【感想・ネタバレ】デジタル・ファシズム 日本の資産と主権が消えるのレビュー

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Posted by ブクログ 2023年05月07日

 新自由主義が蔓延(はびこ)る現代は、「今だけ、金だけ、自分だけ」に陥る。2022年11月出版の著書「世界で最初に飢えるのは日本」の著者の鈴木宣弘氏も「今だけ、金だけ、自分だけ」を指摘。そして、同じ食糧問題では2022年12月出版の著書「食が壊れる」で堤美果氏が世界と日本の食料問題を指摘する。
前振...続きを読むりは長くなったが、本作は、堤美果氏がコロナ禍直後に出版し、デジタル・ファシズムの問題を縦横に指摘する。
第Ⅰ部では、「政府が狙われる」として、最高権力と利権の館である「デジタル庁」の闇を詳述する。最早(もはや)コロナ禍のオンライン会議の共通プラットホームと「Zoom」のサーバーは中国におかれ、セキュリティの課題で使用を禁止した国もるが、日本や私の知る組織は、共通プラットホームとしての活用が日常化しており、個人情報管理は大丈夫だろうかと心配になった。スーパーシティ構想でロボット化する行政のケースワーカーたちで良いのか。個々の対応に価値のあるケースワーカーではなかったか。その査証として、コロナ禍で生活困窮者が急増したのに、生活保護受給者はわずかに減少している。なぜか、政府が生活保護ではなく、緊急小口融資や期限付き家賃補助に誘導し、結局借金地獄に突き落としたのだ。
第Ⅱ部では、「マネーが狙われる」として、キャシュレス決済やデジタル給与の落とし穴を詳らかにし、キャシュレス先進国の中国や韓国の落とし穴としての多重債務と個人情報を元にした金融人事評価を指摘する。現金が亡くなれば、犯罪は減ると訴えるが、現金取引が減る一方で、デジタル詐欺が横行する事実は覆い隠されている。
第Ⅲ部の「教育が狙われる」では、グーグル教室、オンライン教育というドル箱では、コロナ禍でパンドラの扉を開けてしまった世界各国。2023年3月の卒業式では誰かが「青春は密である」と発言して喝采を浴びたが、各個人がオンラインで学ぶより、群れて学ぶ事による教育成果、対人関係の育成なども指摘する。個人的に神経生理学を長く学び続けるものとして、視知覚認知の過程からも液晶画面で読むものは空間的な手がかりがつかみにくいため記憶に残りにくく、手に取ってページをめくって読み戻る、一見コスパやタイパの悪い作業こそ、学習・記憶にとって重要な固有受容核全体を通じた脳機能全体の学習・記憶過程であると確信する。柴田博仁さんの書籍「ペーパーレス時代の紙の価値を知る~読み書きメディアの認知科学」が詳細に検証していので参考にして欲しい。堤美果さんの教育論として「教育を改革するためには、決して焦ってはいけないこと。時間をかけてタネをまき、ゆっくり育てていく必要があることを」は納得の一説。
私の座右の銘は「近現代史と組織論」であるが、堤美果氏は本書で、「近現代史を紐解くことは、過去と未来が一本の線でつながっていることを私たちに思い出させ、目の前にかかった霧を晴らしてくれる」の一説は、自分の学びが普遍的であることを確信するエールと受け取った。

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Posted by ブクログ 2022年05月18日

タイトルを見て、まさか最後は教育の話に帰依するとは思わなかったが、著者の文章力に引き込まれてどんどん読み進めることができた。
私は以前から、日本で少子化が止められない以上、今後何を大切にしていくべきだろうかと考えると、やはり教育ではないだろうかと思ってきた。
それはサブタイトルの通り、未来の日本の資...続きを読む産であり、主権の礎となるもの。
子供の頃テクノロジーが進むに連れてロボットに人間が乗っ取られる可能性があるとか、それについてどう考えるかというような文章を書かされていた記憶があるが、時代は本当にそんなところまできたのだと思った。
本を読み、人と対話すすること。日常に問いを持つこと。それは古代ギリシャ時代からも続いてきていることでありながらも人として生きる上で欠かせないことだと改めて感じた。そして大人になったから学ぶのをやめるのではなくもっとその必要があることも感じた。だって私もまだまだ成長、成熟していく一人の人間だから。
世界のパワーバランス、難民のID管理。効率と成果。多様性と混沌を極める世界の中に唯一の問題解決方法など存在するわけがない。だけどテクノロジーやその背後にある巨大な権力に流されるのでなく、目の前の事象に向き合い、粘り強く考え、一歩一歩歩んでいくしかないのだなと感じた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年02月11日

