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3.0修験者のなりをして国々を放浪する謎の「十三童子」。 役者と見まがうこの色男は、錫杖を鳴らし銀のキセルをふかしながら、欲にまみれた人間たちをこう誘う。 ーー来世で地獄に堕ちてもよいなら、ひとつだけ願ってこの鐘を撞け。 ただし、撞いた者は来世に底なしの無間地獄に堕ち、子も今生で地獄に堕ちる。 撞くか撞かぬは、本人次第。さあ、あなたならどうする? 人の欲をためす不思議の鐘、鳴らすか、やめるか? 今が人生の分かれ道。 ストーリーテリングの凄さ際立つ新星が放つ傑作時代小説! 心の奥底に響く物語。深い、深すぎる。ー細谷正充(文芸評論家) 読むと、心のひだをじゃらんと撫でる音が聞こえる。ー三宅あみ(ジャパネスク・ナビゲーター/江戸文化研究家)
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4.7向島で箱屋をしている二十八歳の新吉は、役者のような色気がそこはかとなく漂っている、女たちの目を引く男だった。 ある日、向島で「桜家」の主人・仙太郎の絞首体が見つかった。同心は自死と決めつけていたが、新吉は、死体の近くに手ぬぐいが落ちており、さらにその切れ端が死体の口にあったことから、殺されたとみて、犯人を追う。一方、南町定町廻りの同心・扇太郎が、花街で起きている連続殺人事件を捜査していると、次に起こると考えられるのは、向島ではないかと推測する。そこで、対岸まで噂が広がっている向島の芸者・お葉に事情を聴きに行くと、そこで新吉と出会うが……。事件に隠された、驚くべき真相とは!? 花街と向島を舞台に、繰り広げられる、時代小説ミステリ。
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5.0
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4.8総発行部数2500万部超! 坂本竜馬の奇蹟の生涯を壮大なスケールで描く、司馬文学の金字塔、全8巻(文春文庫)が合本に。 土佐の郷士の次男坊に生まれながら、ついには維新回天の立役者となった坂本竜馬の奇蹟の生涯。司馬遼太郎の永遠のベストセラーが半世紀の時を経て、電子版で新たによみがえる! 第1巻/幼年時代から、江戸での剣術修業、奥手だった青年時代、人斬り以蔵、桂小五郎との出会いなどを描くシリーズ第1作。 第2巻/勤王・攘夷の勢力と、巻き返しを図る幕府との抗争は次第に激化してきた。土佐藩でクーデターを起し、勤王化して天下へ押し出そうとする武市半平太のやり方に限界を感じた竜馬はついに脱藩を決意する。 第3巻/浪人となった竜馬は、幕府の要職にある勝海舟と運命的な出会いをする。竜馬はどの勤王の志士ともちがう独自の道を歩き始める。「幕府を倒さねばならないのだ」と――。 第4巻/長州の没落、薩摩の保守化、土佐の勤王政権の瓦解。竜馬はついに一隻の軍艦を手に入れた。 第5巻/池田屋ノ変、蛤御門ノ変と血なまぐさい事件が続き、時勢は急速に緊迫するが、竜馬自身にも危機が訪れる。心血を注いだ神戸海軍塾が幕府の手で解散させられてしまったのだ。 第6巻/竜馬が動いた。慶応二年一月、幕府の厳重な監視下にある京で、密かに薩長の軍事同盟が成立する。維新への道は、この時大きく開かれた。 第7巻/同盟した薩摩と長州は着々と討幕の態勢を整えてゆく。そして竜馬は、思い切った奇手を思いついた。大政奉還――。 第8巻/慶応三年十月十三日、京は二条城の大広間で、十五代将軍徳川慶喜は大政を奉還すると表明した。ここに幕府の三百年近い政権は幕を閉じた。しかし竜馬はそれを見とどけることはなかった……。「竜馬がゆく」遂に完結!
