堤未果のレビュー一覧
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災害に便乗して、これまでなかなか理解を得られなかった(それは管理強化や独裁につながる危険な思想が背景にある)政策を、一気に進めるというのが”ショック・ドクトリン"(*) である。
※ 歴史的にアメリカやイギリス、旧ソ連や中国、近年ではイラクやリビア、南米など多くの国で行われてきた。そして2020年には、パンデミックを理由に様々な国で実行されている。通常ならば憲法や法の規制が邪魔をして少しずつしか進まない《法制化》が、緊急事態下では驚くほどスピーディーに進むからだ。
コロナ騒ぎや911,311もそうだろう。
これが災害だったとしても便乗政策はいかがなものか、と思うが、実際にはこれ -
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回転すしに行っても、サーモンはとんと食べなくなった。
理由はここに記載されるとおりである。
培養肉について。確かに冒頭部に書かれるように、動物たちを殺めることが無くなる、という意味ではその意義は大きいと思う。ヴィーガンの信条ともいえる。
しかしだ。実際の審査・許認可については、その論文が関係者によるものだったり、短期間の、身内による安全性検査によるものだったりする。
そして、ゲノム食品のデビュー国には、基準が世界一甘い日本が選ばれる、となるおまけつき。
うなぎがお高くなってとんと食することはなくなってきたけれど、
噂によるとC国うなぎは相当やばいね。
そもそも種類が違うし、餌は一体700円 -
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全て正論です。
「脱税している人が納税をよびかけ、法律を守らないひとが憲法改正を訴え、戦争に行かないひとが戦争の準備をせっせと進める今の日本」
国民に背を向け、国民から搾り取る政府。
「今だけ金だけ自分だけ」、という生き方の人は日本にはいないと思っていたし、だから日本は安全で豊かな国なのだ、と(昔は)思っていた。
このような生き方をするのはどこぞの隣国の国民の生き方である。
だからこそ、侵略されつつある今移民に反対する声が大きくなってきているのではないか。
政治家がなぜ、このような、日本人としてあるまじき言動、行動をとるのか。はたからみてどう感じるか、政治家の皆さんはぜひ自分の姿を -
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9.11、コロナショック、地球温暖化、マイナンバー?
世界を震撼させる出来事に乗じて、しれっと自分たちが通したい法律を通して、
お友達だけが優遇される世界を作る政府。
9.11のアメリカの成功がすべてで、世界中がそれをまねるようになった。
確かに日本の現状はまさにそれ。政府、大企業、お友達だけが利益を得る。
一般庶民には目もむけない。
そういえばひとつ前に読んだマンションの本もそういう意味合いだった。
高いほど売れるマンション。住む人のことなど考えていない。
利益が出ればいい、、、
私が困ってしまうのは、その根源的な考え方をしているのが、
ミルトン・フリードマンだ、と言い切っているところ -
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堤未果氏の本を読むといつも日本という国に失望してしまう。
能登半島地震への岸田首相の対応、災害の影で怪しい法案を隠すように閣議決定、地震と原発問題への対応、太陽光パネルの欺瞞、水道を民間(フランスの水大手)へと画策する副総理、防衛費捻出の国民のインフラ売却、ガザ地区の虐殺と天然ガス資源の関係、ウクライナへの連帯保証人的な復興疑惑、危険な法案は国民に隠すように成立、日本の農業対策、自民党の裏金問題への違和感、イーロンマスクとツイッターの正義は、大きな悪事を国民に気づかせない手立て、コロナワクチンね違和感、などなど様々な問題が自分達の周りには山積みだと痛感させられた。
与えられた情報の信憑性、違和 -
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政府は必ず嘘をつく 増補版
著:堤 未果
角川新書 K-76
なんか自分はまぬけだなという思いにかられます
政府にだまされない法を説くのがこの書です
TPPは自由貿易で良いことと、教わってきましたが、本書では 74,000人の失業者をもたらす、罠とあります。
PS 袋とじがついている新書なんで、そうそうないとおもっても
なんかわくわくしてしまうのは、男の習性でしょうか。
政府は必ず嘘をつくもの、ですから、歴史は、いつわりを理解し、政府が言うことを鵜呑みにせずに判断するためにあるのです。
過去と現在を点ではなく、一本の線でつながなければ、未来は見えてこないのだ
迷った時でもほんの数歩後 -
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国民の違和感は9割正しい
著:堤 未果
PHP新書 1391
アメリカの言いなりの嘘つき政府や、マスコミに騙されないように、違和感を大事にしようが、堤未果の主張です。読んでいるうちに、何か馬鹿にされているというか、こんなの日本人じゃない、とかという感情が湧きあがってまいりました。