 堤さんの本はなるべく読むようにしていて、紹介される恐ろしい未来が後に現実問題として身近に迫る。水道民営化など、ずっと前から本で知っていた。今回も恐ろしい話題が分かりやすく紹介されている。

 小1の長男が学校からipadをもらってきて、最初は子どもにこんなタブレットなんかよくないと思っていたけど、...続きを読む家でもタイピングや文字の手描きの練習など熱心にゲーム感覚でやっていて、すごくいいものではないかと考えを改めた。最近はプログラミングで簡単な動画を作って遊んでいる。しかし、この本で紹介されたまさに教育がデジタル企業など支配者側に狙われている真っ只中であることに驚愕する。

 油断することなく、取り組みには注視が必要だ。

 ペイペイなど胡散臭いと思う以前に億劫でキャッシュレス化せず、ほぼ現金決済しているのもむしろよかった。

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Posted by ブクログ 2023年12月03日

堤未果氏は、ニューヨーク州立大学国際関係論学科卒、ニューヨーク市立大学大学院国際関係論学科修士課程修了、国際連合婦人開発基金(UNIFEM)勤務、NGOのアムネスティ・インターナショナル・ニューヨーク支局員、アメリカ野村證券勤務を経て、フリーのジャーナリスト。『ルポ 貧困大国アメリカ』(2008年)...続きを読むはベストセラーとなり、日本エッセイスト・クラブ賞、新書大賞を受賞。アメリカや日本における社会問題に関するルポ、ノンフィクション作品の執筆多数。
本書は、行政、金融、教育の分野で進むデジタル化の裏側に、GAFAをはじめとする外国のテック企業が存在する事実と、そこに潜むリスクを明らかにしたもので、2022年の新書大賞第4位を受賞した。
著者は、2019年の新書大賞第4位の『日本が売られる』の中で、水、土、農地、森、海、仕事、学校、医療、個人情報ほか、あらゆる、日本人の資産・日本人の未来を方向付ける制度が、「今だけ金だけ自分だけ」の強欲資本主義の餌食となり、ビジネスの対象になっている(=売られている)ことを示したが、本書では、それから僅かの間に、政府・当局が強力に推進するデジタル改革の名のもと、行政、金融、教育という極めて重要な分野で、外資による支配が加速度的に進んでいることに、改めて警鐘を鳴らしている。
本書では、デジタル化の進展は、スマートシティ、キャッシュレス化、デジタル通貨、GIGAスクール構想、オンライン教育のような具体的な成果を通して、一見、我々の生活を格段に快適にしてくれるように見えるのだが、そのためには様々な情報の集中が不可欠なのであり、情報の管理の方法を間違えれば、それらはどこまででも悪用されかねない、即ち、快適さとリスクは表裏一体であることをわかりやすく説明している。
そして、それらの情報の集約が、米中の巨大テック産業によって為されつつあり、それにも関わらず、日本政府に危機意識が希薄であることを、一義的に問題視しているのだが(このような書き方が、一般読者にはわかり易いからだと思われる)、著者の本質的な問題意識は、更に、こうしたデジタル化が、人間の生や社会の在り方を根本的に変えてしまうリスクがあることに向けられている。本書の中には(確か)出てこないが、情報の一元管理は、ジョージ・オーウェルの『1984年』やオルダス・ハクスリーの『すばらしい新世界』に描かれたディストピアにおける必須条件であり、初期的ステージとさえ言えるのだ。著者が題名に「ファシズム」という言葉を使った意味はそこにある。
本書には、文科省の公式ホームページに貼られた「学校における一人一台端末環境」公式プロモーション動画の中にある、小学生の女児が手元のタブレットを見ながら、あどけない笑顔で、「タブレットがないと、全部自分の頭で考えないといけない」と語る場面が引用されているが、自分の頭で考えることなく、情報を一元管理している「誰か」に全てを教えてもらい、決めてもらう。。。そして、その「誰か」とは、最早人間ではなくAIかも知れないのだ。。。背筋が寒くなる世界である。
よって、我々が本書を読んで考えなくてはならないのは、情報を外国に支配されることの是非に留まらず、情報の取り扱い方が、我々人間の未来を左右することを理解した上で、我々はどのような未来を望むのかということなのである。
著者が明らかにする事実は、いつもながら、我々に厳しい現実を突き付けるが、裏を返せば、我々にはまだ方向転換をする余地は残されているのであり、そのきっかけにしたい一冊である。
(2023年11月了)

