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「まさか自分がこんな目に遭うとは」。貧困に墜ちたとき、誰もが言う。中間層の衰退と貧困層の拡大はセットだった! 貧困問題を暴いた二人が、日米の「中流の貧困化」という本当の「現実」と「処方箋」を示す!!
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Posted by ブクログ
「過激なタイトルだなあ」、と思った。 読み進むと、それは過激でも何でもなく、今アメリカで、そしてこの日本で現実に起きていることなんだと分かる。正直恐ろしくなった。 医療保険や教育の民営化の結果、医者が食糧配給をもらうまでに追い込まれ、教師は精神を病み職を離れる。にわかには信じ難いが、それがアメリ...続きを読むカの現実だとすれば、日本で近い将来起こる事を想像することは難しいことではない。 貧困問題やワーキング・プアが語られるとき、マスコミも私達も、単に弱者救済すれば問題が解決すると考えている。 そこが殆どの日本人の思考を停止させ、己の身に今降りかかっている問題から目を逸らさせていることをこの本は気付かせてくれる。 緊急に手に取り、読んで、自分の身の振り方を真剣に考える必要がある。「知らなかった」では最早済まされないところまで、私たちは来てしまっている。
経済格差大国アメリカと、それと同じ道をたどる危機に瀕している日本の現状を二人の活動家が語る。 もはや他人事ではない。 みんなにもこの危機を知って欲しい。 そうすれば、社会全体で社会を支える国も必ず実現するはずである。
今の政治に対して怒りを感じさせてくれる+その怒りをどのように政治に影響させるかについて、アメリカと日本の事例をいれて紹介しています。 この本を読んだ後に、日本を出て行きたくなりました。
2009年に出されてすぐ買ったのに積読状態だった。 もっと早く読むべきだった。 ここに書かれていることは現在では既に周知の事実。 ただ、アメリカと日本の貧困問題の時系列的な流れがわかってアタマを整理することができた。
貧困問題と労働問題についての本はたくさん出ているけど、いくつか読んだ中でも湯浅誠さんの書いた著書が、一番実感をともなって読めてよかったと思います。 労働問題の最前線で闘っている人だから、その皮膚感覚は信じられる気がします。 一時期話題になった派遣労働者の問題ですけれど、この問題は派遣社員として働いて...続きを読むいるひとだけのものじゃなくて、正社員である人たちにも大きく変わっているんだということを、被用者として働いている人たちは意識して欲しいと思う警句的な本です。 自分のために読んでおきたい一冊。
[ 内容 ] 『反貧困』の湯浅と『ルポ 貧困大国アメリカ』の堤が明かす、中間層の没落。 [ 目次 ] 第1章 没落するアメリカンドリームの主役たちー社会の価値が崩れる 第2章 職と誇りを奪われるホワイトカラー-アメリカの現実 第3章 没落する日本社会の主役たち-労働者の存在が崩れる 第4章 急速に...続きを読む転がり落ちる中間層-日本の現実 第5章 アメリカと日本はすでに並んでいる-拡大する貧困社会 第6章 貧困社会は止められる-無力でない運動 第7章 市場にデモクラシーを取り戻せ!-「NO」と言える労働者へ [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
極端な競争社会だと合理化か進んだあげくに身を削るようになって、労働者はもちろん、会社にとっても仕事が雑になるだけでちっとも「効率的」ではなくなるという指摘が重要。 後半、労働者が同時に消費者でもあるのを生かしてさまざまな働きかけをするのを呼びかけるのは、正論ではあるだろうけれど、微妙に腰が引ける。
日本もどんどんアメリカ社会に近づいているような・・・ 正社員でも安心できなくて、働いているに暮らしていけなくて、 そんな社会の原因ってなんだろうと考えさせられた。 日本の政治に関心のなさすぎる自分に反省。 何か起こってからじゃ遅いんだね。 そろそろ真剣に何が今起こっているかを知らないと。 今年から...続きを読む社会人な久美子は思いました~
日本における新自由主義による格差拡大の現状を、アメリカの例をあげながらつまびらかにしている。 もうこんなに進行しているのか、と驚かされる。 マスコミは本当に役立たずだなぁ。
もやいの湯浅氏の本。 凄い現実にちょっとショックを受けました。 アメリカの医療保険の現実、今日本で起こっている非正規雇用労働者の現状などなど。。。 正規労働者にとって国の保障制度も崩れ落ち、経済もダメージを受けているこの状況は本当に厳しい。 しかし、非正規の方は厳しいってもんじゃない。もうダメ...続きを読むというような状態。 恥ずかしながら僕は派遣村をはじめとするこの関連のニュースを見ていて、 彼らにも自己責任があるという認識をしていた。 しかし、それは違った。 ニュースを見ていた僕は彼らに比べると 職もあり、若干だが貯金もあり、困ったら駆け込める親がいて、 悩みを相談できる先輩、友人がいたという事実があったからだ。 これは本書で繰り返し主張されているが、 自己責任を問える状況にあった人が自己責任を問える状況にない人に、 自己責任だ!と言っていたわけだ。 僕という他人の発言てのはなんて無責任なのでしょう。反省。 非正規の方は本当に辛いと思う。 本書にはこの状況を打開するにはやはりそれなりの政策を打つしかない。 もしくは不正なことを行っている企業等を、 辛い思いをしている人が下から小さな反対を数多くのみんなを集めて勝負していくしかない。 というような形で締めくくっている。 会社でのんびり仕事しているやつを見ると腹が立つぜ!
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正社員が没落する ――「貧困スパイラル」を止めろ!
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