SF(海外)作品一覧
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-73光年先から1体の寄生型知性体がアメリカの田舎町に。それは小さな生き物だったが、眠っている他の生命体の意識を乗っ取り、その肉体を自在に操ることができた。やがて知性体の潜むその田舎町で、幸せなはずの男の自殺、車を怖がる犬が車に飛び込んで死ぬなどの不審な「自殺」が続出する。そこに「些細だが不可解な事件の共通点」を感じとったのは休暇を取ってこの町に来ていた天才物理学者スターントン博士だった。そして知性体と博士との人類の命運を賭けた決闘が…。
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-突然イタズラ好きで人を困らせることが大好きな火星人が10億!も現れ、地球は大混乱。小さな緑色の小人の姿をした彼らは姿は見えるし、声もするが触ることはできない。クイムする、と称して瞬間移動できるし、透視も出来るので、公私を問わず秘密というものがまったく無くなってしまう。彼らの目的は侵略ではなく、ひたすら人間に嫌がらせをすることだった。奇才ブラウンが「迷惑な隣人」を突き詰めたブラックコメディ。
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3.9異星種族との戦いの最前線で、いつ果てるともしれない激戦を続けている小隊。そこへ司令官のマクドゥーガル将軍が前線視察にやってきて……(この地獄の片隅に)偵察任務中に攻撃を受け、深刻な傷を負って外傷ポッドに収容された兵士マイク。医師アナベルが遠隔通信により彼を救おうとするが……(外傷ポッド)パワードスーツ、パワードアーマー、巨大二足歩行メカ――ジャック・キャンベル、アレステア・レナルズら豪華執筆陣が、古今のSFを華やかに彩ってきたコンセプトをテーマに描く、全12編が初邦訳の傑作書き下ろしSFアンソロジー。【収録作】「この地獄の片隅に」ジャック・キャンベル/「深海採集船コッペリア号」ジュヌヴィエーヴ・ヴァレンタイン/「ノマド」カリン・ロワチー/「アーマーの恋の物語」デヴィッド・バー・カートリー/「ケリー盗賊団の最期」デイヴィッド・D・レヴァイン/「外傷ポッド」アレステア・レナルズ/「密猟者」ウェンディ・N・ワグナー&ジャック・ワグナー/「ドン・キホーテ」キャリー・ヴォーン/「天国と地獄の星」サイモン・R・グリーン/「所有権の移転」クリスティ・ヤント/「N体問題」ショーン・ウィリアムズ/「猫のパジャマ」ジャック・マクデヴィット/解説=岡部いさく/イラスト=加藤直之
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4.5奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手。1963年には『未来世界から来た男』で創元SF文庫の記念すべき第1弾を飾ったフレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、111編のSF短編すべてを年代順に収めた決定版全集・全4巻。第4巻には「回答」「猫恐怖症」など、ショートショートの名作を含め68編を収録。【収録作】「緑あふれる」/「おれとフラップジャックと火星人」/「愛しのラム」/「翼のざわめき」/「鏡の間」/「実験」/「辺境防衛」/「立入禁止」/「ごもっとも」/「ヴードゥー」/「回答」/「デイジー」/「相似形」/「あいさつ」/「荒唐無稽」/「和解」/「探索」/「宣告」/「唯我論者」/「血」/「想像」/「最初のタイムマシン」/「ひどすぎ」/「至福千年期――いつか訪れる正義と平和の時代」/「遠征隊」/「ハッピーエンド」/「ジェイシー」/「不運続き」/「意地悪」/「ロープ魔術」/「雪男」/「クマんにひとつの」/「退場」/「ファースト・コンタクト」/「こだま」/「失われた大発見その1――透明人間」/「失われた大発見その2――不死身」/「失われた大発見その3――不死」/「趣味と実益」/「ジ・エンド」/「青の悪夢」/「灰色の悪夢」/「赤の悪夢」/「黄色の悪夢」/「緑の悪夢」/「白の悪夢」/「ユースタス・ウィーヴァーのつかのまの幸福(1)」/「ユースタス・ウィーヴァーのつかのまの幸福(2)」/「ユースタス・ウィーヴァーのつかのまの幸福(3)」/「輝くひげ」/「猫泥棒」/「脅迫状」/「山上に死す」/「致命的な失敗」/「魚の流儀」/「馬かしあい」/「家」/「悪ふざけ」/「ハンス・カルヴェルの指輪」/「起死回生」/「三羽のふくろうの子」/「ばあばの誕生日」/「猫恐怖症」/「人形劇」/「ダブル・スタンダード」/「事件はなかった」/「エージェント」/「小夜曲(アイネ・クライネ・ナハトムジーク)」/編者の注および謝辞/収録作品解題=牧眞司/解説=渡邊利通
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4.8人類初の有人月宇宙船スターダストに乗り組んだペリー・ローダン少佐をはじめとする四人の合衆国宇宙軍将校は、着陸直前、突如襲ってきた超強力な妨害電波に地球からの誘導パルスを断たれ、かろうじて月面に不時着する。彼らはそこで、人知を超えた途方もない規模を持つ異星の球形宇宙船を発見。この瞬間に地球人類の未来は決まったのだった……!邦訳版400巻を超え、現在も刊行中の長大な物語、貴重な開幕篇が電子書籍として登場!(※通常書籍版第1巻第1話収録/電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
