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森のなかのスタジアム――新国立競技場暴走を考える
2011年2月の「ラグビー議連」による決議に始まり、2012年11月の国際デザイン・コンクールによるザハ・ハディド案決定、2013年9月の2020東京オリンピック決定をへて今日まで、新国立競技場建設の迷走はつづいている。問題は建設費用や維持費、工期などコストや時間の問題だけではない。建築のあり方、神宮外苑という場での環境、景観、住民問題など、IOCの「アジェンダ21」を無視し、建築関係者など多くの専門家の意見や市民の反対にもかかわらず、新国立競技場建設計画は突き進められていった。数々の記憶のつまった前の国立競技場が解体され、神宮外苑の木々も伐採された今になって、安保法案がらみの政治判断もあり、2015年7月17日、安倍首相によって「現行の新国立競技場建設プラン」は白紙撤回になった。しかし、これから事態がどのように進んでいくか、まったく見えてこない。「いらないものは作らせない。大事なものは残す」。本書は、当初よりこの問題に取り組んできた著者および「神宮外苑と国立競技場を未来へ手わたす会」の2年間の活動記録を中心に描いたものである。槇文彦はじめ建築関係者との協力、JSC(日本スポーツ振興センター)とのやりとり、東京都や地域住民との接触など、事の始まりから現在、そして未来まで、この暴挙の全貌と課題がここに明らかになるだろう。巻末には関連年表など貴重な資料を付した。「これは政治運動ではない。あくまで、知られないうちに決まってしまった公共工事が環境を破壊し、次世代へのツケとなるのを防ぐための市民として当然の活動なのだ」 -
「モンスター食品」が世界を食いつくす! 遺伝子組み換えテクノロジーがもたらす悪夢
◎世界を牛耳る巨大企業と、闇の権力者が推進する恐るべき計画! 250万部ベストセラー『買ってはいけない』の著者が、 新たな「食の危機」の到来を予言する! 腐らないトマト、サソリの遺伝子を組み込んだ猛毒キャベツ、 二倍の速さで成長する怪物サケ、ヒトの母乳を出す牛、 羽根のない裸ニワトリ、抗ガン剤になるタマゴ、光る豚……。 こんな「モンスター」たちが、最新の遺伝子組み換えテクノロジーによって、 すでに開発されていることをご存じでしょうか? 本書では、その戦慄の真実をみなさんにお伝えするとともに、 世界の舞台裏でひそかに進行している、闇の支配者の「食糧支配計画」を暴きます。 ◎目次 まえがき 遺伝子組み換え食品を“食べてはいけない!” 第1章 「キング・コーン」が世界を完全支配する! 第2章 巨利を貪るモンスター企業「モンサント」の闇 第3章 「食糧戦争」はすでに始まっている! 第4章 “食品工場”が生み出す戦慄の怪物たち 第5章 腐らないトマトと、恐怖の“サソリ遺伝子”キャベツ 第6章 二倍速で成長する巨大サケと、羽根のない怪奇ニワトリ 第7章 ゲップをしない“エコ牛”と、糞が肥料になる“エコ豚” 第8章 “モンスター”が続々出現、悪夢の未来はもう目前! 第9章 今こそ“洗脳支配”から目覚めるときだ あとがき さあ、世界を変えよう! -
ヤクザ大全 その知られざる実態
一般社会から隔絶した想像を絶するヤクザ社会を徹底解説。博徒とテキヤの違い、男たちを結ぶ盃の意味、背負った代紋の重み、おとしまえのつけ方、日々の稼ぎ=シノギの方法、勢力分布図、そして一般社会にも活用できる強固な組織の作り方と管理・戦略論……知られざるヤクザ世界の実態と文化が分かるヤクザ入門書。 -
薬草を食べる人びと 北アルプスが生んだ“薬箱のまち”飛騨
「薬草」で地方創生に挑む、唯一無二のまちがあった!・「唯一無二」の地方創生に挑むまちを描くノンフィクション”究極のまちをつくる”シリーズ創刊。・シリーズ第2弾は、「薬草」を健康とまちづくりに活かす、官民のストーリー。・カラー写真も豊富、市民の薬草暮らしやプロの薬草料理、薬草事典、食べ方・使い方もご紹介。岐阜県飛騨市は、高山市と白川村にはさまれた2万人のまち。専門家の薬用植物調査で245種類の薬草が自生するこのまちで、人びとはどんな薬草を食べ、使い、暮らしに取り入れているのか。薬草は市民たちの健康づくりに一役買うだけでなく、交流人口や観光、商品開発につながり、経済効果ももたらしている――本書は、官と民が連携して取り組む「薬草のまちづくり」を描くノンフィクション。市民がよく使う薬草事典や実践レシピ、移住者の薬草ライフ、料理人の薬草会席などカラー写真も豊富で、野草やハーブ好きにも役立つ一冊である。 -
優しい日本人が気づかない残酷な世界の本音 - 移民・難民で苦しむ欧州から、宇露戦争、ハマス奇襲まで -
綺麗ごとのみ垂れ流すマスコミ、それを鵜呑みにする政策にNO! リアリストたれ日本人 優しい日本人が気づかない残酷な世界の真実 難民・移民で苦しむ欧州から宇露戦争、ハマス奇襲まで 序章 日本人はヨーロッパの勢力図を何も知らない ウクライナ戦争のカギを握る東欧/米のノルドストリーム爆破になぜドイツは怒らないのか 他 第1章民族「追放」で完成した国民国家 開戦責任はヒトラーだけではない/冷戦時代に成功した東欧の国民国家化 他 第2章 ベルリンの壁崩壊とメルケル東独時代の謎 ベルリンの壁を壊したのはソ連だった!?/「赤い牧師」の父を尊敬していたメルケル 他 第3章 封印された中東と欧州の危ない関係 サウジ・イラン国交正常化、どうするアメリカ/トランプ路線ならイスラエルとサウジの合意はできた/トルコ移民の祖国へのジレンマ 他 第4章 ソ連化するドイツで急接近する「極右」と「極左」 左傾化したドイツでAfDの台頭は必然/EU人=グローバルエリートと国民の乖離/リベラル・デモクラシーはなぜ共産主義に似るのか 他 第5章 ドイツを蝕む巨大環境NGOと国際会議 欺瞞だらけのエネルギー転換政策を推進する論文/ドイツの脱原発のコストは年間一・三兆円/原発政策はフランスを見習え 他 第6章 国家崩壊はイデオロギーよりも「移民・難民」 人の命を食い物にする「難民ビジネス」も横行/絶対に難民を入れないという東欧諸国の覚悟/本音では難民を受け入れたくないEU諸国/大多数の国民が“損”をする移民政策/クルド人が起こす事件続出で日本でも難民問題が急浮上 他 終章 日本は、嫌われても幸せなスイスとハンガリーを見習え LGBTへの反撃/子供の性転換手術でリベラルと保守が共闘/国民の幸福度が世界一のスイスは唯我独尊で狡い/国民と国家経済を守るハンガリーの覚悟 他 【著者プロフィール】 川口マーン惠美(かわぐちマーンえみ) 日本大学芸術学部音楽学科卒業。 