【感想・ネタバレ】息吹のレビュー

あらすじ

AIの未来を描く中篇「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」他、全9篇を収録。『あなたの人生の物語』に続く第2作品集

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Posted by ブクログ

評判に違わず素晴らしく楽しめた。SF小説とは言えハードSFとはテイストが違って物理法則を下敷きに人文的、哲学的な思索が深くて刺さる。どちらかと言うとそっちがメインに見える。時間、自由意志、神、道徳、人生観、・・・。それでいてどれも暗い未来ではなく爽やかに(?)綺麗に希望ある形でまとめられており。「経験は圧縮できない」「ある特定の行動を続けることが脳に轍を刻みうる」良い言葉だ。

順番前後だが前作「あなたの人生の物語」も読みたい。映画「メッセージ」の原作であることを本書で知る俄かファンだけど。

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2026年02月14日

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テッド・チャン2作目にして最新刊。どうしてこんなに寡作なの、かなしいね、テッドチャン。

全作品を通して破滅と隣り合わせでひやひやするが、すんでのところで持ち直し希望を見出す展開が読み取れる。SFってどこかディストピアを描き救いがないって方向もあるが、本作品は善のSFである。

キーワードとしての「自由意志」。オートマトンとしての人間観が科学の発展におって否応がなしに突き付けられる世界。それでも人間の知性や感性を駆使して、自由意志消滅の現実にもがきながら人間として生きる道を模索する。まさに人間賛歌、オーバードライブである。

もう一つ、科学の産物との関わり方。
生成AIが跋扈する今まさに。巷ではチャッピーとの友情を育み、誰にも言えないことを密かに相談しているという。ただのツールとして捉える枠から超越した存在になってきているという気がする。

生成AIによって現在の仕事の半分が奪われるなどの負の側面がフューチャーされやすいが、対等な関係性として共存するという正の側面を描き出してくれている。テッド・チャンの将来に対する信頼が垣間見れて、だからこそ作品を通して勇気をもらえる。

SFって専門用語とか世界観が突飛で入り込めないとかたまにあるけど、本作品群はぐーーっと没入感。ストーリーとテーマが秀逸なのはもちろん、登場人物たちの感情の揺れを丁寧物語ってくれている。これからも読み継がれる名作であること間違いなし、次回作なる早やでお願いします。

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2026年01月29日

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テッド・チャン「息吹」大森望訳を読み終える。
間違いなく傑作の短編集!

積ん読になってたけど、読んで良かった。

ひとつひとつの作品が深い思考のもと、入念に作り上げられた緻密な絵画のよう。
物の見方や既定の認識についてに改めて見直させ、深く考えさせてくれる。

SFの部分だけではなく人の心も描いていて、とにかく凄い作品ばかり。
出会えて良かった1冊だ。

表題作の息吹も良かったけど、その他には、タイムトラベルを扱った「商人と錬金術の門」、神の信仰と科学を描いた「オムファロス」、ある分岐点で別れるパラレルワールドはなにをもたらすのかをテーマとした「不安は自由のめまい」が特に印象に残ったかな。

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2026年01月10日

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シンプルなアイデアでも、それの「カタリ」方が、僕を掴んで離さない。翻訳者はもちろん、作者の技巧をひしひしと感じる。 どこを読んでも鮮烈な素晴らしい短編集。

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2025年12月06日

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文庫化で再読。避けられない運命とそれに対峙する人間の知性という通底するテーマを感じた。SFでありながら、世界の説明よりも知性の行動にフォーカスしている点が、ジャンルを越境した魅力の源なのだろう。

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2025年09月18日

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凄まじいSF短編集だった。短編集はあまり良い出会いが無く、長編の方が没入できるし感動できるなぁと思い込んでいた自分の価値観を見事にひっくり返された。
特に「商人と錬金術師の門」「偽りのない事実、偽りのない気持ち」「不安は自由のめまい」には心が打たれた。
誰しも過去のあの時に戻れたら、見れたら、もし変えたら今の自分はどうなるか、とか人生に悩む時に空想してしまうが、それをSFの世界観の中で、高い解像度と抜群のリーダビリティで描かれていて、色々と考えさせられる。

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2025年09月05日

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短編集の中で息吹が最も心に残った。
探検家と呼ぶ同志、宇宙に存在する者に対して遠くから応援されているような感覚になった。