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-神田で手習所を営む佳純は、娘を助けた縁で呉服屋の越前屋に用心棒を頼まれる。佳純は腕に覚えがあった。父の道場で剣術を磨き、いっぱしの女剣士となっていたのだ。 一方巷では鬼蜘蛛という盗賊が、世間を騒がせていた。金品の強奪だけでなく、おなごは手籠めにされるという。 美しい妻と娘たちを持つ越前屋は、見ず知らずの浪人者を家に入れるのを躊躇していたところに、ようやく佳純を得たのだった。佳純は越前屋に入り、大胆不敵な色右衛門率いる鬼蜘蛛を迎え撃つ。 その一方で、町方同心の真之介は佳純を見守り、陰で支えようとする。火付盗賊改方の多岐川もまた、佳純の腕前を知り……。 痛快無比の時代エンタテインメント!
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-娯楽文学の王道を疾駆する「門田泰明時代劇場」の代表的長篇! 拵屋の異名を持つ銀次郎は、大店のお内儀や粋筋の姐さんらの化粧や着付けなど「拵事」では江戸一番の男。だが仔細あって、雄藩大名、いや時の将軍さえも手出しできない存在だった。その裏事情を知る者は少ない。 そんな銀次郎のもとに、幼い女の子がひとりで訪ねてきた。母上の仇討ちを助けてほしいという。母娘の頼みを引き受けた銀次郎は、そうとは知らず修羅の道を突き進んでいく。 この男には天下の将軍といえども手出しでき申さず! 殺された友の仇を討つため遭遇した姿亡き謎の凶悪組織!! ベストセラー、拵屋銀次郎半畳記シリーズ、刊行10周年を記念し、第1作目を新装版で!
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-昭和18年5月。ポートモレスビー攻略のためニューギニアに侵攻した帝国軍部隊は、米軍の堅陣に成算なき突撃を決行し、壊滅の危機に瀕していた。帝国軍に起死回生の目はあるのか?
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-ダンピール海峡を巡る航空戦に破れ、圧倒的だった航空優勢を失った連合軍は、戦線縮小し東部ニューギニアの山中で守勢に入った。だが日本軍も、辛うじてポートモレスビー攻略の橋頭堡は維持したものの、戦略的交代を図る連合軍を追撃する余力は残されていなかった。互いに再度の攻勢に向け戦力の回復を急ぐなか、連合軍は山脈越えの補給物資空輸を敢行する。一方日本軍は、連合軍輸送船団を壊滅すべく、ラバウルの第八艦隊に加え、甲標的──特殊潜行艇「蛟龍」を投入。敵根拠地へと肉迫するが……。過酷な密林の消耗戦の帰趨は!?
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-202X年、午前零時30分、中国東海艦隊寧波基地から、一隻の潜水艦が出航した。第一報を聞いた防衛省は、すぐに海上自衛隊の対潜哨戒機を放ち、同日午後、日中中間線を日本側に侵入する元級潜水艦を発見する。一方、永田町の首相官邸には、尖閣諸島接続水域に中国海警局の公船と漁船が碇泊中との報せが入る。そんな中、侵入した中国潜水艦が尖閣諸島の沖合で急浮上。近くを航行していた日本の小型漁船を沈没させてしまう。一触即発の尖閣諸島近海。専守防衛の日本は領海侵犯する中国海軍を阻止できるのか⁉ 日中開戦の危機が迫る中、日本はついに行動を起こすのだが……。
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4.8不朽の名作、吉川三国志を一気に読める完全版。日本では卑弥呼が邪馬台国を統治する頃、中国は後漢も霊帝の代、政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。このとき、楼桑村の一青年劉備は、同志関羽、張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、世を救わんことを誓う――以来百年の治乱興亡に展開する壮大な世紀のドラマ。その華麗な調べと哀婉の情は、吉川文学随一と定評のあるところである(吉川英治歴史時代文庫)。
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3.7