1985年、ドイツのシュトゥットガルト国立音楽大学大学院ピアノ科修了。ライプツィヒ在住。 1990年、『フセイン独裁下のイラクで暮らして』(草思社)を上梓、その鋭い批判精神が高く評価される。 2013年『住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち』、2014年『住んでみたヨーロッパ 9勝1敗で日本の勝ち』(ともに講談社)がベストセラーに。 『ドイツの脱原発がよくわかる本』(草思社)が、2016年、第36回エネルギーフォーラム賞の普及啓発賞、2018年、『復興の日本人論』(グッドブックス)が同賞特別賞を受賞。 その他、『そしてドイツは理想を見失った』(KADOKAWA)、『移民 難民』(グッドブックス)、『世界「新」経済戦争 なぜ自動車の覇権争いを知れば未来がわかるのか』(KADOKAWA)、『メルケル 仮面の裏側』(PHP研究所)、『無邪気な日本人よ、白昼夢から目覚めよ』 (ワック)、『左傾化するSDGs先進国ドイツで今、何が起こっているか』(ビジネス社)など著書多数。 福井義高(ふくいよしたか) 青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授 1962年京都市生まれ。1985年東京大学法学部卒業、1998年カーネギーメロン大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。 日本国有鉄道、東日本旅客鉄道株式会社、東北大学大学院経済学研究科を経て、現職。CFA。専門は会計情報・制度の経済分析。 著書に『会計測定の再評価』、『たかが会計』、『鉄道ほとんど不要論』(ともに中央経済社)、『日本人が知らない最先端の「世界史」』、『日本人が知らない最先端の「世界史」2(文庫改題「不都合な真実編」)』(ともに祥伝社)、『教科書に書けないグローバリストに抗したヒトラーの真実』(ビジネス社)など。 -
やすらかな死を迎えるためにしておくべきこと リビング・ウィルのすすめ
「ピン・ピン・コロリ」が理想の死に方だとよくいわれるが、老後を元気に生きて安らかに死ぬために大切なことは、まず糖尿病やアルツハイマー病、がんや心臓疾患など苦しい病を遠ざけること。そして倒れてしまった後の無駄な延命治療を阻止するために、リビング・ウィル(「終末期の医療とケアについての意思表明書」)を書き残すことである。家族に意向を伝えていてもリビング・ウィルがなければ、チューブや器械を体につなぎ、国の医療費を浪費する治療を受ける可能性がある。極めて重要なリビング・ウィルと病を防ぐ習慣について、愛知県がんセンター名誉総長がやさしく語る。【内容例】◎がんにならないための科学 ◎心臓病や脳出血・脳梗塞にならないための科学 ◎ピン・ピン・コロリのために実践すべき生活習慣 ◎自宅でやすらかに死んでいくことは可能か ◎リビング・ウィルとはどういうものか ◎リビング・ウィルの書き方 -
やっぺす!――石巻のお母さん、まちづくりに奮闘する
「私なんか」「誰かがやってくれるだろう」と思っていた人々が、 なぜ「住んでよかった」と思えるまちづくりへ踏み出せたのか。 東日本大震災で壊滅的な被害を受けた石巻。 多くの人に「被災地」として記憶されたそのまちで、「やっぺす(一緒にやろう)」を合言葉に10年間復興支援に取り組んできたのは、地元に住む「普通のお母さん」たちでした。 受け身の姿勢で支援を待つのではない。 特別な誰か1人の100歩に頼るのでもない。 100人の一歩ずつが、自分たちの暮らしをつくる。 【目次】 はじめに 第1章 「ここに住んで良かった」と思えるように––あの頃の石巻 第2章 地元の団体だからこそ、できることがある––はじまりは「あったらいいね」 第3章 「何かしなければ生きていてはいけないのではないか」––何度も直面した葛藤と壁 第4章 「地元って何もない」を面白く––「わたし」がまちの主役に!? 第5章 「知らなくてすみません」から「知っていたら楽しいよ」へ––ハードルのない学び合いの場を創る 第6章 問いのバトンをつなぐ––いまの自分にできることを おわりに -
ヤバい医者のつくられ方
和田秀樹大激怒! 「医学部入試面接は廃止すべし!!」 「日本人は搾取され続けている!」 ■薬漬け医療で体はボロボロ ■高額社会保険料の負担で貧乏に 高齢者の健康を守るふりをして過剰に薬を処方して薬漬けにする。錆さびついた古い常識にいつまでもしがみつき、かえって患者さんの健康を損ねる。 そうやって医療費を膨らませ、高額な社会保険料を国民に負担させる――。 「医療の闇」とも呼べるこのような問題を改善しようとせず、知らん顔して放置し続けている日本の医療界の傲慢さの根源が、大学医学部の入試面接である、と言ったら皆さんは驚くでしょうか? (本書 「序章」) 【目次】 ■序章 医学部入試面接の大罪~なぜ日本の医療は変われないのか~ ■第1章 医学部入試面接は問題だらけ ■第2章 医学部教授が蔑ろにする「教育」 ■第3章 入試面接でヤバい医者がつくられ放題 ■第4章 医学教育の未来を考える ■第5章 医療界の将来を見据えて -
山上徹也と日本の「失われた30年」(集英社インターナショナル)
山上徹也は、2019年10月13日から「silent hill 333」のアカウント名で、ツイッターへの投稿を始めた。そのツイートから見えてくるのは、人生を破壊された「宗教2世の逆襲」という表層的な理解にとどまらず、ロスジェネと呼ばれる世代に共通する絶望感、悲壮感であった。山上と同世代で、自身も宗教2世である政治学者・五野井と、『世界がもし100人の村だったら』などの著者で格差など社会問題に目を向け続けてきた池田が、それぞれの視点からツイートを精査、現代日本の重い問題をあぶり出す。 -
ヤマケイ新書 クマ問題を考える 野生動物生息域拡大期のリテラシー
