堤未果のレビュー一覧
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ネタバレこの著者の本は「貧困大国アメリカ」シリーズから読んでいる。読んでいるから、アメリカが農業に対して何を仕掛けているかがわかる。「貧困大国」を読んで感じたのは、アメリカという国が標的を次々と変え、搾取を続ける国だ、ということ。一部の富裕層がさらに富を積み増すために、他国や他国民のみならず自国民をも標的にする。
アメリカが進める農業改革とは、農地の買収、遺伝子組み換えによる単一品種、化学肥料の投下。目的は健康でも安全でも、維持可能な農業でもなく、利益の極大化。
最後、有機農法による地力回復や収量回復を実現しながら安全な作物を収穫するノウハウがすでにある、という希望が描かれて終わる。
ウ -
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モンサント(現バイエル)を巡る話はなんとなく知っていたつもりでいたが、アグリビジネス、というか肉も魚なども含めたフードテックの最新情報には正直驚きました。
ゲノム編集食品がすでに市場に出回ってたことさえ知らなかったが、食をめぐる世界市場にGAFAMをはじめとする巨大企業も参入し、農地の買い占めから衛星を使った農作物管理まで、すごいことになってます。
そのあたりの世界と日本の動向が、手短にまとめられていてとてもわかりやすい。それらの現実にかなり絶望的な気分にさせられる。
だが、希望もある、という話。
いや~、久しぶりに興味深いルポでした。 -
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新自由主義が蔓延(はびこ)る現代は、「今だけ、金だけ、自分だけ」に陥る。2022年11月出版の著書「世界で最初に飢えるのは日本」の著者の鈴木宣弘氏も「今だけ、金だけ、自分だけ」を指摘。そして、同じ食糧問題では2022年12月出版の著書「食が壊れる」で堤美果氏が世界と日本の食料問題を指摘する。
前振りは長くなったが、本作は、堤美果氏がコロナ禍直後に出版し、デジタル・ファシズムの問題を縦横に指摘する。
第Ⅰ部では、「政府が狙われる」として、最高権力と利権の館である「デジタル庁」の闇を詳述する。最早(もはや)コロナ禍のオンライン会議の共通プラットホームと「Zoom」のサーバーは中国におかれ、セキュ -
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食料をめぐる世界市場の裏で、我々が想像もなし得ない事態が展開している。食料に関する歴史を紐解き、事実を丹念に拾い集め、各国の現場に入り人びとの証言と共に、食に関する現状が暴露される。「人口肉」は本当に地球を救い人間を健康にするのか。フードテックの名のもとに、ゲノム編集から食べるワクチンまでDNAごとハイジャックされる農業や食料で良いのか。農地を買いあさるGAFAMと土地を奪われる貧農たちの行く末は、農業と食料の独占による世界食糧支配。デジタル農業計画の裏に忍び寄る植民地支配体制の強化。それもで、日本の食の未来を切り開こうと孤軍奮闘する猛者たち。世界的食糧危機にも光が差す方向性を提示する。水が
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タイトルを見て、まさか最後は教育の話に帰依するとは思わなかったが、著者の文章力に引き込まれてどんどん読み進めることができた。
私は以前から、日本で少子化が止められない以上、今後何を大切にしていくべきだろうかと考えると、やはり教育ではないだろうかと思ってきた。
それはサブタイトルの通り、未来の日本の資産であり、主権の礎となるもの。
子供の頃テクノロジーが進むに連れてロボットに人間が乗っ取られる可能性があるとか、それについてどう考えるかというような文章を書かされていた記憶があるが、時代は本当にそんなところまできたのだと思った。
本を読み、人と対話すすること。日常に問いを持つこと。それは古代ギリシャ -
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まず著者群の面子を見て、少なくとも既知の名前において、それぞれの発信することばを追いかけている人が多いことを確認。演繹的に、その他の著者についても、かけ離れた立場にはないであろうと判断。あわよくば、今後の人生指針になり得る存在と出会えることも期待。前置き長いけど、そんな考えの下、発売前から気にかけていた本書。日本学術会議任命拒否問題についても、どこかでちゃんと読まなきゃと思っていたけど、その欲求も本書で満たされた。中曽根時代から綿々と受け継がれて今に至るってのも、何とも根深くて嫌な感じ。そのあたりまで遡って、ちゃんと勉強しなきゃ。あとは、己でさえままならない自由の取り扱いを、更に次世代に伝える
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この本はジュニア新書ですけど、「子ども向け」と思って敬遠するのは本当にもったいない!
