ユーザーレビュー 「自由」の危機 ――息苦しさの正体 藤原辰史 / 姜尚中 / 隠岐さや香 / 池内了 / 佐藤学 / 杉田敦 / 阿部公彦 / 石川健治 / 望月衣塑子 / 津田大介 / 会田誠 / 山田和樹 / ヤマザキマリ / 平田オリザ / 桐野夏生 / 永井愛 / 村山由佳 / 上野千鶴子 / 小熊英二 / 山崎雅弘 / 苫野一徳 / 高橋哲哉 / 前川喜平 / 鈴木大裕 / 堤未果 / 内田樹 / 集英社新書編集部 忖度か、同調圧力か、権力の逸脱か。最近、表現の自由が失われつつある風潮がある。26人の研究者、作家、芸術家、ジャーナリストが自由について考察し、声をあげる。 Posted by ブクログ 「自由」の危機 ――息苦しさの正体 藤原辰史 / 姜尚中 / 隠岐さや香 / 池内了 / 佐藤学 / 杉田敦 / 阿部公彦 / 石川健治 / 望月衣塑子 / 津田大介 / 会田誠 / 山田和樹 / ヤマザキマリ / 平田オリザ / 桐野夏生 / 永井愛 / 村山由佳 / 上野千鶴子 / 小熊英二 / 山崎雅弘 / 苫野一徳 / 高橋哲哉 / 前川喜平 / 鈴木大裕 / 堤未果 / 内田樹 / 集英社新書編集部 まず著者群の面子を見て、少なくとも既知の名前において、それぞれの発信することばを追いかけている人が多いことを確認。演繹的に、その他の著者についても、かけ離れた立場にはないであろうと判断。あわよくば、今後の人生指針になり得る存在と出会えることも期待。前置き長いけど、そんな考えの下、発売前から気にかけて...続きを読むいた本書。日本学術会議任命拒否問題についても、どこかでちゃんと読まなきゃと思っていたけど、その欲求も本書で満たされた。中曽根時代から綿々と受け継がれて今に至るってのも、何とも根深くて嫌な感じ。そのあたりまで遡って、ちゃんと勉強しなきゃ。あとは、己でさえままならない自由の取り扱いを、更に次世代に伝えることの困難も、改めて実感。自分も不断の努力を続けることにしか、それに対する答えはないですわな。 Posted by ブクログ 「自由」の危機 ――息苦しさの正体 藤原辰史 / 姜尚中 / 隠岐さや香 / 池内了 / 佐藤学 / 杉田敦 / 阿部公彦 / 石川健治 / 望月衣塑子 / 津田大介 / 会田誠 / 山田和樹 / ヤマザキマリ / 平田オリザ / 桐野夏生 / 永井愛 / 村山由佳 / 上野千鶴子 / 小熊英二 / 山崎雅弘 / 苫野一徳 / 高橋哲哉 / 前川喜平 / 鈴木大裕 / 堤未果 / 内田樹 / 集英社新書編集部 26名による日本学術会議任命拒否問題に端を発した、自由への権力の介入に関しての論考集。息苦しさの正体にはさまざまな形での!自由を禁じようとする動きがあったことに改めて気がつく。 それぞれの立場で見た自由への介入は、幅広いものがあり、私たちの生活がじょじょに狭められてきていることが分かる。 誰かの問題...続きを読むなのではなく、自分の問題として、さまざまなやり口で介入しようとしてくる権力にはNOを突きつけたい。 Posted by ブクログ 「自由」の危機 ――息苦しさの正体 藤原辰史 / 姜尚中 / 隠岐さや香 / 池内了 / 佐藤学 / 杉田敦 / 阿部公彦 / 石川健治 / 望月衣塑子 / 津田大介 / 会田誠 / 山田和樹 / ヤマザキマリ / 平田オリザ / 桐野夏生 / 永井愛 / 村山由佳 / 上野千鶴子 / 小熊英二 / 山崎雅弘 / 苫野一徳 / 高橋哲哉 / 前川喜平 / 鈴木大裕 / 堤未果 / 内田樹 / 集英社新書編集部 今、私が自由だと思っているものは本当に自由なのだろうかと考えた。秩序はたしかに大事だけれど秩序以上に大事なものを蔑ろにしていないか。 国は私を守ってくれるが同時に傷付けも見捨てもする。安易にぬるま湯に浸かっていることの危険性。 これから先の時間を生きる人が傷付き見捨てられないように今を大事にしようと...続きを読む改めて感じた。 Posted by ブクログ 「自由」の危機 ――息苦しさの正体 藤原辰史 / 姜尚中 / 隠岐さや香 / 池内了 / 佐藤学 / 杉田敦 / 阿部公彦 / 石川健治 / 望月衣塑子 / 津田大介 / 会田誠 / 山田和樹 / ヤマザキマリ / 平田オリザ / 桐野夏生 / 永井愛 / 村山由佳 / 上野千鶴子 / 小熊英二 / 山崎雅弘 / 苫野一徳 / 高橋哲哉 / 前川喜平 / 鈴木大裕 / 堤未果 / 内田樹 / 集英社新書編集部 今から3年前2019年、当時の首相による日本学術会議の会員任命拒否問題は、政府による自由・学術・教育に対する介入であると大変な危機感をつのらせることになった出来事でしたが、自分の周りでこの件について同じようなことを考えていたり意見を交換したりということがあったのは、小学校教員である友人ただ一人との間...続きを読むでした。 そこにあるものの不穏さを感じ取った人が自分の周りにはあまりにも少なかった、と思います。 それから現在までを振り返ってみるとたった3年の間に自由というものがとても堅苦しく緊張の伴うものになってしまっており今なお進行形であると感じます。 気づいたら周りから固められてて自分は奇特な意見を述べる少数派になってる…という状況がたまに起きるようになり、うかうかと思ってることを言いづらくなりました。(例えばマイナンバーカードを持つことについてとか…) 組織の中でできる活動として、教育に関するおかしな介入や締め付けに抵抗している友人の姿を目の当たりにすると、自分も黙っていてはいけないと思うものの一個人でどんな風に「おかしいぞ!」とか「ふざけたことしてんじゃないよ」と世の中に問えばいいのか、問えるのかと無力感が正直あります。 大きな声を発することができなくても、周りがみんな朱くなっても自分が白だと思ったら白という意見を曲げない強さをせめて維持し続けたいと思います。 本書は、これからまた数年過ぎたところから本書が著された当時を振り返る、そしてその時の現実・現状を見直すという、考え続けるための一つの標となる一冊だと思います。 編集部によるあとがきにも勇気をもらいました。今後もこのような良書を出版し続けてほしいです。 Posted by ブクログ 集英社新書編集部のレビューをもっと見る