星落ちて、なお

星落ちて、なお

880円 (税込)

4pt

女絵師の一生を描ききった直木賞受賞作!

不世出の絵師・河鍋暁斎の娘とよは、暁翠の画号をもつ女絵師。
父亡き後、仲がよいとは言えぬ腹違いの兄・周三郎(暁雲)と共に、
洋画旋風の中、狩野派由来の父の画風を守ろうとする。
明治大正の激動の時代、家庭の生活を担いつつ、
絵師として母として、愚直に己の生を全うした女の一代記。
第165回直木賞受賞作。

解説=東山彰良

※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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星落ちて、なお のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    画鬼・河鍋暁斎の娘、とよ。
    彼の弟子でもある彼女は異母兄・周三郎と反発し合い、競い
    ながら、絵師として父の画業を追い、明治・大正期を生きる。
    蛙鳴く 明治二十二年、春 かざみ草 明治二十九年、冬
    老龍 明治三十九年、初夏 砧 大正二年、春
    赤い月 大正十二年、初秋 画鬼の家大正十三年、冬
    解説 東山

    0
    2024年10月18日

    Posted by ブクログ

    河鍋暁斎が好きなので読んだ。
    天才絵師河鍋暁斎の娘の絵師河鍋暁翠こととよの話。
    タイトルの星とはこの父親のことなのかどうか。
    絵師として万能すぎる父の亡き後の兄弟や父の弟子たちとの関係など。
    暁斎の長男周三郎との関係性に緊張感があって面白かった。

    0
    2024年08月06日

    Posted by ブクログ

    暁斎の弟子ジョサイアコンドル著の”河辺暁斎”(岩波文庫)を通して、とある方から教えて頂いたのが澤田瞳子の本著。

    河辺暁斎の娘とよ(河鍋暁翠)の物語であるが、非常に読み応えがあった。

    暁斎自身が江戸末期から明治初期の激動の時代を生きた人であるが、暁翠も父暁斎と師暁斎とのつながりに苦悩しながらも明治

    0
    2025年10月16日

    Posted by ブクログ

    画鬼の娘として生まれた河鍋とよの生涯を描いた作品。たくさんの苦悩があったんだなあというのと、それでも気丈に生きた姿に感銘を受けました。

    0
    2025年08月29日

    Posted by ブクログ

    巨星 河鍋暁斎の娘として一人の絵師として明治大正の激動の時代を生き抜いた とよ(暁翠)の一代記。

    とよにとって絵を描くということは父や兄とのつながり、そしてそのつながりへの屈託を再認識する作業だった。
    父のようになれるわけもなく、兄のような才もなく、さりとて絵から離れることもできず…

    しかし終盤

    0
    2025年08月15日

    Posted by ブクログ

    一般人よりは才能もあり努力もできる人物が、女性であること、そして才能があるからこそ自他の才能の位階もわかること、この2点で暗いものを腹に抱えてそれでも生きる、という話だった。

    0
    2025年06月20日

    Posted by ブクログ

    「星おちて、なお」澤田瞳子
    一冊にぎゅっと、女絵師の人生、日本絵画の歴史、明治から大正にかけての日本の歴史がつまっている。

    明治22年から大正13年にかけ、河鍋暁斎の娘とよ(河鍋暁翠)の半生が描かれる。

    不世出の絵師といわれた河鍋暁斎。
    どんなものでも、想像力と画力で自由自在に描きあげ、見る人を

    0
    2024年06月17日

    Posted by ブクログ

    おとよさんの葛藤が凄く良かった。
    ぽん太怖い。

    「顧みれば父と自分や周三郎は、赤い血ではなく、一滴の墨、一本の筆で互いを結び合わせていたのかもしれない」

    0
    2024年04月16日

    Posted by ブクログ

    2021年の直木賞受賞作品。祝文庫化。天才絵師•河鍋暁斎の娘「暁翠」の伝記。兄妹の、複雑ながらも揺るがない絆が良い。達観は天才にだけ与えられる境地ではないと思えた。

    0
    2024年04月11日

    Posted by ブクログ

    直木賞受賞作。
    不世出の絵師を父に持った娘が主人公。父から絵を仕込まれながら、父ほどの才がないのを自覚し、亡き父に反発しながらも絵と離れられず、絵師として生きる女性のお話。
    亡き父や絵というものへの思いや理解が、生きていく中で変わっていく。

    0
    2025年11月23日

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