作品一覧
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
SF。冒険小説。
主人公が落下しながら世界の謎を解く冒険パートと、世界中の戦争に直面した科学者のパートが同時進行。
なぜこんな世界になったか、という謎の回答は、SF的には強引で説明不足感は強い。
二つのパートの関係性は、上巻の時点でほぼ分かり、基本的には冒険小説として読んでいた感じ。
冒険小説としては、舞台設定が独特なため、先の展開が読めずスリリング。
解説によると、著者はヤングアダルト作品を何冊か書いているようで、文章も簡潔で、ストーリー展開も早く読みやすい。
著作リストのあらすじが、どの作品もとても面白そう。翻訳希望。
上下巻通して、エンタメ作品として十分に楽しめた。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ物語が現在と過去の両輪で軽快に進むのでスラスラと読み進むことが出来た。
物語終盤まではスリリングな展開で不満はないがエピローグの部分はハッピーエンドながらちょっとご都合主義・・というよりも帳尻あわせが面倒になったのか?という感じがした。
最後の場面でペニーが元気そうにしているのだが、フォーラー達と同じ島にいたのではないのか(なぜ記憶を保持しているのか、記憶を失っていたところを回収されただけなのか)や無数にある浮島からフォーラーが最初にいた島を速やかに見つけられたのか(燃料は多くないだろうからしらみつぶしにはできないハズ)はちょっと釈然としない感じもする。
主人公らの複製が多数いることや、す -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公の"彼"が目覚める場面から物語が始まる。名前がすぐに出てこないのは記憶が曖昧だからで、読者と同じ、何もわからない状態からこの物語の世界の理解が始まる。
周りも自分も記憶を失っているだけでも異常な状況だが、狭い範囲の土地しか残っておらず、それが空に浮いているという突拍子もない世界設定。
物語は、節の番号が英数字で振られている現在の話のクルー/フォーラー編と、漢数字で振られている前日譚のピーター編が入れ子になって進んでいく形式を取っている。
読み進めるごと現在と過去の双方で異常事態の理由が明かされていくような感覚で面白いのと、どちらかの編がキリが良くてももう片方は中途半