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4.3地上から人が消え、最後の一人として生き残ったケイト。 彼女はアメリカのとある海辺の家で暮らしながら、終末世界での日常生活のこと、日々考えたとりとめのないこと、家族と暮らした過去のこと、生存者を探しながら放置された自動車を乗り継いで世界中の美術館を旅して訪ねたこと、ギリシアを訪ねて神話世界に思いを巡らせたことなどを、タイプライターで書き続ける。 彼女はほぼずっと孤独だった。そして時々、道に伝言を残していた…… ジョイスやベケットの系譜に連なる革新的作家デイヴィッド・マークソンの代表作にして、読む人の心を動揺させ、唯一無二のきらめきを放つ、息をのむほど知的で美しい〈アメリカ実験小説の最高到達点〉。
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4.0
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-地球を出発してから6500万年。もはや人類や故郷の存続も定かではないまま、恒星船〈エリオフォラ〉は銀河系にワームホールゲート網を構築する任務を続けていた。乗組員のひとりサンデイは任務を忠実にこなしていたが、あるとき衝撃的な事件に遭遇し、極秘の叛乱計画に加わることを決意する。それは数千年に一度だけしか冷凍睡眠から目覚めない彼女たちと、船の全機能を制御するAIの、百万年にも及ぶ攻防だった。現代SF界随一の鬼才、星雲賞受賞『ブラインドサイト』の著者が放つ傑作ハード宇宙SF。/【収録作】6600万年の革命/ヒッチハイカー/解説=渡邊利道
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3.8ニューヨーク州の山地にそびえ立つホテル・ネヴァーシンク。大統領も宿泊に来る人気ホテルだが、子どもが行方不明になる事件がたびたび発生していた。どうやら経営者一族の抱える秘密が関わっているらしい。洋館ホテルを舞台に展開するミステリと家族の年代記
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-核実験によるスコールと、街中で噴霧された殺虫剤を浴びたスコット・ケアリーは、肉体が縮んでいくという恐るべき事態に直面する。あらゆる治療の甲斐なく1日に1/7インチずつ縮んでいくスコットはある日、ひょんなことから家の外に放り出され、鳥の襲撃を受け、逃げるうちに地下室に落とされてしまう。そこに待ち受けていたのは猛毒をもつ一匹の黒いクモだった。妻も子も失われ、人間世界から隔絶された別世界のなかで、スコットは針を手にして戦い、摩天楼のようにそびえ立つテーブルの上に置かれたクラッカーと漏水で飢えをしのぎながら、孤独な生存競争を続けてゆく。作者マティスンが描いた、この世ならぬ恐怖と孤独と絶望の世界!
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-本短編集はハインラインの初期の代表作のうちからバラエティのある6編を選んだ。なかでも表題作「時の門」はタイム・トラベルものの傑作として、またタイム・パラドックスの一つの典型として有名な作品である。「爆発のとき」「犬の散歩も引き受けます」「時の門」「お席へどうぞ、諸君!」「月の黒い穴」「血清空輸作戦」を収録。
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-アメリカのSF勃興期から50年間、SFとともに生き、その可能性を極限まで推し進めた代表的な作家のバラエティ豊かな宇宙小説集。「禁断の星」は、宇宙伝染病に汚染された星域をめぐっての宇宙病テーマ、「失われた種族」は、宇宙に大文明を築いたある種族の謎の消滅をめぐって、その原因をつきとめようとする滅亡テーマ、「破滅が来る!」は、銀河系同士の衝突という大スケールの銀河小説、「孤独の星」は惑星全体に一個の生物がすんでいるという宇宙生物小説、表題作「宇宙震」は、宇宙規模の大災害を未然にふせごうという典型的なスペース・ドラマである。この5編だけを読んでも、ラインスターの宇宙小説のもつスケールの大きさ、そのロマンチックなムード、たくみな小説技法は、十分に読みとることができるだろう。
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-ハインラインの「未来史シリーズ」の初編「生命線」をはじめ、「光あれ」「道路を止めてはならない」「月を売った男」「鎮魂歌」の、初期名編5編をあつめた。表題作の中編は、有人ロケットの月世界到着を目前にして一攫千金を狙う企業家がたくらむものを追究する。月における土地所有権? ウラニウムやダイヤモンド鉱の採堀権?……月にひそむ経済価値は、投機の対象となって全世界を震撼するが……。
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3.5NYのラジオDJマクレイに、ある女性が電話をかけてくる。トレーラーハウスを貸し、祖母代わりとして気にかけていた19歳のセイディが姿を消したというのだ。そのドキュメンタリー番組を制作するマクレイは、セイディが最愛の妹マティを殺害した義父への復習を狙っていることを知る。セイディの壮絶な追跡行とマクレイの調査が交わるとき、明らかになる真実とは、エドガー賞YA部門受賞の、いま最も切実なハードボイルド
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4.0日本統治下のアメリカで、メカパイロットの守川は、特高の捜査官とナチスキラーを追うことに。二人は革命の渦に巻きこまれ……!
