作品一覧 2019/04/26更新 大量廃棄社会~アパレルとコンビニの不都合な真実~ 試し読み フォロー ルポ コールセンター 過剰サービス労働の現場から 試し読み フォロー 1~2件目 / 2件<<<1・・・・・・・・・>>> 仲村和代の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 大量廃棄社会~アパレルとコンビニの不都合な真実~ 仲村和代 / 藤田さつき 筆者の思考や取材の時系列に沿った流れが面白い。まず昨今のデジタル化やシェアという概念が定着した今物を所有する優越感が薄れている。加えてデフレが続く日本では特に服にかけるお金の優先度は下がり、昔のようにブランド物の服で自分を大きく見せたいと思わなくなった。それから違法な低賃金・長時間労働や建物の崩壊の...続きを読む1番の原因はそれを強いる発注者と取り締まりきれていない監督署の問題であって消費者の問題ではない。コスパの良い服を求める人が増えたのも市場の原理であり、服に値段以外の魅力を感じられなくなってきたからだと思う。 Posted by ブクログ 大量廃棄社会~アパレルとコンビニの不都合な真実~ 仲村和代 / 藤田さつき 薄々は感じていたことを具体的に突きつけられた感じ。 ファストファッションは海外の労働者を安い賃金で働かせた結果なのは知っていたが、日本国内でも技能実習生を利用して最低賃金以下で働かせていることに衝撃を受けた。 消費者ひとりひとりの問題だけではなく、アパレルやコンビニ側も大量に在庫をつくって大量に...続きを読む破棄しているということ。 微力ながら、自分の物への向き合いかた(特に服を安く買ってはすぐ捨てる)を見直そうと思った。 Posted by ブクログ 大量廃棄社会~アパレルとコンビニの不都合な真実~ 仲村和代 / 藤田さつき なんとなく感じてはいたことの数字を具体的に見ていろいろ衝撃を受けた。まずは自分の消費を見直すところから。 日本人みんなが少しずつでも意識できれば大きな動きになるはず Posted by ブクログ 大量廃棄社会~アパレルとコンビニの不都合な真実~ 仲村和代 / 藤田さつき 購入し、使用する、もしくは食す。 その一連の中で、生産者から消費までの一人一人の努力と闇と社会のあり方を考えさせられた一冊。 2015年の調査では食品ロス:646万トンとなっている。 これは、売れないから、期限が過ぎたから、まだ食べれるのにも関わらず社会の需要にマッチしないというだけで捨てられる物...続きを読むが含まれている。 それに反して、フードバンクや、フードドライブという取り組みも行われている。 服に関してもこれまで袖を通さないで捨てられていく数万トンの服が社会の裏で捨てられていく。 この現実を知ると知らないで、今後の購入売買の見え方が違ってくると考えさせられた。 Posted by ブクログ 大量廃棄社会~アパレルとコンビニの不都合な真実~ 仲村和代 / 藤田さつき 4枚に1枚の服が捨てられている──衝撃的な数字から始まる本書。調査とインタビューで赤裸々に暴かれるアパレル生産現場の残酷な物語。安い服が売れる。だから、安く作る必要がある。でも、服は機械が自動で作っているのではなく、生身の人間が作っているのだ。ハイブランドのシャツも、ファストファッションのシャツも、...続きを読む人が作っていて、販売価格が違うからといって作る工程数が変わるわけではなく、同じ労力と時間がかかる。つまり、安い服の裏側には、泣いている人がいるという事実があるということだ。 日本人の最低賃金では実現できないコストの帳尻を合わせるために違法に働かされているのが外国人技能実習生たちだ。彼女たちはほぼ毎日、15時間も服を作るために働き続ける。時給に換算すると240円だ、 わたしは、彼女たちのきつさと苦しさが痛いほどに、自分ごととしてわかる。なぜか?かつてのわたしは、まさに彼女たちと同じ仕事をし、同じく時給換算すれば数百円の長時間労働を強いられていたアパレル縫製の現場にいたからだ。安い服の背景には泣いている人がいる──それはかつてのわたし自身のことでもあるのだ、 ザ・トゥルー・コストという映画を見た時にも、トラウマになりそうな現実に服作りからはなれたくなった。「わたしができることとは、」そんなことを何度も考えた。この本を読んでまた、その課題を突きつけられる ファッションレボリューションが過去に行ったある1つの取り組みが面白かった。ベルリンの年のとある広場に、2ユーロのTシャツを売る自動販売機が設置された。以前、この動画を実際に見たことがあったが、最後のメッセージが、このアパレルの深刻な問題に対してとても的を得たものだと感じた──「みんな、知ることさえできれば気配りができるのです」そう、結局みんなこの現実を知らないだけ。知れば、この現実を知ることさえできれば。目の前の行動やこれからのアクションが変わる。本当に、1人でも多くの人が知るということがカギなんだと感じる。 目の前の1着や、目の前のものたちを大切にすること。そして、ものづくりの生産過程はもちろん、購入後の人生もきちんと寄り添っていくこと。捨てない、ゴミをださない工夫に加えて、購入するときにもう一度立ち止まって検討する習慣をつけたい。 誰かが泣くものづくりはしない。 作り手としても買い手としても、とても大きな気づきをくれた1冊。読めて、本当に良かった。 改めて胸に深く刻もう。 Posted by ブクログ 仲村和代のレビューをもっと見る