【感想・ネタバレ】沈みゆく大国 アメリカ 〈逃げ切れ!日本の医療〉のレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

メインはオバマケアです。
崩壊するアメリカの医療現場がリアルに描かれています。
本当に読んでいて、恐ろしくなります。
これが世界一の経済大国アメリカの医療や保険の現実なんです。1%の超富裕層のために、医療と保険が食い物にされている現実を突きつけられました。私は少なくとも、絶対にアメリカには住みたくないと思いました。
そして、日本も決して他人事ではなく近い将来同じようになるのでは?という危機感を持ちました。

前も書いたかもしれませんが、アメリカの今を知るには、堤未果氏と町山智浩氏の著書で事足りると思っています。
それ程秀逸な著書の数々です。

おすすめ
堤未果氏
「ルポ 貧困大国アメリカ」
「ルポ 貧困大国アメリカⅡ」
「(株)貧困大国アメリカ」

町山智浩氏
「教科書に載っていないUSA語録」
「99%対1%アメリカ格差ウォーズ」
「底抜け合衆国新版」
「アメリカは今日もステロイドを打つ」
「アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない」

0
2019年04月21日

Posted by ブクログ

ここでもあり得ん事実が浮き彫りに。それにしても、訴訟の保険で収入の大半が持っていかれるって、そんな環境でまともな仕事が続けられる訳ない。かの大国の医療評判が落ちている大きな理由は、その社会制度にあるんだと思わされる。オバマさん、かなり優れたリーダーという認識だったけど、細かいところで大きなポカもやっとる訳だな。ここで書かれている民主党主導の医療制度改革がイケてないとすると、逆説的に、今のトランプ共和党では制度が改善されてたりする?となると、彼の政治も悪いところばかりでもない?気になります。

0
2018年08月15日

Posted by ブクログ

・国民皆保険制度の素晴らしさと、今それが解体されるかもしれない危険があることを啓発する本。
・無知は良くないと改めて感じた。制度についてよく知り、感謝するべきですね。
・政府に騙されないよう気を付けなくては!

0
2017年01月03日

Posted by ブクログ

日本は、医療費が実は諸外国と比べてもかなり低く、さらに患者の自己負担率はとても高い国らしい。いろいろと考えさせられる。

0
2016年03月13日

Posted by ブクログ

株式会社化したアメリカの医療がいかに企業、保険会社によって食い物にされているのかを具体的かつわかりやすく 説明してくれている。
国民皆保険にちかい制度として導入されたオバマケアも実は保険会社や製薬企業の利益を優先させる仕組みで、実際は庶民の保険料は上がってしまったというのだから恐ろしい。
著者はそんなアメリカ企業による医療のマネーゲーム化が日本にも押し寄せてきていると警告している。
国民皆保険で守られていた日本は規制をなくせば、企業がこれから利益を上げる余地がいくらでもあるのだ。
そんな先行きくらい社会に対して著者は処方せんも示してくれている。
まず、国民が無知でいないこと。いくら優れた制度を持っていてもそれを自覚していなければすぐに掠め取られてしまうだろう。
医療の原点に立ち返り、共生、協同の精神で地域社会を自らが支えていくことが、医療を守っていくことになるのだ。
内容も優れているし、文章もリズム感がありとても読みやすい本書であった。

0
2016年02月23日

Posted by ブクログ

米国の暗部を抉り返す刀で米国化する日本を憂う、お得意の安定した作風で前著に引き続き健康保険問題に切り込みます。特に当初がん保険が米国の保険会社の独占で日本の保険会社が参入できなかったなど、米国の圧力とそれに唯々諾々従うわが国の政府の事例を紐解き現状の国民皆保険を守れと強く呼びかける後半には心を動かされます。本当にぼんやりしていると日本の医療が米国の保険会社の餌食になりそうです。本書でも紹介されている互助組合のような解決方法もネットの時代らしいですね。

0
2015年11月08日

Posted by ブクログ

この本を読み終わった頃に日歯連の贈賄事件が明らかになった。あれって、TPP交渉山場を前に医療関係者を恫喝する材料にされたんじゃないか?ってのは穿った見方なのかぁ〜。

0
2015年10月18日

Posted by ブクログ

いつも思う。この人はアメリカのことを見ながら、将来の日本を見ようとしていること。
食料の次は医療。アメリカと同じような運命をたどることになったら、間違いなく医療破産は起こるでしょう。いくら収入があっても足りないでしょう。
すごく考える。これは無くなって欲しくない。