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3.71967年のイギリスで、4人の女性科学者がタイムマシンの開発に成功し、300年先の未来までの時間旅行が実現した。そして、時間移動を厳格に管理すべく、国家からも独立した〈コンクレーヴ〉と呼ばれる巨大なタイムマシン運用組織が誕生した。時間旅行を独占するのはもちろん、タイムトラベラーが起こした犯罪も、この組織が独自に対処する。だが、タイムトラベルには精神に及ぼす深刻な副作用があった。ある殺人事件に遭遇した女性オデットが〈コンクレーヴ〉に潜入し、事件の調査を進めるうちに、その恐るべき事実が明るみに……異色の時間SF!/解説=堺三保
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3.9星間紛争中のある重大事件にかかわり、心に傷を負った重巡洋艦のAI〈トラブル・ドッグ〉は、終戦後にみずから軍を辞した。その後艦の武装を下ろして人命救助団体に加わり、新たな艦長サリーらと共にレスキュー活動に勤しんでいた彼女は、あるとき遭難信号を受信する。すべての惑星がオブジェのように加工されている謎の星系・ギャラリーで、民間船が何者かに撃墜されたというのだ。急ぎ駆けつけた〈ドッグ〉は、銀河の命運を賭けた戦いに巻きこまれる。はたして14歳のAIは銀河を救えるか? 英国SF協会賞長編部門受賞の傑作宇宙SF。
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3.0
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4.4その昔、地上を跋扈していたという古代生物は絶滅したのだろうか? アマゾン流域で死んだアメリカ人の遺品の中から、奇妙な生物が描かれたスケッチブックが発見された。人類が見ぬ地を踏んだ唯一の男が遭遇したのは、有史前の生物だったのではないか。英国の学会にその名をとどろかすチャレンジャー教授は、論敵の学者、冒険家、新聞記者からなる調査隊を率いて、“失われた世界”を求め勇躍アマゾン探険におもむいた。SFとミステリの巨匠コナン・ドイルが描く、不朽の名作“ロスト・ワールド”。初出誌〈ストランド・マガジン〉の挿絵を再録。/カバーイラスト=生頼範義/解説=日暮雅通
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4.4惑星セルギアールに女総督コーデリアが帰ってきた。年一回のグレゴール帝への報告のため、六週間前にバラヤーへ出かけていたのだ。留守を預かっていたオリバー・ジョール提督の心中は複雑だった。長年オリバーとアラールは、コーデリアも公認の恋人同士だった。アラールという存在を失った今、自分たちの関係はどうなるのだろう。だが、コーデリアの行動は彼の予想を遙かに超えていた。コーデリアは夫が遺した凍結精子と自身の凍結卵子で、娘を作ろうとしていたのだ。そして思いもかけない申し出を……。人気シリーズのその後を描いたスピンオフ。
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4.4奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手。1963年には『未来世界から来た男』で創元SF文庫の記念すべき第1弾を飾ったフレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、111編のSF短編すべてを年代順に収めた決定版全集・全4巻。第3巻には「スポンサーからひとこと」など傑作16編を収録。【収録作】「存在の檻」/「命令遵守」/「フラウンズリー・フロルゲルズ」/「最後の火星人」/「地獄のハネムーン」/「星ねずみ再び」/「六本足の催眠術師」/「未来世界から来た男」/「選ばれた男」/「入れ替わり」/「武器」/「漫画家」/「ドーム」/「スポンサーからひとこと」/「賭事師」/「処刑人」/収録作品解題=牧眞司/解説=若島正
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3.5生者は若返り、死者は墓から蘇る時間逆流現象“ホバート位相”が発生した世界で起こる奇妙で不条理な現実を描くディック幻の傑作
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-他の恒星系への飛行は実現したが、植民星を作るにはヒトが地球適応型でなくなるしかない。それにはDNAレベルでの「播種計画」が必須である。この計画がうまく運んだ星の一つでは、ヒトは樹上生活をする小人になっていた(「屋根裏の物」)。また別の星ではヒトは水中生活をする微小な知的生物として設計された。彼らは水溜りの支配権を握り、隣の水溜りめざして遠征を企画するが、その最大の障害は途方もない表面張力だった(「表面張力」)。鬼才ブリッシュのハードSF。
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-宇宙船乗りは田舎育ちのジョーンズの夢だったが、その道は世襲制であり、万人に開かれてはいなかった。航宙士になる夢を捨てきれないジョーンズは、身分と経歴をいつわり、船底甲板給仕として浮浪者サムとともに、恒星間貨物客船《アスガルド》に乗りこんだ!……与えられた運命に流されることなく、おのれの道を力強く切り開いていく青年の成長! 「栄光のスペース・アカデミー」「ガニメデの少年」につづくハインラインの傑作長編。
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3.01950年代のサンフランシスコ。テレビ販売店に勤めるハドリーの日常は、ある日狂い始める……。25歳のディックが書いた自伝的小説
