられた。ただ、連作短編の仕掛けはもう一捻り欲しかったかな。
Posted by ブクログ 2017年06月03日
ミステリ。連作短編集。
タイトル通りの安楽椅子探偵もの。
探偵と助手のシュールな会話、奇妙な事件、ブラックユーモアと、独特の雰囲気がある。
最終話のまとめ方も一捻りあって良い。
Posted by ブクログ 2016年07月30日
"「どうぞ。お入りください」先生は応えた。
依頼者が入ってきた時、あんな話題をしていたなんて、先生には予知能力があるのではないかと思った。
依頼者はふらふらと立っているのもやっとな状態で、事務所の中を歩いて、ソファに倒れ込むように座り込んだ。
はあはあと儚げに息をするその様子を見て、わたし...続きを読むは猛烈な吐き気を覚えた。
「大丈夫ですか?」わたしは吐き気を堪えて訪ねた。
「大丈夫です。ちょっと目眩がしただけですから」
「冷えたジュースでも、お持ちしましょうか?」
「駄目よ!!」彼女は絶叫した。"[p.119_ダイエット]
小林さんだからこうくるだろう、みたいな思い込みが先走りしてしまう。
けれども最後の章のまとめは良かった。