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4.4史上最も無能な征夷大将軍 やる気なし 使命感なし 執着なし なぜこんな人間が天下を獲れてしまったのか? 動乱前夜、北条家の独裁政権が続いて、鎌倉府の信用は地に堕ちていた。 足利直義は、怠惰な兄・尊氏を常に励まし、幕府の粛清から足利家を守ろうとする。やがて天皇から北条家討伐の勅命が下り、一族を挙げて反旗を翻した。 一方、足利家の重臣・高師直は倒幕後、朝廷の世が来たことに愕然とする。 後醍醐天皇には、武士に政権を委ねるつもりなどなかったのだ。 怒り狂う直義と共に、尊氏を抜きにして新生幕府の樹立を画策し始める。 混迷する時代に、尊氏のような意志を欠いた人間が、 何度も失脚の窮地に立たされながらも権力の頂点へと登り詰められたのはなぜか? 幕府の祖でありながら、謎に包まれた初代将軍・足利尊氏の秘密を解き明かす歴史群像劇。
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3.0幕末・ミッション・インポッシブル! MISSION 『幕末最後の戦いで見事活躍し、甲賀忍者ここにありと知らしめ、武士の地位を獲得せよ!』 幕末、江戸幕府が大政奉還をし、旧幕府と薩摩・長州の間で大きな戦が起ころうとしているその時、〝元〟忍びの里・甲賀は揺れていた。忍びとして戦国では大いに活躍したにもかかわらず、戦がなくなると時の権力者たちは難癖をつけて身分と領地を没収。気づけば忍びの術は失われ、百姓として困窮するまでになっていた。そんな折の大戦。忍びの技を再び世に示し、甲賀忍者ここにありと知らしめれば、武士の身分につけるのでは――。そんな願いのもと、集められた甲賀の里の若者たち。その中でも、鬼っ子・山中了司、宮司見習い・安井金左衛門、箱入り息子・大原伴三郎、誇り高き血筋・鵜飼当作、少々年の行った薬術師・間瀬勘解由の五人組は喧嘩ばかりのはちゃめちゃで!? 幕末を駆け抜けた「最後の忍者」の活躍を描くノンストップ・エンターテインメント時代小説!
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3.0貧乏正義漢の無役旗本、居候のスーパー爺さん、皆の心に花を咲かせる。 可哀想な人を日々助けるが、自らは貧乏にあえぐ若旗本。 その屋敷に一人の老人が…。何にでも長けた「ご隠居」が、若殿を幸せの伝達師に! 心に花が咲く! 新シリーズ第1弾! 「世のため人のために働け」の家訓を命に、小普請組の若旗本・高山和馬は金でも何でも可哀想な人たちに分け与えるため、自身は貧しさにあえいでいた。ところが、ひょんなことから、見ず知らずの「ご隠居」を屋敷に連れ帰るが、料理や大工仕事はいうに及ばず、体術剣術、医学、何にでも長けていた。和馬はこの老人と暮らすうち、いつしか幸せの伝達師に! 「ご隠居」は何者?
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4.4
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-姫こそが浪士の希望。新「忠臣蔵」の誕生。 時は、江戸幕府が生類憐れみの令を発していた元禄の頃。 広島三次藩に生まれた美しい栗姫、のちの阿久利姫は、播磨赤穂藩の浅野内匠頭長矩に輿入れしてからというもの、大名火消しや勅使饗応、藩の政治に励む夫を支え、家臣を家族とも思い、面倒を見てきた。 しかし、勅使饗応の指南役である高家筆頭・吉良上野介の「依頼」を断ってから、平穏な暮らしに目に見えないひびが入りはじめる――。 胸騒ぎを感じながら過ごしていたある日、火事場でとった内匠頭のとっさの「行い」から、五代将軍徳川綱吉の側近である柳沢保明からも不興を買ってしまう。 質実剛健で質素倹約、大名火消しとして江戸者の人気をさらう内匠頭を目障りに思う、吉良と柳沢はとうとう赤穂藩改易を企む。 吉良のしつこい嫌がらせに、次第に身心を病んでゆき、つかえを発症した内匠頭。 疲弊した夫を癒そうと必死になる阿久利の努力も空しく、内匠頭は江戸城中松の廊下で吉良へ刃傷に及ぶ。 即日切腹を聞かされ、藩邸引き払いを命じられた阿久利は、吉良の沙汰を待つが……。 赤穂浪士一縷の望み、阿久利の静かな闘いが今はじまった。 広島県三次市出身の大人気時代小説作家が描く、新しい「忠臣蔵」!