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3.8正体不明の「病原体」アンドロメダ因子による人類絶滅の危機に、招集された4人の科学者たちが立ち向かった「第一次アンドロメダ事件」から50年――。アメリカ、フェアチャイルド空軍基地にて〈永遠の不寝番〉計画は、アンドロメダ「病原体」が再び現れるのを監視し続けていた。計画が打ち切りになる直前、地形マッピングドローンが、ブラジルのジャングルにて奇妙な物質を検出、それはあの「病原体」と同じ科学的特徴を持っていた! この衝撃的な発見により、世界中から集まった多様な専門家による調査チームが、アマゾン密林へ派遣された……。人類は再び未曾有の脅威に立ち向かう! マイクル・クライトンの出世作にして革新的なテクノスリラーを、気鋭の著者が発展昇華した遺族公認の公式続篇。
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4.0魔法使いの少女パトリシアと天才科学少年ローレンス。特別な才能を持つがゆえに周囲に疎まれるもの同士として友情を育んだ二人は、やがて地球と人類の行く末を左右する運命にあった。しかし未来を予知した暗殺者に狙われた二人は引き裂かれ、別々の道を歩むことに。そして成長した二人は、人類滅亡の危機を前にして、魔術師と科学者という対立する二つの秘密組織の一員として再会を果たす……。ネビュラ賞・ローカス賞・クロフォード賞受賞の傑作SFファンタジイ。/解説=渡邊利道
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3.9シェナンドアの一族に生まれ、生物学者を目指す青年デイヴィッドは、あと数年のうちに地球上のあらゆる生命が生殖能力を失うことを知る。一族は資産と人員を集結し、クローン技術によって次世代を作り出すための病院と研究所をシェナンドアに建設した。動植物のみならず、人間のクローニングにも成功したデイヴィッドは、クローンたちが従来の人類とは異なる性質を帯びていくことに危惧を覚えるが……。滅びゆく人類と無個性の王国を築くクローンたち、それぞれの変遷を三部構成で描く、ヒューゴー/ローカス/ジュピター賞受賞作、待望の復刊。/解説=渡邊利道
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2.0異星人ザロスとの闘いは熾烈をきわめた。地球は大半が廃墟になり、人口は二十億まで激減する。だが地球連合軍最強の部隊、装甲機動兵団の活躍によって、かろうじて敵の殲滅に成功する。両親を異星人との闘いで喪ったローランド・ショーは、18歳になって兵役につくにあたり、装甲機動兵部隊への入隊を決意する。だが、その選抜試験は過酷で、志願者たちは次々に脱落していくが……ドラゴン賞ミリタリイ部門受賞の戦争SF!
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3.3軍事兵器によって出生率が低下し地球の人口が激減。タイタンからやってきた異星生物ヴァグとの戦争にも敗れ、活力を失った人類の間では、土地を賭けた〈ゲーム〉が流行していた。カリフォルニア州に住むピート・ガーデンは、ゲームに敗れ自分の住む街バークレーを巻き上げられてしまう。雪辱を果たすべく、方策を練るピートだが、奇怪な殺人事件が起こり……ゲームが支配するディストピアを描く初期長篇。解説/牧眞司
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4.5奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手。1963年には『未来世界から来た男』で創元SF文庫の記念すべき第1弾を飾ったフレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、111編のSF短編すべてを年代順に収めた決定版全集・全4巻。第2巻には「闘技場」「ノックの音が」など傑作15編を収録。【収録作】「不まじめな星」/「ユーディの原理」/「闘技場」/「ウェイヴァリー」/「やさしい殺人講座全十回」/「夜空は大混乱」/「狂った惑星プラセット」/「ノックの音が」/「すべての善きベムが」/「ねずみ」/「さあ、気ちがいになりなさい」/「一九九九年の危機」/「不死鳥への手紙」/「報復の艦隊」/「最終列車」/収録作品解題=牧眞司/解説=大森望
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-フィリップ・K・ディックが黄金の50年代に発表した色とりどりの短編から、ブラッドベリ風の幻想味の濃い12編を訳者が独自に選んで訳した傑作集。存在するはずのない駅で列車は止まった。駅前にひろがるのは地図にない町だった……この表題作のほか、「おもちゃの戦争」「薄明の朝食」「レダと白鳥」「森の中の笛吹き」「輪廻の豚」「超能力者」「名曲永久保存法」「万物賦活法」「クッキーばあさん」「あてのない船」「ありえざる星」を収録。
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3.0人類が住めなくなった地球を逃れ、新天地の惑星カナンを目指す世代宇宙船《ノア》は、旅の347年目に入っていた。数万人以上の乗員が特殊な〈能力(タレント)〉を活用し、閉じられたシステムの中で暮らす艦内で、ひそかに異常事態が続発していた――ひき肉のような状態の死体が次々に見つかるのだ。しかもその事実をなぜか、実質的な権力を持つ情報保安局(アイセック)が隠蔽していた。ブリーディング・デューティーと呼ばれる出産義務を終え、都市計画局の仕事に復帰したハナは、先輩を失った捜査官バレンズとともに事件の真相を追いはじめるが。新鋭が放つ傑作宇宙SF!