21世紀日本の重要課題!深刻化する野生動物と人間の遭遇。保護か、捕獲か、駆除か。解決の糸口はあるのか?第一人者による、まったなしの緊急出版! 保護の対象とされている野生動物たち。そのなかでもツキノワグマの存在が、現代の人間にとって深刻な脅威になると、かつて予測できただろうか。今後さらに顕在化する困難な課題として、早くから注視してきた研究者による考察。 はじめに 第1章 平成のシシ荒れ 動き出した動物たち/受け身なクマ/自然変容説から環境適応説へ 第2章 生息域拡大期の現実 1 人喰いグマはいるのか ヒグマとツキノワグマ/肉食するクマ 2 被害の二重構造 2-1 春期 個体間の距離/クマの子殺し行動/行動の同調性/春期の人里出没/繁殖期の出来事/目撃情報の表と裏 2-2 秋期 採食行動の拡散/秋期の人里出没/沈静化する夏 3 むき出しの都市 河川を移動するクマ/痺れる現場/都市という名のフロンティア/人里に依存するクマ 第3章 近世の相克 「シシ荒れ」森の消長と野生動物 1 生きるための闘い 2 旧弘前藩領での出来事 3 動く森の片隅で シシ垣のある風景/近世における鳥獣害対策/村に雇われた猟師/近世から近代へ/山の消長とイノシシの動き/猪鹿害の再発/里山の奥山化 第4章 狩猟の公共性 1 接近する被害現場 ─バリア・リーフ構造の崩壊─ 2 狩猟と農耕 狩猟と駆除、そして個体数調整/狩猟と農耕 3 狩猟の公共性 第5章 クマと向き合う 捕獲と威嚇のメッセージ性/規則性と不規則性/ゾーンディフェンスとオフェンシブなアクション/遭遇しないために あとがき -
やりがいの哲学 人生を幸せにする理想の働き方
「毎日の仕事に、本当に“やりがい“を感じていますか?」 そう問われて、答えに迷う人は少なくありません。日本は世界的に見ても仕事満足度が低く、若手の早期離職率も高止まり。 キャリアの選択肢が広がる一方で、「何を選べばいいのか分からない」と悩む人も増えています。 また、経営者や人事担当者にとっても、社員のエンゲージメントや人的資本経営への対応は避けて通れない課題となっています。 本書『やりがいの哲学』は、こうした社会的背景を踏まえ、“やりがい“をどう見つけ、どう育て、どう実践につなげるかを体系化した一冊です。 著者独自のフレームワーク「パーソナルVMV(Vision・Mission・Value)」を軸に、理論だけでなく日常に生かせる実践のステップを紹介しています。 また著者の活動「パーソナルブランドブック」を通して出会った、やりがいを感じ働いている人々の実例も掲載。 「やりたいこと」だけでなく、他者貢献や人とのつながりといった、自分だけでは完結しないやりがいにも光を当てています。 -
歪んだ正義
「自分は絶対に正しい」と思い込むと、人間の凶暴性が牙をむく。 テロリズム、学校襲撃、通り魔、コロナ禍に現れた「自粛警察」に共通する暴力のメカニズムを気鋭のジャーナリストが解き明かす。 本書は、「普通の人」がさまざまな経緯を経て 過激化へと突き進むにいたるその道のりを、 いわば体系的に地図化しようという試みだ。 過激性はどこから生まれ、どのように育つのか。 そうしたプロセスを可能な限り「見える化」することで、 個々人、あるいはその愛する人が過激化プロセスにあるのかどうか、 あるとすればどの位置にいるのかを認識し、 暗くて深い過激化トンネルへと落ちるのを防ぐ、 もしくは落ちたとしてもそこから引き返すために 手がかりとなる情報をまとめている。 2001年9月のアメリカ同時多発テロ事件以降、テロリズムや「過激化」というと、イスラム教徒に視線が向けられやすくなった。だが、イスラム教徒が過激化しやすいとか、テロを起こしやすいというのは、最近の事件への印象が強いことによる思い込みに過ぎない。「過激化」は身近な現象で、実際には誰にでも起こりうるプロセスだ。過激化に伴う暴力は、日本でも日常的に起きている。古くは、オウム真理教事件であり、秋葉原トラック暴走事件(2008年6月)、相模原障害者施設殺傷事件(2016年7月)、新幹線殺傷事件(2018年6月)、川崎市多摩区登戸のバス停無差別殺人事件(2019年5月)、京都アニメーション放火殺人事件(2019年7月)など、ローンウルフ(一匹狼)型の凶行が目立っている。彼らはSNSを多用し、そこで過激化のプロセスを見せている。さらに今、新型コロナウイルス蔓延によって生じるストレスが高じて、世界中で特定の人種や市民への攻撃行動が起きている。身の回りで過激化する個人やグループに対して、私たちは何ができるのか。ワシントン特派員時代にアフガンでの従軍取材を経験し、テロ加害者と被害者が混在するエルサレムで支局長を務め、イスラエル随一の研究機関で学んだ敏腕記者が、テロリズムや過激化の問題の核心を突き止め、解決・防止策を提示する。 -
ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか? ──キャリア思考と自己責任の罠
いま、「ゆとり世代」の若者の転職が増えている。自分らしいキャリアを模索して転職をくり返す人や、「ここではないどこかへ」と気軽に会社を渡り歩く人が増えているのだ。本書は、若者たちに綿密なインタビューを実施、分析し、転職するように彼らを煽る社会構造をあぶり出す。〈意識高い系〉の若者は何を考えて転職するのか? 転職する若者が抱えるリスクとは? 若者のキャリアに社会はどう向き合うべきか? 同世代の社会学者として、人材会社社員として、若者のキャリアに向き合ってきた著者が回答を示す。上司の世代も当事者の世代も必読の一冊。 -
夢を叶える訪問看護