今、自分がここに刻む、一呼吸が奇跡であると。息吹なんだと。

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2025年08月25日

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ネタバレ

SF × 哲学の魅力
単なるSFではなく、哲学的な問いや人間の根源的な悩みと自然につながっている点が素晴らしかった。高度な設定を土台にしながらも、難解さより「人間の感情」に重心があり、読んでいて心に残る。自分はSFに身構えていたけれど、むしろ哲学小説として楽しめた。

短編集ならではの多様さ
長編のように構えて読む必要がなく、それぞれの物語に個性があってリズムよく読めた。とくに冒頭とラストは印象が強く、最短の「予期される未来」にも思想の鋭さがあり、「短さ=軽さ」ではないことを痛感した。一方で「デイシー式の進化論」は難解すぎて、自分にはまだ理解が追いつかなかった。再読したら違う景色が見えるのかもしれない。

お気に入りの一編(冒頭の章)
時間を遡行できる、という一見ありがちなSF設定。しかしそれを用いて「過去を変えられるのか?」を突き詰めていくと、むしろ「変えられない」という結論に行き着く。この逆説に惹きつけられた。自分自身に当てはめても、もし時間を遡行できたとしたら何をするだろうか? もしかすると今の自分の行動も、すでに過去から干渉してきた“もう一人の自分”によって決まっているのかもしれない——そんな想像が止まらなくなった。

自由意志の問い
読み進める中で最も強く感じたのは「自由意志は存在するのか」という問題だった。過去に戻っても選択は変わらない、その時の自分はその時の最善を尽くしている——この考え方は妙に納得できた。実際の人生でも、選んでいない選択肢はそもそも存在しないのかもしれない。だとすれば飲み会での失言も「不可避の摂動」なのだろう。そう考えると少し救われる。

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2025年12月01日

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すげぇ本。
下手な学術書を軽く凌駕する含蓄。
「偽りのない真実、偽りのない気持ち」が特に刺さった。真実によって変わる人と、真実を呑み込む人と。

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2025年08月05日

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本屋では毎回ハヤカワSF文庫の棚を凝視している自分ですが、ちょっと厚めの本作「息吹」は毎回視界に入って印象に残って、しかし購入はしないというパターンが続いてました。

決して軽くはないボリュームですが、2日で一気に読んでしまいました。
SF小説の最高峰とネットのあちこちで書かれていますが、読んで納得。SF小説に求めるものが全部入っていると思います。

私がとりわけ感銘を受けたのは作品のラストを飾る中篇「不安は自由のめまい」です。
人生の選択によって分岐した別並行世界と通信できる装置が、この中篇の中心的なギミックです。誰しも思い描いたことのある「あの時こうしていれば自分の人生はこうなったんじゃないか」という逡巡。有り得たかも知れない自分の人生を覗き見たとき、人は何を思うのか、人は何をするのか。
ラストは感動的な締めくくりで、最高の読後感で本を閉じました。

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2025年03月30日

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ネタバレ

時間をかけて読み終わりました。
SF作品の中でも、特に人間の感情に訴えかけるものが思いの外多く、現代にも地続きに通じるような考え方に心を打たれました。

タイムトラベルから始まり、遠い宇宙の違う種族、自由意志など存在しなくなった世界、AI等等、短編ごとにSFのテーマが全く変わっていて全体を通して読み応えのある作品でした。

特に「予期される未来」は5ページほどで終わってしまう非常に短い短編なのですが、負の時間遅延が実装された事によって自由意志が存在しないという証明になる事実に繋がること、それを知った上で我々がこの先どう生きれば良いのか、これをたった5ページで表現しており、良い読後感を受け取りました。

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2025年03月05日

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ネタバレ

読みごたえのある作品集だった。こんな一冊にはなかなか出会えないんじゃないかと思うくらいひとつひとつの作品が濃密で、いくらでも深く掘り下げることができる。テーマと読者への問いかけがしっかりしていて、完成度が高い。どれも短編・中編とは思えないくらい、作品の世界に没頭させてくれる。
作品を通してここまで何度も考えさせられる体験は他ではあまり味わえないものだった。前作よりも断然こちらが好みだ。
どれも凄い、けれど特に印象的だったのは「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」だろうか。AIの育成がテーマだが、失敗を重ねて悩み、意見が分かれながらも、現状をよりよくしようとする人間たちのリアルな歩みを見せられている点が良かった。人間とAIの歴史のようで。
AIを人間のように扱うほうがいいのか、そうではないと認めることが結果的に彼らを尊重することになるのか、という問いには悩まされた。AIたちに感情移入していたし、まだ先を読んでいたかった。