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-戦艦「大和」は要らない。必要なのは空母「大和」だ!── 連合艦隊司令長官・山本五十六と、軍令部作戦課・神重徳の思惑が重なり合い、歴史は大きく動く。「大和」が超弩級戦闘空母として建造されたのだ。 航空戦隊によるその圧倒的な破壊力は、真珠湾奇襲作戦において存分に発揮され、米空母「エンタープライズ」撃沈など、華々しい戦果を挙げる。 一方、現代の世で、輸送艦を装い、空母に近い艦として建造された自衛隊新鋭艦「あきつ」は、海底火山の噴火に巻き込まれ、蘭印作戦に向けて出航した「大和」の前に、突如、時空移動してしまう。 自衛隊の最新兵器を入手した大和航空戦隊。そしてついに米大艦隊が待ち受けるミッドウエー海戦に出撃していく……。 大好評を博した架空戦記の金字塔作品!!
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-太平洋戦争の分かれ目となったミッドウェイ海戦。海域航行中の第1機動部隊南雲長官の目前に、「部隊の全滅を阻止すべく参戦」と、菊の御紋を輝かせた超巨大空母が出現。いぶかしむ南雲たちを含めて、いま日米太平洋戦史が軋みをあげて変わり始めた。
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4.0新作書下ろし時代小説4巻連続刊行! 吉原や向島などへ行き交う舟が集まる柳橋。神田川と大川が合流する一角に架けられたその橋の両側には船宿が並び、働く人、遊びに行く人で賑わっていた。柳橋の船宿「さがみ」で働く船頭の広吉には一人娘がいた。名前は桜子。三歳で母親が出奔するが、父親から愛情を受けて育ち、母譲りの器量よしと、八歳から始めた棒術の腕前で、街の人気娘に育っていた。夢は父親のような船頭になること。そんな桜子に目を付けた船宿の亭主による「大晦日の趣向」が思わぬ騒動を巻き起こし……。涙あり、恋あり、活劇あり。待望の時代小説新シリーズの幕が開く。2023年6月から9月、四か月連続刊行!
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4.0
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-一九二一年に開かれたワシントン海軍軍縮会議において、主力艦の比率が対米六割に抑えられた日本は、これを呑めば国防が成り立たない、と断固拒否。交渉は決裂し、日米英は“無条約時代”を迎えた。 当然の如く、戦艦増産を進める米海軍。対する帝国海軍も、五一センチ砲九門を有する超弩級戦艦「大和」をはじめ、四隻の新戦艦を建造し、質で対抗する。 あの会議から20年、ついに対米戦を決意した日本は、フィリピン・キャビテ軍港に奇襲攻撃を敢行、碇泊中の主力戦艦四隻を撃破する。 反撃を期すアメリカは、キンメル太平洋艦隊主力を派遣。トラックを出撃した連合艦隊を待ち伏せた! 未曾有の巨砲はこの危機を救えるのか。世界最強戦艦が躍動する戦記シミュレーションの快作がいま甦る!!
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4.3深海を疾駆する白い影。海溝部で未知の生命体が発見された。科学者たちが「スピード・フィッシュ」と命名し、更なる調査を予定していたさなか南の島で怪事件が。それが事件の発端だった!!