「訪問看護師」だからこそ、理想の看護が実現できる! 一人ひとりの患者に寄り添う看護、仕事とプライベートの両立、 思い描くキャリアパスの実現…… 現場で輝く7人の成長ストーリーから知る訪問看護師という 職業の真の魅力 患者の治療・療養をサポートして心身の回復や社会生活への復帰を支援する看護師は、 とてもやりがいのある職業です。 ただ病棟勤務の場合、看護師1人が多くの患者を診ることが当たり前のため、 必然的に重症度が高い人に人手や時間を割くことになり、それ以外の患者への対応は手薄になります。 それゆえ看護師のなかには患者に十分なケアを提供できていないと悩んだり、 過酷な労働環境や 人間関係などの問題からモチベーションが保てなくなったりして退職してしまう人も多くいます。 しかし、訪問看護であれば患者の生活や家族構成にも合わせた看護を実現し、 一人ひとりに寄り添うことができると著者は言います。 もともと作業療法士として病棟勤務していた著者は、超高齢社会になり病棟の医療が効率化・縮小化 されていくなか、本当に患者に必要な医療が提供できているのかという疑問を抱きます。 また熱意あるスタッフが理想と現実のギャップや労働環境などの問題に悩み退職していく 病棟勤務の現実にも憤りを覚え、「自分たちでやりたい医療・ケアを提供するには、 自分たちで訪問看護ステーションをつくるしかない」という思いで 自ら訪問看護ステーションを開設しました。 本書ではそこで働く7人の訪問看護師に焦点を当て、それぞれが高いモチベーションをもって、 患者に寄り添いながらいきいきと働く姿を描くことで「訪問看護師」という仕事の魅力について 余すことなく伝えています。 病棟勤務を続けることに不安を感じる看護師や病棟を退職して再就職に悩んでいる人に ぜひ手に取っていただきたい1冊です。 -
ユースワークとしての若者支援 場をつくる・場を描く
支援現場のストーリーを語り、描き、伝える 若者たちに必要なのは、安心して過ごし、やってみたいことに取り組め、多様な人と交われる「場」だ。ユースワークの公的制度が発達している欧州から学び、若者支援実践が本来大切にすべき価値を提示する。 ※本書は、大月書店刊『ユースワークとしての若者支援――場をつくる・場を描く』の電子書籍版です。 【目次】 1 若者支援とユースワーク ①日本の若者支援をとりまく状況(南出吉祥・乾彰夫)など 2 欧州のユースワークとその背景 ①イギリスのユースワークを描く Story1 不安定を生きるチェルシーと共に(ダーレン/中塚史行)など 3 若者が育つ場をつくる ①ワーカーが描くユースワーク Story 5 ただそばに居ること(勝部皓)など 4 ストーリーをふりかえる ①若者と共に場をつくる仕事(原未来) など 5 場をつくる実践の射程 ①“場”を育てる教育実践としての生活指導(乾彰夫)など 【著者】 平塚眞樹 ひらつか・まき 法政大学社会学部教授。人の育ちの環境に関心をもって研究する過程で欧州のユースワークに出会い、これこそ自分が考えつづけたかったものだと惚れ込む。以来その世界で出会った国内外の人たちと、若者もワーカーも育つ場づくりを探求中。 若者支援とユースワーク研究会 わかものしえんとゆーすわーくけんきゅうかい 若者支援に関わる各地の実践者と研究者が参加する学びあいの場。イギリス、フィンランド、デンマーク等のユースワーク関係者との交わりを深めながら、若者支援とは何かを問い続けている。現場で若者と生きるワーカーの学びを助け、同時に、若者支援への社会の理解を助ける媒体になることをめざしている。(ウェブサイトhttps://www.learning-youthwork.com/) -
欲望問題 人は差別をなくすためだけに生きるのではない
『魔女の息子』で第40回文藝賞を受賞した作家であり、ゲイ・ムーブメントの先駆的役割を果たしてきた著者・伏見憲明が、「人間学アカデミー」(小浜逸郎氏主宰)で語りおろした講義録をもとに大幅に加筆・訂正し書き下ろした渾身の一冊が、この『欲望問題』です。 「痛み」を「正義」とする「差別問題」を、「痛み」も「楽しみ」も等価な「欲望問題」だと読み解き直す<1章──「差別問題」から「欲望問題」へ>。 伏見憲明自身の個人的な体験から生まれた「性別二元制」という捉え方を、15年を経てあらためて自身がその意味を問い、既存のジェンダー論に痛烈な違和を投げかける<2章──ジェンダーフリーの不可解>。 共同性からの自由を目指すのではなく、多様な「欲望問題」を抱える共同性を認め合い、個人の「痛み」を社会に問いかけていくことを不断に繰り返していくという<3章──アイデンティティからの自由 アイデンティティへの自由>。 副題は、「人は差別をなくすためだけに生きるのではない」。「差別がないということ以外にそれを「幸福な状態」と考えうる根拠は何なのか」と著者は問います。実存に根ざした極めて平易な文章でつづられていますが、著者があとがきで書いているようにシンプルな文章で根源的な問いをつきつけた、まさに「パンクロック」な本です。 -
世の中で悪用されている心理テクニック
■メンタリスト、詐欺師が使っている 心理テクニック、完全公開! 私たちのまわりには、 私たちの人生、つまりお金や財産、 人間関係、心などを脅かす 心理テクニックがはびこっています。 【メンタリスト】【超常現象】【詐欺】 【占い】【新興宗教】【マルチ】 【ネットワークビジネス】【洗脳】……。 これらは、決して遠い世界のことではなく、 名称やアプローチを巧みに変えて、 普通に生きている私たちの生活の中に入りこんできています。 ■本書では、「悪意を持った」 メンタリスト、超能力者、占い師、詐欺師など、 世の中にはびこる「悪い奴ら」が使っている 「心理テクニック」を完全公開し、 それを見抜き、守る方法を伝授します。 さらに、あなたの人生を豊かにするために、 心理テクニックを正しく使いこなす方法もお伝えしていきます。 紹介するテクニックは、 いずれも簡単かつ実用的なものばかりを厳選。 著者が独自に開発した【催眠テンプレート】も付いています。 初心者の方にはもちろん、 すでに催眠術・マジックをかじっている方にも ご満足いただける1冊です。 ■本書の内容 第1章 心理学の権威が「メンタリスト」だと思ったら大間違い 第2章 信じる者は、騙される――催眠術にかかる人、かからない人の違い 第3章 悪い奴らは、どんな準備をしているのか?――黒すぎるテクニック 第4章 ビジネスでもプライベートでも使える「正しい」心理テクニック 第5章 滅びろ、催眠術 -
読む麻薬
