ブックライブでは、JavaScriptがOFFになっているとご利用いただけない機能があります。JavaScriptを有効にしてご利用ください。
無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
来店pt
閲覧履歴
My本棚
カート
フォロー
クーポン
Myページ
4pt
理論と歴史、二つの視点から 知の巨人が語り尽くす コロナ危機、格差拡大、米中の経済戦争、切迫する環境問題など、不確実性が増す世界で、日本と世界はどこへ向かうのか? 未来を展望する歴史学者ファーガソン、闘う「経済学の知の巨人」スティグリッツの二人が、コロナの前と後で変わらない「問題の本質」を論じる。 大人気シリーズ! 緊急特別番組も再編 待望の書籍化! 未公開部分も多数収録
アプリ試し読みはこちら
Posted by ブクログ 2021年02月13日
資本主義を考える月間5冊目。ジャーナリストのファーガソン。日本は「定常状態」。成長は止まり、高齢化がすすみ、変化を求めない人が多くなる。サッカーの日本代表になることも、ウィンブルドンで優勝することもない、絶頂期は過去のものという諦念に満ちている。これを政策等で変化させるのは困難。歴史上、定常状態を脱...続きを読むするきっかけとなったのは、戦争や大災害、疫病の流行など。これで考えると、東日本大震災とコロナ禍は日本が変わるチャンスかもしれない。なお、経済成長は栄養状態の改善、衛生面の向上、住環境の充実などをもたらした。定常状態で生き延びた社会はないということも覚えておかなければならない。一方、スティグリッツは、市場、国家、市民による新たな「社会契約」が必要と主張。新自由主義が最優先する市場を、国家や市民とバランスの取れた位置に戻す必要があると。現在のような過酷な状況下にも関わらず、日本でもバブル期以来の株高になっている。これは、支出が減少したことで増えた貯蓄の一部を株式投資に振り向けていること、低賃金の労働者が増えていることで企業業績が伸びていることなどが要因。つまり、ますます格差が拡大することになるということ。最後に紹介されたウリケ・ヘルマンの言葉「市場経済など存在しない。あるのは資本主義のみ」というのはまさに本質をついていると思う。「健全な競争」「努力と成長」「イノベーションの誘発と促進」などという耳触りのいいキーワードに、易々と誤魔化されているではないかという批判的な視点を持って考えたい。
レビューをもっと見る
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
新刊やセール情報をお知らせします。
欲望の資本主義4 スティグリッツ×ファーガソン 不確実性への挑戦―コロナ危機の本質
新刊情報をお知らせします。
丸山俊一
NHK「欲望の資本主義」制作班
フォロー機能について
「社会・政治」無料一覧へ
「社会・政治」ランキングの一覧へ
アメリカ 流転の1950-2010s 映画から読む超大国の欲望
岩井克人「欲望の貨幣論」を語る
AI以後 変貌するテクノロジーの危機と希望
結論は出さなくていい
14歳からの個人主義~自分を失わずに生きるための思想と哲学
14歳からの資本主義
すべての仕事は「肯定」から始まる
世界サブカルチャー史 欲望の系譜 アメリカ70~90s 「超大国」の憂鬱
作者のこれもおすすめ一覧へ
▲欲望の資本主義4 スティグリッツ×ファーガソン 不確実性への挑戦―コロナ危機の本質 ページトップヘ