林美保子のレビュー一覧
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結論、元気でヒマだと、不機嫌になる。
不機嫌な老人たちのエピソードがたくさん載っていて、最後にこうならないためには、という章で締めくくられる本。
反面教師の題材がたくさんあるのと、結局働いたり、趣味に生きるでもいいけど、なんらか目的がある生活をしていれば不機嫌になることもないよねってことだと理解した...続きを読むPosted by ブクログ -
生活保護費以下の年金しかない老人たち。
ひきこもりの子どもを養うことになったり、介護に疲れ果てたり。
貧乏で孤立した老人は惨め。
やや百科事典的ではあるけれど、精神的に豊かな老後を送ってもらうために地域コミュニティや政治家がやるべき課題が山積みであることに気付かされました。Posted by ブクログ -
DVという言葉が一般的になってきた昨今。
著者の林先生自身が当事者ということもあり、ご自身が本にまとめるのにもかなり心身を削る作業だったのではと思いを馳せずにはいられない。
友田先生が仰るとおり目撃するだけで脳機能に大きな影響を与えることが、エピソードからも良く分かる。
備忘録
・NPO法人 レジリ...続きを読むPosted by ブクログ -
確かに…と思えることばかりである。
スーパーで声を荒げて列に並べと叫んでいたところに遭遇したばかりだ。
高齢者が、キレるのは加齢とともに感情のコントロールが効かなくなっている心の変化。
そして、定年後には縦社会は通用しない。
なのに偉そうにして有料のコピー機の前で、店員にコピーをさせている。...続きを読むPosted by ブクログ -
前半は迷惑老人エピソードについて、後半ではその原因の考察と改善方法について筆者の意見として書かれている。
趣味を持たない仕事人間が定年後、老いに対して自己肯定出来ずにその落ち込みを怒りに変え始める。数十年前で有れば60歳という年齢は死に近い年齢だったかもしれないが、現在ではまだまだ元気に動ける年...続きを読むPosted by ブクログ -
減り続ける年金、老々介護、国民年金だよりなフリーランスたちの惨めな老後、介護施設の問題・・・などなど、現代の高齢者に見られる諸問題総ざらいといった内容の一冊。丹念な取材に裏打ちされた豊富な事例をあげつつ述べているので、とてもわかりやすい。高齢者の社会問題入門としてお薦めできる一冊だと思う。Posted by ブクログ