麻薬は、戦争が生み出した「副産物」だった。使われ始めたのは、何と新石器時代ごろから。戦いで傷ついた兵士の、傷の痛みを癒すために使われ始めたのだ。アレクサンダー大王の遠征などによって、戦争の広がりとともに、麻薬も世界に拡散していった。そして、そのうち、戦争から帰った兵士たちが、別の目的で使い始めた。それが、アヘン禍を招いた。科学が進歩することにより、より強い薬が開発される。そして……。本書では、麻薬禍拡大の歴史を、エピソードでたどりながら、「現代の悪魔」と化した麻薬の本当の恐ろしさについて、正しい知識をわかりやすく説き明かす。「知らないで」「軽い気持ちで」地獄に落ちないために、現代人必読の一冊である。 -
LIFE SHIFT 実践編―週刊東洋経済eビジネス新書No.224
ベストセラー『ライフ・シフト』は来るべき超長寿社会に向け、既存の「教育→仕事→引退」の3ステージの人生ではなく、生涯で複数のキャリアを持つ“マルチステージ”の人生を薦めている。 だが、欧米と異なり、日本は終身雇用など独特な雇用形態が残り、一つの仕事に収入ややりがいなどすべてを求める傾向も強い。本に描かれたような、個人が自律的にキャリアのステージを変える生き方がどこまで広がるかは未知数だ。 本当に日本にもライフ・シフトの波は来るのか。その波に個人はどう乗ればいいのか──。 実際に一歩を踏み出した人や企業の例、雇用制度の課題分析、将来予測などを基に、日本版ライフ・シフトの可能性を徹底検証する。 本書は『週刊東洋経済』2017年7月22日号掲載の31ページ分を電子化したものです。 -
LIFE STYLE DESIGN(きずな出版)
近年急速に、画一的な仕事がAIに代替されていっています。今までの仕事の仕方では、AIに仕事を取られてしまうかも……? これからは理想のライフスタイルを追求し、楽しんだ者が勝つ時代。いま、最もセンスあふれる経営者が語る、新しい働き方! ・「人生の快適さ」をデザインする ・ブランディングは、どうすればうまくいくのか? ・なぜ遊ぶ人ほど、うまくいくのか? ・「好き」が仕事になる時代 ・「好き」は、どうすれば見つかるか ・結局、スポーツはしたほうがいい ・SNSで人を巻き込む ・目立ち方を間違えない ・人のために時間を使おう ・空間を変えて、感性を磨く ・自己満足より他者満足のファッションを ・趣味という名の生存戦略 -
ラジオ報道の現場から 声を上げる、声を届ける
「面白おかしくしたいから聞いているんだろ」 「いや、何が問題かと思っているかを聞きたいから、聞いているんです」 2021年2月4日。 女性蔑視発言に関する謝罪会見で森喜朗氏に迫った澤田記者の「更問い」は、世論のうねりを引き起こし、社会を動かすきっかけとなった。 特別なことをしたわけではない。 おかしいと思ったことに声を上げ、真意を確かめ、その声を放送にのせる。 人数は絶滅危惧種並み、取材予算もテレビや新聞と比べてはるかに少ない「ラジオ記者」。 マイク一本で伝えられることは限られているのか? そんなことはない。 逆境をものともせず日々取材に奔走する記者から届いた、令和の時代のラジオ論。 TBSラジオ「Session」「アシタノカレッジ」など、 ニュースを日々声で伝える #澤田記者、初の著書! 澤田さんの声は、 1人の「記者」あるいは職業人である前に まず1人の個人として、1人の父として、 そしてこの国に生きる市民として 精一杯の叫びを届けているように感じます。 だからこそ、どんな権威にも屈せず、 私たちの声を届ける力があると思うのです。 ――辻愛沙子さん(クリエイティブディレクター) 【もくじ】 ■ プロローグ ■ 第一章 自分にとってラジオとは ラジオの原点 TBSラジオとの出会いは「アクセス」 TBSラジオへ 社内で新聞を読む日々 森本毅郎さんに学んだ、ニュースを複眼で見る力 「人脈を作ってこい!」……突然のテレビ出向 「オン日程」と「オフ取材」 「代表おろし」で出し抜かれ、そして出し抜き返す 男性記者、育休をとる 「サンデーモーニング」でテレビ番組の作り方を学ぶ 大人になって実感した得手不得手 ■ 第二章 ラジオ記者とはどういう仕事か ニュース番組ディレクターとして再出発 森友学園・籠池理事長の生インタビュー! ラジオでの発言が国会へ 「薬物報道ガイドラインを作ろう!」が変えた薬物報道 国会をもっと身近に、「国会論戦・珍プレー!好プレー!」 既存のニュース番組に対する受け手側の不満 ラジオ記者とは何者か? ラジオ記者は説滅危惧種!? 〝非主流メディア〟だからこそできること 「パンケーキ懇談」に見るメディアと政治の距離 ■ 第三章 森喜朗会見と東京オリンピック・パラリンピック報道 それは前日から始まった 会見場ではなく〝ぶら下がり〟 怒濤の十九分が始まった 元首相との対峙 あっけない幕切れ 会見に対する森氏、組織委員会の姿勢 電撃辞任、後任人事のゴタゴタ Clubhouseでリスナーと作戦会議 準備万端で会見へ……のはずが 橋本会長の誕生、女性理事の就任、組織委員会のジェンダー平等 「声を上げる」大事さ 国民感情は無視! オリンピック・パラリンピック関係者取材 ■ 第四章 国会はいかなる場所か――ニュースの現場を歩く 国会担当ラジオ記者は何をしているのか? 国会が好きすぎるラジオ記者 入れないなら裏側をしゃべる――ひとり記者の戦い方 映像では伝えられないニュースの一面を伝える 継続して伝える 永田町を飛び出し、チームで取り組む「新型コロナ取材」 ひとり記者、だけど「ひとり」じゃない 会見・囲み取材はチーム戦――更問いで言質をつかむ ■ 第五章 声を上げる、声を届ける――ラジオジャーナリズムはどこへ 経験の上に成り立つリアリティ 細部から本質を見る――東日本大震災取材 市町村によって被災の景色が変わる理由 内に向けて話すこと、外に向けて話すこと 東京から伝え続ける意味、演劇を通して福島に向き合う ラジオは斜陽メディアなのか――始まった新たな取り組み 声を上げ続けること 顔の見えるメディアへ ■ あとがき -
陸軍中野学校のDNA - 国家情報局創設前に知っておきたい -