気になっているのは以下です
・国会審議をしていないのに、法とは変えられるもの
災害対策基本法を、憲法改正に向けての、緊急事態条項の変更、憲法92条の地方自治の条項に抵触
・原発は、巨大な利益が動くインフラ。全部電気料金に上乗せできるし、稼働し続けるかぎり、富を生み出してくれる
・東日本大震災後の太陽光パネ -
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Xで知った本
「福祉や教育、医療など、政府による公共サービスには、デジタル技術や民間業者には、カバーしきれない、人間の手を必要とする領域が確かに存在する」
それを捨ててはいけないという趣旨の本。
貨幣の概念や価値が想像以上に変わることがよくわかった。
また、「デジタル・ファシズム」の中で、最もファシズム化していく分野は教育という言葉にも心に残った。
アメリカはEUなると違い、予防原則よりイノベーション優先してきた国と言うのもすごく納得した。
なんとなく政府がやっているな〜で終わらず、関心をもち、声を上げていく大切さを改めて感じた。
・いわゆる公務員叩きも政府の施作なのかも -
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社会の真実の見つけかた
著:堤 未果
紙版
岩波ジュニア新書 673
メディアが流す情報をうのみにしていては、社会の真実は見えてこない
情報を読み解く力を身につける大切さを語る書です
■戦争
同時テロ以降のアメリカは、どうも、戦前の日本のようだ
治安維持法のような法案ができ、戦争に反対の意見は、封じ込められて、戦争反対者は逮捕され、拘留される
どの国でも、戦争開始直前の報道には、自由、民主主義、解放、正義、報復、自衛などの言葉がちりばめられる
そして、相手側には、理屈の通じない、悪魔のような、非道な、といった表現が使われる
テロに対する深いショックと怒りが高まるほどに、祖国への強い愛 -
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沈みゆく大国 アメリカ
著:堤 未果
集英社新書
なんという欺瞞、オバマケアの真相
■被保険者の実態
もともと、アメリカでは、医療保険は、自己責任、
①雇用主を通じて医療保険に入る
②失業すれば、高額な医療保険を自己負担で加入しなければならない
⇒ 自己負担金は、125万で、免責は、50万 なんという高額
⇒ 全米50州のうち45州は、保険市場の50%以上が、1,2社で独占されている ⇒ つまり競争が起こらない
⇒ オバマケアのせいで、今までよりずっと条件の悪い保険に加入せざるをえなくなった
補助金は、65000ドルの年間所得があるともらえない
一生つかうことのない、妊婦医 -
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フードテック・ファシズム
デジタルテクノロジーが、これまでの伝統的な食は破壊し、世界の少数の大資本が農業を支配していくことに警告をならしていく。
農民がいなくても、AIがデジタル農業を営み、土がなくても、野菜は育ち、鶏や、豚や牛や乳製品をうみだしていく。
牛肉を作るためには、環境破壊につながるために畜産をゼロにしろ。肉は人工に合成すればよい。
培養肉については、世界ですでに研究が始められていて、日本は遅れている。
遺伝子組み換えやゲノム編集を施された食は、可能性も未知数だが、安全だという確証もまた存在しない。
日本のトレーサビリティは海外でも高く評価されている。
ゲノム編集された食 -
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書店で見かけた時は、胡散臭いな、陰謀論めいた過激な政府批判か、と横目で見てスルーしていました。
『村上信五クンと経済クン』というラジオに、堤さんが出演された回を聞いて、聞き流せない衝撃的な事柄のオンパレード、そしてとても聴きやすくわかりやすい堤さんのお話に興味が湧きこの本を手に取りました。
常々、政府の対応がおかしいと思った時、見過ごせない時は頻度は多くなくとも首相官邸や自民党、選挙区の議員のサイトに意見を送って意思を伝えることを大事にしてきました。
SNSの世界で垂れ流すだけではなく、きちんと声を届ける。
今までもこの世の中に呆れて辛くて諦めそうになることは多かったのですが、実際は自分が思 -
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「今だけ金だけ自分だけ」
巨大グローバル企業が甘言を用いて世界中で農業、牧畜業を破壊していっているというはなし。
遺伝子組み換えで、病気や害虫に対して耐性をもち、収穫量も劇的にあがった夢のような小麦や大豆をつくりました!世界の皆さん、さあ、在来種の栽培は今すぐ止め、どんどんこの種を植えて、リッチになってください!
というかたちで、その国のお偉いさん方に取り入り、国策に組み込んでしまう。
当初は確かに劇的に収穫量があがる。 しかし、数年で土地は痩せ、化学肥料や農薬の量は増え、多様性を失って単一作物だらけの農地には新たな病気が発生し、結果、収穫量は激減する。しかし、地獄はここから。契約によ