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3.0
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4.7アジア太平洋戦争において死没した日本兵の大半は、いわゆる「名誉の戦死」ではなく、餓死や栄養失調に起因する病死であった──。戦死者よりも戦病死者のほうが多いこと、しかもそれが戦場全体にわたって発生していたことが日本軍の特質だと著者は指摘する。インパール作戦、ガダルカナル島の戦い、ポートモレスビー攻略戦、大陸打通作戦……、戦地に赴いた日本兵の多くは、無計画・無謀きわまりない作戦や兵站的な視点の根本的欠落によって食糧難にあえぎ、次々と斃れていった。緻密な考証に基づき、「英霊」たちのあまりにも悲惨な最期を明らかにするとともに、彼らを死へと追いやった責任を鋭く問う、告発の書。
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3.7
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4.12012年11月2日(金)公開の映画化原作!2009年本屋大賞2位、 第139回(2008年上半期)直木賞ノミネートの戦国エンターテインメント大作! 戦国末期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉の命を受け、石田三成は総大将として2万の天下群を率い、小田原の支城・忍城(おしじょう)を包囲する。 忍城の軍勢はわずか500人、そして城代・成田長親は、領民たちに木偶の坊から取った「のぼう様」などと呼ばれても泰然としている御仁。 従来の武将とはおよそ異なるが、なぜか領民の人心を掌握していた。 新しい英傑像を提示した、大ベストセラーの戦国エンターテインメント小説! 映画は、狂言界の至宝・野村萬斎による9年ぶりの主演で、2012年11月2日(金)公開。 ヒロイン・甲斐姫を榮倉奈々が演じる。
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3.0「のぼうの城」作者・和田竜執筆の脚本! 戦国期、天下統一を目前に控えた豊臣秀吉。関東の雄・北条家に約五十万にも及ぶ大軍を投じた豊臣方に抗して最後まで屈しなかった唯一の支城があった。現・埼玉県行田市に本拠を構える武州・忍城。周囲を何重もの湖で取り囲まれた「浮き城」の異名をとった難攻不落の城である。 豊臣方二万の大軍を指揮した石田三成の水攻めにも屈せず、約数百の兵で抗戦した城代・成田長親とはどんな人物なのか。家臣はおろか所領の百姓達にも「のぼう様」などと囃されてなお泰然としていた男が決断した理由とは? 大ベストセラーとなった小説の執筆以前にすでに書かれていた瞠目の脚本。
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4.4一九三八年十月一日、外務書記生棚倉慎はワルシャワの在ポーランド日本大使館に着任した。ロシア人の父を持つ彼には、ロシア革命の被害者で、シベリアで保護され来日したポーランド人孤児の一人カミルとの思い出があった。先の大戦から僅か二十年、世界が平和を渇望する中、ヒトラー率いるナチス・ドイツは周辺国への野心を露わにし始め、緊張が高まっていた。慎は祖国に帰った孤児たちが作った極東青年会と協力し戦争回避に向け奔走、やがてアメリカ人記者レイと知り合う。だが、遂にドイツがポーランドに侵攻、戦争が勃発すると、慎は「一人の人間として」生きる決意を固めてゆく。“世界を覆うまやかしに惑わされることなく、常に真実と共にあれ”との言葉を胸に。
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3.0蘇我馬子、推古天皇、聖徳太子――古代史を彩った傑物たちの愛憎劇 政敵との死闘、推古大王・聖徳太子との愛憎の果てに馬子が得たものとは。 かつて日本の中心地であった飛鳥(現在の奈良県明日香村)を舞台に、 蘇我馬子の国づくりにかけた生涯を描く。 時は570年、病床に臥す父・蘇我稲目から強大な豪族・蘇我一族の頭目の座を受け継ぎいだ馬子。 以来、大王に次ぐ大臣として、日本に渡ったばかりの仏教に根差した国家を目指して邁進していく。 しかし、理想のためには謀略や暗殺も辞さず、馬子は血塗られた覇道を歩んでいくのであった――。 宿敵・物部守屋との争い、日本最古の女性天皇・推古との知られざる関係、 天才・聖徳太子への嫉妬と恐れなど功罪相半ばする日本最古の〝悪役〟の実像とは。 古代史浪漫小説、待望の文庫化。
