作品一覧 2024/04/12更新 生かされなかった教訓 試し読み フォロー 沖縄と本土 いま、立ち止まって考える辺野古移設・日米安保・民主主義 試し読み フォロー 朽ちるマンション 老いる住民 試し読み フォロー 権力の「背信」 「森友・加計学園問題」スクープの現場 試し読み フォロー 現地取材400日で見えた 検証 ウクライナ侵攻10の焦点 試し読み フォロー 子どもと貧困 試し読み フォロー ゴーンショック 日産カルロス・ゴーン事件の真相 試し読み フォロー 相模原障害者殺傷事件 試し読み フォロー 自壊する官邸 「一強」の落とし穴 試し読み フォロー それでも日本人は原発を選んだ 東海村と原子力ムラの半世紀 試し読み フォロー 増補版 子どもと貧困 試し読み フォロー チャイナスタンダード 世界を席巻する中国式 試し読み フォロー 何が教師を壊すのか 追いつめられる先生たちのリアル NEW 試し読み フォロー 発達「障害」でなくなる日 試し読み フォロー 非情世界 恐るべき情報戦争の裏側 試し読み フォロー 秘録 退位改元 官邸VS.宮内庁の攻防1000日 試し読み フォロー 負動産時代 マイナス価格となる家と土地 試し読み フォロー 分極社会アメリカ 2020年米国大統領選を追って 試し読み フォロー 平成家族 理想と現実の狭間で揺れる人たち 試し読み フォロー 米中争覇 「新冷戦」は始まったのか 試し読み フォロー 妄信 相模原障害者殺傷事件 試し読み フォロー 1~21件目 / 21件<<<1・・・・・・・・・>>> 朝日新聞取材班の作品をすべて見る
ユーザーレビュー 朽ちるマンション 老いる住民 朝日新聞取材班 『国土と日本人』(大石和久)や『絶望の林業』(田中淳夫)を読んで【土地権】について気になったのに何故か手に取った『朽ちるマンション 老いる住民』(朝日新聞取材班)。 何から手に取ったらいいかわからなくてとりあえず!が私には多いのです。 後々「いろんな意味で自分のマンションに対する【見方】を変えた...続きを読むい」と思えてきたので結果オーライかな。 慣れない分野で読み進めるのに時間がかかったけれど、 読後の今ではマンションに対する見方は「ただの建物」から変わった気がする。 マンションという村の問題は大きく深い。 Posted by ブクログ 現地取材400日で見えた 検証 ウクライナ侵攻10の焦点 朝日新聞取材班 戦争前からウクライナに滞在していた記者による、戦争初日から三日目にキーウを脱出するルポを読むと、外からネット経由で見るしかなかった当時の状況を内側から見ることができる。 戦争開始当初はニュースを見たり読んだりしては泣いていた。いまは慣れてしまって、毎回泣いたりはしなくなった。でも侵攻当初の記事を読み...続きを読むながら涙が次々と溢れてくる。 チェルノブイリ原発が侵攻当日に占領されていたことを、この本を読んで今更知った。 「ジェノサイド条約は、国や人種、民族、宗教に基づく集団を破壊する意図による行為を「ジェノサイド」と定義しており、犠牲者の人数は関係ない。ウクライナ系を特定して殺害する行為があった場合、ジェノサイドとみなされる可能性もあるだろう。」p.89 「2019年に「リベラルな価値観は時代遅れになった」と断言して世界を驚かせたプーチン氏が、武力に訴えて隣国に独善的な価値観と歴史観を押し付けようとしているのが、今回の戦争の本質的な構造だ。」p.285 「ウクライナを舞台とする「バイデンの戦争」は、米国が中国と覇権を争いながら、民主主義国家を中心とする国際秩序の維持にどの程度までかかわるのかを示したともいえる。 そこで見えてきたのは、同盟・友好国が米国に期待できる役割は、ますます限られてきている、という現実だ。日本は、中国やロシアという専制的な核保有国と隣り合い、台湾有事や北朝鮮の核開発という脅威にも直面している。安全保障環境の激変を理解しながら、ウクライナ情勢への米国の向きあい方を注視していくべきだ。」p.289 「ウクライナ危機が世界に教えたことの一つは、中国が米国に抱く不信の抜き差しならない根深さだ。ウクライナの領土や主権、罪のない市民の命が犠牲になっているにもかかわらず、中国が米国との対立を見据えた自国の戦略利益にこだわる姿を私たちは目の当たりにした。