【感想・ネタバレ】沈みゆく大国 アメリカのレビュー

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沈みゆく大国 アメリカ
著:堤 未果
集英社新書

なんという欺瞞、オバマケアの真相

■被保険者の実態

もともと、アメリカでは、医療保険は、自己責任、
 ①雇用主を通じて医療保険に入る
 ②失業すれば、高額な医療保険を自己負担で加入しなければならない

⇒ 自己負担金は、125万で、免責は、50万 なんという高額
⇒ 全米50州のうち45州は、保険市場の50%以上が、1,2社で独占されている ⇒ つまり競争が起こらない
⇒ オバマケアのせいで、今までよりずっと条件の悪い保険に加入せざるをえなくなった
  補助金は、65000ドルの年間所得があるともらえない
  一生つかうことのない、妊婦医療・避妊薬・薬物中毒カウンセリングがついている

メディケア:65歳以上の高齢者と障害者・末期腎疾患患者のための公的医療保険
メディケイド:最低所得層向けの公的医療保険
そして、オバマケア

⇒ アメリカの医療保険は恐ろしく複雑 ⇒ 一般の人には理解できない
⇒ 政府が薬価交渉権をもっていないので、製薬会社は言い値で、薬を販売している ⇒ おそろしく薬が高い
⇒ オバマケア導入後、保険を加入させないために、フルタイムからパートタイムへ、そのために、労組の加入率が低下
⇒ メディケイドは、加入条件は非常に厳しい

■医療従事者の実態

肝心のオバマケアを扱う医師がみあたらない ⇒ アメリカでは病院が公的保険を拒否することができる
オバマケアを適用するためには、膨大な事務が必要 ⇒ 医療事務が膨大に増える ⇒ 医師の66%がオバマケアのネットワークにははいらない
⇒ 専門職の中で自殺率がいちばん高いのが医師 ⇒ ここでも、高額な訴訟保険 2000万の収入で、訴訟保険料が 1750万 ってありえない
⇒ メディケイドもオバマケアも、彼らを診れば診るほど、病院も、医師も赤字になってしまう

■真の勝者

保険会社
製薬業者

シングルペイヤー案を排除して、巨大な利益が得られるビジネスモデルを作って、全米を支配している
これが、真のオバマケアの実態だ

⇒ これを日本の国民皆保険制度、医療制度に導入しようとしている

<結論> アメリカの理不尽な保険・製薬複合体より、日本を守れ!

目次
はじめに 父の遺言
序章 「一パーセントの超・富裕層」たちの新たなゲーム
第1章 ついに無保険者が保険に入れた!
第2章 アメリカから医師が消える
第3章 リーマンショックからオバマケアへ
第4章 次のターゲットは日本
参考資料

ISBN:9784087207637
出版社:集英社
判型:新書
ページ数:208ページ
定価:720円(本体)
発行年月日:2014年11月
発売日:2014年11月19日第1刷
発売日:2015年02月24日第5刷

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2023年12月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「久米書店」を観てこの本と著者のことを初めて知った。「久米書店」での話が面白かったので、読んだ本。著者の著作の中で初めて読んだ本。この本を読んで「オバマケア」の問題点や1つの大企業による独占のデメリットについてよくわかった。「オバマケア」のデメリットの話が読んでいて怖いと思った。次の選挙の時に政党の政策について考える時に参考になる本だと思った。著者の他の著作も読みたいと思った。

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2018年02月28日

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オバマケアの実態を暴く。トランプが生み出される土壌がいかに作られたかの一端が理解できる内容なので、今読む価値のある本。野放図な外資系商品の流入を避けるためにも改めてTPPが結ばれない方が良いと言えるかもしれない。

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2017年02月04日

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日本の医療が狙われている?
どういう話なのかと思ったら~
「貧困大国アメリカ」でアメリカの問題点を鋭く指摘した著者の本です。

オバマ大統領は、国民が皆、保険に入る改革を目指したが、それは業界の反対で骨抜きに。
結果、出来上がったものは‥
医療保険制度改革「オバマケア」とは、日本の保険制度とは全く違い、民間の会社の保険のどれかに入らなくてはいけないというもの。
掛け金が高い割りに制限が多くて支払いは渋られ、とんでもない実態となっている。
がん治療薬は自己負担になり、安楽死薬なら保険適用とは。
手厚く治療すると医師が罰金をとられるという規則まである!
一%の富裕層たちが、自分たちの都合のいいように国を動かしてしまう。
それだけの力があるのだ。

今のところは、日本の保険制度は世界に誇れる良いものだそう。
ところが、アメリカの実情は日本にとっても他人事ではない。
アメリカの保険会社は日本に進出している。
戦略特区などとよくわからない名前をつけて、日本でも特例が通る地域が勝手に作られている。
その狙いとは‥?