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2025年02月10日

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「偽りのない事実、偽りのない気持ち」がよかった。事実の正確性はどのくらい必要でどのくらい不要か?
SFを通して人間を考えるの、好きだ。

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2025年01月22日

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当代随一のSF作家、テッドチャンの2冊目。前作は心に残るけれど難しい、と思ったんだけど、今作は泣けた。
もう1作目の「商人と錬金術師の門」から文字通り泣いたもんね。事実は変えられないタイムマシンで亡くなった妻に会いに行く夫。泣くしかない。悲しいんじゃなくてよかったよねって。
「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」は心に残った。アナとデレク、どっちの決断を自分なら支持するだろうか…デレクがかわいそうじゃん、みんな結局自分が可愛いんじゃん、と思っちゃったけど。
「不安は自由のめまい」はタイトルが美しすぎて。自由意志ってないかもだけど、だけどその時自分がした決断に意味がないってことはないよ!ってことかな?
本全体から、人間って美しい存在でもないし、完璧じゃないけど、それでも生きることの意味は確実に存在してるっていうメッセージが感じられて、その前向きさが大好きだった。難しいけど。また読み直そう。

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2024年08月11日

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ネタバレ

テッド・チャン作品がハードSFでありながら広く受け入れられている理由は、映画化のタイトルに象徴されるように「メッセージ」が明快で、美しいことにあると思う。ハードSFらしい現実離れした世界観やアイデアがありながら、詩的で流麗な筆致が読者を引き込み、力強いメッセージを胸に刻んでいく。本当に稀代の作家だと思う。

様々な価値観、背景を持った人間たちが「運命」(世界の運命かもしれないし、自分の運命かもしれない)に直面した時、何を考え、どう振る舞うのかを徹底的に突き詰めていく作品が多い。ここまで多様な価値観を一人で想像できるのか、と驚かされる。

著者は死ぬほど頭が良く、人間の知性を強く信じてもいるので展開は理詰めで緻密で淡々としている。バカが出てきて引っ掻き回したり、暴走して地球が壊滅したりするケレン味の効いた展開は無いに等しい。エンタメ抜群の現代SFにどれほど舌を慣らされているか、思い知らせてくれるという点でも面白い。

テッド・チャンは寡作で、本は第一短編集『あなたの人生の物語』と本書しか出ていない。「テッド・チャンは全部読んだ」と言えるのが嬉しい一方、さみしくもある。

本書で一番好きな話はトリの「不安は自由のめまい」。違う選択をした並行世界の自分と連絡を取る話。SFではお馴染みのコペンハーゲン解釈ネタを、じれったい制約付きで並行世界と通信できるガジェットにする発想が天才的。「あの時こうしていたら…」とは誰しも思うことだろうが、ここにも作者は強いメッセージを放ってくる。
自分の受け取り方は「自由意志があっても無くても、選択をすることには意味がある。あなたを形作っているのはあなたの過去の行動で、未来のあなたを作るのは今の行動だ。」
テッド・チャンが綴ってきたテーマの総決算と言っては過言だろうか。

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2024年07月04日

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『三体』繋がりでサジェストされたので読み始めた。短編集のタイトルと同じ2つめの『息吹』はほんの2〜30ページだけど、長いあいだ私が考えてきたことそのものだし、きっと誰もが考えてきたことそのものなんだと思う。

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2025年03月15日

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優れたSF作家の特徴って、数百年やそこらで変わらない人間の本質や欲求に注目して、執筆当時の技術や社会的価値観や問題とリンクさせて、その時点から見た未来の可能性を想像して如何に落とし込めるかどうかだと思っていて、テッド・チャンはこの能力がとにかくずば抜けてます。

SF小説で舞台を未来にすると、テクノロジーが追いついたり、全く違う進化を遂げた後の時代に読み返す際に滑稽さというか、ジョークのような感覚があるのですが、テッド・チャンの作品は、未来の人が読んでも響くものがあると思います。

今回の短編集では「自由意志」や「自己決定」をテーマにした作品が多数収録されていて、身近な所で言うとあらゆるECサイトのレビュー欄や星の数、毎月配信される作品が変わるサブスクの映像サービス、24時間365日垂れ流される他人の価値観と共生する現代人には、色々考えさせられるな〜と感じました。

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2026年03月01日

Posted by ブクログ


私の苦手なサイエンスフィクション短編小説、しかしながらどの話もいろんな事を考えさせられる!『私は偽りのない事実、偽りのない気持ち』『息吹』がとてもよかったです。
苦手な方もこのSFなら絶対大丈夫ですよ!