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3.6温暖化が進行し環境悪化に苦しむ22世紀の地球。貧しいコンピュータ技術者アイヴァン・プリチャードは、一攫千金を夢見て、小惑星帯へと向かう探鉱船〈マッド・アストラ〉に乗り組む。だが、探査の末、乗組員全員が大金持ちになれるほどの重金属を豊富に含む小惑星を発見したまさにその時、恐るべき悲劇がプリチャードを襲う……はるかな過去に超文明の尖兵が仕掛けた卑劣な罠に敢然と挑むひとりの男の孤独な戦いを描く!
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4.6ケコン島――それは選ばれし者グリーンボーンたちの島。彼らは、島の貴重な天然資源である翡翠のエネルギーを制御することによって、怪力、敏捷、感知など、人知を超えた能力を手に入れることができた。島の中心地であるジャンルーンを仕切るコール家を中心とした〈無峰会〉は、若き〈柱〉である長男のラン、ランを支える〈角〉の次男ヒロを中心に強く結束し、宿敵〈山岳会〉を相手取って、縄張り争いに明け暮れていた。だが、僅かなほころびをきっかけに事態は混沌の様相を呈する――。“翡翠の街”を舞台に展開するSFアジアン・ノワール。ケン・リュウも激賞した、世界幻想文学大賞受賞作!
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3.3目覚めると、世界は虚空に浮かぶ小島になっていた! しかも、みなが記憶を失っていて、なぜこうなったのかはもちろん、自分自身が何者かさえもわからない……。だが、断ち切られたような世界の縁から、見わたすかぎりつづく青空を眺めた“彼”は考える。この下のどこかには、別の島もあるに違いない。目覚めたときにポケットの中にあった手描きの地図にしたがって降りてゆけば、きっとこの世界の秘密がわかるはず――。かくして彼、フォーラーは、手製のパラシュートを背負って世界の謎を探る旅に出た。ヒューゴー賞作家が放つ傑作冒険SF!
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4.322世紀、世界は高い知能を有する〈新人〉と、超能力を持った〈異人〉が、60億の〈旧人〉を支配する階級社会と化していた。タイヤの溝堀り職人ニック・アップルトンは、息子を公務員にすることを願う典型的な〈旧人〉だが、黒髪の少女チャーリーと出会って……。一方、〈旧人〉の期待を背負って深宇宙へ旅立った伝説の人物プロヴォーニが、地球外生命体の“友人”とともに帰還しようとしていた…。 鬼才のディストピアSF!
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4.0第二次世界大戦の波が押し寄せつつある国際都市上海。共同租界に暮らす西洋人の日常は、本格的な日本軍の侵攻によって一変した。混乱する街中で両親と離ればなれになったイギリス人少年ジムは、西洋人が連れ去られた街で遺棄された屋敷やアパルトマンを転々として生き延びようとするが、やがて日本兵に捕らえられ、龍華収容所へと送られる──〈破滅三部作〉などで知られるニュー・ウェーヴSFの旗手が、その創作活動の源となった少年期の実体験に基づき書き上げた本書は、ブッカー賞の候補となって一躍文芸界でバラードの名を高らしめた。瞠目の傑作長編を新訳決定版にて贈る。/解説=柳下毅一郎
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4.0奇抜な着想、軽妙なプロットで、短編を書かせては随一の名手。1963年には『未来世界から来た男』で創元SF文庫の記念すべき第1弾を飾ったフレドリック・ブラウン。その多岐にわたる活躍の中から、111編のSF短編すべてを年代順に収めた決定版全集・全4巻。第1巻には「星ねずみ」「天使ミミズ」など初期の傑作12編を収録。【収録作】序文=バリー・N・マルツバーグ/「最後の決戦(ハルマゲドン)」/「いまだ終末にあらず」/「エタオイン・シュルドゥル」/「星ねずみ」/「最後の恐竜」/「新入り」/「天使ミミズ」/「帽子の手品」/「ギーゼンスタック一家」/「白昼の悪夢」/「パラドックスと恐竜」/「イヤリングの神」/収録作品解題=牧眞司/解説=鏡明
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3.5郊外の名もなき町々についての作品を執筆中の「ぼく」。とある町に滞在し、誰も乗らないバスの運転手をはじめとする町の住人に取材をする。あるとき、街区に大きな穴が空きはじめ、町は消失し始める……。オーストラリア発・カフカ、安部公房の系譜を継ぐ寄想小説。〈ガーディアン〉誌で「力強く、かつ不穏」と評された物語。
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3.7故郷を失った地球人類は、多様な種族が共存する銀河共同体(GC)に加盟を許され、弱小種族ながら繁栄を享受していた。宇宙船〈ウェイフェアラー〉は、超光速航行のためのワームホール、通称“トンネル”建設専門の作業船である。多種族混成の寄せ集め乗組員とつぎはぎだらけのこの中古船に、GC政府から突如舞い込んだ大仕事──銀河系中心部(コア)への新航路となる長距離トンネルを掘れ、というのだ! かくして彼らは、未踏の宙域への長い長い航海に乗り出した。個人出版から熱狂的な人気を博し、ヒューゴー賞、クラーク賞候補となった傑作スペースオペラ!