また、消費税を上げる時には、いつも必ず、同時に法人税が引き下げられている。
消費税そのものより、法人の優遇が続きすぎることのほうが問題では。
大企業が豊かになれば徐々に一般庶民まで行き渡るだろうという楽観的?な経済理論は、現実にはどうも起こらないようだとだんだんわかってきたのだから。

国の借金が膨らんでどうにもならないので、消費税アップもやむをえないという話があるが、他の各国では国の資産を差し引いたものが借金になるのに、なぜか日本では国の資産を引かないで金額を公表しているという。
そんなことがあるとは。

こういう大事な問題をちゃんと報道せずに、どうでもいい番組ばかり作っているところはないだろうか。
一般の人も、いろいろなことを知り、そんなに馬鹿じゃないんだよというところを政府に感じさせないと。

強引に国のあり方を動かしていこうとしているのは、何のため?
思わず出た「保育園落ちた。日本死ね」というネットの発言が鋭く問題点を突いていたため、急に事態が動き出したりすることもあるんです。
いい方向に変わるきっかけは、まだ作り得ると信じます☆

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2016年05月01日

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“医療の専門家である医師が誰よりも自分たちの病気に詳しいと錯覚し、自らの健康に責任を持つより、病気になってから医師に丸投げする患者たち。同じ声を日本の医師たちからも聞いたことがある。
ドンは、一方的な力関係は医師と患者の両方にとってマイナスだと指摘する。
「どこの国でも、患者はもっと自分たちの健康について知る努力をすべきでしょう。食べ物や生活習慣や病気のことだけでなく、自分たちの社会で医療というものがどんなシステムで動いているのかを。実は教育レベルの高い先進国ほど、こうしたことに無関心なのです。けれど国民にとって無知は弱さだ。気づかないうちにいろいろなものを奪われてしまう」(P.114〜115)”

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2015年07月30日

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日本の医療がTPPなどのおかげで今やアメリカ型の利益重視の医療に変えられつつあることを本書を読むことによって理解した。やはりアングロサクソンについていけば百年安泰なんてものは噓であることがわかった。早く安倍政権が潰れないかな
すべての国民が読むべき良書

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2015年07月17日

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アメリカって酷い国なんだなって。1999年のグラス・スティーガル法廃止ってそれで歯止めがなくなったのか知らなかった。レーガンって酷い奴だったんだな。だいたいケネディー善玉説ってのもインチキという噂だし、日本もアメリカと同盟とか言ってやばいことになりそうだ。

ここまで人々を追い詰め1%の超富裕層が栄華を誇っていたらなんだか革命でも起こりそうな匂いがする。それを抑止するための国内の引き締めなんだろうけれど、テロが起こってそういうことがやりやすくなったんだね。テロの脅威を煽って国内を引き締め、そして我が物顔で人々を追い詰めていく。その先はどうなるのだろう。

革命を潰すために戦争をすればいいのだろうから都合よくテロ戦争があってやりやすいのだろう。そういった宣伝をマスコミはしているし、そういったマニュファクチュアリングコンセントがあるから。

でも1%の超富裕層とウォール街のゲーマーたちの思惑で人々を追い詰めていったらどうなるのだろうって思わずにいられない。

続きが気になる。

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2015年06月24日

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オバマケアの本質がよくわかる本。日本式の皆保険が曲がりなりにも実現したと思っていたが、大間違いであることがよく分かった。結局、これまでの保険会社を益々利するだけの制度であり、その設計者は保険会社から出ているというのも、ショックだった。金の威力というのは恐ろしい。ほんと、この本を読むと無力感に苛まれる。日本は、どうなるのだろうか?30年遅れでアメリカ化を実現しているが、医療に関しては、とっても儲かるようなので、もっと早まりそうである。

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2018年11月12日

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アメリカのオバマケアについて、その実態について描いた一冊。

日本からは好意的に見られているが、実際は中所得者や医療業界は大変で、潤うのは製薬業界だけという話。
そして今後は日本も他人事でないということがよく分かった。

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2017年11月19日

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医療技術は世界最先端。でも、医療費は日本では考えられない
ほどに高額のアメリカ。年間150万人の自己破産者のうち、高額
な医療費の負担が原因のトップだそうだ。

