講談社文庫の検索結果

  • マノンの肉体
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    名作「マノン・レスコー」には、なぜかマノンの肉体に関する描写がない--会社合理化のため80人近くのリストラを行い神経を尖らせて退社。その後、膠原病で入院中、娘に朗読してもらったフランス文学に関しての気づきは、やがて主人公の故郷で起きた奇妙な心中事件の新聞記事や調書と共に官能的な迷宮を紡ぎ始める……。幾重にも折りたたまれた謎は、小説の可能性を探り、読書の快楽を呼び覚ます。(講談社文庫)
  • 紫の領分
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    横浜と仙台の予備校講師を掛け持ちする手代木雄二(てしろぎゆうじ)は、二つの土地でそれぞれに家庭を持つ。演じているわけでもなく、満足しているわけでもなく、ただ日常が過ぎていた。「俺には五人子どもがいる」との言葉を遺して、同僚が自殺するまでは……。彼から死の直前に送られたメールが、次第に手代木の生活と精神を軋(きし)ませていく。   (講談社文庫)
  • 私は好奇心の強いゴッドファーザー
    5.0
    「私は好奇心の強い女」……。新聞広告でみかけた魅惑の題名。思わず新聞を切り抜く原田少年だが、親に知られると恥ずかしい。ごまかしついでに始めた映画宣伝コレクションは、やがて原田少年を「ゴッドファーザー」へと誘う(表題作)。赤ん坊・原田宗典が、少年、青年、そして父親へと成長する間、いつも映画は傍らにあった。軽妙にかつ愉快に描かれるシネマへの愛と家族への思い。やがて胸が熱くなる名エッセイ集。(講談社文庫)
  • セレンディピティの時代 偶然の幸運に出会う方法
    4.1
    偶然の幸運に出会う能力「セレンディピティ」。人生の大切なことは、自分ではコントロールできない。しかし、人間の脳は「何が起こるかわからない」という状態が実は好きである。ならば、「偶有性」の海に飛び込もう!出会い、気づき、受容。茂木健一郎が語りかけるセレンディピティ論(講談社文庫)。
  • 刑事長
    3.8
    春団治と仇名され通称“ダンさん”。大阪府警御堂筋署の岩切鍛治は、上司にも平気で噛みつくベテラン刑事だ。市内で起きた婦女暴行殺人の決着に不審を覚えた彼は、独り地を這うような捜査を開始する。事件の背後に蠢く巨大な陰謀とは? 悪に挑む下積み捜査員の執念と無私の活躍を描く正統派警察小説の白眉(講談社文庫)。
  • 平成好色一代男 独身娘の部屋
    2.0
    1~3巻628円 (税込)
    不惑を越えた今日介の毎日が激変する。高嶺のOL、女子大生、金髪美女、次々と……。男子、夢の日々。週刊現代連載小説。知的で颯爽とした27歳の美人OL、松永夕香。「お願い、課長。お部屋まで……」酔った彼女をマンションまで送ったメタボ中年・与野今日介に衝撃の一夜が訪れようとしていた。それは女房以外の女に触れたこともなかった彼に巡ってきた女運の序章に過ぎなかった。官能の名匠が贈る快作。 (講談社文庫)
  • ルイズ 父に貰いし名は
    -
    虐殺された大杉栄、伊藤野枝の遺児の青春と自立を追う。「主義者の子」という重い十字架を背負いながら、1人の女として自己を確立していく軌跡を、克明な取材で綴った感動の記録。単なる人間ドラマで終わらない、昭和という時代を明らかにする生きた証言がある。第4回講談社ノンフィクション賞受賞作!
  • 聖職の碑
    4.2
    伊那駒ケ岳稜線上に聳え立つ遭難記念碑は何を語るか……大正2年8月26日、伊那駒ケ岳登山中の中箕輪尋常高等小学校生徒ら37名は、突如襲った台風に遭難、11名の死者を出した。信濃教育界に台頭する理想主義教育と実践主義教育との狭間に、深い哀しみと問題を残した惨劇の実相を著者自ら登攀取材した長篇小説。
  • おれは伊平次
    3.5
    村岡伊平次。故郷の島原を逃げ出し、南方で女衒として名を馳せ、女郎屋に賭博場、からゆき貿易で財を築き、三千有余の妓(おんな)たちを連れ新天地を拓き、あげくは南洋の美姫を妻とし、珊瑚礁の島の国王となった男。幾多の伝説に彩られたその生涯を雄渾に描く。明治の時代に、こんな痛快に生きぬいた日本人がいた!
  • 燻り
    3.0
    騙し騙され、一攫千金を狙っては燻り続ける男たち。関西アンダーグラウンド世界に蠢く悪党どもが、シノギを削って繰り広げる暗躍死闘を活き活きと描く。悪事の手際、会話の一言、仕種の細部にまで行き渡った、痺れるほどの緊張感とリアリティ。極上のピカレスク・ハードボイルド、9編を収録した傑作集。
  • コーヒー党奇談
    3.2
    霧深い夜、アムステルダムで立ち寄ったカフェで飲んだアイリッシュ・コーヒーの美味さに驚いた隆二は、店主と再会を約す。そして10年後、半信半疑で出かけた青山の街で見たものは!? 東京、大阪、沖縄、京都……一つの街に一つの謎、旅先で出会った不思議な出来事を描く、旅情あふれる短編集。全12編収録。
  • 捨て首 臨時廻り同心日下伊兵衛
    4.5
    南町奉行所定廻り同心日下伊兵衛は、崩落した永代橋に殺到する祭礼日の群衆を止めようと抜刀し、町人たちを死傷させてしまう。息子新一郎の将来を考え、臨時廻りに退く頃合いなのか、と惑える伊兵衛。さらに夫婦仲も冷え切っていた妻荻乃が何者かに刺されてしまい!? 謎を追う同心父子を描く新シリーズ開幕。
  • 秘命課長 獣たちの野望
    -
    “極上名器3段締めの女”を探せ――何者かに射殺された建設業界のドン兵堂が残したダイイング・メッセージ。犯人の狙いは1000億円の隠し財産か。犯人捜しと財産争奪の秘命を受けた戦略情報課長・日高竜介は、美女から美女へ日夜“秘技”を挑む。性の罠と野望が渦巻く官能サスペンス。(『秘命野望情事』改題)
  • 鎖の闇
    -
    1巻628円 (税込)
    躯を汚させはしない! 巨額な借金のため身を売ろうとする女を守りたいと男は覚悟を決めた。女の昔の情夫の手引きで、ラブホテルを経営する社長宅に押し入ったのだ。だが計画はとんでもない方向に転がって……。果てしない欲望に突き動かされた男女の行き着く先はどこか。これぞハードバイオレンスの極限!