2026年2月20日、衆院選後の施政方針演説で高市総理が明らかにした「国家情報局」の設置。いわゆるインテリジェンス機関である。敗戦後、司令塔のないまま80年以上も漂流していた日本のインテリジェンスに、待望の組織が設けられることになる。敗戦後事実上途絶えていた日本のインテリジェンス機能を効率よく復活させるには、歴史と伝統を見直す必要がある。日露戦争を勝利に導いた明石元二郎をはじめ、先の大戦で的確なインテリジェンス戦を展開し、世界的に高く評価されている陸軍中野学校の卒業生たち。彼らの思想と行動にこそ把握すべきエッセンスがある。なかでも、諜報と防諜(カウンターインテリジェンス)の思想と実践は、国家情報局が機能するための基盤となり得る――防衛駐在官として情報の世界に身を置いた著者が、懇切丁寧に解説する。 【著者プロフィール】 福山隆(ふくやま・たかし) 元陸将。昭和22(1947)年、長崎県生まれ。防衛大学校卒業後、陸上自衛隊に入隊。平成2(1990)年、外務省に出向。その後、大韓民国防衛駐在官として朝鮮半島のインテリジェンスに関わる。平成7年、連隊長として地下鉄サリン事件の除染作戦を指揮。九州補給処処長時には九州の防衛を担当する西部方面隊の兵站を担った。その後、西部方面総監部幕僚長・陸将で平成17年に退官。ハーバード大学アジアセンター上級客員研究員を経て、現在は執筆・講演活動を続けている。 おもな著書に、『兵站』(扶桑社新書)、『防衛駐在官という任務』『トランプ帝国の「ネオ・パクス・アメリカーナ」』(ともにワニブックスPLUS新書)がある。 発行:ワニ・プラス 発売:ワニブックス -
利権のトライアングル
国家の迷走には理由がある 【毎日新聞に勝訴でわかった】 マスコミ×利権勢力×野党の連携プレー 火のない所を火事にするシステムを徹底分析 マスコミ、利権勢力、野党の連携プレーで疑惑を量産。業界と役所の利権を守り、国対政治で日本は停滞。政治がダメだとますます役人天国に。毎日新聞に勝訴した裁判で明らかになった日本の病巣を当事者が徹底分析する。 本当に恐ろしい毎日新聞と野党 【主な目次】 はじめに——髙橋洋一 第1章 毎日新聞による報道被害 第2章 利権のトライアングル 第3章 規制改革を潰すのは誰か 第4章 役所という伏魔殿 第5章 メディアと政治の改革 おわりに——原英史 【著者略歴】 髙橋洋一(たかはし・よういち) 株式会社政策工房会長、嘉悦大学教授。1955年、東京都生まれ。東京大学理学部数学科・経済学部経済学科卒業。博士(政策研究)。80年、大蔵省(現・財務省)入省。大蔵省理財局資金企画室長、プリンストン大学客員研究員、内閣府参事官(経済財政諮問会議特命室)、内閣参事官(首相官邸)などを歴任。小泉純一郎内閣・第1次安倍晋三内閣で経済政策のブレーンとして活躍。菅義偉内閣で内閣官房参与を務めた。『さらば財務省!』(講談社)で第17回山本七平賞受賞。 著書に『たった1つの図でわかる! 図解経済学入門』(あさ出版)、『マスコミと官僚の「無知」と「悪意」』『反アベノミクスという病』(産経新聞出版)など多数。2010年1月から夕刊フジで「『日本』の解き方」を好評連載中。 原英史(はら・えいじ) 株式会社政策工房代表取締役社長。通商産業省(現・経済産業省)入省後、中小企業庁制度審議室長、規制改革・行政改革担当大臣補佐官などを経て退職。2009年に株式会社政策工房を設立。第二次安倍晋三内閣では規制改革推進会議委員、国家戦略特区ワーキンググループ座長代理などを務めたほか、大阪府・市特別顧問、NPO法人万年野党理事、外国人雇用協議会代表理事なども務める。『岩盤規制』(新潮新書)、『国家と官僚』(祥伝社新書)、など。髙橋洋一氏との共著に『国家の怠慢』(新潮新書)。 -
リスク、不確実性、人類の不覚
激甚災害、未知の感染症、そして戦争……。 「不測の事態」が多発する時代に、私たちはリスクをどう捉え、どう向き合うべきか、さまざまな事例、歴史の逸話、最新の研究成果などを豊富に紹介しながら解説します。 人類の始祖は木から落下し、織田信長は油断から討ち取られ、ナポレオンは起死回生をねらい大敗しました。人類は、その生誕の頃から、リスクのコントロールに失敗し続けてきたのです。 リスクは軽視すると足をすくわれ、恐れすぎると機会を失います。では、どうすればいいのでしょうか。 本書は、金融論、リスクマネジメントを専門とする著者が、さまざまな文献から得た知識、豊富な体験から得た知恵を駆使して、私たちにリスクとの向き合い方をわかりやすく説きます。 リスク社会から不確実社会へ移行しつつある現在、すべての人に多くの示唆を与える好読み物です。 -
リニア中央新幹線をめぐって――原発事故とコロナ・パンデミックから見直す
コロナ・パンデミックを機に見直すべきものの象徴として著者が取り上げるのは、リニア中央新幹線計画である。本書は、安倍政権下で事実上国策化した超伝導リニア計画がはらむ問題を、できるかぎり明確に指摘するという、小さな、具体的な狙いをもつ。それは同時に、なぜこの国では合理性のない超巨大プロジェクトが次々に暴走してしまうのかを浮彫にしている。リニア計画は深刻なエネルギー問題を抱えている。そして進行中の大規模環境破壊でもある。にもかかわらず、虚妄に満ちた「6000万人メガロポリス」構想、原発稼働の利害との結合、大深度法の横暴など、計画は目的と手段の両面で横車を押すようにして推進されてきた。中枢レベルの政治権力の私物化や、ナショナリズムと科学技術の結びつきがそれを可能にしてきたことも、本書は明らかにする。最終節は、この暴挙の根を掘り下げる。日本の戦後の産業経済は、旧体制から引き継いだ諸条件を足場に経済成長を成し遂げた。そこで強化された既得権益と前世紀的な成長への醒めない夢が、時代錯誤の巨大プロジェクトの温床となっている。3.11以後/コロナ禍以後の、持続可能性を追求すべき世界で、なお私たちはそれらを延命させるのか? 決然と、それを問う書である。 -
リビア 戦争 カダフィ殺害誌