0
2015年07月28日

Posted by ブクログ

協同の力で医療を再生する。殺伐とした閉塞感の中に一筋の光があるようで、少し希望が持てた。この現実が知らされていないことが恐ろしい。

0
2020年08月02日

Posted by ブクログ

医療に市場原理を持ち込んだ結果米国で起こった問題を提示した上で、医療の本来の姿を取り戻そうと草の根で活動する人達が描かれている。

強欲資本主義の行き着く先でそれを正常化するのは「何かおかしい」と感じる市民とSNSなのかもしれない

0
2020年10月14日

Posted by ブクログ

【由来】


【期待したもの】

※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

【要約】


【ノート】


【目次】

0
2018年10月28日

Posted by ブクログ

アメリカのほんの一部になっている金持ちが、いかにしてその富の独占を強めようとしているかについての第二弾。今回は医療について書かれています。オバマケアに始まる皆保険制度、日本のものとの違いとその問題点。そして日本にもまたその爪先が迫ってきているということを、臨場感あふれる書き方で、具体的な話も踏まえて分かりやすく書かれています。このままいくと、知識のない私たちは、知識のある人間たちの良いように制度を利用され、変えられてしまう。そうならないために、行動を呼びかけるところなど迫るものを感じました。
本書の内容を鵜呑みにするのではなく、まず医療について学ぶところから始めるように気づかせていただいた点は良かったと思います。

0
2015年12月30日

Posted by ブクログ

基本的には堤さんの一連の主張を繰り返した本。

これはもう資本主義の終焉だね。自分を含め無知、無関心の結果、この日本でも抜き差しなら無い所までもう来ている。新安保法案の時に一時的に、その成立を阻止しようと市民レベルでも盛り上がったが、日本の皆保険制度は何としても守らねばならない。

もう、アメリカの強欲資本主義の餌食になってはいけないだろう。処方箋は、堤さんの物だけでなく色々あるような気もする。何れにしても、無知、無関心が一番ダメ。

幸い選挙権も18歳に引き下げられる。アメリカでリーマンショック後一人で、保険会社の前でビラ配りする若者姿が本書でも紹介されているが、こうしたことから粘り強く始めなければいけない。

それにしても、マスコミの怠慢は許せない。もっと分かりやすく伝える義務がある。

0
2015年09月27日

Posted by ブクログ

国民会保険制度は社会保障である
アメリカはこの仕組みをこわそうとしている

健康保険制度はかなり複雑である
時間をかけて勉強しなければ理解できない
一部の有識者により国民に知らされぬままこの制度が蝕まれつつある
民間医療保険・薬の自由価格
かわった後に元に戻すことは困難だ

著者の主張は大げさかもしれない
医療にはお金かかかること
知るきっかけになる

0
2015年08月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

逃げ切れるのか? と第二弾を読むのをすごく楽しみにしていた。
結論から言うと、かなり逃げ切れない(日本の医療と健康保険はアメリカのようになってしまう)、ところまできていて、「知らないうちに」いろいろ決まっていて始まっている。この「知らないうちに」が厄介。本当に知らないうちに? 知ろうとしていないだけでなく? そんなんだったら、失っても自業自得かもしれない。この本を読んで、そう思ってしまった。失ってからじゃないと気づかないのかもしれない。

本としては、第一弾より、「報告型」の文章が多く、固有名詞をだして主人公を設定し、現実を感じさせるところは少なくなっていたような気がする。それでも充分内容はせまってきたし、それだけ切羽詰まっているのだろうと恐怖も増した。

0
2015年08月16日

Posted by ブクログ

 製薬会社と民間医療保険によって市場化が進んでしまったアメリカ。そのアメリカの医療現場を破壊した市場原理を日本の医療に導入しようとしているアメリカの動きがよくわかる。
 アメリカでは、薬価は製薬会社の言い値で決まるという。これは保険会社との協議、ないし話し合いで決まるのではないだろうか。協議の形をとっているにしても、製薬会社の立場が圧倒的に強く、言い分がほとんど通るがゆえの「言い値」という言い方だろうか。
 ともかく、アメリカの医療の特徴は以下のようになるだろう。
①所得層によって入る医療保険が異なり、また加入した医療保険によってカバーしている医療内容が違うため、受けられる医療の格差が激しい。
②製薬会社と政府が政治献金・ロビー活動で強く結びつき、薬代が高止まりしている。医薬品に市場原理はそぐわないが、逆の意味で反福祉的に働いている。
③医療機関も利潤を追求しているため、お金がないことを理由に、患者の最善の利益が図られないこともありうる。
これに対して、日本の医療は以下のような良い点とよくない点を持っている。
①国民皆保険という制度が浸透し、公的保険で提供される医療サービスがほとんどをしめる。医療サービス内容が患者の経済力に左右されにくく、平等である。
②医療機関は公的保険による医療サービスを提供すればいいという考えのため、患者を平等に扱う。
③高度な医療技術が同じ公的医療保険で受けられる。
④悪い点 現物支給のため、検査漬け、薬づけの医療になりがちで、無駄が多い。
⑤患者の話を丁寧に聞く見返りが医療側に少なく、定着しない。
⑥いい医療が浸透しているため、臨床研究をすすめる環境が整わない。
⑦ベッドが多い。在宅医療の環境が整っていない。
⑧保険外サービス、自由診療の部分で自由度が少なく、患者に選択肢が少ない。
 こうやって書き出してみると、日本の医療は優れている。混合診療も無制限に拡大すると、国民皆保険が崩れていく心配があるため、それほど自由度をあげる必要はないと思われる。保険診療がエビデンスが備わった医療から適用させていけば、恩恵が広がっていくという精神は非常に理解できる。
日本の医療で、しいて問題をあげるとすると、出来高で過剰診療、過剰投与、過剰治療の余地が認められる点か。これもまた、過小治療などに比べれば、患者にとってむしろ望んで受けている人がいるわけなので、いいようにも思える。
さて今後の問題であるが、TPPがやはり焦点になるものと思われる。できるだけ必要な医療については、できる限り保険診療でカバーする、しかも高額療養制度を維持する、というところは、異論がないところである。
医療費の伸びを抑えるという点では、薬剤費の部分が大きいわけなので、この部分を合理化すべきように思える。検査も同じ。
また入院ベッドの削減も進められる地域はすすめたほうがいいと思う。