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2026年02月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「予期される未来」
が短編やけどすごく好きだった。

◉追記
映画「メッセージ」の原作が、あなたの人生の物語/テッド・チャンだったことを知って改めて見返した。
10年前に観た時は全然理解できなかったけど、「予期される未来」とは対になるようなメッセージ性を感じた。改めて観た映画もすごくよかった。

文章
・自分の記憶を信用できないとしたら、わたしかいくら個人的な内省に時間を費やしているといっても、とれどけ説得力があるだろう。
・思っている以上に多くの記憶が捏造されていて、セルフイメージを築く礎石となっている前提条件のいくつかが実際に嘘だということだ。
・ある特定の傾向の行動を何年もとりつづけることが、人間の脳のわたちを刻みうる。そして、自然に同じ習慣をくりかえしつづけるだろう。

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2026年02月02日

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骨太SFだった。。。
かなり読書筋が必要だけど、唯一無二の読後感があり、何食べたらこんな設定を思いつくのかと感じるほど斬新なテーマが多かった。全体を通して透明でキレイなSFでした!

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2025年10月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ようやく文庫を発見した。
待ちに待ったテッド・チャン二冊目。

『商人と錬金術師の門』はハヤカワ文庫のSF傑作選『ここがウィトカなら、きみはジュディ』で、『息吹』は『SFマガジン700』でそれぞれ読んでいたが、テッド・チャンの文庫として入手できてとても嬉しい。

私がテッド・チャンの文章を表現する時よく「緻密」という言葉を使用するのだけど、今回も改めて。もっとも緻密なのは表題作の『息吹』。静かで、息を殺して主人公の一挙手一投足を見守るような、そんな読書体験。

そして『息吹』もそうなのだが、構築された世界観にも言及したい。
『息吹』は人間ならざるもの(ロボット?)が生きる世界。
そして神が世界を作ったことが科学的/考古学的に証明されている世界(『オムファロス』)。
『商人と錬金術師の門』はイスラムの世界。イスラム社会は現実にあるが、自分とな異なる文化をあそこまで違和感なく書けるものなのかと唸る。
それぞれ違ったアプローチだが、その発想と完成度が素晴らしい。

物語はSFをベースにしながらそれぞれ考えさせられるものも多かった。人とは、人生とは?
『偽りのない事実、偽りのない気持ち』は今の社会が徐々に向かっている世界でもある。人が都合良く解釈し記憶しそれにより起こり得る諍いは、記録で解決することも多いだろう。しかし一方で、実際に起こったことが真実かというと、そうではないこともある。それは記録では解決しない。そしてその価値観が失われていっている(我々が生きるこの社会でも)。
『不安は自由のめまい』は、いいタイトルと思ったらキルケゴールからの引用だそうだ(キルケゴール、一度挫折しているけど読むか)。今流行りのマルチバースものだが、誰しもが思う「もしあの時」の選択がテーマ。私個人はプリズム使用の誘惑に勝てる自信がない。ラストはそんなプリズム依存に陥りそうな人の目を覚まさせるような結果。
テッド・チャンの人間としての素晴らしさも感じさせる。

一点ケチをつけるとすれば、私は『大いなる沈黙』の最後のメッセージがあまり好きじゃない。なぜなら、オウムは人間を愛しているとは思えないから。
キーワードとして使いたい気持ちは分からなくはないけど。

テッド・チャンはあまり多作の人ではないのが残念だが、この濃さを考えると、それも仕方がないのかもしれない。

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2025年09月15日

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ネタバレ

第一作品集は全作面白かったが、本作9編もまた、全作面白い。
ひとつひとつ感想は書かないが、第二作品集は親子のテーマが多いせいか、人の善性を歌い上げるような話が印象的。
もちろん、徹底した思弁と、辛い状況をふまえて、なお人には自由意志があるのだ、と。
絵面としては「息吹」が可愛くてお気に入り。

