歴史・時代小説 - 文藝春秋の検索結果

  • 隠元
    NEW

    隠元

    小説・文芸
    -
    1巻2,400円 (税込)
    世の理不尽と悟り。弟子から見た高僧の実像 寺の門前に捨てられ、自らの名前以外、何も持たなかった孤児。 すべてを諦めてきた彼の目の前にあらわれたのは、 日本中の注目を集める高僧だった――。 鎖国時代に明から来日し、隠元豆、木魚、煎茶、椅子などさまざまな文物を伝えた隠元禅師。 仏教界のみならず、庶民たちの間にまで一大ムーブメントを巻き起こし、禁裏と幕府の双方から厚い帰依を受けるが、それゆえに時代の渦のなかにも巻き込まれていく。 江戸からの圧力に不満をためる公家たち。帝と、時の権力者の諍い。それの影響としてあらわれる理不尽…… 我欲にまみれた人の世で、異国の僧が日本に示した献身の理由とは。 誰もが知る高僧のとらえがたき実像を、 彼を慕う寺男・快鳳の目から描く傑作歴史長編!
  • 誰が首
    NEW

    誰が首

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,900円 (税込)
    明智光秀、信長相手に“命懸けの隠し事” 秀吉の急伸に焦る織田家重臣・明智光秀。 明智家に帰参した年若い腹心・左馬助。 ある夜、光秀のもとに火急の報が届く。 信長の命令で六条河原に晒していた浅井・朝倉の首級が盗まれたという。 「……すげ替えましょう」 明智家の命運を懸けた隠し事が始まる。 デビュー作『白鷺立つ』が直木賞候補に! 歴史小説界に現れた驚異の新星が放つ、緊迫の戦国エンタメ。
  • 見参! 寒月霞斬り 密命(一)決定版

    密命決定版

    小説・文芸
    -
    1~16巻1,001円 (税込)
    すべてはここから始まった! ふぬけと呼ばれる豊後相良藩の下級武士が、若き藩主の密命に剣を振るう。 740万部突破、伝説の時代小説デビュー作を決定版で復刊。 【電子版特典】『完本 密命』電子書籍版の表紙画像を収録 初出 祥伝社文庫 この電子書籍は、『完本 密命』(文春e-Books 2021年4月刊行)に、著者が加筆修正を施した文春文庫「決定版」(2025年6月刊)を底本としています。
  • 縁切りの宿 桂屋調べ帖

    縁切りの宿 桂屋調べ帖

    小説・文芸
    3.8
    1巻2,200円 (税込)
    離縁状を出せ! 縁切り寺に駆けこむ女たち 「あんたとはもう、やっていけない」 江戸の夫婦トラブル、縁切りの宿・桂屋が引き受けます。 江戸時代、夫からしか出せなかった離縁状。 離縁を望む女性たちは、徳川家ゆかりの縁切り寺・満徳寺を頼った。 寺役宿を務める桂屋は、訴えに嘘がないか、示談の道はないか、 関係者を呼び集め、時には夫婦の在所にまで赴いて調べを行う。 すると、男女の間にさまざまな事情が浮かび上がり――。 時代は江戸から明治へ。変わりゆく夫婦の形を描き出す。 直木賞作家による「離縁・離婚」連作短編集! □□こんな夫婦のもめごとが……□□ ・夫の借金のせいで、嫁入り道具を売られそう。 ・妾と一緒になりたい大店の婿。しかし妾はそれを拒否しており……。 ・勝手に年季五年の歩兵となった夫。そんなに待てないので別れたい。 ・遊女屋から身請けされたが、その相手と手を切りたい。 ・夫婦ともに離縁に同意しているのに、舅の反対で離縁できない。
  • 仕立屋お竜

    仕立屋お竜

    小説・文芸
    3.3
    1~10巻750~800円 (税込)
    表の顔は腕の良い仕立職人、裏の顔は達人に仕込まれた剣術で悪を成敗する「地獄への案内人」。仕立屋お竜の活躍を描く痛快時代小説開幕! 第一話は、いたいけな少女・おしんがお竜と名を変えて「地獄への案内人」の道を歩むまでが描かれます。幼い頃に父からDVを受けてきたおしんは、母と家を逃げ出すが、その母も過労で亡くなり天涯孤独の身に。母親の薬代のためにつくった借金を抱えたおしんだが、親切顔で近づいてきたやくざの林助に騙され、盗品の運び屋や、美人局の片棒を担がされるなど、悪の道にひきづりこまれてしまいます。  とあることがきっかけで、武芸の達人・北条佐兵衛に助けられて自由の身となったおしんは、天賦の才があったのか、達人から教えてもらった武術を乾いた砂が水を吸うようにわがものにしてゆきます。「お前の才能は、お前のように困っている女性のために使うのだ」という師匠の言葉を胸に、師匠の紹介で仕立屋「鶴屋」から仕事をもらうようになります。そしてお竜と名を変えて、女をいたぶる悪人を退治することを決意。そんなある日、因縁の男と再会することになって……。  お竜の庇護者となる仕立屋の主・鶴屋孫兵衛、鶴屋の碁敵で謎のご隠居・文左衛門、そして鶴屋の用心棒で、ちょっととぼけた吉岡流剣術の使い手・井出勝之助など、お竜の脇を固める登場人物たちも魅力たっぷり。そして何よりの読みどころは、お竜の艶やかさと痛快アクションシーンです!
  • おでかけ料理人 佐菜とおばあさまの物語