  • 文庫版 地獄の楽しみ方
    4.2
    「あなたの世界」は言葉ひとつで変わってしまいます。    SNS炎上、対人トラブル――あらゆる争いは言葉の行き違いから起きています。  言葉の罠にはまらないため、語彙を増やして使いこなすわざを身につけましょう。  小説家・京極夏彦が指南する、地獄のようなこの世を楽しく生きていくための「言葉」徹底講座。
  • 人生のサバイバル力
    4.0
    《教えて!佐藤優さん》 何のために勉強するのか? 歴史から何を学ぶか? これからの時代をどう生きるか? 君たちに必要なのは、人生で壁に出会ったとき、それを打ち破るためのいろんな知識=「総合知」を身につけることだ。 佐藤優が次世代に手渡す、ハードな世界を生き延びる知恵! 大人前夜の君たちへ。学校では教えてくれない本物の知恵を伝える白熱授業。 〈目次より〉 1 何のために勉強するのか 人生で役に立つ知識とは/「悪」について知っておこう/つらい過去には向き合わなくていい/医者と弁護士がゴールではない/「入学歴社会」が終わるとき/論理の力を身につける/知っておくべき「大学とお金」の話/自分が嫌いなことは覚えられない 2 歴史から何を学ぶか 母が経験した沖縄の戦争/学校では教えない歴史がある/時間についてークロノスとカイロス/歴史は解釈によって変わる/差別はなぜ生まれるのか/サバイバルに必要なのは「総合知」  3 君たちはどう考えるか ものの見方についてー『君たちはどう生きるか』を読み解く1/パラダイムとは「ゲームのルール」/二つの「ものの見方」を行き来しよう/人間は無意識に動かされる/AI時代に何を勉強するか  4 これからの時代を、どう生きるか 人間の結びつきについてー『君たちはどう生きるか』を読み解く2/人類史はどのように発展してきたか/文明は後戻りできない/資本主義の基本的な構造を知る/賃金はどうやって決まるか/経済の論理に対抗する、新しい可能性/理解しあうために必要なこと
  • 97歳の悩み相談
    4.0
    悩み「何をやろうとしても、なかなか続けられません」=答え「これが好きだと決めたら、誰が何と言ってもそこを離れないこと。そうすれば、ちょっと時間がかかっても成功します」/悩み「他人と自分を比べて、ひどい劣等感に襲われてしまいます」=答え「自分のいいところを伸ばしてください。容貌が気に入らないなら、整形したっていい。とにかく自分のいいところを見つけて、自信を持つこと」──人間関係、コンプレックス、恋愛、家族、将来のことなど、若い世代のリアルな悩みに97歳の寂聴さんが答えます。人生の大先輩の直言が胸にストンと落ちる、幸福に生きるためのアドバイス。
  • 家族はつらいよ
    3.2
    長年連れ添った妻の誕生日の夜、平田周造は離婚届を突き付けられた。翌朝、犬の散歩に出ようとすれば、次男は結婚したい相手がいると言い出し、家に戻れば長女が亭主と別れたいと泣いている。二世帯住宅で開かれた家族会議は予想もしない展開に!? 「男はつらいよ」から20年、山田洋次監督の待望の喜劇を、「東京バンドワゴン」の小路幸也が小説化!
  • 夜の明けるまで 深川澪通り木戸番小屋
    3.8
    江戸の片すみ・澪通りの木戸番小屋に住む笑兵衛(しょうべえ)とお捨(すて)。心やさしい夫婦のもとを、痛みをかかえた人たちが次々と訪れる。借金のかたに嫁いだ女、命を救ってくれた若者を死なせてしまった老婆、捨てた娘を取り戻そうとする男……。彼らの心に温かいものが戻ってくる8つの物語。
  • 贋作師
    3.8
    生き過ぎた――この言葉を残して日本洋画界の大御所は自殺した。遺作の修復を依頼された成美は、彼の弟子となるため彼女のもとを去った美大時代の恋人の死に疑問を抱くようになる。危険をかえりみず、真相を究明する成美。彼女の心の中にあるものは、美術界のタブーヘの挑戦なのか、昔の恋人への愛なのか!?