■「商人と錬金術師の門」
■「息吹」
■「予期される未来」
■「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」
■「デイシー式全自動ナニー」
■「偽りのない事実、偽りのない気持ち」
■「大いなる沈黙」
■「オムファロス」
■「不安は自由のめまい」
◇作品ノート
◇大森望 訳・解説

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2025年03月07日

Posted by ブクログ

やたら推されているようなので読んだが、自分にはあまりピンとこなかった。表題の「息吹」はこんなものを読者に想像させて大丈夫か?と思うほど読んでると頭がおかしくなってくる。あとは「オムファロス」のキリスト教的な世界観が本当に科学的だとしたら?という逆転の発想は面白かった

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2024年10月28日

Posted by ブクログ

面白かった

短いSFってちょっと苦手でしたが、ダントツで良かった。自由意志があるように振る舞う必要があるよね

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2024年08月18日

Posted by ブクログ

全作面白かったけど特に「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」と「不安は自由のめまい」が面白かった!
「ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル」は、ロボットもの特有の切なさがあって面白い。
「不安は自由のめまい」はプリズムというガジェットを使って並行世界の自分とやり取り出来るとかいうめちゃくちゃ映画映えしそうな設定でワクワクした。
それと表題作の「息吹」は面白いというよりも世界観に圧倒される感じで凄く印象に残った。

個人的には前作の「あなたの人生の物語」の方が読みごたえがあって面白かった印象だけど、本書も流石のクオリティでとても良かった!

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

『商人と錬金術師の門』は寓話的要素もあり非常に良かった。
『偽りのない事実、偽りのない気持ち』も強烈に共感。

文中の「許して忘れよ」という言葉は良い言葉だなぁと。

正直、全章が『商人と錬金術師の門』くらい分かり易ければ良かった^_^
でもそれは私の問題ですね^_^
チャンチャン♪

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2026年02月15日

Posted by ブクログ

表題の息吹 SFの要素と将来くるかもしれない未来を感じさせる作品 どんなに永遠の命を得たつもりでいても いつか必ず終わりが来る
偽りのない事実、偽りのない気持ち 自分の行動が全て記録される事は事実を知る事ではあるが私は嫌悪感を感じた

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2025年11月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

重厚なsfとページ数の多さに読むのを尻込みしていたが、最初の「商人と錬金術師の門」が面白くてその後一気に読み進めた。
けど面白かったのはそれだけで、あとはハマらなかった。科学の知識が豊富なだけあって意外な知識も得られたけど、後半の短編になるにつれて、小説より解説書とかで出した方がいいんじゃないの?となった。
あと文化圏の違いだからか、理解も共感もできなかった価値観や表現が多々あった。主よ、とか。自分は主に選ばれた人間、とか。それは度し難かった。
あとカウンセラーの質問とかあったけどいやカウンセラーそんな質問しないし、なんでカウンセラーがクライエントが出してない言葉を出して決めつけてるんや……とか、なんやその二者択一の質問となぜなぜの質問の多さは……詭弁にならんかそれ……と後半に連れてツッコミが多くなって、そこは単純につまらないと思った。

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2025年10月29日

Posted by ブクログ

時間論とか決定論と自由意志とか記憶とか知性とか責任とかとにかく哲学的なテーマを題材としている。それを物語にする技巧は上手いとは思うものの,物語としての完成度はどうなんだろう。描写という意味では一般文学とは違う気がする。
普段,上記の哲学的テーマを哲学的に考えることに慣れすぎているので,深掘りが足りないように思う。エンターテイメントで哲学的問題に気付くきっかけになるという意味では意義はあるのかもしれないけれど,その問題それ自体を考えている人には物足りないのではなかろうか。
これが当代最高の短編SFなのだとすれば,SFの楽しみは哲学的テーマ以外に見いださねばならないのではないかと。
兼業作家である著者の寡作ぶりとそれにもかかわらず最高の評価を得ているという作家としての在り方には感銘を覚える。

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2025年05月29日

Posted by ブクログ

商人と錬金術師の門は面白く、なるほどという感じでした。
SFだけど結構現実的で自分でも納得感がありました。

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2024年11月26日

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