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4.5食糧危機にあえぐ地球をあとに、太陽系最大の衛星である木星の衛星ガニメデめざして植民がはじまる。宇宙船メイフラワ一号に植民団の一員として乗船したビル・ラーマーは、期待と興奮で胸おどった。だが六千人もの人類の植民団を一度に受け入れるには、ガニメデは小さすぎた。ビルの期待に反してガニメデでの生活は、まず土地を開拓して「農場」を作っていくことからはじまった……ガニメデの厳しい自然環境を舞台に、多感な少年の成長を描きあげるハインラインの名作SF。
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-21世紀後半、人類は太陽系全体に版図を広げ、宇宙の治安を守る軍隊として「惑星間パトロール隊」が活躍している。あこがれのパトロール隊士官を夢見て、マットは士官学校に入学した。厳粛な宣誓式のあと、士官候補生たちは厳しい訓練に放り込まれた。マットはなんとか二次試験を突破し、地球軌道上の練習船ランドルフ号へと向かう。脱落者が相次ぐなか、マットは親しくなった他の3人とともに、苛酷な訓練を突破して栄光をつかむ。マットたちはパトロール艦アイス・トリプレックス号へと配属され、実務に就いた……宇宙に乗り出した若者の友情と冒険の日々を鮮やかに描く傑作宇宙SF。
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4.0里親のひどい折艦をのがれた捨て子のホーティ少年は、愛する人形とともにサーカス団の一座に保護される。団長は、へんてこな人間を集めるかたわら、不思議な能力をもつ水晶を探していた。一見なんの変哲もないその水晶は実は生きていて、痛みや憎しみなどさまざまな感情を表出できる。そして水晶が夢みるとき、土の塊から花や昆虫や、小鳥や犬が生まれるのだった…。幻想SFの巨匠の手になる処女長編。
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-「超原爆」の副作用によってミドルタウンは未来へ吹き飛ばされ、数百万年先の寒冷化した地球に取り残された。人類はすでに地球を捨てて銀河系に広がり、恒星連盟を作り上げていたが、その連盟からの宇宙船が到着し、市民たちを「適切な惑星」に移住させようとする。が、ミドルタウンの市民たちはこれに抵抗する。彼らは連盟の方針に対抗して「特殊な核反応により惑星を内部から暖め直す」方法によって地球を再び居住可能な場所として復活させる。ハミルトンのシリアスものの代表作。
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3.5全世界で1億人の犠牲者を出しつつも、人類が辛うじて滅亡の瀬戸際で踏みとどまってから9年。地球にただ1体残された巨大ロボットを修復したアメリカはそれをラペトゥスと名づけ、自国の思うがままに他国を蹂躙していた。それに抵抗する各国とのあいだで地球に全面核戦争の危機が迫る中、姿を消していたテーミスとエヴァたちがついに地球に帰還する。彼らが語りはじめるのは、6000年前に巨大ロボットを地球に遺してゆき、9年前の危機を引き起こした異星種族との本格的遭遇であった。星雲賞受賞『巨神計画』『巨神覚醒』に続く、三部作完結編!
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3.8近未来のアメリカ、すべての女性は一日100語以上喋ることを禁じられた。その中で怒りを抱えながら夫と子供たちと暮らす認知言語学者のジーンの生活に、ある日転機が訪れる。声を、愛を、創造を奪われた女たちを描く、いまこの時代に読むべきディストピア物語。解説収録/丸屋九兵衛
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-惑星コレリアで過酷な毎日を生きる青年ハン。パイロットになる夢を叶えるべく故郷からの脱出に成功するも、残された恋人キーラを迎えに行くことを誓い帝国軍に入隊する。3年後、チューバッカとともに帝国軍に紛れていたベケット達と軍を脱走する。その後一行は高価な燃料コアクシウムの強奪を試みるが失敗し、計画の依頼者ギャングのボス、ドライデン・ヴォスの怒りを買う。だが新たな強奪計画を提案し命をつなぐ。ドライデンの右腕となっていたキーラも加わり、命がけの強盗計画に臨むハンたちだったが……!?映画「ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー」の完全ノベライズ。映画にはないシーンや生き生きとした心理描写があり、より深く作品世界を味わえるファン必携の一冊!