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Posted by ブクログ 2023年10月23日

日本、能天気すぎ?
個人情報がことごとく外国に吸い取られているかもしれないのに。
わからないことが多いのは確かだが、日本の報道の在り方にも問題ありそう。

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Posted by ブクログ 2023年04月08日

「アメリカや中国に遅れをとるなとデジタル技術だけ拙速に導入して大切なことを見落とせば本末転倒だ。前述したように私達大人ができることは公教育という公共の空間の価値を認識すること、そこに入る私企業が子供達の未来や人権を脅かさないよう法の力でしっかり線引きをすることだ。」日本デジタル化計画の裏側がよくわか...続きを読むる本です。

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Posted by ブクログ 2022年12月01日

サーバーもデーターも抑えられた未来(しかもそう遠くなさそう)では手札を見せながらポーカーをしている状態というか幕末からの不平等条約時代になりかねない。その点中国は軍事力という裏付けはあるが着々と仮想通貨も含めて研鑽している事が伺えた。
シンギュラリティの前に自分自身の無知さ加減をどうにかせねばと思え...続きを読むた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年11月28日

薄々わかっていたようなことがはっきりと書かれていて、知らないけれどこれはやばいと思う話が満載。

ちょうど知るべき報道がなされるようなタイミングで全然別の大きな報道がなされて、重要なニュースが隠れたり霞んだりすることが多いのもやはり本当なのだなと知りました。どうでもいいニュースをやたらとしつこく煽っ...続きを読むて、ずーっと引っ張ることが多いと感じていましたが、そういうときには大体国絡みのニュースで隠したいことがあるんだと、今後は気をつけて他の媒体でもニュースを見るようにしようと思いました。芸能ネタばかりやるテレビ報道はもうだめですね。

レビューではないですがマイナカード、国が地方交付税を「人質」に取ったせいで公務員である身内がマイナ担当部署から職場で「追い込み」かけられて家族である自分もマイナカードを登録させられました。(いいのか?こんなことして 怒)本当にこの国のやってることはおかしいことばかり。堤さんが「諦めてはいけない」と書いているのを読んで本意を隠して屈したことを後悔しました。
しんどくても嫌なことは嫌、と言っていかなくてはいけないのだと改めて考え直しました。

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Posted by ブクログ 2022年09月02日

日本はデジタルの後進国になり、公共システムは海外から狙われている。このまま稚拙なデジタル化計画を進め、餌食になってもよいのか。
非常に由々しき事態ではあるが、その海外でさえ大きな問題を抱えている。
人間が AIに勝てるのは問う力である。デジタル化がどんなに進んでも、それを手放さずに生きていきたい。

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Posted by ブクログ 2022年09月02日

「真の危機はコンピュータが人間のような頭脳を持ってしまうことよりも、人間がコンピュータのように考え始めた時にやってくる」「デジタルファシズムを阻止する唯一の方法は、私たちがより人間らしくなる事」同感です。それにしても、コロナ禍は“其処退け其処退けデジタルが通る”で思考停止状態の内にデジタル化進めてし...続きを読むまった。「社会全体が待てなくなっている」「紙に触れ手で書くという行為おろそかにしてはいけない」「もし人間から問う力がなくなれば、考える力も失ってしまうだろう」「人間にとって大事なのは問う事」「ネット検索で情報過多になり考える前にすぐ検索してしまい頭を使わなくなる」心に留めておかないと!

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Posted by ブクログ 2022年08月06日

もっと真剣に考えないとまずい、と思うが、既にインターネットで検索やら買い物やらいろいろな申し込みやらしている現実をどのように変えたら、この本に書いてある恐ろしい事態を回避できるのか。 同じ著者の「ルポ貧困大国アメリカ」を読んだ時も感じたが、生活に関わることは全て金に繋がるし、金になる...続きを読むと分かった途端に、頭のいい人達が、情報弱者に群がり、金をむしり取る。そんなアメリカの数年後を日本は追いかけている感じ。
日本の官僚とか政治家は一体どんな未来を見ているのか、子どもたちを食いものにするのはやめてくれ、と思う。個人情報保護ができる国になって欲しい。
デジタル化の負の面をこれでもか、というほど書いてある。怖!