アメリカの中でも、2001年からのイラク戦争に向かう時代やブッシュ〜オバマの教育改革などについて、メディアで報じられる内容と当事者の言葉をもとに組み立てられている。
耳障りのいい政府の言葉の裏に隠れていること、金の流れを丹念に追い、メディアが報じないことを見抜くこと、政治に参加し社会を変える方法などが全て当事者の声とともに書かれている。
他山の石とする内容がたくさん。知らぬ間に戦争に巻き込まれたり、知らぬ間に搾取されることのないよう、政治にはプレッシャーを与え続ける必要があることがわかった。 -
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世論調査に関わっていたこともあり、「世論」、「空気の研究」は読んだことがあったが、表現が難解で最後まで読み切ることができなかった。
今回、大澤真幸さんらの解説を通じて、ようやく内容を理解することができ、爽快であった。
それと同時に、国単位での集団心理の特性は、今も昔も大きくは変わらないのだなと改めて感じた。
昔と比べると我々が接するメディアの種類は増え、かつ、メインに接するメディアも新聞TVから移り変わり始めている。
そのため、皆が同じメディアから情報を得て、同じように意見を形成していく形ではなく、それぞれがそれぞれのメディアから情報を得て、それぞれの意見を形成していくようになってきたと思 -
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なかなか骨太の内容の本なんだが、とても読みやすい。
4名の論客が、マスコミとメディアと世論の関係について、実に刺激的に論理を進めてくれている。しかも、その論理を進める際に引用しているのが、ちょいと昔の本なのだから、おもしろい。
・ハルバースタム著『メディアの権力』
・トクヴィル著『アメリカのデモクラシー』
・ベネディクト・アンダーソン著『想像の共同体』
・ブラッドベリ『華氏451』
それぞれの方の文章の後には、その内容に関する座談会の様子も収録されていて、これもまた私たちの理解を助けてくれる。
ここにあげられている本も読みたくなったなあ。
まったく本書の内容の紹介にはなっていないな -
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メインはオバマケアです。
崩壊するアメリカの医療現場がリアルに描かれています。
本当に読んでいて、恐ろしくなります。
これが世界一の経済大国アメリカの医療や保険の現実なんです。1%の超富裕層のために、医療と保険が食い物にされている現実を突きつけられました。私は少なくとも、絶対にアメリカには住みたくないと思いました。
そして、日本も決して他人事ではなく近い将来同じようになるのでは?という危機感を持ちました。
前も書いたかもしれませんが、アメリカの今を知るには、堤未果氏と町山智浩氏の著書で事足りると思っています。
それ程秀逸な著書の数々です。
おすすめ
堤未果氏
「ルポ 貧困大国アメリカ」
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Posted by ブクログ
ネタバレ何ということだ。これらの情報を、今まで知らずにいたなんて。政府は真実を教えてくれない。平気で嘘を流す。テレビや新聞の情報を鵜呑みにするのは危険。というか信じちゃいけない。他国の情勢が不安定だとか、政府が国民を騙してるとか、他人事と思っていたけれど、日本は政府が国民をコントロールしているわけがないって思いこんでいたけれど、日本も他国と変わらない。変わらないどころか、もっとひどい。本当にひどすぎる。でも国内にいると、それに気づかない。洗脳されているから。どれだけ極悪非道なのかがわからなかった。
先に同じ道をたどってきた他国の歴史に学びながら、日本の現状を知ることができる。今起きている問題は、国と国