フロリクス8から来た友人

フロリクス8から来た友人

小説・文芸
1,496円 (税込)

7pt

4.4

22世紀、世界は高い知能を有する〈新人〉と、超能力を持った〈異人〉が、60億の〈旧人〉を支配する階級社会と化していた。タイヤの溝堀り職人ニック・アップルトンは、息子を公務員にすることを願う典型的な〈旧人〉だが、黒髪の少女チャーリーと出会って……。一方、〈旧人〉の期待を背負って深宇宙へ旅立った伝説の人物プロヴォーニが、地球外生命体の“友人”とともに帰還しようとしていた…。 鬼才のディストピアSF!

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フロリクス8から来た友人 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    面白かった。
    王道的なSF小説。宇宙、階級社会、超能力、異星人、ファーストコンタクト、内乱、バイク逃走劇?など、色々なジャンルが詰め込まれている。それでいて400ページほどなので、気軽に読むことができる。非常にコスパの良いSF小説。
    序盤から散りばめられた謎や伏線が、次々に解き明かされ、回収されていく様がまさに物語的。とても良かった。
    それにしても、これが1970年に発売されたなんてとても信じられない。それくらい、今でも楽しめるし、全く読みづらいところがない。この版の発売は2019年。翻訳がいいのだと思う。さすが大森望さん。

    0
    2026年08月15日

    Posted by ブクログ

    ディストピアもの。管理社会を地球外生物がやって来て…という物語に恋愛とアクションが合体。ディックは何読んでも面白い。

    0
    2020年06月27日

    Posted by ブクログ

    22世紀の人類は、極めて高い知能を有する<新人>と超能力を操ることのできる<異人>、そして一般的な<旧人>の3つに分類され、世界は僅かな<新人>と<異人>が60億以上の<旧人>を支配していた。そんななか、窮屈な支配をうける<旧人>の期待を背負って深宇宙へと旅立ったプロヴォーニは状況を打開できる知的生命体の”友人”とともに帰還の途にあった…

    遠くの世界から救世主(というより状況を変化させる存在か)が現れるという展開は「パーマー・エルドリッチの三つの聖痕」を思い出します。主人公でちょっと冴えないタイヤの溝堀り職人ニックが不思議な黒髪少女チャーリーと出会って厄介ごとに巻き込まれる展開や、悪役サイドだけど変に人間味のある<異人>グラムもなんだか既視感がある。そんな(個人的には)模範的ディック作品といった感じの作品でしたが、以前読んだ「ヴァリス」が意味不明過ぎた反動なのか、むしろそのお陰でおもしろく読み進めることができました。

    しかし、未知の知的生命体に世界を救わせるというのはなんだかディックの、あるいは当時の社会の願望を表しているように思えるのは無知な考えでしょう。ただ、誰にでも外の世界に救いを求めることはあると思いますが、その結果、本書のように心が晴れない終わり方であったり、そもそも本当に世界が救われたのかよく解らないといったところが本書の良さであるように思えます。

    0
    2019年12月14日

    Posted by ブクログ

    頭脳の進化した〈新人〉と超能力を持つ〈異人〉が多数の〈旧人〉を管理し支配する、ディストピアとなった地球が舞台のSF小説です。
    地球を脱した人物が体制を破壊する異星人を連れて帰還する、という伝説を心の拠り所に旧人は日々を生きています。
    そんな旧人の一人、タイヤ溝掘り職人ニックを主人公に物語は展開します。
    滑稽な表現が多く、失笑しながら楽しめる一冊。

    0
    2019年12月07日

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    飽きずに読めた!さすがSFの大家の作品は、50年前でも面白い。
    舞台設定が面白いなと思う。脳に特別な器官を持ち卓越した思考能力を持つ「新人」と、テレパスなどの超能力が使える「異人」がいる世界、までは結構思いつきそうだけど、その新人と異人が交代で統治する世界で「旧人」のプロヴォーニが宇宙の旅に出て、それを待っている状態、からスタートするのがすごい。
    設定はファンタジーなのに、「旧人」の価値観がリアルなのも良かった。結局朝ごはんをおいしく食べれればよくて、別に誰が統治してようとかまわない人が大多数なんだよな。これは今の一般人の政治的スタンスにも言える話。もちろんその無関心が政治の暴走、今で言えば資本家の暴走を生んでいることは言うまでもない。
    こんな話、小川哲の「ユートロニカのこちら側」でも出てきたな。影響を受けているのかもしれない。

    階級制度を「旧人」側と「新人」側どちらからも捉えていた点が優秀な小説だと思う。ただ、主人公とチャーリーの恋愛パートは少し取ってつけた感があった。

    0
    2026年06月28日

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