堤未果のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読む限り、海外で報道されている事が日本では報道されていない現状を知り、政府やマスコミの情報を鵜呑みにしてはいけないし、自分で感じた違和感を大切にしないといけないと感じた。
改めて、自ら考える力を養い、自分で情報を収集し判断する事が、自分を守ることに繋がり、さらには地域や国を守ることにも繋がっていく事と実感した。
信じていることを続けるかどうか迷ったり、誰にもわかってもらえなくて辛い時は、10年先の自分に向かってこう聞いてみて。「そこから振り返った時、どちらの道を選んだ自分の方を誇りに思う?」という視点で自分自身に投げかけてみようと感じた本でした。 -
Posted by ブクログ
本書のタイトルだが、9割の根拠が特にない。つまり、印象論で心理操作するやり口である。
これの対偶を考えてみる。
「納得感の9割は間違っている=納得感の1割が正しい」すると、本書を読んだ国民の納得感については1割だけ正しい、とも読める。まあ、レトリック風の言葉遊びではある。
なんで突っかかるかというと、やはり9割の根拠がないからだ。
例えば水道民営化はヤバそうだ。民営化を一因とした問題も海外では起きている。ヴェオリア・ジェネッツ社は日本に入り込んでいて、長野県で滞納していた水道料金を支払った家庭に70日間にわたり給水が停止されていた不祥事を起こした事がある。これは大変だ。同社は検針業務を委 -
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色々勉強になりました。世界はこんな事になっているのか、更にそっちの方向に進んでいるのか、と。
裏金問題なんて大した問題ではなく、その騒ぎの裏で気がつけば防衛予算は2%越え、などなど、本書指摘の通り、世間がスキャンダルで大騒ぎの隙に問題法案が通過、なんて姑息な運営が続いている気がする。
1年前の出版ですが、直近起こった埼玉の道路陥没や米の価格高騰など、p.42「水道管がボロボロ」、p.110「この政府、日本の農業をつぶす気だ」で予言されてた様なもの。本当に米作りに関しも、日本の農政は食料安全保障の面からどうなってるのかと思う。
「え?ちょっと待って、何それ」の様な事がこの数年頻発している感覚が -
Posted by ブクログ
ニュースを見ていて、ふと感じる違和感を大事にし、身を守るべきとの観点から書かれた本。
特にアメリカ政府がSNS企業に圧力をかけ、情報を操作したり、デジタル検閲や言論統制していることに警鐘を鳴らし、日本でも新型コロナワクチンの副反応や災害、農業などの情報公開に違和感を持ち、鋭い突っ込みを入れる。
他の著書でも訴えている水道や農業の民営化、外国資本、パソナへの憂いもあちこちに散りばめられている。
違和感をそのままにせず、勇気ある行動を起こし、職場や行政、国、ゆくゆくは世界を変えていくであろう事例も挙げ、熱の入った書きぶりになっている。
違和感を感じたら、自分なりに情報を集め、他人の意見を聞きながら -
Posted by ブクログ
食の植民地主義の話なのだが,ちょうどAudibleで聞いてる『なぜ国家は衰亡するのか』の植民地主義の話とオーバーラップする。収奪的経済体制の構築という同じことを多国籍企業が進めている。歴史は繰り返す。だとすれば,過去の収奪的体制がいかに崩壊したかを学ぶことが,現状への対抗策になるのではないかと思った。もちろん,現代の植民地主義はもっと巧妙ではあるし,敵は昔と比較にならないほど巨大かつ捉えどころのないものになっているのだけれども。
堤未果の著作は気が滅入るものが多く,僅かに示される希望もどこか付け足しで弱々しいものが多いのだが,本書では少しだけ力強い抵抗の動きが紹介されていて,いつもとはバランス -
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戦争を見るときは、入り口(キッカケ)ではなく、金の逃れと出口を見る!
ガザ沖の天然ガス田開発の話は、知らなかった。
ドイツがイスラエルを支援する理由は、ホロコースト史への反省だけでなく、ロシアから受け取れなくなった天然ガスの供給をイスラエルから受けたいから!
災害や芸能ニュース、政治家のスキャンダルでニュースが一色になった時は、気をつけろ!かなりの確率で怪しげな閣議決定がなされている。
噴飯ものの農業基本法改正は、知らなかった。。
CDCアジア事務所がオープンし、新型mRNAワクチンが高齢者の接種に使われている、、、知らなかった。。
デジタル検閲、なんとなく「あっても良いかも?」と思 -
Posted by ブクログ
イメージする留学と実際の留学では、風景がかなり違うというのが実感できた。
実際に留学では、いつか見たような写真、国際色豊かな学生たちが和気あいあいと青空の下、語り合っている姿や日本とは違うスタイルで教室で輪になって椅子に座り先生とディスカッションしたり・・・。
切り取られたイメージ写真に空想を膨らませて楽しい事ばかり先行してしまうかも。
実際は、例えばここで出てくるアメリカへの留学なら、つたない英語力でのいきなり現地の授業に加わることになり、授業内容の理解うんぬんより、まず、聞き取れない、というハードルが出てきて、相当大変そう。
留学は語学力や学力を身に着けるだけではなく、民族を知り、文化を知