巨鯨の海

巨鯨の海

770円 (税込)

3pt

江戸時代、紀伊半島の漁村・太地に、世界でもまれな漁法「組織捕鯨」を確立した人々がいた。磨かれた技を繰り出し、集団で鯨に立ち向かう「鯨組」は、仲間との強い絆と厳しい掟により繁栄を極めた。命を削る凄絶な戦いゆえに、鯨にも畏怖の念をもって立ち向かう彼ら。江戸末期から明治へ、共同体の熱狂の季節と終焉を躍動感溢れる筆致で描く、全6編の一大クロニクル! 「山田風太郎賞」「高校生直木賞」受賞作!

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巨鯨の海 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2023年11月16日

    あの巨大な生き物に生身の人間が戦いを挑んでいたという歴史があること自体がすごい。
    その事実だけで魅せられる。

    そして当然物語としてもめちゃくちゃ面白い。
    再読でも初見と同様の興奮。

    私が著者の作品を読み漁るきっかけとなった一冊です。

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    Posted by ブクログ 2022年11月03日

     『〝クジラ〟強調月間始めました!』7

     第7回は、伊東潤さんの『巨鯨の海』です。
     伊東潤さんは、時代小説を中心に書かれている方です。本書が初読でしたが、和歌山の太地で、江戸時代から独自の組織的捕鯨を行っていた人々と鯨の圧倒的な物語でした。
     臨場感あふれる捕鯨場面の描写が素晴らしく、迫力と緊張...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年07月16日

    伊東潤氏の作品は戦国物を何作か読んだかハズレなし、何れも素晴らしかった。
    伊東氏の目線を通すと戦国武将の誰を描いても生き生きしていて読み応えがある。

    今回は太地という鯨漁を生業とする土地の歴史を江戸初期から明治初期に渡って描かれた物語。
    今まで読んだ物とは趣向が違ったが又素晴らしかった。
    日本人が...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年10月13日

    日本人の心
    生きるためにすること
    風土と文化 を久しぶりに感じた。
    行ったことのある地域ですので非常にリアルな感じ非常に読みやすく良かった

    なんか最後涙が出た

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    Posted by ブクログ 2015年10月01日

     紀伊半島の漁村・太地。そこで組織捕鯨を確立し、日々鯨に挑む漁師たちの姿を描いた連作。

     「なんという迫力……」

     この小説を読み終えた時の感想を最も簡潔に表すとこうなります。

     太地の人々の鯨漁はもはや漁ではありません。それは戦いなのです。時に十数メートル以上の鯨に対し銛を打ち込み、何度も網...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年09月24日

    「山田風太郎賞」受賞作ってことで、文庫化を待望していた作品。過去の受賞作品から、まず期待外れってことはないだろうと思っていたけど、これもまた高品質でした。捕鯨に生きる村を舞台にした、時代をまたいでの短編集。迫力満点の捕鯨シーンもさることながら、それに対峙する人々の描写も活き活きしていて、どの作品も素...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年06月20日

    捕鯨を題材にした作品なので、鯨と人との勇壮な闘いが物語の中心なのだろうと勝手に思い込んで読み始めたのだが、視点が違っていた。
    飢えて死ぬことが珍しくなかった時代に、鯨を捕ることで、地域全体が栄え、支え合って生きていける。集団で闘えば、集団みんなが生きていける。生きていくために強固に結びつき、生きてい...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年05月25日

    昨今有名になった太地の捕鯨。太地の人間側の制度説明も、捕鯨の方法も説明しつつ、大多数が見たことのない捕鯨シーンを描かないといけないのだから、これを小説形式でやったのは凄い。
    太地の生き様が浮かんできて、現地に行ってみたくなった。最後の事故は実話がもとになってるのだな、、、。

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    Posted by ブクログ 2020年04月07日

    正直言うとこれは「読まされた」本。強制されたから仕方なく読んだ本。分厚いし元ネタも雰囲気も男臭いし、最初は本気で読みたくなかった。なんなら2/3くらいまで読み進めても(今この本取り上げられても別に気にしないな〜)なんて思ってた。でも、気が付いたら夢中になってこの本を読む時間が少し楽しみになってた。想...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2016年04月04日

    太地町の捕鯨を舞台にした短編集

    ・旅刃刺の仁吉
    ・抹香の竜涎香→朝鮮人参
    ・喘息の与一×耳が聞こえない喜平次
    ・船虫の晋吉×血を好まざるを得ない菊太夫
    ・吉蔵、才蔵、太蔵
    ・大背美流れ、M11.12.24

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