息吹

息吹

小説・文芸
1,320円 (税込)

6pt

AIの未来を描く中篇「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」他、全9篇を収録。『あなたの人生の物語』に続く第2作品集

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息吹 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とてもいい。技術によって浮き彫りにされる人間の本質を描いているような気がする。その上で悲観的ではなく、未来に進む力強さを感じる。人はなぜ何のために生きるのか、というテーマに何度も向き合っており、私自身興味のあることだったので哲学的な議論としても面白かった。
    短編集なので読みやすくてよい

    0
    2026年05月24日

    Posted by ブクログ

    SFって機械系のわからん用語やディストピア的な展開が多いという偏見があったけど、すぐ、5〜10年したらこうなるかも、という身近さがあった 90

    0
    2026年03月21日

    Posted by ブクログ

    ヒューゴー賞4回受賞の現代を代表するSF作家らしい。中短編集。
    商人と錬金術師の門:手の込んだタイムパラドックス。クール。
    息吹:異世界の異種生物が自分の種族の将来の限界を発見する話。人類への風刺。
    予期される未来:超短編。自由意志とは何か。
    ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル:けっこう長い。実録のような味わい。
    デイシー式全自動ナニー:これはあまり響かなかった。
    偽りのない事実、偽りのない気持ち: 原タイトルは、The Truth of Fact, the Truth of Feeling 多くの人の視覚と聴覚の内容をデータベースとして利用できるようになったために、個人的な事柄についてまで客観的な記録を遡って確かめられるようになった時代に、10年以上前の自分と娘とのいざこざの原因が娘だったと信じていたのに、実際は自分であったことを知るジャーナリストの話と、初めて文字を西洋人から習った部族の若者が、西洋人の40年前の記録によれば、自分の尊敬する長老の記憶が間違っていることを知り、迷った上、そのことを書いた自分のメモを破棄する話が、並行して語られる。これは、深い洞察を含む名作。
    大いなる沈黙: オウムが、人間と音声で会話することのできる異種生物として、人間にメッセージを送る。超短編の佳作
    オムファロス: 神が世界を作ったことが実証されている世界において、新たな天文学の発見が、神が人類を作ったのは、他の星系において生態系を作るための試作に過ぎないという理論が成立することの衝撃を描いている。キリスト教的なベースが無い私にはあまりピンとこない。
    不安は自由のめまい: 無限に分岐する平行世界と交信ができる装置(ただし、使用時間に限界があり、かつ高額)が発明された世界で起きる依存症や犯罪を描く。これは、シリーズ化した欲しいくらい面白い。



    380ページまで読んだく

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    2026年06月14日

    Posted by ブクログ

    評判に違わず素晴らしく楽しめた。SF小説とは言えハードSFとはテイストが違って物理法則を下敷きに人文的、哲学的な思索が深くて刺さる。どちらかと言うとそっちがメインに見える。時間、自由意志、神、道徳、人生観、・・・。それでいてどれも暗い未来ではなく爽やかに(?)綺麗に希望ある形でまとめられており。「経験は圧縮できない」「ある特定の行動を続けることが脳に轍を刻みうる」良い言葉だ。

    順番前後だが前作「あなたの人生の物語」も読みたい。映画「メッセージ」の原作であることを本書で知る俄かファンだけど。

    0
    2026年02月14日

    Posted by ブクログ

    テッド・チャン2作目にして最新刊。どうしてこんなに寡作なの、かなしいね、テッドチャン。

    全作品を通して破滅と隣り合わせでひやひやするが、すんでのところで持ち直し希望を見出す展開が読み取れる。SFってどこかディストピアを描き救いがないって方向もあるが、本作品は善のSFである。

    キーワードとしての「自由意志」。オートマトンとしての人間観が科学の発展におって否応がなしに突き付けられる世界。それでも人間の知性や感性を駆使して、自由意志消滅の現実にもがきながら人間として生きる道を模索する。まさに人間賛歌、オーバードライブである。

    もう一つ、科学の産物との関わり方。
    生成AIが跋扈する今まさに。巷ではチャッピーとの友情を育み、誰にも言えないことを密かに相談しているという。ただのツールとして捉える枠から超越した存在になってきているという気がする。

    生成AIによって現在の仕事の半分が奪われるなどの負の側面がフューチャーされやすいが、対等な関係性として共存するという正の側面を描き出してくれている。テッド・チャンの将来に対する信頼が垣間見れて、だからこそ作品を通して勇気をもらえる。

    SFって専門用語とか世界観が突飛で入り込めないとかたまにあるけど、本作品群はぐーーっと没入感。ストーリーとテーマが秀逸なのはもちろん、登場人物たちの感情の揺れを丁寧物語ってくれている。これからも読み継がれる名作であること間違いなし、次回作なる早やでお願いします。

    0
    2026年01月29日

    Posted by ブクログ

    テッド・チャン「息吹」大森望訳を読み終える。
    間違いなく傑作の短編集!

    積ん読になってたけど、読んで良かった。

    ひとつひとつの作品が深い思考のもと、入念に作り上げられた緻密な絵画のよう。
    物の見方や既定の認識についてに改めて見直させ、深く考えさせてくれる。

    SFの部分だけではなく人の心も描いていて、とにかく凄い作品ばかり。
    出会えて良かった1冊だ。

    表題作の息吹も良かったけど、その他には、タイムトラベルを扱った「商人と錬金術の門」、神の信仰と科学を描いた「オムファロス」、ある分岐点で別れるパラレルワールドはなにをもたらすのかをテーマとした「不安は自由のめまい」が特に印象に残ったかな。

    0
    2026年01月10日

    Posted by ブクログ

    シンプルなアイデアでも、それの「カタリ」方が、僕を掴んで離さない。翻訳者はもちろん、作者の技巧をひしひしと感じる。 どこを読んでも鮮烈な素晴らしい短編集。

    0
    2025年12月06日

    Posted by ブクログ

    文庫化で再読。避けられない運命とそれに対峙する人間の知性という通底するテーマを感じた。SFでありながら、世界の説明よりも知性の行動にフォーカスしている点が、ジャンルを越境した魅力の源なのだろう。

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    2025年09月18日

    Posted by ブクログ

    短編集の中で息吹が最も心に残った。
    探検家と呼ぶ同志、宇宙に存在する者に対して遠くから応援されているような感覚になった。

    今、自分がここに刻む、一呼吸が奇跡であると。息吹なんだと。

    0
    2025年08月25日

    Posted by ブクログ

    すげぇ本。
    下手な学術書を軽く凌駕する含蓄。
    「偽りのない真実、偽りのない気持ち」が特に刺さった。真実によって変わる人と、真実を呑み込む人と。

    0
    2025年08月05日

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