作品一覧

  • DV後遺症に苦しむ母と子どもたち
    4.5
    1巻1,540円 (税込)
    苦しみは暴力の後にやってくる! 父の暴言・暴力におびえつづけた母と娘。母が離婚すればすべてはよくなるはずだった。だが離婚後、恐怖にさらされた母の人格は徐々に壊れていく。そして、娘自身も父の面前DVの記憶と歪んだ母への対応に苦しめられる――。 DV家庭に育ったノンフィクションライターの著者が抱いていた「DVには後遺症がある」という実感。DV後遺症とはどのようなものなのか。暴力と恐怖の爪痕によって心と脳を蝕まれた被害者には、フラッシュバック、自律神経失調、感情鈍麻、ひきこもり等々、さまざまな症状が表れる。 夫のDVで傷つき別れた後から心身の変調に悩まされる妻、親の暴力を目の前で見聞きして育ち成長後もフラッシュバックに襲われる面前DVの子ども、被害者支援団体、精神科医に取材し、その複雑なメカニズムを明らかにする。DV後遺症の理解から自分を取り戻す第一歩がはじまる!
  • ルポ 不機嫌な老人たち
    3.7
    1巻946円 (税込)
    イラつく高齢者 その実態と胸の内 老後は誰にでも必ずやって来る。 プライド、無力感、孤独、機能低下…… これは、未来のあなたの話でもある。 思い描いていた「老後」とは違う現実 定年後は、年金でのんびりとした老後を、というのはもはや過去のこと。長すぎる老後、敬老意識の希薄化、早すぎる技術革新、コミュニティー・家庭の崩壊、経済的不安定……、かつて経験したことのないような急激な社会変化の中で戸惑い、傷つき、苛立つ老人たち。当たり前としてきた価値観がことごとく否定され、「暴走老人」、「困った高齢者」、「わがまま老人」といった言葉で揶揄され、社会問題としてセンセーショナルに取り上げられる、彼らの本当の胸の内とは。その被害と実情を、被害者、専門家、高齢者への丹念な取材から読み解く。 【目次】 はじめに 第一章 従業員を悩ますシルバークレーマーたち ――なぜ、高齢者の客はイラついているのか―― 第二章 ネットに呑み込まれる人々 ――デジタルシニアの落とし穴―― 第三章 場違いの現役感をまき散らす元管理職たち ――なぜ、普通のお年寄りになれないのか―― 第四章 寂しいお年寄りたち ――口をつぐむ男性、しゃべり続ける女性―― 第五章 老成しない老人たち ――“元気”と“機能低下”の狭間で―― 終章 長い老後を機嫌よく生きるには おわりに
  • ルポ 難民化する老人たち
    3.5
    ひと昔前は、老後と言えば「悠々自適」という言葉が決まり文句にように冠されていた。 一線を退いた後は仲間と趣味に興じて、夫婦で旅行に出かけ、気前よく子や孫に小遣いを渡して歓心を買う――。 しかし時代は変わった。いつのまにか生活保護支給額よりも低くなってしまった国民年金に頼る者は、貧困に喘いでいる。 “個”の時代は、孤立死の問題までももたらした。超高齢社会の到来に、介護問題も噴き出している。 こうした大きな社会変化の中で、立ちすくみ右往左往する高齢者たちを丹念に取材したルポルタージュ。
  • DV後遺症に苦しむ母と子どもたち

    Posted by ブクログ

    DV被害者の生活が書かれていてとても参考になった。
    私も当事者であるので、読んでて辛くなる場面もあった。

    0
    2024年03月08日
  • ルポ 不機嫌な老人たち

    Posted by ブクログ

    結論、元気でヒマだと、不機嫌になる。
    不機嫌な老人たちのエピソードがたくさん載っていて、最後にこうならないためには、という章で締めくくられる本。
    反面教師の題材がたくさんあるのと、結局働いたり、趣味に生きるでもいいけど、なんらか目的がある生活をしていれば不機嫌になることもないよねってことだと理解した。
    ヒマを持て余したあげくヤフコメ書いたりとか、そういうものに自分はなりたくない。なんか20代、30代までは理想が結構あったんだけど、40代も半ばになってきて現実が見えてきちゃったせいか、最近はもうかなり俗っぽくなってきた老害予備軍です。やはり仕事をやめた直後が元気でヒマになるタイミングなので、そこ

    0
    2023年06月03日
  • ルポ 難民化する老人たち

    Posted by ブクログ

    生活保護費以下の年金しかない老人たち。
    ひきこもりの子どもを養うことになったり、介護に疲れ果てたり。
    貧乏で孤立した老人は惨め。
    やや百科事典的ではあるけれど、精神的に豊かな老後を送ってもらうために地域コミュニティや政治家がやるべき課題が山積みであることに気付かされました。

    0
    2023年05月29日
  • DV後遺症に苦しむ母と子どもたち

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    DVという言葉が一般的になってきた昨今。
    著者の林先生自身が当事者ということもあり、ご自身が本にまとめるのにもかなり心身を削る作業だったのではと思いを馳せずにはいられない。
    友田先生が仰るとおり目撃するだけで脳機能に大きな影響を与えることが、エピソードからも良く分かる。
    備忘録
    ・NPO法人 レジリエンス
    ・NPO法人 女性ネットSaya-Saya

    0
    2022年10月02日
  • ルポ 不機嫌な老人たち

    Posted by ブクログ

    確かに…と思えることばかりである。

    スーパーで声を荒げて列に並べと叫んでいたところに遭遇したばかりだ。

    高齢者が、キレるのは加齢とともに感情のコントロールが効かなくなっている心の変化。

    そして、定年後には縦社会は通用しない。

    なのに偉そうにして有料のコピー機の前で、店員にコピーをさせている。
    それが、自分の思い通りになっていないことに文句を言う。これも最近目にしたこと。

    頭を柔らかくして、謙虚に穏やかに生きたいものだ。

    老いては子に従え、とはそのとうりである。

    静かに迷惑をかけずに生きたいと思った。

    0
    2022年03月19日

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