作品一覧 2024/04/05更新 国民の違和感は9割正しい NEW 試し読み フォロー 政府は必ず嘘をつく 増補版 試し読み フォロー アメリカから〈自由〉が消える 増補版 試し読み フォロー 沈みゆく大国 アメリカ 試し読み フォロー 沈みゆく大国 アメリカ 〈逃げ切れ!日本の医療〉 試し読み フォロー 支配の構造 国家とメディア――世論はいかに操られるか 試し読み フォロー 社会の真実の見つけかた 試し読み フォロー 「自由」の危機 ――息苦しさの正体 試し読み フォロー 正社員が没落する ――「貧困スパイラル」を止めろ! 試し読み フォロー 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 試し読み フォロー デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消える 試し読み フォロー はじめての留学 試し読み フォロー 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち 試し読み フォロー もうひとつの核なき世界 試し読み フォロー ルポ 食が壊れる 私たちは何を食べさせられるのか? 試し読み フォロー 1~15件目 / 15件<<<1・・・・・・・・・>>> 堤未果の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 社会の真実の見つけかた 堤未果 社会の真実の見つけかた 著:堤 未果 紙版 岩波ジュニア新書 673 メディアが流す情報をうのみにしていては、社会の真実は見えてこない 情報を読み解く力を身につける大切さを語る書です ■戦争 同時テロ以降のアメリカは、どうも、戦前の日本のようだ 治安維持法のような法案ができ、戦争に反対の意見は...続きを読む、封じ込められて、戦争反対者は逮捕され、拘留される どの国でも、戦争開始直前の報道には、自由、民主主義、解放、正義、報復、自衛などの言葉がちりばめられる そして、相手側には、理屈の通じない、悪魔のような、非道な、といった表現が使われる テロに対する深いショックと怒りが高まるほどに、祖国への強い愛が湧いてくる テレビも新聞も、テロリストの恐怖、そして、3000人の被害者と遺族についての情報を洪水のおゆに流し続け、みな恐怖に呑み込まれ、他のことは考えられなくなってしまったのだ。 「死の商人」とよばれる軍需産業にとって、恐怖はもっとも親しいパートナーになる 米国が戦争を始めるときは、いつもそうだ、米西戦争、太平洋戦争、そして、9.11テロも。 その裏にあるはずの歴史や、民族や、政治的利害関係のような複雑なところに目を向けなかったことが、大きな間違いだったと思う。 あの時のアメリカの国民に選択肢などなかった。 テレビや新聞、ラジオがふりまいていた情報は、敵、か、味方、か、善、か、悪。 手の中のカードは、戦争vs平和、ではなく、戦わず自由を奪われるか、自由を取り戻すために戦うか、の2枚しかなかったのだから。 ■教育 全米に広がる教師のインチキ合戦 教師による大規模なカンニング事件がおきていた ⇒子どもたちの成績によって特別ボーナスがでるから アメリカ国内の公教育が荒廃し続けているのは、現場の教師の責任だろうか ⇒ 教育が国の責任であるという議論が抜け落ちてしまったからです 肥満児が?なぜですか? ⇒ 体育の時間が大幅に減らされたからです。学力テストに関係ないから 行き場のない親たちの不安やストレスが、教師に向かうということです。 