  • 企業家サラリーマン
    -
    サラリーマンは企業家たりうるか。組織に安住し、命令に従い、「忍」の一字が要求されるサラリーマンと、その組織をも革新する創造的エネルギーが必須の企業家と。商社冬の時代の中で、苦悩しつつ川下作戦の海外飲食店グループを指揮するひとりの男と、新しい時代の経営者を目指すひとりの女の生き方を、現職商社役員が鋭く描き出す長編ドラマ。
  • 雨の温州蜜柑姫
    3.8
    榊原さんと磯村くんと木川田くんと一緒にやってきた青春大河小説「桃尻娘」シリーズもとうとう完結します。でも青春が終わったってことじゃなくて、いつだってそこにあるかもしれないってことなの。最後の主役は醒井さんねっていう橋本さんのとっても長いあとがきもあるので、ぜったい読んでくださいね。
  • 日本交響楽(1) 満州篇(上)
    -
    昭和3年6月4日、満州の実力者・張作霖を乗せた特別列車が何者かによって爆破された。満鉄の駅長の息子・倉田竜作とその家族をはじめ大陸に暮らす日本人の平和な日々に、広大な満州の平原を揺るがす戦争の嵐が近づく……。満州事変・太平洋戦争――激動の昭和史と日本人の運命を描く大河ロマン。
  • 雪列車連殺行
    -
    上野着の車内で車掌が発見した男の死体が消え、24時間後に都内のデパートでマネキン人形として飾られていた! 男は蔵王を開発中の会社の役員。上野署の牛深・松島コンビは蔵王に出向く。するとそこでも奇妙な事件が続発しついに殺人が。昔話をひっかける犯行に、誰かの呪いの意志が? 奇想本格長編。(講談社文庫)
  • 人さまの迷惑
    -
    古書店主にして直木賞作家の著者が深く鋭い人間観察と極上のユーモア、達意の文章で綴るエッセイ集。170冊分の“書物”の快楽はここに極まれり。書物に触れて得られる歓びは人さまの迷惑には決してならぬ、世にもすてきな道楽だ。街の人々の生活を見つめるまなざしが暖かい。(講談社文庫)
  • 推理作家製造学 入門編
    3.0
    あなたも推理小説創作に挑戦してみませんか!? 小説を書いてみたい。けれども、どうすればよいか分からない。そんなあなたの参考に、リアルタイムでわかる推理作家誕生の舞台裏。徹底解剖、推理小説創作上のコツとポイント! 今もっとも注目を集めている著者が、自身の体験をあかすハウツー推理作家への道。(講談社文庫)
  • ビッグゲーム
    3.2
    競馬、ボクシング、そして今度は野球! プロ野球情報戦の暗部を鋭くえぐる長編ミステリ。高度のデータ野球でV4をめざす新日本アトラス。これをはばもうとする他球団ではネット裏で必死の情報収集が行われていた。アトラス球団の覗き部屋と呼ばれる情報管理室スタッフが不可解な殺人事件に遭遇する。データを狙うスパイを操るのは誰なのか?ID野球の裏側が垣間見えるようなリアリティは、当時最先端のデータ管理を彷彿とさせる。1985年刊行。(講談社文庫)
  • 房総・武蔵野殺人ライン
    -
    冴子と母は3人組の暴漢に南房総の海岸で襲われた。母の下着に事件を暗示する1枚のネガが残されていた。復讐のため冴子は一人で犯人を探し続けたが男たちは何者かに武蔵野のアパートで殺害されてしまった。ネガに焼きついた女の姿は誰なのか? 16年前の悲劇的な女の自殺が衝撃の結末を用意していた!
  • 海軍技術研究所 エレクトロニクス王国の先駆者たち
    5.0
    海軍の先端技術といわれた電波、通信、磁気、音響などの電子関連兵器技術は、戦後のエレクトロニクス産業発展に大きく貢献した。旧日本海軍の技術とその開発に携わってきた海軍技術官が、その蓄積をどういかしたか。エリート技術官の苦闘を通して、日本最大の技術者集団の人脈と技術の航跡を生き生きと描く。
  • 消えたオーケストラ
    3.0
    ホールを埋めた聴衆の前から、オーケストラのメンバー全員が消えた。黒い舞台衣裳の特異な姿の彼らだ、人目につかないわけがない。なのに目撃者は皆無。やがて楽団事務局に、正装したヴィオラ奏者の死体の入ったコントラバスケースが届いた。――空前の消失トリックにいどむ音楽ミステリー。読者に挑戦!
  • 二分割幽霊綺譚
    4.3
    おもしろいことをするのは、いつも男の子。だから私の話は、意地でも女の子がおもしろいことをするんです。――さあて、今回は、仮性半陰陽の主人公の「俺」、吸血鬼の美少女砂姫や、大食のもぐらの女王などが、空想の輪を飛びこえての大冒険。スリル満点の不思議なファンタジーをおとどけしまーす。
  • 道玄坂濃蜜夫人
    -
    「あっ……ああ……そこ、感じちゃう!」本城の愛撫に淑恵は思わず体をのけ反らせた。本城は商社の厚生課長である。商社マンは妻を日本に残し海外へ赴任する。そんな孤閨を守る妻たちを訪ね、慰めるのが本城の役目なのである。彼女たちの一人を探るうちに国際兵器輸出組織の噂がもちあがった。官能サスペンス傑作。
  • 赤坂哀愁夫人
    -
    葉山慎介は美しい未亡人、門倉朱鷺子の胸の膨らみに覆い被さった。彼女は亡夫からホテルという財産と借金の両方を受け継いだ。ホテル売却で借金を返そうと仲介業者葉山を訪れたのだ。二人は意気投合し、ベッドに…。嫉妬した彼女の義弟健太郎はホテルを狙う一味に加担する。息もつかせぬ官能&サスペンス。
  • 自由ケ丘密会夫人
    -
    ああ……稲垣さん、とても……すてき……二十九歳の人妻、伊集院明日香は箱根の不倫の宿で、深い歓びに身を泳がせた。しかし、同じ夜、不倫相手の稲垣の元恋人が殺され、彼の無実を証明できるのは明日香だけになってしまう。都心部の巨額土地活用プロジェクトをめぐる陰謀を暴く、官能&サスペンス傑作。
