ウィル・マッキントッシュのレビュー一覧

  • 落下世界 下

    Posted by ブクログ

    SF。冒険小説。
    主人公が落下しながら世界の謎を解く冒険パートと、世界中の戦争に直面した科学者のパートが同時進行。
    なぜこんな世界になったか、という謎の回答は、SF的には強引で説明不足感は強い。
    二つのパートの関係性は、上巻の時点でほぼ分かり、基本的には冒険小説として読んでいた感じ。
    冒険小説としては、舞台設定が独特なため、先の展開が読めずスリリング。
    解説によると、著者はヤングアダルト作品を何冊か書いているようで、文章も簡潔で、ストーリー展開も早く読みやすい。
    著作リストのあらすじが、どの作品もとても面白そう。翻訳希望。
    上下巻通して、エンタメ作品として十分に楽しめた。

    0
    2023年11月17日
  • 落下世界 上

    Posted by ブクログ

    SF。冒険小説。
    人々が記憶をなくした世界で、落下しながら世界の謎を解く冒険小説。
    途中に物理学者が主人公のパートが挟まれる。
    読みやすく、世界観も独特で、素直に面白かった。
    この世界観にどう説明をつけるのか?楽しみ。
    総評は下巻で。

    0
    2023年11月04日
  • 落下世界 下

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれたから読んでみました。
    ディストピアな世界で、主人公は前の記憶がないみたいで、ポケットに入ってたおもちゃの兵隊とパラシュートや写真を手がかりにしてパラシュートを修理する。
    食料だけは減っていく状況の中にいるので、軍が銃を使って小さい子供達を世界の縁へ落として虐殺するような場面を読むのは辛かった。
    「世界の縁」ってどういうこと?って思ったし、落ちれば下にはまた違う世界が待っているのでとても面白い設定だなと思いました。

    0
    2022年10月23日
  • 落下世界 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    フォーラーがその名の通りどんどん落下していく世界も、いよいよ終着点にたどり着く。
    カスリーンだらけの島はかなりの狂気で、すごいホラーを感じたんだけど。こんな島1秒たりともいたくない。

    どんどん複製を作る神経は全く理解できないし、アメリカファーストのような主人公たちの気質も第三次世界大戦勃発という世界では当然なんだろうけど、やっぱり行き過ぎた狂気を感じる。
    ウーゴもピーターも利己的過ぎて、好きになれない。

    ストームとメリッサやピーターとフォーラーなど、同じ顔が入り乱れると、誰だかよくわからなくなる時が多々あった。スネークバイトの子供達は、ラスト見つかってるって理解でいいのかな?デイジーと仲良

    0
    2025年03月07日
  • 落下世界 上

    Posted by ブクログ

    初っ端から怒涛の展開が広がる。まさにディストピア!こうゆう世界観が好きな人は多そう。
    誰も彼もが記憶をなくし、敵も味方もわからない。食料やエネルギーは底をつき、死体や腐敗が蔓延る中、ひたすら謎を解明しようと足掻くもミスにより仲間を窮地に追いやってしまう。あんまり主人公に感情移入できないし、人間ドラマを感じるほどひとつの世界に長く留まらない。

    落ちていく中で次の世界にアクセスするのは、レイヤーをめくっていくようで感性がいい。
    落下していく時って酸欠になったりしないのかな?数日間落ち続けてたら、途中で足がつったりしないのかな?四日間も孤独に落ち続けてたら気が狂いそう。

    間に挟まれる悲惨な生物兵

    0
    2025年03月03日
  • 落下世界 下

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    物語が現在と過去の両輪で軽快に進むのでスラスラと読み進むことが出来た。
    物語終盤まではスリリングな展開で不満はないがエピローグの部分はハッピーエンドながらちょっとご都合主義・・というよりも帳尻あわせが面倒になったのか?という感じがした。

    最後の場面でペニーが元気そうにしているのだが、フォーラー達と同じ島にいたのではないのか(なぜ記憶を保持しているのか、記憶を失っていたところを回収されただけなのか)や無数にある浮島からフォーラーが最初にいた島を速やかに見つけられたのか(燃料は多くないだろうからしらみつぶしにはできないハズ)はちょっと釈然としない感じもする。

    主人公らの複製が多数いることや、す

    0
    2024年06月11日
  • 落下世界 上

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    主人公の"彼"が目覚める場面から物語が始まる。名前がすぐに出てこないのは記憶が曖昧だからで、読者と同じ、何もわからない状態からこの物語の世界の理解が始まる。
    周りも自分も記憶を失っているだけでも異常な状況だが、狭い範囲の土地しか残っておらず、それが空に浮いているという突拍子もない世界設定。

    物語は、節の番号が英数字で振られている現在の話のクルー/フォーラー編と、漢数字で振られている前日譚のピーター編が入れ子になって進んでいく形式を取っている。
    読み進めるごと現在と過去の双方で異常事態の理由が明かされていくような感覚で面白いのと、どちらかの編がキリが良くてももう片方は中途半

    0
    2024年05月30日