テスト至上主義や罰則だけで厳しくしても、結果がでないばかりか、教師や親、そして、最終的には子どもたちを追いつめてしまう 7年でかけ金が2倍になる投資「チャータースクール」 オバマ大統領の「予算獲得レース」の条件で最も大きな目玉は公立高校の民営化だ チャータースクールは、投資先としては優良の商品ですね 2008年、ブロード基金とゲイツ基金が共同で6000万ドル出資した教育キャンペーンの柱は、 授業時間の延長と、能力給方式の強化だった かつて、チャータースクールは、市民運動のひとつだった 今は違う 巨額の資金と市場原理に後押しされ、何千ドルもするスーツで国会に出入りするロビイストたちを抱える巨大な産業のひとつになってしまった ■メディア テレビ社会のアメリカでは、日本のように新聞を読む習慣がない ⇒ でもある時から、テレビが流す情報について疑問をもつようになったんです 世界中のニュース報道を比べてみる ⇒ ウィキリークスのハッカーたちは、ネット情報の最大の弱点が情報の信頼性であることをちゃんと知っていた 偏った見方にならずに、全体像をつかむにはどうすればいいのか ⇒ まず手始めに、各メディアのニュースに注目すると良い アメリカでも記者が現場に行かず記事を書くケースがふえている ⇒最大の理由は会社側の経費削減ですが、自分の足をつかって現場に行くより通信社からの情報で書くほうがらくだから 情報の信ぴょう性をだれかが保証したとしても、それらが本物かどうかは、自分で調べなければならない インターネットとは、単なる進化した道具の1つであるということだ インターネットの情報は単なる材料の1つでしかない ワイドショーやスキャンダルは、重要ニュースとセットになって出てくるとみるべきでしょう 憲法改正レベルの重要法案の成立のニュースは、アイドルの逮捕報道にかき消された ■社会は変えられる しあわせになりたきゃ、選挙にいけ 高齢者たちが政治家に圧力をかける道具が数であれば、若者だって負けていないはずだ 違いがあるとすれば、自分たちの世代が、不信感からすぐに選挙に行かなくなるのに対し、高齢者たちは、けっして途中であきらめない 社会を変える力をもつのは、いつだって、あきらめず、投票をし続けるグループだけだ 代議士だって、ちょくちょく顔をみにきてくれるような相手のほうを大事にするにきまっている そういう相手の為に動けば、見返りもあるし、充実感も得られる 一生懸命自分を売り込んでも肝心の選挙の日に投票にも来てくれないような相手に何かしたいと思うか 選挙に来ない若者や政治に無関心な連中は、政治家たちにとって都合のいい透明人間と同じなんだよ 彼らは選挙が終わっても、引き続き、そのテーマについての状況を会報やホームページに載せ続ける それを改善するために必要な法改正はこれとこれで、今この時点にいますという具合に、ひと目でわかるように工夫されているのだ 選挙と選挙の間こそ本番なのよ 社会を変えるためには、ある一時期だけ燃え上がるだけではだめなの 毎日の生活の中でその火を絶やさないようにする地道な努力の積み重ねがある日大きな結果を出すんだから 最高の投資商品がある、それは、若者への教育です インターネットが国境を消しつつある今、語学力は何よりも最大の武器になる 英語だけは、簡単な文章を読めるくらいにしておこう 目次 第1章 戦争の作りかた―三つの簡単なステップ 第2章 教育がビジネスになる 第3章 メディアがみせるイメージはウソ?ホント? 第4章 社会は変えられる あとがき ISBN:9784005006731 出版社:岩波書店 判型:新書 ページ数:224ページ 定価:940円(本体) 発売日:2011年02月18日第01刷 発売日:2016年05月16日第11刷 Posted by ブクログ 国民の違和感は9割正しい 堤未果 溢れている身の回りの情報に惑わされる事なく、自分で考えて自分なりの意見を持つこと。 これからの自分の生き方に影響する。 メディアから流れるものを「そうなんや~」と鵜呑みにしない様に気を付けていこう。 Posted by ブクログ 別冊NHK100分de名著 メディアと私たち 堤未果 / 中島岳志 / 大澤真幸 / 高橋源一郎 私たち自身がどのような視点やバイアスを持ってメディアやネットの情報に接しているかを考えさせられる。特に日本人特有の「空気」について論じた『「空気」の研究』に興味を持った。戦艦大和の出撃が決定された「空気」や、身近なものでは会社の会議で最高決定権を持つ人の発言への忖度など、個人の意思に反していても集...