  • 金閣寺秘愛夫人
    -
    「ああ、好きにして……」銀行重役夫人は若き起業家と甘い夜を過ごした。彼は命の恩人。5年前に、会う約束を交し、今日、金閣寺で再会をはたしたのだ。夫には同窓会と偽って。だが、彼に殺人の嫌疑がかかった。それを晴らすため彼女も協力する。二人に危険が迫る中、現れた意外な真犯人! 長編官能サスペンス。(『金閣寺密会夫人』改題)
  • 不倫の戦士たち
    4.0
    美人秘書の沢田敦子は意外にも藤井克雄の誘いに応じ、牝鹿のような肢体をからませて歓喜の一夜を明かした。受付ガールや課内のOLをはじめ、社内恋愛はバージンからミセスまで、可憐であられもないマドンナたちとの愛と性のアバンチュール。関西の有力企業を舞台に男女の風俗を活写した連作官能小説。
  • 百寺巡礼 第一巻 奈良
    3.8
    古寺、名刹のある場所には、不思議なエネルギーがある。それを体で感じ、新しい命を悠久の歴史に思う。第1巻は古の都、奈良。小雪の舞う室生寺、聖徳太子の強く深い想いが込められた法隆寺、優しさをいまに伝える中宮寺の半跏思惟像、「苔の海」が輝く秋篠寺――。私の「百寺巡礼」の旅が始まる。
  • 七十の手習ひ
    -
    吉行淳之介ら友人との思い出、上海、イスタンブールへの旅。地下鉄を乗り間違えた顛末。志賀直哉が搭乗した飛行機の謎など、文化勲章受章の著書がユーモアたっぷりに綴る、元気をくれる名随筆集。
  • [英語が恐い]殺人事件
    3.0
    英語とガイジンに対して強烈な劣等感を抱いている中年社員の福岡竜男が、こともあろうにニューヨーク支社勤務を命ぜられた。しかし彼の精神はパンク、みじめな日本送還となった。やがて彼の周囲で、血まみれの殺人が続発。第1の犠牲者は巨漢の外国人レスラーだった! 英語が恐いと感じる人必読のミステリー。 (講談社文庫)
  • 十津川警部 千曲川に犯人を追う
    3.3
    東京で連続幼女殺人事件が発生、長野県上山田温泉で将棋の名人戦に挑戦中の宗方が捜査線上に。週刊誌記者が宗方を犯人と告発する一方で、謎の手紙を読んだ彼は大悪手を指して敗北した。しかも現地で宗方の愛人が行方不明、幼女もまた1人犠牲に。十津川警部の名推理が事件の真相を暴く! 傑作長編推理。(講談社文庫)
  • 法廷遊戯
    値引きあり
    3.7
    第62回メフィスト賞受賞! 法廷を舞台にした、衝撃と感動の傑作ミステリー 法曹の道を目指してロースクールに通う、久我清義と織本美鈴。 二人の過去を告発する差出人不明の手紙をきっかけに不可解な事件が続く。 清義が相談を持ち掛けたのは、異端の天才ロースクール生・結城馨。 真相を追う三人だったが、それぞれの道は思わぬ方向に分岐して――?
  • スイート・マイホーム
    値引きあり
    3.9
    冬は雪で覆われる長野で、妻と娘と3人で暮らしていたスポーツインストラクターの賢治は、「まほうの家」に心を奪われる。 なんと、たった1台のエアコンで家中を暖めることができるらしい。 今住んでいる家は、寒い。意を決して家を購入するも、引っ越し直後から次々に奇妙なことが起こり始める。 新居に招いた友人の子供は何かに怯えて二度と来てくれることはなくなり、赤ん坊の瞳には何やら人影が映る。 さらに、エアコンがある地下室に入り込んだ娘は何かに捕まり泣き叫ぶ。 そこに、恐怖を上乗せするかのように、関係者の一人が不審死を遂げる。 この家には、何かがいる――。
  • 脳男 新装版
    値引きあり
    3.4
    猟奇的な連続爆弾犯のアジトで発見された、心を持たない男・鈴木一郎。逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが……。そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。 あらゆる感情が欠落した男。男の正体の解明に挑む精神科医と共に事件の核心にたどりついた刑事が見たものとは。 全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。2000年週刊文春ミステリーベスト10 第1位。
  • 黙してゆかむ 広田弘毅の生涯
    -
    東京裁判の表徴となった広田弘毅の絞首刑。文官でありながら、なぜひとり黙して服したのか。名門にも閨閥にも無縁な彼が、祖国の激動期に首相となり、軍閥に抗した真相は何か。吉田茂、近衛文麿、東条英機ら昭和史をいろどる人間との交流、対決を通して、殉じた男の人間性を、豊富な新資料で描く歴史評伝。
  • 戦国武士道物語 死處
    3.8
    昭和16年に執筆され、戦後の混乱期の中、未発表のまま保管されていた短篇小説「死處」。77年ぶりに発見された本作を収録した小説集、遂に刊行! 表題作「死處」のほか、伊達家先方隊として山中を進む武士たちとそれを追う女の恋を描く名作「夏草戦記」、戦場で手柄を立てない良人とその本当の姿を知る妻を心の繋がりを哀切深く描いた「石ころ」など、動乱の世に生きた人々の生き様を通し、人の在り方を問う全篇名作時代小説集
  • 可愛い世の中
    3.7
    芳香剤のメーカーで働く地味な会社員、豆子は、自身の結婚式を機に、金銭感覚が人生と共に変化していくことの面白さを発見する。決して「モテ」を追求することなく、社会人としての魅力をアップしていきたい。退職して、「香りのビジネス」を友人と起こそうと画策する。香水に、セクシーではなく、経済力という魅力を! 仕事と経済、カップルでいること……をみずみずしい筆で紡ぐ、新感覚小説!