2011年、カダフィはなぜ殺されたのか? 〝人道的介入〟の嘘を豊富な資料で解き明かす 大量破壊兵器の開発計画を放棄し欧米と和解していたはずのリビアの革命指導者ムアンマル・カダフィ。2011年、そのカダフィが〝アラブの春〟の反乱と欧米諸国の〝人道的介入〟を受け、残虐に殺害されるに至った背景には何があったのか。 本書は、カダフィが生まれ最期を遂げた地であるシルテを出発点に、豊富な資料を駆使して欧米の〝人道的介入/保護する責任〟の虚構を暴き、リビアに現在まで続く混乱をもたらしたNATOの軍事介入の本当の目的を明らかにする。 【目次】 はじめに リベラル帝国主義と新たなアフリカ争奪戦 第一章 シルテ―リビア独立の要石 第二章 シルテ―帝国主義の試金石 第三章 リビアの汎アフリカ主義とそれへの不満 第四章 アフリカに対する戦争―AFRICOM、NATO、人種差別 第五章 人道主義と緊急事態の創出 おわりに 余波―アフリカとの新しい戦争 【著者】 マクシミリアン・フォーテ カナダ・ケベック州モントリオールのコンコルディア大学社会・人類学部教授。大学では政治人類学を教えており、おもに帝国主義/ナショナリズム/(脱)グローバリゼーション/先住民族運動の理論と歴史を研究している。 山田文 英語翻訳者。英国の大学・大学院で社会政治思想を学ぶ。訳書にダレン・マクガーヴェイ『ポバティー・サファリ イギリス最下層の怒り』(集英社)、ヴィエト・タン・ウェン編『ザ・ディスプレイスト 難民作家18人の自分と家族の物語』(ポプラ社)、ムハマド・ユヌス『3つのゼロの世界 貧困0・失業0・CO2排出0の新たな経済』(早川書房)、J・D・ヴァンス『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』(共訳、光文社)などがある。 -
両親の送り方
実親の驚愕の変化!どうしようもない現実に何ができる? 看護師歴30年の著者は72歳の父親、80歳の母親(女性評論家の吉武輝子)を見送りました。「老いと病は人を変える」と500人以上の患者を看取ってきた著者は書きます。酸素ボンベを使わざるをえない状況なのに「あなたには迷惑をかけない!」と言って出かけようとする母親に振り回される周囲。「人の手を煩わせてまで、なんて思っていても、たぶん年を重ねれば宗旨替えするに違いない。人間はそうそう潔くはできていない」いつの間にか親を怒ってばかりの鬼娘になってしまい、親と子の立場が逆転する思いもよらない現実!「両親の送り方」に正解はないのでしょうか。 -
「林住期」を生きる 仕事や家を離れて第三のライフステージへ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 農と炭焼きへの転身、四国遍路への旅立ち、ネパール移住……もしも日本の中高年が人生の後半からを自分の再生のためにスピリテュアルに生きたら、この社会も変わるだろう。アクティブな宗教学者からのエールと、五編の豊かな体験記が、新しい人生観を提示する。若き日の学生期、仕事や家庭にいそしむ家住期、そして家を出て遊行・遍歴に日を送る林住期。人生を四つの段階にわけて考えた古代インド人は、とりわけ中高年からの林住期をたいせつにしました。現代人への林住期の提案と、後半生をスピリテュアルに生きる記録を集めたこの本には、ほんとうの自分にたち戻って生きるヒントと喜びがあふれています。 -
ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか?
ワクチンレタス、人工肉、ゲノム編集、デジタル農業…… あなたの食べ物は知らぬ間に入れ替わっている! ベストセラー『デジタル・ファシズム』の著者が暴く〈フードテック・ファシズム〉 ・もう牛は殺さない「人工肉バーガー」 ・粉ミルクはもう古い! 赤ちゃんは培養母乳で ・「ふるさと納税」デビューしたゲノム編集魚 ・〈原子力ムラ〉の次は〈ゲノム編集ムラ〉!? ・〈デジタル農業アプリ〉の真の目的とは ・食が〈特許〉で支配されるディストピア ・地球の砂漠化を防ぐにはバッファローを見よ! …etc. 巨大資本が仕掛ける強欲マネーゲームーー〈食の文明史的危機〉を描き出す衝撃作! -
ルポ 父親たちの葛藤
なぜ男性の「家庭進出」が進まないのか。著者は「これまでのイクメンブームの盛り上げ方に短絡的な部分があったと認めざるを得ないのではないか」と問いかける。ではどうしたらいいのか。仕事と家庭の板挟みに悩む父親たちの本音、彼らに殺意さえ覚えるという妻たちの本音、理想ばかりを言っていられない会社側の本音、そして冷徹に世相を物語る数々のデータからヒントを見い出す。●自らブラック企業化する父親たち●ワーク・ライフ・バランスという名のマッチョイズム●「世間の風潮」と「目の前の妻」の価値観のズレ●「昭和の亡霊」にとりつかれた夫婦●妻の殺意にも気づかずベタベタしてくる夫●女性というパワハラ?●「同時多発育休」で「育休倒産」?●ジレンマから抜け出すための8つの心得 etc.※以下、本書「第1章 自らブラック企業化する父親たち」より抜粋 「産後クライシス」「家事ハラ」。いずれも夫婦間の対立が社会現象化したものだ。「結局男と女どちらが悪いのか」という社会的論争に発展した。しかしこの論争は不毛だ。どちらが悪いわけでもない。どちらもキャパオーバーなのだ。よほどサボっていた会社員でもない限り、それ以上業務の効率化などできるはずがなかった。そこでさらに「家族時間を捻出しろ」というのは、絞りきった雑巾をさらに万力にかけ、最後の1滴を絞り出すようなものだ。下手をすれば雑巾が破れてしまう。 -
ルポ 中年童貞 僕も紙一重で“中年童貞”だった。筑駒出身AV男優、森林原人
AV男優になるまで徹底的にモテなかったという森林原人。 現在は、アダルトビデオ業界の第一線で活躍し、女性の経験人数8000人を超える彼が、新書『ルポ 中年童貞』を読み、「AV男優という仕事がなければ、自分も紙一重で中年童貞になっていたかもしれない」と発言した。 その真意とは何か――? 『ルポ 中年童貞』の第三章「ネット右翼と中年童貞」も同時収録し、男性にとっての「性」とは何か? 「欲望」とは何か? をあらためて問う衝撃作。 <目次> パート1 僕も紙一重で“中年童貞”だった。 筑駒出身AV男優・森林原人 ◆AV男優になるまで徹底的にモテなかった ◆偏差値70超え、成績はトップ ◆底なしの性への執着 ◆モテる奴はAV男優に向かない ◆中年童貞には“才能”があるはず パート2 「ネット右翼と中年童貞」(『ルポ中年童貞』第三章より) ◆どこかに中年童貞はいませんか? ◆名古屋大大学院修了。一日中ネットで反韓、反中をつぶやく ◆子供の頃から融通が利かず正義感が強い ◆正義感溢れる僕がなぜ社会にも女にも受け入れられないの? ◆読書会で3人の女性を好きになり、エクセルで採点する ◆童貞ネタは笑いとして聞いて欲しい ※本作品は、2015年6月に幻冬舎plus(http://www.gentosha.jp)に公開された「『僕も紙一重で“中年童貞”だった。』筑駒出身AV男優、森林原人」に、『ルポ 中年童貞』の第三章「ネット右翼と中年童貞」を加え、再構成したものです。 -