続きを読む団になると正反対の決定が下される恐ろしさときたら。『世論』も皮肉なことにナチスドイツが研究し、悪用されてしまった事実が悲しいが、それこそが良書の証なのだろう。『一九八四年』は言わずもがな。未読の3冊すべて読みたくなる。 Posted by ブクログ 沈みゆく大国 アメリカ 堤未果 沈みゆく大国 アメリカ 著:堤 未果 集英社新書 なんという欺瞞、オバマケアの真相 ■被保険者の実態 もともと、アメリカでは、医療保険は、自己責任、 ①雇用主を通じて医療保険に入る ②失業すれば、高額な医療保険を自己負担で加入しなければならない ⇒ 自己負担金は、125万で、免責は、50...続きを読む万 なんという高額 ⇒ 全米50州のうち45州は、保険市場の50%以上が、1,2社で独占されている ⇒ つまり競争が起こらない ⇒ オバマケアのせいで、今までよりずっと条件の悪い保険に加入せざるをえなくなった 補助金は、65000ドルの年間所得があるともらえない 一生つかうことのない、妊婦医療・避妊薬・薬物中毒カウンセリングがついている メディケア:65歳以上の高齢者と障害者・末期腎疾患患者のための公的医療保険 メディケイド:最低所得層向けの公的医療保険 そして、オバマケア ⇒ アメリカの医療保険は恐ろしく複雑 ⇒ 一般の人には理解できない ⇒ 政府が薬価交渉権をもっていないので、製薬会社は言い値で、薬を販売している ⇒ おそろしく薬が高い ⇒ オバマケア導入後、保険を加入させないために、フルタイムからパートタイムへ、そのために、労組の加入率が低下 ⇒ メディケイドは、加入条件は非常に厳しい ■医療従事者の実態 肝心のオバマケアを扱う医師がみあたらない ⇒ アメリカでは病院が公的保険を拒否することができる オバマケアを適用するためには、膨大な事務が必要 ⇒ 医療事務が膨大に増える ⇒ 医師の66%がオバマケアのネットワークにははいらない ⇒ 専門職の中で自殺率がいちばん高いのが医師 ⇒ ここでも、高額な訴訟保険 2000万の収入で、訴訟保険料が 1750万 ってありえない ⇒ メディケイドもオバマケアも、彼らを診れば診るほど、病院も、医師も赤字になってしまう ■真の勝者 保険会社 製薬業者 シングルペイヤー案を排除して、巨大な利益が得られるビジネスモデルを作って、全米を支配している これが、真のオバマケアの実態だ ⇒ これを日本の国民皆保険制度、医療制度に導入しようとしている <結論> アメリカの理不尽な保険・製薬複合体より、日本を守れ! 目次 はじめに 父の遺言 序章 「一パーセントの超・富裕層」たちの新たなゲーム 第1章 ついに無保険者が保険に入れた! 第2章 アメリカから医師が消える 第3章 リーマンショックからオバマケアへ 第4章 次のターゲットは日本 参考資料 ISBN:9784087207637 出版社:集英社 判型:新書 ページ数:208ページ 定価:720円(本体) 発行年月日:2014年11月 発売日:2014年11月19日第1刷 発売日:2015年02月24日第5刷 Posted by ブクログ 堤未果のショック・ドクトリン 政府のやりたい放題から身を守る方法 堤未果 大きなショックの後、国民の思考が止まっている隙に政治がいろいろなことを進めてしまうという。確かにそうだと思えてくる。 アメリカでは9.11、日本では東日本大震災といった大きなショックの後、どんなことが進められてきたのか。 マイナンバーでは、義務ではないといいながら、保険証をたてに実質義務化されようと...続きを読むしている。 読んでいると沸々と怒りが湧いてくる。 世間が芸能人のスキャンダルなどで騒いでいる隙に、裏では政治家が何かを企んでいるかもしれない。今、巷ではジャニーズで騒いでいるが、本当に大事なことは何だろうか。この裏でインボイスがこっそり進められているではないか。 違和感を感じたら、裏で起こっていることをしっかり見ることが必要だと思わせてくれた本だ。 Posted by ブクログ 堤未果のレビューをもっと見る