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4.0資源獲得のため仏印に進駐した日本に対し、米国は対日禁輸政策を強化、石油の輸出を禁止した! 一方同時期、ペトロパブロフスクのロシア帝国軍が反乱を起こした。日本はロシアの要請を受けて反乱鎮圧に助力するも、その際に米国の輸送船を誤射してしまう。怒る米国は日本に最後通牒であるハル・ノートを突きつけた! 対米開戦を決意した日本は、真珠湾攻撃を計画。だが図上演習の結果は日本の惨敗だった――。真珠湾攻撃がなかった太平洋戦争を描く待望の新シリーズ。
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3.8ずいぶん『三国志』について書いてきた。だが、そこに登場するひとりを選んで、大きな構想に移植するのは、これが最初であり、最後となろう。そのひとりとは、諸葛亮以外に考えられなかった――(日本経済新聞連載開始にあたっての「作者の言葉」より) 大河小説『三国志』全12巻完結からはや10年。この「作者の言葉」に、宮城谷作品ファンのみならず、日本中の歴史小説愛好家が期待をふくらませているに違いない。 「三国志」にはあまたの個性的な名将、名臣が登場するが、日本で最も名を知られるのが諸葛亮(孔明)であろう。冒頭の「作者の言葉」はこう続いている。 ――かれの人気は、おそらく劉備や関羽などをしのいでおり、たぶんどれほど時代がかわっても、最高でありつづけるにちがいない。通俗小説である『三国志演義』が、諸葛亮を万能人間、いわば超人にまつりあげてしまったせいでもあるが、そういう虚の部分ををいでも、多くの人々の憧憬になりうる人物である―― 「三顧の礼」「水魚の交わり」「出師表」「泣いて馬謖を斬る」「死せる諸葛、生ける仲達を走らす」といった名言・名句はそのままに、諸葛亮の実像に迫ろうとするこの作品の冒頭はこのように始まる。 ――春を迎えて八歳になった。かれは景観から音楽を感じるという感性を備えている―― 乱世に生きながら清新さ、誠実さを失わない、今まで見たことのない諸葛亮がここにいる。
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-内藤新宿の長屋を改造、正体不明の道場主以下、個性派揃いの高弟たち 道場主の酔狂道人洒楽斎(しゃらくさい)に、血溜りの女が遺言した「リュウジンノヒゲ」とは? 諏訪大明神家子孫が治める藩の闘いに巻き込まれ……。 内藤新宿天然流道場を開いている酔狂道人洒楽斎は、五十年配の武芸者。高弟には旅役者の猿川市之丞、深川芸者の乱菊がいる。市之丞は抜忍の甲賀三郎で、七変化を得意とする忍びだった。乱菊は「先読みのお菊」と言われた勘のよい女で、先の先を読むことで舞を武に変じたらん乱舞の名手。塾頭の津金仙太郎は甲州の山村地主の嫡男。剣で江戸に遊学、負けを知らぬ天才剣士。 大久保智弘、再登場! 新シリーズ第1弾
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4.3小泉八雲とセツ。2人の奇跡の出会いが、異文化を乗り越え、『怪談』を生みだした。 ギリシア生まれのジャーナリスト、ラフカディオ・ハーンと上士の血を引くセツ。2人の宿縁の出会いと文学作品に結実するまでをドラマチックに描く。日本に憧れ東京に上陸したハーンは、英語教師として松江に赴任、誤解からヘルン先生と呼ばれるようになる。版籍奉還により生家は財産を失い、働く場も失ったセツは旅館に滞在中の異国人の女中として奉公する。はじめは会話にも不自由するが、ハーンの日本男性にはない優しさ、セツの武士の娘である毅然とした佇まいに互いに惹かれあうようになる。あるときセツの語る説話にハーンが高い関心を示した…。こうして奇跡的に出会った二人が愛を育み障害を乗り越え、『怪談』を世界に発表する。