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Posted by ブクログ 2022年07月27日

デジタルの世界、知らないことがたくさんありました。読んでいるとデジタル化が進むのがいいのか良くないのか分からなくなってきました。1国民はどうすればいいのか…考えさせられることがたくさんでした

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Posted by ブクログ 2022年06月01日

デジタルは便利だし簡単だし無料だし良いことだらけ!コロナ禍で紙幣で支払いするなんて感染リスク高いしランチの券売機に向かって「早く○○payとかにすればいいのに!」と思っていました。この本を読むまでは。スマートシティ、信用スコア、2024年問題、チャータースクールも、ちょっと怖くなってくる内容ありです...続きを読む。教育のデジタル化は新井紀子さんの本で知っていたので、大体想像できました。途中、未果さんの幼い頃の話しがほっこりします。そして多様な社会にまとめたところがカッコ良いです。もう時期参院選なので、その前に読んでおいた方がいい貴重なお話だったと思います。国民みんながこの本を読んでもらいたいです。

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Posted by ブクログ 2022年04月21日

デジタル化はメリットばかりが強調されがちですが、安易に導入を進めるとどんな問題点があるか、分かりやすく書かれていて参考になりました。

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Posted by ブクログ 2022年03月31日

私は評論に苦手意識を持ってしまい、なかなか自分で選んで読むことがないが、高校の時の先生に勧められて読んだ。
経済や教育活動もデジタル化され、世は便利になるなといい側面に目が行きがちだが、自分の個人情報漏洩や選択肢の狭小など看過すべきではない問題も多く孕んでおり、批判的な視点も持つ必要があるなぁと感じ...続きを読むた。

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Posted by ブクログ 2022年03月13日

23歳の今読んでよかったと思う本。
「便利だから」という一面的な理由で、サービスに飛びついていた自分を内省できる。

教育ビジネスってワードにゾッとした笑
何事もビジネスだなぁ〜

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Posted by ブクログ 2022年03月07日

日本は約70%が現金支払。

これ以上進むと、どんな世界が広がっているのか?

キャッシュレス社会が今以上に進むことに違和感を覚えていたので、気になる点を網羅できた。

斜め読み程度だが、また時間をかけて読みたい。

今はこれでOK

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Posted by ブクログ 2022年02月23日

難しかったけど読んだ。しれっと法案成立しちゃうやつ嫌だな。最後の方、和光小学校って良いな!って思った。それが一番の感想。

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Posted by ブクログ 2022年02月21日

急速に進むデジタル化の功罪を問う1冊。時間をおいて読み返し、発せられた警告とその時の状況を見比べてみたいと思いました。

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Posted by ブクログ 2022年01月18日

デジタルで起きている事が分かりやすく一覧出来る良書の一冊では無いか。著者の温かい人柄が感じられるところにも好感。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年01月15日

デジタル化は、権力者の行動や心理を変えるわけではないが、政府と国民の間の失われた信用を取り戻すツールになりうる。
デジタル化は、効率化を生むかもしれないが、時に手続きのハードルを上げ、必要なサービスへのアクセス者の減少をもたらすこともある。
個人情報を一元的に管理するデジタル化と、ベーシックインカム...続きを読むがセットで施行されれば、国民は強く政府に依存せざるを得なくなる。実際に、中国では、信用スコアの普及とキャッシュレス化が進んだことで、国民が大人しくなった。
基軸通貨であるドルを持つアメリカにとって、既存の金融システムである金融資本主義を揺らがせかねないデジタル通貨などに対するインセンティブは薄い。逆に、キャッシュレス決済自体は、銀行にとって、手数料収入や現金管理コストの低下などの恩恵があるので、インセンティブはある。
従来、通貨の流通量は極端に操作できないが、デジタルマネーの場合は、総量が見づらいため、有耶無耶にできてしまう。
デジタルファシズムの中で、最もファシズム化していく分野は教育であり、長期に渡り人間の思想を形成し、最も洗練された形で国と国民の力を削ぐことができる。

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Posted by ブクログ 2022年01月14日

スーパーシティ、キャッシュレス決済、ギガスクール・・。デジタルの利便性の奥側から顔のない支配者が覗いている。提供した個人情報は本当に漏れないのか。セキュリティは確保されているか。サーバは国内にあるのか。もしものときに調査はしてくれるのか。記憶させずに検索で答えを出す教育。思考力は育つのか。知らず知ら...続きを読むずに導かれていないか、社会を破滅させてしまう何かに、「今だけ金だけ自分だけ」の誰かに。頼り過ぎてはいけない。委ね過ぎてはいけない。ドル覇権が崩れたとき世界の秩序は変わる。忍び寄るファシズム。抗うのは今だからこそ

