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ワンマン宰相と呼ばれ、占領からの早期独立を果たした吉田茂。戦前、外交官だった彼は、ヒトラー、ムッソリーニと手を結ぶ三国軍事同盟に強く反対。最後まで開戦を回避しようと努力する。さらに、戦争中も早期終戦に奔走するが、反東条派と睨まれた彼は、スパイを送り込まれ、ついに憲兵に逮捕されてしまう。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
白州次郎も読んだが、著者の偉人を通して伝えたいことが一貫しており、とにかく読みやすく刺激的である。 吉田茂。無駄な欲がなく、自らの仕事を愚直に遂行する。多少の強引さも見受けられるが、時代が求めた信念を持った政治家である。 立場が人を作るというが、それ以上の貫禄ある振る舞いと言動がどうにも魅力的に映る...続きを読む。 "「俺の秘書官にならんか」 と言ってくれたが、「私は首相なら務まると思いますが、首相秘書官は務まりません」 と答え、みすみす首相秘書官になれるチャンスを棒にふっている。」" 早期終戦を望んだ外交を行い、拘束をも経て大臣の立場となる。 敗戦国の立場であっても毅然とした態度で外交に挑む姿は格好良さしかない。 最も誇りを持ちながら、名誉は望まないこの強さが現代人の私にとって響いた部分であった。 人徳と強引さを兼ね揃えた吉田茂、下巻が楽しみだ。
土佐藩の士族・竹内綱の5男として1978年に生まれ、吉田健三の養子に出され、牧野伸顕の娘・雪子と結婚したことから、実父、養父、義父として3人の男らしい人物の薫陶を受けて後の日の骨のある外交官・政治家として活躍するまでの半生が迫力ある筆で語られている。1916年に寺内正毅首相からの首相秘書官就任要請に...続きを読む対して、「私は首相なら務まると思うが、首相秘書官は務まりません」と断ったという逸話。1931年に新任イタリア大使としてムッソリーニと初対面の際に、最後まで近寄らずにムッソリーニから歩いて近寄らせたという逸話、1945年のマッカーサーのとの初対面でも葉巻を勧められた際に、自らの安価な葉巻を取り出して勝者としてふるまう将軍をムッとさせたという逸話、いずれも気骨を感じさせる「いごっそう」としての面目躍如たる姿を見せられ、痛快! 親英派として、国から警戒され、逮捕までされた。外務省同期の広田弘毅との繋がり、近藤文麿との信頼の深さなども印象的。1944年に米国の駐日大使だったグルーと言う人が国務次官として皇居爆撃による天皇殺害計画に反対し、原爆投下を避けるためにも早く日本を降伏させると動き回っていたという記事は清涼剤だった。
「この国が、国民の顔色をうかがって媚を売る政治家に、(中略)吉田茂というポピュリズムの対極にいた政治家について考えてみることは意味のないことではあるまい。」本書より抜粋 。
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吉田茂 ポピュリズムに背を向けて
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