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-陸軍の反対でミッドウェー作戦の変更を余儀なくされた山本五十六は、米内大将と協議、陽動作戦であったアリューシャン方面を主戦場とし、アラスカ攻略を最終目標に決めた。南太平洋の島々よりも直接米本土を攻撃したほうが、ルーズベルトへの圧力は強まると判断したのだ。陸軍も積極的に上陸部隊を編成するという。また、以前よりドイツから要請されていた援ソ軍需物資のベーリング海ルートを潰すこともできる。だが、アラスカ上陸の川口支隊を援護する第21戦隊に、米海軍の第8任務隊が迫っていた……。 ●高貫布士(たかぬき・のぶひと) 1956年生まれ。神奈川県出身。和光大学人文学部芸術学科卒業。学生時代より軍事評論家・小山内宏氏、航空評論家・青木日出雄氏らが創設した「軍事学セミナー」で軍事学を修得。出版社勤務を経て、現在は軍事アナリスト兼作家として活躍する。『図解・ドイツ装甲師団』『大日本帝国海兵隊戦記』シリーズなど、ノンフィクション、小説の著書多数。
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3.8日本橋の村田屋は創業百二十周年の老舗眼鏡屋。そのあるじの長兵衛は、すぐれた知恵と家宝の天眼鏡で謎を見通すと評判だった。 ある日、目明かしの新蔵が長兵衛に助けを求めてくる。住吉町の裏店で起こった人殺しの本当の下手人を挙げるのに長兵衛の力を借りたいという。 浜町の目明かし・巳之吉が、殺人が起こった長屋の者たちの手を検分して、手が汚れていたというだけでそこに住まう十七の娘おさちに縄を掛けたという。 ろくな調べもせずに罪なき娘を引き立てたことに怒りを覚えた長兵衛は、広い人脈と持ち前の人柄を発揮して事件を解決に導く。 長兵衛の評判がますます高まる中、今度は木場の檜問屋・福島屋矢三郎の遺言状の真贋鑑定を依頼される。 息子の豊太郎に遺されたものの他に、矢三郎の弟・新次郎の許にも遺言状があるのだという。 長兵衛は天眼鏡で真贋を明かすが、福島屋を自分のものにしたい新次郎の企みによって、事態は思わぬ方向へ動き……!?
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-文政十二年、秋──江戸にふらりと現れた、矢車真之介と名乗る謎の浪人……とぼけた風貌と人を食った言動の不思議な侍であるが、実はこの真之介、凄腕で知られる仙台藩の元隠密であった。暗殺、裏切りも辞さぬ殺伐とした隠密業に嫌気がさした真之介は、火的屋の女主人・お紺や生真面目なやくざの友七と出会い、釣り堀の番人として平穏な暮らしを手に入れる。だが、持ち前の好奇心と正義感がわざわいし、薄幸の少女・お栄や謎の賞金稼ぎを巻き込み、お紺の亡夫・庄右衛門に秘められたお宝の秘密を探ることになるのだが……。描き下ろし「外伝 待つおんな」を収録した、超人気シリーズ新装版!
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3.0大川橋にたたずむ妙な侍……彼こそ、佐和島藩・桐山家の跡取りである桐山源之丞。市井に下った正真正銘の若殿様である。 この源之丞、とにかく縁談がまとまらぬ。このままでは安心して隠居できぬと考えた父の桐山重久は、息子を町にくだらせ、よき女子を連れてくるように、と厳命する。 そんななか、居候先の娘・お比美が正体不明の敵に狙われ、源之丞は、謎の姫や忍び同士の争いに巻きこまれていく。いかにも物騒な話ではあるが、この源之丞、とてつもなく強い。それもそのはず、幼きころ、開かずの間に隠された霧隠才蔵の巻物を盗み見て、秘伝の術を身につけていたのであった! 期待の新シリーズ開幕!
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3.7終戦間際の1945年、昭和20年の春――。 薩摩半島南部にある知覧や大隅半島の鹿屋、串良の飛行場から、数千人の二十歳前後の若者たちが、爆弾を抱えた飛行機とともに沖縄を目指して飛び立った。 自らのいのちと引き換えに、敵機に特攻するために……。 しかしながら、6人の特攻隊員が、鹿児島と沖縄のあいだに浮かんだ黒島という小さな島に辿り着いている。 黒島の人たちは、けんめいに介抱した。 それによって、いのちを救われた兵士たちもいた。 そんな元特攻隊員と、黒島の人たちとの交流は、70年が過ぎた現在でも続いている。 老いとともに途絶えていくきずな。風化される記憶。 それでも、あの戦争を語り継ごうとする人たちがいる! 「あの戦争から遠く離れて」の大宅賞作家が、自らのライフワークに取り組んだノンフィクション作品。
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-1945年3月、アメリカ軍が沖縄に上陸した。原爆投下が遅れ、つづいて九州にも侵攻した。遂に日本は本土決戦を余儀なくされることになる。絶対的不利な本土決戦を、シミュレーションの大御所が覆す、待望の新シリーズ!