日本とアメリカでは医療制度が大幅に異なる。世界保健機構の
お墨付きをもらっている日本の国民皆保険制度が、アメリカに
はない。医療費をカバーするのは民間の医療保険だ。

しかし、保険料の支払いが出来ない低所得者層では無保険の
人も少なくない。だから、少々体の具合が悪くても病院へ行く
ことをしない。

そうするとどうなるか。生きるか死ぬかの瀬戸際になってから
ERに駆け込み、手遅れになることも多い。

これでまにも何度か医療制度改革に挑んだ大統領がいた。しかし、
その度に壁にぶち当たった。この医療改革を実現したのが、オバマ
大統領である。アメリカにも国民皆保険を!通称。オバマケアは、
様々な理由で医療保険に加入できなかった人々から大歓迎を
受けた。

だが、その実態は…というのが本書である。悪名高き「愛国者法」
をはじめ、アメリカ政府への批判を続ける著者の作品だけあって、
オバマ大統領が手を付けた医療改革の矛盾点を鋭くついている。

実際、無保険だった人が医療保険に加入できるようにはなった。
しかし、そこには思いがけぬ制限があった。保険会社は加入保険
の規定を見直し、充実した医療を受けようとすれば保険料は高額
になる。そもそも、オバマケアのネットワークに加入している医師が
極端に少ない。

本書で実例として紹介されているのだが、シングルマザーの女性が
強烈な腹部の痛みを訴え、遠くの街からスラム街の医師に電話で
相談する。医師は彼女のいる場所の近くでオバマケアの診療を
してくれる医師を探すのだが、一番近い場所でもかなり離れた地域
の女性医師しか見つからなかった。

その女性医師もオバマケアで殺到する患者で、急患を診る時間が
割けない。腹痛を訴えていた女性はどうなったか。近所の病院へ
駆け込み、保険証を握りしめて亡くなってしまった。

対岸の火事…と思ってはいけない。いずれ日本にもアメリカのような
「医療は人の命を救うものではなく、投資の対象」という現象が現れる
かもしれない。

農業vs工業で語られることの多いTPPだが、もし、日本がTPPに参加
するようになると、アメリカの後押しを受けて規制緩和が進む。日本が
世界に誇る国民皆保険さえ、崩壊するかもしれない。

収益と株価。それだけが世の中を計る物差しになる時、社会保障も
福祉もどこかへ去っていく。そして、残るのは高額な医療費による
借金を背負うか、死を選ぶかの二者択一になるのだ。

げ…嫌な世の中だよな。でも、近い将来、日本もアメリカと同じように
なるかも。「社会保障に使います」と言って消費増税したのに、一体、
どれだけ社会保障が削られているか…だもんな。

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2017年08月21日

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ちょっとショックです。やはり知らないということは罪ですね。医療保険制度について知識を深める努力、必要と強く感じます。

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2017年06月18日

Posted by ブクログ

知らないってことはこんなにも怖いことなのか。
そう戦慄した一冊。
主テーマはアメリカの医療制度。とりわけオバマ大統領政権下で成立した「オバマケア」。
恥ずかしながら私も言葉すら知らなかった。

というか、アメリカの医療制度と比較しその非営利性が素晴らしい「宝の1つ」と述べられてた日本の医療制度も私はよく分かっていないのだと実感した。
世界へ門戸が開く法案が成立し、日本の医療制度も変容していくかもしれない事実も。

「無知は弱さになる」。著者が述べる通りだ。自分たちの身を守るためには、無知では許されない。そう危機感を覚えた。

しかし民主党・オバマ元大統領政権は個人的にはクリーンなイメージが強くて、アメリカ国民に受け入れられてた感覚があったけど、実際はこんなことになってたんだ、というのは驚いた。
国民には綺麗な面だけをアピールしその裏ではしたたかに富める者に利益が流れる仕組み。おぞましい。

共和党トランプ大統領の勝利は医療制度面での国民の反発も少なからず影響してたのかもなって本著を読んで感じた。

しかし、アメリカは知れば知るほど貧困格差が広がり続ける国ってのが見えてくる。
そして日本がその道を辿らない保証はどこにも、ない。

著者の現状への危機感と「伝えなければ」という使命感をとても感じる。それを受け取った私たちができることは無知を恥じること、自分でも政治に興味を持ち、届く情報を鵜呑みにせず、自分の頭で考え続けることだ。
少なくともこういった著書が何の圧力もなく当たり前に出版され続ける世の中を守りたいと私は感じる。

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2017年03月03日

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日本の健康保険ガンバレと応援したくなる本。アメリカの獰猛資本家が日本の医療を狙っている。高価な薬、高い医療費、不用な医療保険で日本の医療費をかすめ取ろうとしている。気がつかないのは庶民だけなのか?