戦争の帰結がどうあれ、この先に待つのが一層分断を深めた世界であることを私たちは覚悟しなければならない。」p.290 「米中対立の下、中国でも勇ましい言葉が幅をきかせているが、「中米間のコミュニケーションの質が落ちている。(双方の)『政治的正しさ』におもねる政治ショーがあふれ、多くの疑心やパニックを生んでいる」⁽崔天凱 前駐米大使⁾といった懸念の声もある。ウクライナの悲劇をアジアで繰り返さぬために米中と地域諸国に今こそ求められるのは、互いの意図を見定め、緊張をコントロールするための冷静で重層的な努力だ。」p.294 「ロシアが今後、攻勢を強めてウクライナの国土を広範囲に占領したり、ゼレンスキー政権を転覆させたり、といった展開は、2023年1月現在、考えにくい。 それにつれて、冷戦後に世界が培ってきた国際法の順守や主権の尊重、人権擁護などを基軸に置く国際秩序への影響を懸念する声も、次第に静まってきた。 当初は、ロシアが軍事的な成果を上げることによって「力任せの秩序が到来するのではないか」「新冷戦が復活しかねない」などの懸念が取りざたされた。その後、こうした言説は下火になり、「ロシアには結局、歴史の流れを変える力などなかった」との認識が広がりつつある。 青山学院大学の菊池努名誉教授は、こう語る。 「現在はむしろ、新たな世界のはじまりではなく、ソ連という『帝国』が崩壊する最終段階にあたると考えられる。歴史の流れからみると、今回の侵略は、帝国崩壊の際にしばしば生じる血なまぐさい事件の一つだ」 菊池氏は、「ロシアにうかがえるのは、強かった時代へのノスタルジーと、自分たちの現実の力との間に生じたギャップに、耐えられなくなった姿だ。失われた栄光を折り戻すため、非合理的な行動や現実を無視した暴力に訴えたといえる」とみる。 そして、ロシアをウクライナ侵攻に突き動かしたのは、「『二流国家として軽んじられてきた』という屈辱感だろう。世界から一目置かれる国家としての地位を取り戻したかったのではないか。それは、『冷戦』が名実ともに終わりを告げようとしていることも意味する」と指摘する。」p.295‐296 まだソ連も冷戦も終わってなかったのか。とっくに終わったものと思い込んでいた。 プーチンの中では終わっていなかったのかも。でも、プーチンの夢はソ連を飛び越してエカテリーナ二世の時代っぽいけど。 「ロシアとの安易な妥協は侵略戦争の容認であり、国際秩序の崩壊を招く恐れが否定できない。軍事大国の攻撃に常におびえて暮らす世界を、次世代に残すべきではない。 問題解決の第一歩は、ロシアに占領を許したままでの停戦などではなく、ウクライナからのロシア軍の全面撤退に他ならない。」p.296 「「ルールに基づく国際秩序」の擁護を責務と位置付けてきた日本には、その理念を具体的に実現する努力が求められている。」p.297 Posted by ブクログ 朽ちるマンション 老いる住民 朝日新聞取材班 マンションも戸建ても大変ですね。日本は1960年から1970年代が一番多い。高齢化ですべての人間関係が変化していきますから、なかなか難しい。 Posted by ブクログ 増補版 子どもと貧困 朝日新聞取材班 仕事柄沢山の家庭を見ているが、この本を読んで私の知っている世界はまだまだ浅いな、と思った。と同時に貧困は連鎖する、とも言われる。私も人の親、今幸いなことに恵まれた環境に身をおいているがいつ仕事を失くし身体を壊し生活保護にお世話になるかもしれない。そうなった時に一人で抱え込まずに相談できる環境を今から...続きを読む考えておきたいと思った。 Posted by ブクログ 相模原障害者殺傷事件 朝日新聞取材班 19人を殺害したという行動は明らかに異常だが、その背景となった障害者への差別意識というのは、可能性として誰でも持ちうるもの、社会に確実に潜んでいるものなのではないか、という巻末まとめが本書の肝だと感じた。 生産性のみを人間存在の価値の基準とし、生産活動すなわち労働ができない重度障害者は価値が低い、...続きを読むもしくは無い。 生産性が低いイコール仕事ができない、とすると、最近増えているという「職場いじめ」に通底するものを感じる。 Posted by ブクログ 朝日新聞取材班のレビューをもっと見る