  • 小説 ちはやふる 上の句
    3.8
    1~3巻616~660円 (税込)
    映画「ちはやふる 上の句」の小説版! 綾瀬千早は高校入学と同時に、競技かるた部を作ろうと奔走する。幼なじみの真島太一と仲間を集め、夏の全国大会に出場するためだ。強くなって、新と再会したい――。幼いころ、かるたを取り合った綿谷新に寄せる千早の秘めた想い。それに太一は気づきながらも、千早を守り立てるが。
  • 江利子と絶対 本谷有希子文学大全集
    3.4
    引きこもりの少女・江利子は、拾った犬に「絶対」と名付けた。「絶対に自分の味方」となることを求め、その犬の世話をする江利子。ところが、電車の横転事故の跡を見たとき、事件が起きた(表題作)。人間の深奥に潜む、悪意、ユーモア、想像力を、鋭い感性で描いた3作品。文学界に衝撃を与えた鮮烈なるデビュー作。
  • 春秋の色
    4.2
    現代の日本人が使う箸が、古代中国では、食物をつまむ道具であると同時に、食物のある場に神を降ろすためのハシゴであったにちがいない、と気づいた時の驚き。神聖なハシゴであるなら、横におくものではなく、立てる形が正式であろう……。想像を進めてゆく楽しみを、熱く、面白く語る、魅力溢れる随筆集。
  • 獅子渡り鼻
    4.0
    小さな入り江と低い山並みに挟まれた土地に十歳の尊は連れて来られた。言葉が話せず体も動かせない兄と尊を、都会の狭い部屋に残していなくなった母があれほど嫌っていた田舎。豊かな自然と大人たち、霊的なるものに慈しまれ、尊は癒されていく。芥川賞受賞作「九年前の祈り」に連なる<希望と再生>の物語。
  • 十津川警部 箱根バイパスの罠
    4.0
    新宿のホテルで黒沢美佐男という男が毒殺された。捜査が難航する中、十津川警部は、事件の二ヵ月前、新聞に「あなたは、黒沢美佐男を知っていますか?」という奇妙な広告が載っていたのを見つける。広告の意図は何? 被害者は何者? 広告主が犯人なのか? 深まる謎を解決するため、十津川は掟破りの罠を張る!
  • 晩年の子供
    4.3
    メロンの温室、煙草の畑、れんげ草の群れ。香り高い茶畑、墓地に向かう葬列、立ち並ぶ霜柱など。学校までの道のりに私が見た自然も人間もあまりにも印象的であった。心を痛めることも、喜びをわかち合うことも、予期しない時に体験してしまうのを、私はその頃知った。永遠の少女詠美の愛のグラフィティ。
  • ジェントルマン
    4.0
    眉目秀麗、文武両道にして完璧な優しさを持つ青年、漱太郎。しかしある嵐の日、同級生の夢生はその悪魔のような本性を垣間見る――。天性のエゴイストの善悪も弁えぬ振る舞いに魅入られた夢生は、漱太郎の罪を知るただ一人の存在として、彼を愛し守り抜くと誓う。切なくも残酷な究極のピカレスク恋愛小説。
  • 十津川警部 青い国から来た殺人者
    3.0
    東京のホテルで老教授が刺殺された。バスローブのポケットには「第一番」と書かれた一枚の紙が入っていた。次いで、大阪で殺されたホームレスのジャンパーからは「第二番」。京都で刺し殺されたクラブのママの胸元からは「第三番」の紙が見つかる。何の繋がりもなさそうな三人の共通点とは? 十津川執念の捜査!
  • 眠り姫とバンパイア
    3.4
    母親とふたり暮らしの小学5年生の相原優希。彼女の家庭教師を引き継いだばかりの荻野歩実は、パパが3年ぶりに会いに来てくれたと打ち明けられる。父親が一緒に暮らしていない理由を知らない歩実が前任の柚木美沙に尋ねると、そこには家族を襲った悲劇が……。パパはバンパイアだという優希の思いとは?(講談社文庫)
  • 金閣寺の燃やし方
    4.3
    若い修行僧はなぜ火を放ったのか。「金閣寺焼失事件」に心を奪われ、共に事件を題材に作品を書いた三島由紀夫と水上勉。生い立ちから気質まで、すべてが対照的な二人を比較すると、金閣寺の蠱惑的な佇まいに魅入られずにいられない日本人特有の感覚まで見えてくる。著者ならではの分析眼が生きた文芸エッセイ。
  • ぐるぐる猿と歌う鳥
    3.9
    父の転勤で北九州の社宅へ引っ越して来た高見森(たかみしん)。同じ社宅に住む子どもたちと仲良くなるにつれ、彼らがある秘密を共有していることに気づく。そして「パック」と呼ばれる謎の少年には、ある役割があった――。理不尽な想いを抱える仲間を守り、仲間に守られながら生きる少年少女たちの、清々しく明るい物語。(講談社文庫)
  • 深川澪通り木戸番小屋
    4.1
    川沿いの澪通りの木戸番夫婦は、人に言えない苦労の末に、深川に流れて来たと噂されている。思い通りにならない暮らしに苦しむ人々は、この2人を訪れて知恵を借り、生きる力を取りもどしてゆく。傷つきながらも、まっとうに生きようとつとめる市井の男女を、こまやかに暖かく描く、泉鏡花賞受賞の名作集。(講談社文庫)
  • 飛水
    3.3
    夫のいる身ながら、わたしは知り合いの葬儀で出逢った妻子ある男からの強引とも言える告白に心惹かれる。その不器用なほどの真っ直ぐな人柄に、ますます思いは募っていくが……。一緒に暮らす約束までした二人の、長い時を経ての逢瀬には、ずっと胸に秘められていた痛切な思いがあった。深く心に響く恋愛小説。(講談社文庫)
  • 雪猫
    3.8
    ぼくはタマオ。真っ白な猫だ。生まれたばかりのぼくの命を救ってくれた理々子に恋をしている。ある日あやしい車に追いかけられた彼女を助けようとしたぼくは青年の姿になっていた。夜限定の変身、寿命も縮む。でも愛しい理々子のために……。大人気「猫弁」シリーズの著者による、せつなすぎる涙の恋物語。(講談社文庫)
  • わたしの突然。あの日の出来事。
    -
    1巻616円 (税込)
    週刊現代人気官能連載続刊!わたし、官能の世界のヒロインになっちゃったんです。似ているタレントは滝川クリステルさんでしょうか。わたしはハーフではないのですが、彫りの深い顔立ちをしているもので。スリーサイズは八十九、六十、九十一です。イベントコンパニオンをやってます。本当はアナウンサーになりたかったんですけど、さすがに競争が激しすぎて……(第1話鮎川美奈子編より)
  • 永遠。
    3.7
    生きることに無器用なひとなのね、それが私にはいとしかった――葉月さんは亡くなる前、娘の弥生と幼なじみの僕に話してくれた。かつて別れた恋人のことを。弥生はその男の向かいの部屋に住み、彼の講義を聴きに短大に通った。「お父さん」と、一度も告げられずに。卒業式の日、僕は弥生の帰りを待つ――。(講談社文庫)
  • 十津川警部 君は、あのSLを見たか
    3.0
    誘拐犯からの犯行予告に記された謎の言葉(ヒント)「空」「水」「アメリカ」「子供」「金」が指し示すのは、いったいどのSLなのか? 探し当てなければ、人質の命が危ない。期限はあと2日! 犯人が仕掛ける謎かけに、十津川警部は果たしてどう答える? そして運命の日、予想外の事件が発生。事態は一気に混迷を深める!!