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2016年11月15日

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力作。
アメリカで起こった事は、日本でも起こるのか。そうならないように、政治に関心を持たなくてはいけない。
読んでいると、怒りが込み上げてくる。現代でも、一部の、権力者が大多数の弱者から富を吸い取っている構図が見える。

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2016年04月02日

Posted by ブクログ

オバマケアとウォール街の繫がりとアメリカの格差社会が今後の日本に波及してくると思うとゾッとする。敗戦国の日本はアメリカには逆らえない
日本の格差社会は目前だ

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2016年03月12日

Posted by ブクログ

学校でお勧めされたアメリカ関連ジャーナリストの一人。全体を通して伝わるのは著者のアメリカと日本に対する深い愛情。国民皆保険を国の目標として掲げ、方策として打ち出しながらも営利目的の大企業に牛耳られ崩壊していくアメリカ医療制度。いずれ医療という言葉自体消えてしまうかもという危機感すら抱かせる。そして次のターゲットは日本。私たちの世代が本当に医療を必要とする年齢になったとき、日本の無形財産である国民皆保険は存続しているだろうか。「無知は危険だ」と著者は説く。今からでも少しずつそういったことを知っていこうと思う。

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2016年02月26日

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第2版のほうを先に読んでしまったので、これは、米国の現状の医療。
金がすべてと思えてしまうほどに、利益を上げることのためには、自分の為には、他人が不利益でもかまわないと感じる、貧富の差が非常に大きく、国が投資家を保護せざるを得ない。社会的弱者は、職もなく、市場はそこから金を取る。米国はどうなってしまったのだろう。この体制は、どうにかならないものか?
やがて日本にも上陸するであろう、民間保険について、なすすべを知らない。

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2016年01月05日

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内容に対して、タイトルは少し大袈裟だが、本書に示されている一点をとっても、アメリカは滅びつつあるか。

オバマケアの知られざる一面が、克明に描かれていて、いかに、日本の皆保険制度が優れているかがよく理解できる。地獄の沙汰も金次第では、あまりにも切なすぎる。

日本は安保法案の成立を受け、益々、アメリカへの依存を強め、アメリカは少なからず、見返りを近い将来求めてくる。安全保障へのただ乗りは、許されない。後方支援だけでなく、経済的な見返りも、かならす、求めてくるだろう。

その一つが、TPPでも求められている、この医療分野だろう。米だけでなく、この分野も守らなけばいけない。












その、一つが

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2015年09月22日

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ウォール街というより、ユダヤ国際金融資本。とにかく、世界中またにかけ、ありとあらゆる市場において、自分たちだけがぼろ儲けするシステムをつくる。
オバマの国民皆保険制度も、アメリカ政府と業界にある回転ドア方式で、その制度の所期の目的を骨抜きにし、自分たちだけが儲け続ける仕組みにすることなどお茶の子さいさいだ。
TPPの本質はそこにある。
阿倍を使い、アメリカ・ユダヤ国際金融資本の手先であるアメリカ官僚に恫喝された、日本の一部官僚組織が国賊として推進しているのだ。
ピューリタンからWASPへと、そして、ユダヤ国際金融資本に席巻され、国体が変わってしまったアメリカ。
沈みゆく大国アメリカを憂う著者。古き良き時代のアメリカ。よみがえる力は残されているのだろうか?