    おでかけ料理人

    小説・文芸
    3.6
    1~6巻800~850円 (税込)
    呼ばれたお家でお料理!美味しい新シリーズ 教養ある老舗の隠居のおばあさまと、料理好きだが内気な孫娘。誰にも頼れない二人が、人情と料理と度胸で世の荒波を生きていく!
  • 助太刀のあと 素浪人始末記(一)

    素浪人始末記

    小説・文芸
    3.0
    1~6巻850~880円 (税込)
    義によって助太刀いたす!! 『風烈廻り与力・青柳剣一郎』で大人気の著者、新シリーズ開幕! 那須山藩飯野家に仕える松沼平八郎のもとに、 江戸で剣術道場を開く岳父が討たれたとの報せが届いた。 すぐさま、義弟より仇討ちの助太刀を頼まれた平八郎だが、 江戸へと向かう道中で、何者かの妨害を受けることに。 刻限が迫るなか、平八郎は無事に本懐を遂げることができるのか?  剣戟が冴え渡る、待望の新シリーズ。
  • 江戸彩り見立て帖 色にいでにけり

    江戸彩り見立て帖

    小説・文芸
    3.8
    1~5巻781~800円 (税込)
    “色”で江戸の難題、解決します。 累計32万部突破「居酒屋ぜんや」シリーズの坂井希久子、 文庫オリジナル、新シリーズ始動! 江戸時代は、洗練された美意識と、繊細な色彩感覚が頂点に達した時代でした。 もしも、江戸にカラーコーディネーターがいたら……? お彩の父親は腕のいい摺師でしたが、火事で視力も、仕事場も失ってしまいます。 盲いた父の面倒を見ながら貧乏長屋で暮らしているお彩。 婚約者との縁談も流れ、粗末な木綿の着物に身を包んでいますが、お彩には、天性の鋭い色彩感覚があるのでした。 そこに目をつけたのが、謎の京男、右近。 一本気なお彩に邪険のされながらも、懲りずにまとわりつく右近は、お彩に次々と色に関する難題を持ち込みます。 そして、“江戸のカラーコーディネーター”、お彩の活躍が始まります! 着物や芸能にも詳しい坂井さんならではのエピソードや、 色や柄にまつわる知識も満載。 例えば鼠色だけでも、これだけ種類があるのか!と驚かされます。 ※ お彩はお蔦の顔と見比べながら、帳面をめくっていく。 白鼠、銀鼠、藤鼠、湊鼠、錆青磁、柳鼠──。(中略) 「あっ!」 唐突に、記憶の糸が張り詰めた。 一枚の錦絵がするすると、脳裏に引き出されてくる。(本文より) ※ 新作菓子の意匠から花魁の仕掛けの図案まで、豊かな色彩溢れる江戸のカラーコーディネーターとして活躍するお彩の人情物語。
  • 船遊山 江戸切絵図恋暦

    江戸切絵図恋暦

    小説・文芸
    -
    1~2巻880円 (税込)
    切なさに余韻が残る江戸市井の男と女の物語 「よろず相談屋繁盛記」シリーズで大人気の野口卓が、 満を持して書き下ろす、待望の時代小説・新シリーズ! 江戸の町に生きる男と女の、切ない出会いと別れを細やかに紡ぎます。 両国で川開きの花火が上がった夜、料理屋の奉公人・民恵は、初めて船遊山を楽しむ。 その時出会った桔梗屋の若旦那が、三月後に驚くべき申し出をしてくるとは思いもせずに。 (「船遊山」) 元岡っ引の与助は呑み屋「しのぶ」の女将が、二十年前に取り逃がした盗賊の一味ではないか、 と疑い、客として足しげく通う。ある日、ときどき見かける老人が声をかけてきて……。(「悔やむ男」) 浅草寺の四万六千日さまの功徳日に、若い夫婦が子供の小さな手を握りしめながら 語った、十二年前の出来事。 (「四万六千日さま」) 腕はいいが寡黙でしょっちゅう女房に逃げられていた金彫師・伊佐は、頼まれ仕事で根付も造っていたが、それが思わぬ評判を呼び……。(「仏の顔」) 出会い、すれ違い、別れる――。 せつなくも温かい、“運命”を描く四編。
  • 柚子の花咲く