  • 開けっぱなしの密室
    3.6
    親友の夏美が引越したばかりのアパートで殺された。前夜泊まっていた悦子は、警察の鈍い捜査にいらだち、自分で犯人捜しに乗り出した。なぜ犯人は密室の鍵を開けていったのか。表題作や、乱歩賞受賞後第一作となった「罠の中の七面鳥」など、ユーモアと恐怖が交錯する6編を収録したミステリ傑作集。収録作「罠の中の七面鳥」「サイドシートに赤いリボン」「危険がレモンパイ」「がんじがらめ」「火をつけて、気をつけて」「開けっ放しの密室」。刊行1984年(講談社文庫)
  • 「岩宿」の発見
    4.2
    ひとつの土器片が、少年の目を黎明期時代に向けさせた。行商のかたわら赤城山麓周辺の遺跡を踏査し、遂に関東ローム層中の石器文化(岩宿文化)を発見、日本における旧石器文化研究の新分野を開拓した男の不屈の人間記録。1961年群馬県功労賞、1967年岩宿発見の功績により吉川英治賞受賞。行商のかたわら赤城山麓の遺跡を踏査。関東ローム層中の岩宿遺跡を発見、日本の旧石器文化研究の新分野を開拓した男の人間記録。
  • 春秋の檻 獄医立花登手控え(一)
    4.0
    江戸小伝馬町の牢獄に勤める青年医師・立花登。居候先の叔父の家で口うるさい叔母と驕慢な娘にこき使われている登は、島送りの船を待つ囚人からの頼みに耳を貸したことから、思わぬ危機に陥った――。起倒流柔術の妙技とあざやかな推理で、獄舎に持ちこまれるさまざまな事件を解く。著者の代表的時代連作集。
  • メルカトル悪人狩り
    値引きあり
    4.0
    悪徳銘探偵メルカトル鮎に持ち込まれた「命を狙われているかもしれない」という有名作家からの調査依頼。 “殺人へのカウントダウン”を匂わせるように毎日届く謎のトランプが意味するものとは? 助手の作家、美袋三条との推理が冴えわたる「メルカトル・ナイト」をはじめ、 不可解な殺人事件を独自の論理で切り崩す「メルカトル式捜査法」など、驚愕の結末が待ち受ける傑作短篇集!
  • しりとりえっせい
    3.7
    この本を手にとったあなたの目の前には、しりとりから始まる、とんでもない快楽の図がひろがっている!! 中島らも、ひさうちみちおの二大奇才がページごとに織りなす、意識が遠のくほどの不思議な世界。全105篇、どこから読んでもやめられない、次の言葉をつい追跡してしまう、目くるめくエッセイ集。
  • 死の谷’95
    -
    折り合いの悪かった兄・一郎が突然、次郎を訪ねてくる。用件は妻の浮気調査。金に困っていた次郎は気楽に引き受けるが、尾行した嫂(あによめ)は霧の太平洋に入水自殺した……。10年後、探偵となった次郎は同じ頃に失踪した女を捜して苦い記憶の地へ。そして東京湾を挟んだ悲しい運命の糸が――。著者初のサスペンス長篇。
  • ホテル・クロニクルズ
    4.0
    熊野へ向かう列車でキスをするカップルの女に淫蕩な血を幻視した「私」は、那覇、ランカウイ島、ワイキキ、金沢、ソウルを経巡りながら、存在を問い、死と向き合う。それぞれの土地の記憶から紡ぎ出された物語は、やがて語る自己を無化し、すべてをエロスへと解け出させてしまう――。交差点(コーナー)を探す旅の軌跡。連作短篇集。
  • 白い旗
    3.8
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作! 戦記ドキュメンタリー完全復刻! 「硫黄島は、その名のごとく硫黄の島であった。井戸を掘っても、硫黄臭い海水まじりの湯が出る」。昭和20年2月、米軍に包囲されながらも、日本軍は必死に戦っていたが、押し寄せる物量の前に徐々に攻略されてしまう。やがて弾薬も食料も尽き、決断の時が迫る。玉砕か、降伏か、人間の尊厳を問う衝撃の問題作。
  • 怪奇小説集
    4.3
    1~2巻607~660円 (税込)
    深夜、胸をしめつけられるような息苦しさに襲われたルーアンのホテル、真夜中の階段を上がっていく何者かの足音を耳にしたリヨンの学生寮、うなだれている人影を夜具の足許に目撃した熱海の旅館――「三つの幽霊」ほか、身の毛もよだつ恐怖譚15編を収録。
  • 江戸風狂伝
    4.0
    実在した風狂な人々を情感豊かに描いた女流文学賞受賞短篇集 にらまれても、疎まれても、世間を騒がしても、貫きたい意地がある 無謀にも将軍綱吉に衣装自慢を仕掛けた豪商の石川屋六兵衛とその妻およし。 危ないと知りつつ幕府批判の風刺画を引き受けた人気浮世絵師の歌川国芳。 曰くつきの家を買った平賀源内が起こした殺傷事件の顛末。 時代の風潮に反発し、心の赴くままに意地を貫き、破滅をも恐れない風狂な人々を描いた七作の短篇集。 ※本書は2000年8月に中公文庫から刊行された作品に加筆・修正したものです。
  • 起承転結殺人事件
    3.7
    中華料理店で客を人質にとったライフル魔は、人質解放の条件に警官をひとりよこせと命令、大貫警部は得たりとコンビの井上刑事にその役を押しつける。哀れ井上刑事! だがライフル魔は意外な要求を出した。自分は、事故で沈んだ遊覧船の元船長だが、事故は誰かが仕組んだ筈、その真相を調べてほしい……。さて大貫・井上コンビの活躍は? 人気シリーズの第二弾。
  • 結婚記念殺人事件
    4.0
    結婚記念に殺人をしよう! なんていうとんでもないカップルが出現。しかも、犯人は近くのホテルで行われた200組・集団結婚式の中の1カップルらしい。さすがの大貫警部も今回ばかりは途方に暮れていると、すぐ近くに頼もしい味方が……。井上刑事と、その恋人・直子を相棒に、迷推理が始まった!
