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  • ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか? ──キャリア思考と自己責任の罠
    3.6
    1巻880円 (税込)
    いま、「ゆとり世代」の若者の転職が増えている。自分らしいキャリアを模索して転職をくり返す人や、「ここではないどこかへ」と気軽に会社を渡り歩く人が増えているのだ。本書は、若者たちに綿密なインタビューを実施、分析し、転職するように彼らを煽る社会構造をあぶり出す。〈意識高い系〉の若者は何を考えて転職するのか? 転職する若者が抱えるリスクとは? 若者のキャリアに社会はどう向き合うべきか? 同世代の社会学者として、人材会社社員として、若者のキャリアに向き合ってきた著者が回答を示す。上司の世代も当事者の世代も必読の一冊。

ユーザーレビュー

  • ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか? ──キャリア思考と自己責任の罠

    Posted by ブクログ

    ■一つの会社での就労期間が短い人材は転職するたびに転職や再就職が難しくなっていくということが分かっている。このようなプロセスの中で彼らのキャリアは不安定なものになっていく。
    ■「学歴の高低」は「転職による年収の増減」「満足度の向上と低下」に直接影響を与えるという分析結果もある。
    ・育った家庭の経済常用による本人の学歴や初職への就職に対する影響まで視野に入れると格差の再生産構造が見えてくる。
    ・家庭の経済状況が厳しかったものは高い学歴を獲得しづらくその結果厳しい労働環境の企業に就職し,そこから抜け出そうと転職したとしても状況は改善されず,むしろ更なる厳しい状況に陥っていくという負の連鎖の構造が見

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    2018年11月17日
  • ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか? ──キャリア思考と自己責任の罠

    Posted by ブクログ

    修論ベースにした本だけど、なるほどこれだけ書ければ修論も本になるなという感じ。
    日本のキャリア観の変化を丁寧に辿っていて、キャリア思考も社会の影響を受けているとかはそのとおり。転職するゆとり世代をカテゴライズしていて、意識高い系という懐かしい言葉もあったし、ここではないどこかへ系といった造語も出てきた。
    就活の問題点や理不尽な自己責任など、それがブラック企業に繋がる構造といった社会学的に面白い指摘があった。
    面白かったのはキャリアコンサルティングというのか、キャリアアドバイザーの面談に立ち会って記録しているところ。転職を考えている人間にはここだけでも実利があっていい。

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    2025年07月11日
  • ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか? ──キャリア思考と自己責任の罠

    Posted by ブクログ

    「好き」を仕事にすること。
    「自己実現」として働くこと。
    キャリア教育によって導かれてきたことから起きてきたこと。

    「よい」「悪い」ではなく、本書を通して起きていることを知ることができて、参考になりました。
    過剰な自己責任を促すことにもつながり得る声かけ、自分もしてきたかもと、自らを顧みる機会ともなりました。読めてよかったです。

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    2025年05月04日
  • ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか? ──キャリア思考と自己責任の罠

    Posted by ブクログ

    キャリア自己責任論が課題なのは特に個々人のキャリアサポートをする際に忘れてはいけない視点だろう。
    個人と社会の関係にうまいことなにかできないのが難しいところだと思った

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    2021年07月18日
  • ゆとり世代はなぜ転職をくり返すのか? ──キャリア思考と自己責任の罠

    Posted by ブクログ

    職選好をやりたいことから、得意なことを生かす転職やスキル獲得のための転職へ。スキル形成に着目したキャリアアドバイズへ。
    ここではゆとり世代を対象としているが、高齢者を簡単にリタイアさせない社会という面からもこれは必要な視点だろう。

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    2018年06月02日

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