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-「ぶらり平蔵」こと神谷平蔵。風の吹くまま気の向くまま、ぶらりどろんと行方をくらます。 長屋住まいの町医者だが、じつは鐘捲流免許皆伝の剣客。病いも治すが人も斬る。悪には強いがなさけにもろい。 磐根藩乗っ取りの陰謀に、藩とは切れたつもりだった平蔵が動いた。立ちはだかるは、奸智にたけた邪剣の使い手。 数奇な運命にみちびかれて出会った女たちの思いに押され、難敵に立ち向かう平蔵。 融通無碍の境地を神髄とし、抜く手も見せぬ無双の秘剣は、はたして磐根藩乗っ取りの陰謀を暴き出せるか!? 時代エンターテインメントの名手が描く、超人気シリーズの〈決定版〉が隔月二巻ずつ、ついに刊行開始!
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3.5元幹部自衛官の著者が放った話題の書、文庫化に伴い最新ブラッシュ・アップ電子版発進! 陸上自衛隊特殊作戦群が“竹島奪還”!? 陸上自衛隊特殊作戦群の秋津陸佐率いる約40名が失踪。直後に「竹島を“奪還”した」と驚愕の宣言がなされる。緊張が走る自衛隊。はたして彼らの真の目的は? 日本政府はどう動くのか? そんななか秋津の婚約者で空自幹部の倉橋日見子は、孤独な24時間の戦いをはじめた……。元空自幹部が、今そこにある日本の危機を描く、迫真緊迫のエンターテインメント!
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5.0陸軍大将・立見尚文は、元桑名藩士である。桑名藩は会津藩の盟友として幕末から佐幕派の雄として行動した。いわば賊軍出身者で大将まで立身するのはきわめて稀であり、しかも立見の場合、戊辰戦争・西南戦争・日清・日露の戦役と、つねに最前線にあって戦い、かついかなる厳しい状況下でも立見個人は敗走を知らない。まさに「常勝将軍」なのである。本書は、史上まれに見る天才指揮官であった立見尚文の生涯を、少年時代から永眠までを克明に描いた渾身の歴史大河小説である。上巻は、桑名藩内で頭角を現わし、戊辰戦争では鳥羽伏見の戦いからやがて北越方面へ転戦、雷神隊という精強な部隊を率いて新政府軍を恐れさせた立見の前半生を描く。旧幕府軍の降伏後は謹慎を経て司法省へ出仕、やがて指揮官としての能力を買われて陸軍に招かれる。西南戦争では西郷隆盛の本軍を追い込む活躍。陸軍軍人として立見の評価は一気に高まり、出世街道を駆け上がっていく。
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4.0
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-時は幕末。江戸城下、大久保の地。長く泰平の世が続き、代々この地を守ってきた鉄砲同心たちは、火薬の原料を転用したつつじ栽培の内職に励み、家計の足しにするようになった。礫(つぶて)家の丈一郎も三十すぎだが、つつじ栽培の内職に専念する毎日。父の徳右衛門が老いても家督を譲らぬためと、小禄の家計を助けたいからだ。ある日、父を訪ねて同役だった貫田が来る。田安家家老の俳諧の会に入りたいから仲介してくれというのだが……。銃の代わりに鋏を握る丈一郎が、礫家を巻き込む様々な事件に果敢に立ち向かう。喧嘩も笑いも絶えない丈一郎一家の、温かな〈お江戸家族小説〉。
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3.8
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