巨鯨の海

巨鯨の海

770円 (税込)

3pt

江戸時代、紀伊半島の漁村・太地に、世界でもまれな漁法「組織捕鯨」を確立した人々がいた。磨かれた技を繰り出し、集団で鯨に立ち向かう「鯨組」は、仲間との強い絆と厳しい掟により繁栄を極めた。命を削る凄絶な戦いゆえに、鯨にも畏怖の念をもって立ち向かう彼ら。江戸末期から明治へ、共同体の熱狂の季節と終焉を躍動感溢れる筆致で描く、全6編の一大クロニクル! 「山田風太郎賞」「高校生直木賞」受賞作!

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

巨鯨の海 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    過去の山田風太郎賞受賞作を読んでおり、その中で出会った本。すごい!!!江戸~明治時代の捕鯨を題材にした短編集。巨大な鯨とのかけひき。鯨をえびす様と呼び、鯨の命をいただき人々を養ってくれているという敬いの気持ち。血なまぐさい描写は命をいただいていることを真っ正面から描いている。そして明治時代へ。最後の

    0
    2024年07月10日

    Posted by ブクログ

    あの巨大な生き物に生身の人間が戦いを挑んでいたという歴史があること自体がすごい。
    その事実だけで魅せられる。

    そして当然物語としてもめちゃくちゃ面白い。
    再読でも初見と同様の興奮。

    私が著者の作品を読み漁るきっかけとなった一冊です。

    0
    2023年11月16日

    Posted by ブクログ

     『〝クジラ〟強調月間始めました!』7

     第7回は、伊東潤さんの『巨鯨の海』です。
     伊東潤さんは、時代小説を中心に書かれている方です。本書が初読でしたが、和歌山の太地で、江戸時代から独自の組織的捕鯨を行っていた人々と鯨の圧倒的な物語でした。
     臨場感あふれる捕鯨場面の描写が素晴らしく、迫力と緊張

    0
    2022年11月03日

    Posted by ブクログ

    伊東潤氏の作品は戦国物を何作か読んだかハズレなし、何れも素晴らしかった。
    伊東氏の目線を通すと戦国武将の誰を描いても生き生きしていて読み応えがある。

    今回は太地という鯨漁を生業とする土地の歴史を江戸初期から明治初期に渡って描かれた物語。
    今まで読んだ物とは趣向が違ったが又素晴らしかった。
    日本人が

    0
    2016年07月16日

    Posted by ブクログ

    日本人の心
    生きるためにすること
    風土と文化 を久しぶりに感じた。
    行ったことのある地域ですので非常にリアルな感じ非常に読みやすく良かった

    なんか最後涙が出た

    0
    2015年10月13日

    Posted by ブクログ

     紀伊半島の漁村・太地。そこで組織捕鯨を確立し、日々鯨に挑む漁師たちの姿を描いた連作。

     「なんという迫力……」

     この小説を読み終えた時の感想を最も簡潔に表すとこうなります。

     太地の人々の鯨漁はもはや漁ではありません。それは戦いなのです。時に十数メートル以上の鯨に対し銛を打ち込み、何度も網

    0
    2015年10月01日

    Posted by ブクログ

    「山田風太郎賞」受賞作ってことで、文庫化を待望していた作品。過去の受賞作品から、まず期待外れってことはないだろうと思っていたけど、これもまた高品質でした。捕鯨に生きる村を舞台にした、時代をまたいでの短編集。迫力満点の捕鯨シーンもさることながら、それに対峙する人々の描写も活き活きしていて、どの作品も素

    0
    2015年09月24日

    Posted by ブクログ

    太地・鯨シリーズの第一弾。江戸時代末期から明治時代までの紀伊半島の漁村・太地で組織捕鯨に携わる男たちを描いた連作短編集。いずれも読み応えのある6編を収録。

    鯨と人間が対等に近い立場で、命をやり取りをした時代…太地鯨組の厳しい掟と捕鯨に携わる男たちの勇気と苦悩。若者は捕鯨を通じて成長し、若者を導く年

    0
    2015年09月16日

    Posted by ブクログ

    捕鯨を題材にした作品なので、鯨と人との勇壮な闘いが物語の中心なのだろうと勝手に思い込んで読み始めたのだが、視点が違っていた。
    飢えて死ぬことが珍しくなかった時代に、鯨を捕ることで、地域全体が栄え、支え合って生きていける。集団で闘えば、集団みんなが生きていける。生きていくために強固に結びつき、生きてい

    0
    2023年06月20日

    Posted by ブクログ

    昨今有名になった太地の捕鯨。太地の人間側の制度説明も、捕鯨の方法も説明しつつ、大多数が見たことのない捕鯨シーンを描かないといけないのだから、これを小説形式でやったのは凄い。
    太地の生き様が浮かんできて、現地に行ってみたくなった。最後の事故は実話がもとになってるのだな、、、。

    0
    2021年05月25日

巨鯨の海 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

光文社文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

伊東潤 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す