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Posted by ブクログ 2021年12月31日

私が「ショックドクトリン」という言葉に初めて出会ったのも、東京大学の鈴木教授が新自由主義を「今だけ金だけ自分だけ」と表現されていることを知ったも、この方の著書でした。
一国の大統領の発言を、民間企業がフェイクと決めつけてデジタル空間から抹殺し、ドイルのメルケル首相は猛烈に批判をしたが、日本では政府も...続きを読むマスコミも全く危機感が無い。
Lineの情報漏洩が問題になり、日本政府が韓国政府に文句を言っても韓国政府に取り合ってもらえず泣き寝入りしたにも関わらず、東京ワクションではLineのプラットフォームを使ってマイナンバーカードの画像を登録させるという危機感の無さ。
この本に挙げられている事例は氷山の一角でしかなく、デジタル化という名のもとに、日本人のプライバシーが外国政府や企業に垂れ流しになっている状況には、背筋が寒くなります。

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Posted by ブクログ 2023年05月04日

デジタルは利権の塊。行政サービスのデジタル改革を推進するデジタル庁は内閣府より上位。予算・人材を集め、運転免許・健保・教育・マイナ、収支や取引・財産、個人情報全てを集めて共通化するというが、民間のIT人材、企業がアクセス可能なシステムにして、国民の資産を守れるのか。

デジタル化というのは、物理的な...続きを読むモノを全てモデル化して電子的処理が可能な形に取り込むということだから、現実以上の利権になるわけだ。

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Posted by ブクログ 2023年01月02日

知人に薦められた。

コロナ禍も後押しして、キャッシュレスなど世界から遅れているデジタル化を日本は進めようとしているが、そこに隠された問題について書いている。

個人的にはキャッシュレスなどデジタル化は必要だと感じているので、これから進めようとしているデジタル保険証なども取り入れられるところは取り入...続きを読むれたい思っている。情報を管理される懸念があるが、それはもはや個人で抗えることではないと思っている。効率性の方が優先だと思っている。
ただ、物事には二面性があり、その裏側を考えることも重要だということは感じた。

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Posted by ブクログ 2022年10月30日

個人情報が確かにそうかもしれない。
その前にデータにさえなってない数値がまだまだたくさんある。
何をどこまで?
しっかり“考え”て行かなければならない。
世界のお金がデジタルやグリーンに。
経済戦争の中で何を守り何を得るのか。

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Posted by ブクログ 2022年08月14日

GAFAやBATHなど、米中のIT企業に日本人の個人情報、教育、政治が乗っ取られる、位の勢いの論調。
確かにそうなりそうな危機感は抱く。EUの様に個人情報保護規制を強烈にかけるとか、国の経済安全保障面の体制を強化する等、やるべき事は山の様にありそうだし、世界的に見ても既に相当遅れているであろう中で今...続きを読むどこまで進んでいるのか、そもそもいつ迄にどの程度には追いつこうとのプランはあるのか、などなど心許無い。
ホントに、いつの間にやらあらゆる面で後進国になっているなぁ、を痛感させられる。

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Posted by ブクログ 2022年06月26日

各方面に知識が深く、近い将来こうなってしまうだろう!といった予想が書いてある本。
しかしながら、デジタルによって腐敗していく方向で記載されており、警笛を鳴らしているんだろうなぁと感じた。

確かに肌感覚では理解している事もある。
個人情報が流出してるとか、政治が腐敗してるとか、教育をデジタル化して本...続きを読む当に良いのか?などなど。

忖度で表面化しない情報を書いてるんだろうなぁと思う。

読みながら自分自身も日本はもう難しいんじゃないか。と思う程だった。
特攻で国を守ってくれた先祖たちに、顔向けできる人生を歩めているのか。
そんな教育がしっかり根付けば日本は立ち上がれるかもしれない。

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Posted by ブクログ 2022年05月08日

陰謀論的な記述も所々あったけど、今のデジタル化の流れが子供の教育にとって良い影響を与えないという話には共感できた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年03月01日

これ、ファシズムなんだろうか。というのは置いておいて、言ってることはそれなりに納得する。自治体単位だからそこで戦えというのがどうかなあとは思う。げっそりするけど、当たっているだろう。水道から考えても。

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