  • 豪華絢爛殺人事件
    -
    華やかな名門女子大。その年中行事でも特に華やかな豪華ホテルでの卒業謝恩会。"殺人事件"とは最も似つかわしくない場所で、血塗られた殺人が起こった! 貸し衣装のタキシードで食べものを詰め込む大貫警部が容疑者を怒鳴りつけ、一件落着かと思ったら……。井上刑事と直子を悩ませながら、推理は進む。
  • 遠山桜 影与力嵐八九郎
    3.0
    鳥羽亮の時代小説、新シリーズがついに登場軽業師が集う一座の用心棒をしている嵐八九郎。だが、彼は遠山金四郎の命を受け、江戸の治安守ることを任務としていた。鳥羽亮待望の新シリーズ。文庫書下ろし。
  • おねだり女房 影十手活殺帖
    4.0
    良人(おっと)との離縁を望み最後の助けを求めて女が駈け込む「縁切寺」として名高い鎌倉の東慶寺。門前にある餅菓子屋の倅(せがれ)で忍びの末裔でもある平左十手の使い手・和三郎が、寺役人の野村市助、公儀御庭番の息女紀乃とともに、夫婦の事情の背後に隠された意外な真実を鮮やかに暴き出す。表題作「おねだり女房」を含め全4編。(講談社文庫)
  • 影十手活殺帖
    3.0
    逃げた女の謎に挑む時代ミステリー。舞台は鎌倉の東慶寺。別名駈込寺。男に愛想の尽きた女が一目散に逃げ込んでくる。寺役人の市助と門前にある菓子屋の和三郎が協力し、駈込みの子細を辿っていくと、女の性(さが)をめぐる凄まじいドラマと巧妙な悪企みが浮かびあがってくる。和三郎は忍びの裔(すえ)。影十手を躍らせ江戸の闇に挑む。痛快な時代ミステリー。(講談社文庫)
  • 名探偵も楽じゃない
    3.8
    ミステリーマニアの組織の例会が、会長の経営するホテルで開かれた。特別ゲストはクイーン、メグレ、ポアロ、明智小五郎の四大探偵。その席に自ら名探偵と称する青年が闖入、殺人の匂いがあると予言。果たして奇怪な殺人劇が連続して!世界的名探偵達はどうする?傑作パロディ「名探偵シリーズ」第3作。
  • 寂聴 天台寺好日
    -
    岩手県の北部、青森県との境の小さな町にある古刹、天台寺。さびれきったその寺に、懇請され、住職として晋山(しんざん)した著者の、愛と勇気と行動の日々。数々の困難を乗り切って、名刹に命をとりもどした、奇蹟のような10年間の実践。深い仏縁と、はかり知れない仏恩の下で、地元の人々と共に復興に努める、感動の記。
  • 輪廻転生殺人事件
    4.0
    「かな子が俺にたたりに来た」そう呻き心臓発作で倒れた老警部。人望厚い彼にはかつて、無実の罪で男を自殺に追い込んだ過去があった(表題作)。白亜の豪邸で惨殺された会社社長とその息子夫婦。2人の孫も姿が見えず、大貫警部は「一家皆殺しとは景気がいい!」と盛り上がる(「一家団欒殺人事件」)。ほか2編。
  • 風の牧場
    3.0
    両親がものごころつく前に離婚して母の手で育てられた美名子は、父の不在を寂しいと思ったことはなかった。母の表情からすべてを鋭敏に感じ取った幼い日、その話題を自らタブーとしたが、大人になり父がすでに亡くなっていることを偶然知ってから、その存在が大きくなって……。人と人の絆を描いた連作集。
  • 世紀末の隣人
    3.4
    池袋の通り魔、音羽の幼女殺人、少女監禁、カレー事件、リストラ、田舎移住、ニュータウンの30年……。世紀末の1年の事件は、21世紀のいまも「現役」。遠くて近い隣人たちのドラマに寄り道しつつ迫ってみると、そこにはあなたとよく似た顔が――。直木賞作家による異色ルポルタージュ。(『隣人』改題)
  • 行きどまり
    3.0
    建築現場で働く法学部の学生新井安彦は、いかさまポーカーで愛車のバイクを奪われた親友敬二のために、嵌(は)めた久野に会う。蛇のようにしつこい連中は、刃向かった敬二を監禁し、癒しがたい傷を負わせた。暴力の連鎖を断とうとした安彦はついに久野を殺してしまう。2人には全てを捨てて逃げるしかなかった。
  • 錆びた浮標
    -
    新劇出身の役者・永井光三、人気コラムを持つ演劇評論家・大木良二、酒場のマスター・井木荘一。これは1人の男が持つ3つの顔なのだ。別れた女が引き出す幻想と成長していく娘の現実に翻弄されながら、ひっかかりながら生きていく男。とりまく男女が巻きおこす些細だが重大な出来事を描く、連作傑作篇。
  • 寂聴相談室 人生道しるベ
    -
    個人的な悲しみは、普遍的な悲しみです――不倫、家庭内暴力、借金、いじめ、新興宗教、自殺、病苦、愛する者との別れ……生きる意味を見失い、絶望視、戸惑う現代人。十年にわたって寄せられた悩みに寂聴尼が真摯に温かく、ときに厳しく直言する。真実の人生を生きる指針を示す、100通の身の上相談。
  • 純粋ツチヤ批判
    3.7
    新天地・幼稚園にあこがれて失望した子供時代から、結婚生活、学問、と失望を繰り返してきた。数え切れない夢が破れ、今ではわずかに「大哲学者として尊敬を集めながら名ジャズピアニストとしても活躍する武術の達人」になる夢しか抱いていない。笑う哲学者ツチヤ教授が初めて語る、爆笑の失敗人生記。