0
2015年08月13日

Posted by ブクログ

沈みゆく大国アメリカの第二弾、強欲資本主義とエセ民主義国家と化したアメリカという超ニヒリズムの実態。

しかしながら、草の根部分から、超ニヒリズムを克服しようとする芽生えがあるとの現場取材の報告があり、少々の安堵感が得られた。

しかしながら、金で権力を操る強欲資本主義の攻撃はまだまだ続くだろう。

お金で情報操作を繰り返され、庶民も騙され続けているが、目覚めの時点はいつ来るか不明だが、ある限界点に達した時、一挙に、流れは変わるのだろう。

地道な強欲資本主義との戦いを期待しておこう。

日本社会に忍び寄るアメリカの強欲資本主義、無知・不勉強の隙間を突かれる。

くれぐれも、政府、マスゴミが垂れ流す強欲資本主義の下請け情報にご注意を!

0
2015年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

長寿と介護、日本が世界で最初に経験する人類未知のこの領域で、どちらの道を進むのか。一つは国民のいのちと健康を守り抜く「国民皆保険制度」を持つ国として。もう一つはかつてないスケールで高齢者ビジネスの投資のチャンスをもたらしてくれる国として。…。

0
2015年07月12日

Posted by ブクログ

おおげさな、またかよ、と思っていたが、そんなことない。読んでてぜんぜん笑えなくなってくる。とんでもないことになってんなと。
 衝撃的、こりゃ映画になるべ。

0
2015年06月21日

Posted by ブクログ

アメリカは先進国だよね?と疑いたくなるような
事例が続々...日本に生まれて良かったと孫子の代まで
言えるようにこの医療皆保険制度を守り抜かねば。アメリカで起こった事は以前は10年後には日本で起こると言われていたけれど今じゃサイクルがもっと早くなっているからここが踏ん張り時なのかも知れない。

0
2015年06月21日

Posted by ブクログ

前著に続き、気鋭のアメリカウォッチャーがオバマケアの裏面を告発し、さらに「強欲資本主義」が日本を襲うと、警告する。我が国の、世界に冠たる『国民皆保険』が、その存立を危うくするのだと。
「無知は弱さになる。」その言葉をかみしめながら、日本の、そしてわれわれ一人ひとりの対応を、過たることなきよう眼を据えよう。

0
2015年06月09日

Posted by ブクログ

少し古いけど、話は、今でもよくある。アメリカと侵略をよく見極めねば。政治家、政治を庶民は、注視していかねば!

0
2022年12月15日

Posted by ブクログ

貧困大国アメリカから、ずっとブレずに取材し書き続ける作者の姿勢に頭が下がる。
権力者をこき下ろす語り口も顕在である。
しかし、変わらないのがそろそろ物足りない気がする。別の切り口も欲しいな、という印象。

0
2022年07月23日

Posted by ブクログ

堤未果氏の最近の本。医療にテーマを絞っている。格差は予想以上。日本はアメリカの後追わないでほしいところだ。

0
2019年03月26日

Posted by ブクログ

沈みゆく大国の第2弾
国民皆保険を謳っているが、中身は投資家や保険会社、企業の利益が中心となり、医師や患者が置き去りにされているアメリカの新たな保険制度オバマケア。
医療は商品ではない、心が入って成り立つものである。
対岸の火事ではなく、日本にもその触手が伸びている。
「日本の国民皆保険は共同体の精神から生まれた制度」
助け合いの精神を忘れず、お互いを思いやる気持ちがないと国民皆保険は継続できない。
反面教師であるオバマケアと比較しつつ、制度について理解しなくてはならない。

0
2016年05月09日

「ノンフィクション」ランキング