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2015年07月21日

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オバマケアは有権者の愚かさを突いた増税。直前に3000ページの読み切れない法案提出、製薬企業の凄腕ロビイスト活躍、メディア支配。外資系製薬業界にとっては、日本は10兆円の巨大市場、TPPや国家戦略特区で国民皆保険制度を切り崩す。

巨大な債務に社会福祉で破産、高齢化で先はない、みたいなイメージが、実は全然違っていたということに驚きました。

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2015年08月29日

Posted by ブクログ

アメリカの医療費がとんでもなく高いことは駐在しているときに実感した。出産と病気が同時期に重なると破産するとも聞いていたし、この本に書かれている人々が直面している命にも関わる問題は実際にあったことだろうと素直に思う。一方、民主党か共和党かにかかわらず政治家が国家を解体しようしているとか、ウォール街、保険会社、製薬会社の陰謀説とかという扇情的なストーリーは、ウケるためには必要なのかなあとは思うが、まるで週刊誌や夕刊紙位の質感だ。とは言え、機能不全のセクターを民営化していくことの功罪を問うていると思えば、この本の存在価値は十分ある。折角、悪役を設定して面白く書いたのだから、幅広く読まれて欲しい。

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2020年02月06日

Posted by ブクログ

今回のテーマは「オバマケア」に焦点を絞ってのレポート。米国における国民皆保険制度の難しさを考えさせられる。無知であることの恐ろしさに警鐘を鳴らしている。

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2019年06月27日

Posted by ブクログ

オバマケアの実態を暴く。これでは皆保険制度とは言えないのでは?
TPP以外にも日本の医療が侵略されているのには要注意!!

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2019年03月05日

Posted by ブクログ

「オバマケア」って日本のように皆保険制度だと思っていたが、この本を読む限り実態は、業界トップに君臨する少数企業とウォール街が形成する1%と、その傘下で低賃金と増税、医療や教育費に苦しむ99%の二極化に貢献した制度のようだ
無知は弱さになる。奪われないためにも日本の医療制度の概要ぐらいは知っておく必要がある。

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2018年10月12日

Posted by ブクログ

オバマケアについて大枠は理解できずに細かい部分が学べた感じ。大きな改革があったら得をする人と損をする人が必ずいるはず。その中で損をする人にのみ焦点を当てており、扇情的という感が否めない。ただ新しい視点で見ることの重要性を学んだ。確かに社会保障費を抑制したい日本が、アメリカ式の保険制度に近づくことは十分考えられる。特に混合医療の導入が保険外適用の拡大の第一歩という主張は、考えてもみなかったけれど、ありそう。国民と国にとって最も良いバランスの制度が見つけられることを切に願う。

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2017年02月27日

Posted by ブクログ

オバマケアにより苦しむアメリカ。医療もマネーゲームの対象となっている。日本の政府による国民皆保険とは根本的に異なるものであることが、この本を読んで納得できた。

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2016年01月29日

Posted by ブクログ

アメリカの保険制度の話と知って購入。
この本のタイトルでは、保険制度の話とはわからない。
保険制度の内容だと知らないと手にも取らなかった。
日本は医療費増加等で保険制度が破綻をきたすなどといわれているが、アメリカと比べたらとてもいい制度なんだとわかった。
何事も導入時にはいろいろ不具合があるため、今からどのように調整していくかが重要だとは思う。
でも、薬価を企業が勝手に決めることは、この制度が軌道に乗るためには、大きな足かせとなるだろう。
また、日本にもこのことは影響がある。
日本は薬価を(一応?)国が決める。
でも、アメリカが高い値段をつけているのに、日本では安くできない。
安くすれば、企業は日本では薬を売らなくなるだろう。
高い開発費はかかるのに、利益が少なくなるから。
アメリカでも、薬価は国が決めるようになって欲しい。
でも、メガファーマを敵に回す、政治家なんて現れないだろうけど、、、。

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2015年12月20日

Posted by ブクログ

アメリカの没落についての内容かと思ったら、アメリカで施行されたオバマケアという医療保険制度の話であった。
アメリカの貧乏人は医薬業界の強欲により、医者にも掛かれない状態(医療崩壊の地獄)になっているというレポート。
一方、この本ではないがオバマケアを評価する意見もあるようで正直よくわからない。★3とさせて頂いた。

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2015年11月21日

Posted by ブクログ

映画「消されたヘッドライン」は民間戦争請負会社とアメリアの政治の癒着が描かれていましたが、この本は医療保険制度改革オバマケアとロビイング活動の経緯が見て取れました。結局、民間保険会社やその投資家が儲かるようなしくみになっており、この民間企業と政府内を行ったり来たりする回転ドアのしくみを国の新規制度の運用立ち上げに向けて、民間企業の運用ノウハウを提供するまでにとどめ、金儲けという意味合いでのみ活用しないよう、モラルが必要だと思いました。

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2015年08月12日

Posted by ブクログ

書き方は稚拙だけど、アメリカの医療制度とその政治的背景、そして日本への影響のその一端を知ることができる。

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2015年06月15日

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