ルポ 日本のDX最前線(インターナショナル新書)
今、“DX(デジタルトランスフォーメーション)”の現場では何が起きているのか――3行政機関+7社の本音を取材。「IT後進国ニッポン」「なぜGAFAやBATHと渡り合える企業が生まれず、オードリー・タンが現れないのか……」世論に乗じて、そうわかりやすく悲観的な言葉で片付けるのは待ってほしい。事実、この国にはDXと正面から向き合い、本気で未来を変えようとしている人たちがいる。DX最前線に立つ人々を取材し、私たちが目指すべき「真のデジタル化」への道筋を探る。 -
ルポ年金官僚―政治、メディア、積立金に翻弄されたエリートたちの全記録
100年安心は、まやかしなのか、不安を煽ったのは、誰か──。 2025年、国民の5人に1人が後期高齢者になる。この国の年金制度はどうあるべきなのか。その解は、年金官僚たちの壮絶な攻防のドラマの中にちりばめられている。 *** 私は「年金ブーム」の1年半ほど、ほぼ毎号、『週刊ポスト』の年金取材に明け暮れた。徹夜もしょっちゅうだったが、20代後半という若さ、知識を吸収する喜びがあり、記者としての手ごたえを感じた時期だ。私の記者人生の〝青春〟であった。 ただし、いくらメディアが激しく批判をしたところで、法律が大きく修正されることはなく、順調に成立した。社会保険庁は解体に追い込まれたが、それで国民生活が良くなったのか、今もって実感がない。 恥を忍んで言えば、「マクロ経済スライド」が人口減少、平均余命の延びによる調整に過ぎないことを、私は本書の取材で初めて理解した。制度の本筋とずれた所を、懸命に掘り下げていたのである。年金取材にどっぷり浸かった私ですらそうだから、一般国民が知るよしもないだろう。 2005年に『週刊文春』に移籍してからも、編集部は私に、年金の記事を数多く担当させてくれた。年金は、私にとって〝背骨〟のような取材対象であり続けた。 本来、私は記者として何を報じるべきだったのか。こうまでメディアを、私を、惹きつける年金とは一体何なのか──。それを解き明かし、ノンフィクション作品として世に問いたいと決意したのが、本書執筆の動機である。 -
ルポ 不機嫌な老人たち
イラつく高齢者 その実態と胸の内 老後は誰にでも必ずやって来る。 プライド、無力感、孤独、機能低下…… これは、未来のあなたの話でもある。 思い描いていた「老後」とは違う現実 定年後は、年金でのんびりとした老後を、というのはもはや過去のこと。長すぎる老後、敬老意識の希薄化、早すぎる技術革新、コミュニティー・家庭の崩壊、経済的不安定……、かつて経験したことのないような急激な社会変化の中で戸惑い、傷つき、苛立つ老人たち。当たり前としてきた価値観がことごとく否定され、「暴走老人」、「困った高齢者」、「わがまま老人」といった言葉で揶揄され、社会問題としてセンセーショナルに取り上げられる、彼らの本当の胸の内とは。その被害と実情を、被害者、専門家、高齢者への丹念な取材から読み解く。 【目次】 はじめに 第一章 従業員を悩ますシルバークレーマーたち ――なぜ、高齢者の客はイラついているのか―― 第二章 ネットに呑み込まれる人々 ――デジタルシニアの落とし穴―― 第三章 場違いの現役感をまき散らす元管理職たち ――なぜ、普通のお年寄りになれないのか―― 第四章 寂しいお年寄りたち ――口をつぐむ男性、しゃべり続ける女性―― 第五章 老成しない老人たち ――“元気”と“機能低下”の狭間で―― 終章 長い老後を機嫌よく生きるには おわりに -
令和残侠伝 - 仁なき政治に明日はない -
戦う衆議院議員、島田洋一名誉教授による、減税のススメ、オールドメディア批判、永田町の闇、保守とは何か? 多岐にわたって語ったインタビュー集! 国民を豊かにしてこその国守り、仁なき政治に明日はない!! ──すんなり減税すればよいのに、なぜそんなやり方にこだわるのでしょうか。 ■減税で経済が活性化したという前例を作りたくないのでしょう。減税で世の中がよくなると、増税派は困るわけです。いわゆる蟻の一穴で、もっと減税しろとの声が澎湃と湧き上がりかねない。実に倒錯した話です。 この点、私も議員になって、自民党が増税、増税で日本経済沈滞をもたらしたガンだとつくづく感じさせられました。「経済成長を阻害する増税ゴロの溜まり場」「パブロフの自民党は減税と聞くと条件反射的に噛み付く」といった言葉に何ら誇張はないと思います。(中略)単に減税に反対するだけでなく、増税で得られた財政資金を恣意的に配分して利権につなげようとする勢力です。財務官僚の場合は天下り財団の増設や既存財団の資金積み増しを常に目指します。財務省では、新税創設や税率引き上げに成功した役人が内部的に評価され、出世できる。逆に、「減税を通じた経済活性化」を主張したりすると、国民にとってはヒーローですが、財務省では背教徒扱いされ、直ちに干されます。(本文より) 【目次】 第1章 メディアに騙されない情報のとり方 第2章 ハイエク──保守もリベラルも大間違い 第3章 ユーモアの真髄──もしあの政治家がいたら 第4章 私が見た永田町の「闇」 第5章 「許されざる者」たちとの攻防 ※著者の肩書は2026年1月20日現在のものとなります。 【著者プロフィール】 島田洋一 (しまだ・よういち) 1957年大阪府生まれ。 京都大学大学院法学研究科 政治学専攻博士課程修了後、京大法学部助手、文部省教科書調査官を経て、2003年、福井県立大学教授。 2023年より名誉教授。2024年10月の衆議院総選挙において日本保守党から出馬、近畿ブロック比例代表で当選。同党政調会長、拉致問題対策本部長を務める。 『腹黒い世界の常識』(飛鳥新社)、『ブレーンたちが明かしたトランプで世界はこう変わる!』(ワック)、『許されざる者たち』(飛鳥新社)、『世界は利権で動いている』(扶桑社)などベストセラー著書多数。 X(旧Twitter)フォロワー数は29万人を超える。 YouTube: 「島田名誉教授チャンネル」 @P.ShimadaCH X(旧Twitter): @ProfShimada