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3.5地球を発って十億年以上、もはや故郷の存続も定かでないまま銀河系にワームホール網を構築し続けている恒星船と、宇宙空間に生息する直径2億kmの巨大生命体との数奇な邂逅を描くヒューゴー賞受賞作「島」、かの有名な物語が驚愕の一人称で語られるシャーリイ・ジャクスン賞受賞作「遊星からの物体Xの回想」、戦争犯罪低減のため意識を与えられた軍用ドローンの進化の果てをAIの視点で描く「天使」――『ブラインドサイト』で星雲賞など全世界7冠を受賞した稀代のハードSF作家ピーター・ワッツの傑作11編を厳選。日本オリジナル短編集。【収録作】「天使」/「遊星からの物体Xの回想」/「神の目」/「乱雲」/「肉の言葉」/「帰郷」/「炎のブランド」/「付随的被害」/「ホットショット」/「巨星」/「島」/解説=高島雄哉
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3.6火星の都市でベンチャー企業が研究していたテレポーテーション技術の、初の人体実験。それは大成功を収めたかに見えたが、自ら被験者となった科学者の身辺で、奇妙な事件が多発する。一方、火星の荒野で発見された12000年前の巨石遺跡は、地球も含めた太陽系各地に足跡を残す古代文明の実在の証拠と思われたが、頑迷な学界は決してその存在を認めようとしない。そして遺跡と考古学遠征隊に危機が迫る……。ふたつの事件の謎を巡り、フリーランスの紛争調停人キーラン・セインは調査に乗り出す。『星を継ぐもの』の巨匠ホーガン円熟期の傑作!/解説=礒部剛喜
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-ギズモとは、宇宙から地球へやってきたガス状生物であり、動物の腐臭を常食とする。ヴァージニア州西部の山中で、野生動物が不思議な死に方をしはじめたことが発端だった。死骸には抵抗のあとが見つかるのに、傷はまったく見当たらなかったのだ。この奇妙な事件の調査にでかけたディックは、やがて恐るべき危険に遭遇する。ギズモの魔手は、野生動物から家畜へ、そして家畜から人間へとのびはじめ、人類は絶滅の危機に瀕した…。著者は長期間をSF世界の第一線で活躍し、「SFのために生まれてきた男」といわれる。
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-読者を惹きつける魅力的な謎と奇想天外な発想、それに加えて卓抜なユーモア。ブラウンのSF傑作短編集続編。二つの太陽と、その周りを8の字形に公転する惑星上で起こる奇妙な出来事を描く「気違い星プラセット」、どんなに誤字を直そうとしても原稿どおりに活字を叩いてしまうタイプライターの話「諸行無常の物語」、ミミズが天使になってふわふわと空中を舞う話など、ブラウンのSFとファンタジーの名品を選りすぐった傑作中短編全16編。誰でもが楽しめる夢と幻想世界!
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-奔放な奇想の数々、ユーモアあふれるアイデアで、いまなお新鮮さを失っていないブラウンのSF短編名作集。月に思いをよせるネズミを描く「星ねずみ」、孤独に満ちた悲歌「緑の地球」、秀逸なオチが光る「狂った星座」など、奇抜な着想と豊かなファンタジーに彩られた全9編の物語の饗宴。どんなSF嫌いの読者をもファンに変えてしまう不思議な魔力を放つ傑作集!