  • 新装版 妖しいクレヨン箱
    4.5
    丘を走る少年と白い犬、金色の月の光と錬金術、酒場の赤い酒が運んで来たもの、安アパートの玄関に置かれた青いハイヒール、年上の少女と飛ばした桃色の紙飛行機――十二の色彩鮮やかな物語を紡ぎ出す<妖しいクレヨン箱>。ここではない世界への境界線を軽々と越えていく全35編の傑作ショートショート集。
  • 不恰好な朝の馬
    3.8
    夫の恋をもう許さないことに決めた妻。その夫と恋人の奇妙な旅。教え子との関係に溺れる教師。その教師の妻のあたらしい習慣。決して帰ってこない男を待つ女。その女が忘れられない別の男――ありふれた団地を舞台に、交わり、裏切り合う恋と運命。日常が孕む不穏な空気を、巧みに掬いあげた連作小説集。
  • 江戸の怪奇譚
    3.7
    口から針を吐く少女。殺人鬼へと豹変した真面目な旗本の亡霊。突如、母親を切り刻んだ3人の子……江戸の人々を震撼させた怪事件は妖怪や怨霊の仕業なのか。その背後に浮かび上がるのは拉致、虐待、いじめ、ストリートチルドレンなど、現代社会にも通底する諸問題だった。今も昔も本当に怖いのは、人の心。
  • 雪のなか
    -
    雪深き東北の農村で、何百年も受け継がれている能。その世界に魅せられた男がいた。ところが、幽玄な舞台を見ているうちに、妻子を捨てることもできないが、愛人を捨てることもできないという現実が浮き彫りになっていく(表題作)。時代が移り変わっても変わることない男女の情念を、独自の美意識で描く傑作選。
  • 悲運の皇子と若き天才の死
    -
    雑誌編集者・長谷見(はせみ)明は、実家の屋根裏で、祖父・伸幸の遺した絵を発見。そこには、飛鳥時代、罠にかけられ、十九歳の若さで死んだ有間皇子(ありまのみこ)が描かれていた。そして若き天才画家と呼ばれていた伸幸も、太平洋戦争末期、理不尽な召集を受け、二十五歳で戦死。謎を探る明だったが……。十津川警部、驚愕の結末!
  • 権現の踊り子
    3.9
    権現市へ買い物に出かけたところ、うら寂しい祭りの主催者に見込まれ、「権現躑躅(つつじ)踊り」のリハーサルに立ち会う。踊りは拙劣。もはや恥辱。辟易する男の顛末を描いて川端康成文学賞を受賞した表題作や、理不尽な御老公が市中を混乱に陥れる、"水戸黄門"の町田バージョン「逆水戸」など、著者初の短編集。
  • 新装版 入浴の女王
    3.8
    銭湯は町の味噌汁。生まれたばかりの赤子から明日お迎えの隠居までひとつ湯の中、いいだしが出よう筈。日本全国の銭湯を訪ね地元女性の赤裸々を観察し、湯上がりに地元男性と酌み交わす、われこそは入浴の女王。裸の群れに裸で飛び込み、町の素顔を賞味する爆笑珍体験イラストエッセイ三部作、堂々完結。
  • 亡き母や
    -
    自分の癇癪持ちで短気な性癖は、個性でも何でもなく、母の遺伝子をそっくり受け継いでいるだけのことではないか。そう思いはするものの戦災で書籍書類はなくなっている。広島にいる90歳を越えた嫂(あによめ)の昔話、父のものと思しき覚書を手がかりに家族史を辿る。おかしみを湛(たた)えた文章で綴る、傑作連作長編小説。(講談社文庫)
  • 聖アントニウスの殺人
    3.5
    連続幼女殺害事件! 首を絞められ、鋭利な刃物で下腹部をメッタ刺しにされた幼女の死体が発見された。刑事ジョルジュと少年囚人ヴィドックのコンビがたどりついた恐るべき連続幼女殺人魔の正体とは? 革命に突き進む18世紀末、フランスの古都アラスを舞台に描く衝撃の歴史サイコ・ミステリー。
  • 暴走家族は回り続ける
    3.3
    「浮気相手に失恋したオトン慰安のため」、家族旅行に出発した斧田家。酒と女を愛する父、「高槻のマザー・テレサ」と呼ばれる母、20歳でバツ3の長女、17歳でヤリたい盛りの長男、なぜか同行する美人巨乳家庭教師――各々の思惑が絡み合った時、一家の運命は予想外の暴走を始める!
  • 新装版 孫子(上)
    3.7
    戦史の研究に没頭している孫武は、戦争に勝つには勝つだけの理由があり、負けるには負けざるを得ない理由があることを知った。呉楚の確執が続く古代春秋時代の中国。楚への復讐に憑かれた伍子胥の計らいで呉の将軍となった孫武は、独自の機略で楚軍を打ち破り続ける。孫子の兵法で名高い孫武を描く歴史小説。(講談社文庫)
  • 夜の終り
    4.0
    男は長いことつき合っている女と二人だけで横浜に手作りのオルゴールを売る店を営んでいた。男には危ない仕事をしてきた暗い過去があった。ある日、その仕事仲間の遺児が、男に企業の極秘書類を預けにきた。その日から、眠っていた男の血が騒ぎ出した。男は最後の仕事に命をかける! ハードボイルド長編。

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