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日本以上の速度で少子高齢化が進む韓国。「異常な受験競争」「貧困に陥る高齢者」「移民による混乱」「首都圏の超一極集中」など様々な問題に直面している。これは日本にとって対岸の火事ではない。朝日新聞取材班による渾身のルポ。
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Posted by ブクログ
現在の韓国の問題点を4章構成で伝えてくれます。第1章「少子化」第2章「高齢化」第3章「移民」第4章「ソウル集中」です。 私は第1章の少子化と第4章のソウル集中に特に興味を覚えました。韓国の出生率は0.72と日本の1.20と比べてもかなりの少子化となっています。(5P) そうであるにもかかわらず、女...続きを読む性は子供を生もうとしません。その理由は育児にお金がかかるからというものです。そして、勤めている女性が妊娠・出産することでキャリアが途絶え、再びキャリアを積むことが難しくなるというものです。 愕然としたセリフがあります。『以前、知人女性から「妊娠した」と報告されたことがある。祝福したものの、「内心「はっ?」と思った。自分の状況がわかっていないんだなって」。その知人も、薄給の会社に勤め、持ち家でもなかった。』(50P) 妊娠したことを報告して、状況が分かっていないと思われるような社会というのは非常に悲しいと思いました。妊娠したと聞くと祝福し、みんなが出産を応援するような社会とならないと子どもを生まなくなり、社会が消滅するように思えました。 第4章ではソウルに行かなければ、人生の負け組となるような風潮があるため、多くの中高生がソウルの大学を目指すのですが、そうなるとソウル以外の都市の高齢化が進み、衰退している状況に心を痛めました。韓国がバランスよく発展する国となることを願っています。この本は現在の韓国の置かれた状況を分かりやすく教えてくれます。韓国に関心がある方にはお薦めします。ありがとうございました。
少子高齢化、首都圏一極集中、格差の拡大、もしかして日本はまだマシだったのか?と思えてしまうほどに衝撃的な事例が続く。「ノーキッズゾーン」など設定すれば大批判されるだろうし、例えば大阪や名古屋、福岡に生きることが「負け組」扱いされることもまだ、ないだろう。センセーショナルに取り上げているとはいえ、ここ...続きを読むで描かれている韓国社会に放り出されたら挫けてしまうかもしれない...。 だからこそ日韓の違いがどこから生まれたか気になるところだが、取材中心の本書はそこに多くは触れない。ただ生々しい人々の本音が語られるのみである。
2025.09.26 韓国も日本と同様の課題を抱えており、それがより尖ったカタチで反映されている。日韓どちらとも他人事ではない。
韓国ドラマやK-POPなど日本でも韓国カルチャーに触れる機会が増えたが、その裏にある韓国社会の急速な変化について知れる本だった。 過熱する受験・就職競争によって若者を中心にものごとを「経済」や「交換価値」で見るようになり、子ども、女性、高齢者、地方在住者などへのネガティブな感情が広がっている。その...続きを読む姿は、日本の若者のタイパ志向や「成長」への囚われにも通じる。多様な価値観に対する想像力が求められる。 少子高齢化、移民問題、都市部への一極集中など、日本とも共通する問題が多く、お互いに参考になりそう。 文体としては、まさに新聞記事のような簡潔なもので読みやすかった。
日本以上のペースで人口減少が進む韓国。インソウルの大学を出ないと就職できず、生活もできない。子供を持つと愛国者と揶揄される世界。価値観が都市で暮らすエリートサラリーパーソンに一元化されている感じでしんどい。一方で本書には書かれていないが地方で暮らそうにも古い価値観に覆われていて若い人、特に女性は地方...続きを読むに住むインセンティブはないということなんだろう。ある意味詰んでいるんだが、本書に書かれている対策はどれも若者には響かないと思われてなかなかにつらい。
韓国ドラマにハマり、色々な作品を観る中で、ノンフィクションの韓国も知りたいと思い、手に取った。日本と同様に少子高齢化や移民受け入れなどの問題に向き合っている韓国がどのような政策を取り、またそこに住んでいる韓国人がどのような気持ちで、それらの課題に向き合っているかなど、とても分かりやすくまとめられてい...続きを読むた。日本に住んで日々の生活を送っていると、そう言った課題に対する視野が狭くなる時があるが、こうやって他国が向き合っている課題やそこにいる人の考えを本を通して出会うのは、自分の見ている世界を広くするのにとても良いと思った。韓国以外にも、他の国の本も読んでみたいと思った。
朝日新聞デジタルでの連載をベースに再構成されている。元が新聞連載のため、わかりやすい文章で書かれており、いまの韓国の状況を概観するには良いと思う。 韓国に興味があって本書を手に取る読者もいるのだろうが、おそらく取材班の意識は日本とのリンクを探ることにある。少子高齢化、移民、一極集中という副題は、日...続きを読む本においても身近なテーマだからだ。 日本と韓国の共通項は多い。そのなかで、本著で書かれてはいるがしっかりと言葉にされていないものが世間という概念である。ヨーロッパで似たような概念を探そうにも、それらは世論や社会規範と訳されるようなものであり、世間という言葉に含まれる独特の内面化された視線というものを見出すのはむずかしい。本著の、特に第4章ではそのような世間からの視線(を想定する自分の視線)が強迫観念のように示されている。
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縮む韓国 苦悩のゆくえ 超少子高齢化、移民、一極集中
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