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-発育不全児といえるジョンは、高等幾何学を解し、一般相対性原理を論ずる、おそるべき神童で、オッド(奇矯)とよばれた。それも不思議ではない。ジョンは、テレパシー、催眠術などの超能力をもつミュータント〈超人類〉だったのだ! 人間を劣等種属とみなす彼は、遠大な計画のもとに、仲間を結集して、独自の世界を建設しようと試みる。新しい人類によって地球を引き継ぐために! だが……ステープルドンの〈超人類〉テーマの傑作。
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4.3クラウド9が墜落した夜、へスターは沙漠に呑まれて消えた。それ以来抜け殻のようになってしまったトムだったが、娘レンと一緒に飛行商人として訪れた街で見かけた一人の女性が彼の魂をゆさぶり起こした。それは忘れもしない、古代兵器の暴走で廃墟と化した故郷ロンドンの知り合いだったのだ。慌てて声をかけたが、相手は人違いだととりあってくれない。間違いないはずなのに何故? ロンドンの廃墟に何かが隠されていると確信したトムは、レンを伴い、若き軍人ヴォルフと共にロンドンを目指す。見捨てられた地ロンドンで彼らを待つものは? ガーディアン賞受賞作。
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3.7古代兵器の暴走によりロンドンが炎上して二年あまり、元ロンドンの見習い史学士のトムは、ヘスターと共に飛行船を飛ばしていた。だが、戦闘飛行船に攻撃され不時着した北の氷原で、移動都市アンカレジに拾われたことから、ふたりの運命は急転する。アンカレジを支配する美少女とトムの仲に嫉妬し、ひとり飛び立ったヘスターを待ち受ける罠。残されたトムにつきまとう謎の少年。最終戦争で文明が荒廃した遙かな未来、都市淘汰主義に則り、移動しながら食ったり食われたりを繰り返す都市と、それに反発する反移動都市同盟が争う奇怪な世界でたくましく生きる、トムとヘスターの冒険第2弾。星雲賞受賞の『移動都市』続編。
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4.0レン・ナッツワーシー15歳、〈死の大陸〉の片すみに眠る、かつての氷上都市アンカレジに住んでいる。平和な日常に物足りなさを感じていた彼女の心の隙につけこんだのが、盗賊〈ロストボーイ〉。狙いはアンカレジの図書館にある一冊の本だ。口車に乗りこっそり持ち出したあげく、彼らの本拠地に連れていかれるはめに。さらに途中で海賊狩りにあい、水上都市ブライトンで囚われの身になってしまう。そこにいたのは、昔父母を裏切ったペニーロイヤルだった。一方トムとへスターは、愛娘を救わんと必死で後を追っていた。最終戦争後の遙かな未来、移動都市が互いを食い合う奇怪な世界を描いた星雲賞受賞作『移動都市』第3弾。
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4.1【『モータル・エンジン/移動都市』映画原作】トムは移動都市ロンドンに住む、ギルド見習いの孤児。久々にロンドンが獲物を追って疾走中だというのに、博物館で陳列品のほこり払いだ。我慢できずに仕事を放りだし、けんか騒ぎまでおこした罰に、最下層での作業に追いやられてしまう。そこで出会ったあこがれの史学ギルド長は、親しく声をかけてくれたばかりか、捕獲した町の解体作業の監視に同行させてくれた。天にものぼる心地のトム。だが、ギルド長の命を狙う謎の少女ヘスターを助けたことで、彼の運命は一変する。大きな都市が小さな都市をむさぼり、大都市同士が共食いする奇怪な世界を舞台に、たくましく生きるトムとヘスターの冒険を描いた、傑作シリーズ第1弾。
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3.8歳をとるのが極端に遅い“遅老症(アナジエリア)”のため、16世紀に生まれ、21世紀の今も生き続けている男、トム・ハザード。シェイクスピア、フィッツジェラルド、クック船長らに出会いながら、さまざまな時代の局面に立ち会ってきた、彼の数奇にして波瀾万丈な人生とは──。
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4.0新しいクローンの体で蘇った6人が最初に目にしたのは、自らの他殺死体だった──。2000人分の冷凍睡眠者と500人分以上の人格データを乗せた恒星間移民船で、唯一目覚めていた乗組員6人が全員死亡。彼らは再生したものの、何者かによって地球出発後25年間の記憶をすべて消されていた。しかも船の管理AIも改竄されていて、もはやクローン再生は不可能に。他人に明かせない秘密をそれぞれ抱える彼らは、自分自身さえも疑いつつ、事態の真相を突きとめようとするが……。キャンベル新人賞受賞の新鋭が放つ、ヒューゴー賞&ネビュラ賞候補の傑作!
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3.3二つの大戦、社会主義政権の樹立、プラハの春とチェコ事件、そしてビロード革命――。激動の歴史を背景に中欧の小国チェコで育まれてきたSF。ハクスリー、オーウェル以前に私家版で出版されたディストピア小説から、J.G.バラードやブラッドベリにインスパイアされた作品まで、チェコSF界の最高峰〈カレル・チャペック賞〉受賞作を含む本邦初訳の傑作11編。
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-ある満月(謎の声:月ではない、デス・スターだ)の夜。ダース・ベイダーに襲いかかる怪物の数々。ウルフマン、バンパイア、ゴースト、ウィッチ…。さすがは全銀河が恐れをなす、我ら暗黒卿は、ちっとも怖くないそうです。しかし、屈強の暗黒卿も、最後には追いつめられ、「お願い・・・ないで」と泣きついてきます。そのわけとは……?原題Are you Sacred, Darth Vader?※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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3.5AIの独立と内戦に揺れるラドチ圏から遠く離れた、辺境の星系国家。有力政治家の娘イングレイは兄との後継争いにおける大逆転を狙い、政敵の秘密を握る人物を流刑地から脱走させる。ところが、引き渡されたのはまったくの別人だった。進退窮まったイングレイは、彼人になりすましをさせるという賭けに出る。だが折も折、来訪中の隣国有力者の殺人事件が発生。次から次へと想定外の事態が展開し、異星種族をも巻きこむ一触即発の危機に……。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、星雲賞など全世界計13冠制覇の《叛逆航路》ユニバース、待望の新作登場!/解説=山之口洋