堤未果のレビュー一覧
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<目次>
第1章 「人工肉」は地球を救う?~気候変動時代の新市場
第2章 フードテックの新潮流~ゲノム編集から「食べるワクチン」まで
第3章 土地を奪われる農民たち~食のマネーゲーム2.0
第4章 気候変動の語られない犯人~”悪魔化” された牛たち
第5章 「デジタル農業改革」の裏=忍び寄る植民地支配
第6章 日本の食の未来を切り拓け~型破りな猛者たち
第7章 世界はまだまだ養える~次の食の文明へ
<内容>
前半は遺伝子組み換え作物と農薬、ゲノム編集の話も。これは感想や寒さに強く、多くの実りがあるが、農薬によって守られないと収穫を維持できない(あるいは、アグリビジネスにより、そ -
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ネタバレ薄々わかっていたようなことがはっきりと書かれていて、知らないけれどこれはやばいと思う話が満載。
ちょうど知るべき報道がなされるようなタイミングで全然別の大きな報道がなされて、重要なニュースが隠れたり霞んだりすることが多いのもやはり本当なのだなと知りました。どうでもいいニュースをやたらとしつこく煽って、ずーっと引っ張ることが多いと感じていましたが、そういうときには大体国絡みのニュースで隠したいことがあるんだと、今後は気をつけて他の媒体でもニュースを見るようにしようと思いました。芸能ネタばかりやるテレビ報道はもうだめですね。
レビューではないですがマイナカード、国が地方交付税を「人質」に取った -
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ネタバレ今から3年前2019年、当時の首相による日本学術会議の会員任命拒否問題は、政府による自由・学術・教育に対する介入であると大変な危機感をつのらせることになった出来事でしたが、自分の周りでこの件について同じようなことを考えていたり意見を交換したりということがあったのは、小学校教員である友人ただ一人との間でした。
そこにあるものの不穏さを感じ取った人が自分の周りにはあまりにも少なかった、と思います。
それから現在までを振り返ってみるとたった3年の間に自由というものがとても堅苦しく緊張の伴うものになってしまっており今なお進行形であると感じます。
気づいたら周りから固められてて自分は奇特な意見を述べる -
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「真の危機はコンピュータが人間のような頭脳を持ってしまうことよりも、人間がコンピュータのように考え始めた時にやってくる」「デジタルファシズムを阻止する唯一の方法は、私たちがより人間らしくなる事」同感です。それにしても、コロナ禍は“其処退け其処退けデジタルが通る”で思考停止状態の内にデジタル化進めてしまった。「社会全体が待てなくなっている」「紙に触れ手で書くという行為おろそかにしてはいけない」「もし人間から問う力がなくなれば、考える力も失ってしまうだろう」「人間にとって大事なのは問う事」「ネット検索で情報過多になり考える前にすぐ検索してしまい頭を使わなくなる」心に留めておかないと!
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もっと真剣に考えないとまずい、と思うが、既にインターネットで検索やら買い物やらいろいろな申し込みやらしている現実をどのように変えたら、この本に書いてある恐ろしい事態を回避できるのか。 同じ著者の「ルポ貧困大国アメリカ」を読んだ時も感じたが、生活に関わることは全て金に繋がるし、金になると分かった途端に、頭のいい人達が、情報弱者に群がり、金をむしり取る。そんなアメリカの数年後を日本は追いかけている感じ。
日本の官僚とか政治家は一体どんな未来を見ているのか、子どもたちを食いものにするのはやめてくれ、と思う。個人情報保護ができる国になって欲しい。
デジタル化の負の面をこれでもか -
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一部ネットで嫌われてそうな論客たちからのメッセージ集。みなさん、日本から少しずつ自由が奪われていると危惧している。
ある一面の行動・発言が切り取られて批判されることが多い方々だが、その考えに直に触れると、国の在り方や自由について真剣に考えているのが分かる。
例えば表現の不自由展に携わった津田大介氏。近年、アートの世界では政権の意向に沿った展示しかできなくなってきたと言う。意向に反せば、補助金が下りないなど不自由を強いられるそうだ。
詳しく知らないが、おそらく、この展示は慰安婦像などを展示するのが目的ではなく、賛否両論のものを公の場で示すこと自体が目的だったのではないか。こうした国の動きに対 -
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デジタルは便利だし簡単だし無料だし良いことだらけ!コロナ禍で紙幣で支払いするなんて感染リスク高いしランチの券売機に向かって「早く○○payとかにすればいいのに!」と思っていました。この本を読むまでは。スマートシティ、信用スコア、2024年問題、チャータースクールも、ちょっと怖くなってくる内容ありです。教育のデジタル化は新井紀子さんの本で知っていたので、大体想像できました。途中、未果さんの幼い頃の話しがほっこりします。そして多様な社会にまとめたところがカッコ良いです。もう時期参院選なので、その前に読んでおいた方がいい貴重なお話だったと思います。国民みんながこの本を読んでもらいたいです。
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