    柚子の花咲く

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,001円 (税込)
    先生の死は、不面目なものだったのか? ひとはなぜ傷つけあうのだろう。 どうしてなのですか。先生──。 一人の武士の遺骸が河岸で発見された。 殺されたのは村塾の教師・梶与五郎。 村塾とは、武士、町人、農民が一緒に勉強する、郷学と言われる場。 与五郎は貧しい子どもに自分の弁当を与えて、いつも自分はお腹を鳴らしているような男だった。 しかし、無惨な遺体で発見された後、なぜか急に梶にまつわる悪い噂がささやかれるようになり、汚名を着せられてしまう。 恩師の死は、本当に不面目なものだったのか? かつての教え子、日坂藩士の筒井恭平は、死の真相を探るべく鵜ノ島藩に決死の潜入を試みる。 胸震わせる傑作時代小説! 解説・江上剛 「先生がよく言っておられたことを覚えているか」 「なんだ」 「桃栗三年、柿八年──」 「柚子は九年で花が咲く、か」 「梨の大馬鹿十八年とも言われたぞ」          ──本文より 単行本   2010年6月 朝日新聞出版刊  一次文庫 2013年10月 朝日文庫刊 この電子書籍は2026年6月刊 文春文庫版を底本としています。
  • 銀嶺のかなた(一) 利家と利長

    銀嶺のかなた

    小説・文芸
    3.8
    1~3巻1,900~2,600円 (税込)
    信長の命で前田利家・利長父子が能登入国! 歴史時代小説の第一人者・安倍龍太郎の集大成! 戦国末期、前田利家・利長父子の決断こそが日本の流れを決めた――。 織田信長と柴田勝家のもとで手柄を打ち立て、〈槍の又左〉と戦国に名を轟かせた豪傑・前田利家と、その息子で温厚かつ秀才肌で〈上様の近習〉となった利長。世代間ギャップと性格の違いを背景に、父子は時に激しく対立しつつ、乱世の荒波を乗り越えていく。 本書の冒頭は、柴田勝家率いる織田勢と上杉勢が激しく争う「手取川の戦い」。そこで手痛い敗北を喫するも、謙信の急死で形勢を挽回した織田勢は加賀ばかりか能登、越中の大半を支配下に組み込んでゆく。信長の馬揃えのため上洛した利家にもたらされたのは、「能登一国を任せるゆえ励め」との言葉だった。さらに利長は信長の近習、さらに娘婿にまで取り立てられる。 しかし、国持大名として能登一国をどう収めるのか? 越中への侵攻の行方は? 数々の難題に立ち向かう前田利家のもとに、まさかの本能寺における信長の訃報が届けられ……。
  • おりせ人形帖

    おりせ人形帖

    小説・文芸
    3.5
    1巻2,000円 (税込)
    人形の声が聞こえる少女の不思議な成長譚 江戸の人形町を舞台にした今作は、オール讀物新人賞受賞作家・由原かのんさんの3冊目の著作となります。 魂が宿った人形たちの声が聞こえる不思議な力があるおりせ。人形師の父・貝助と弟・清太郎、継母のおすまと暮らしています。 おりせは小さいころから人形の声を聞くことができましたが、周囲からは理解されず、時に孤独を感じることもありました。 そんなおりせが気持ちを打ち明ける相手は、人形浄瑠璃の蝉丸を模した人形と、継母の亡き3歳の娘であるおちよの魂が宿った人形です。 人形に宿る思いに寄り添いながら、恋や友情、家族の絆を深めていくおりせの姿が、繊細かつ生き生きと描かれています。 そして年頃のおりせは、嫁ぐのか、婿を取るのか、あるいは人形を作る職人を目指すのか、決断を迫られます。恋愛は苦手と感じているおりせが選ぶ将来とは…。 繊細な筆致で描かれる人間模様と、時代小説ならではの風情が楽しめる『おりせ人形帖』。時代小説ファンはもちろん、ファンタジーや成長譚がお好きな方にもお読みいただきたい一冊です。
  • お節介隠居の便利屋稼業 老いて出番あり

    お節介隠居の便利屋稼業

    小説・文芸
    -
    1~2巻800円 (税込)
    薬屋の隠居が難題を解決!待望の新シリーズ 薬種屋として働いたのち、妻を亡くして隠居の身となった文之助。長年培った商いの勘と得意の小太刀で街の困りごとに次々挑むが……。
  • 真田武士心得〈一〉 右近純情

    真田武士心得

    小説・文芸
    3.5
    1~3巻800円 (税込)
    井原戦国三部作、新シリーズ連続刊行! 【2カ月連続刊行!】【「井原戦国三部作」新シリーズ、堂々の開幕!】 真田昌幸の家臣だった鈴木主水は、名胡桃城事件の責任を取って立ったまま切腹して果てた。その正妻・志野も夫の後を追って殉死。遺児である鈴木小太郎には、真田家家臣団から厳しい目が向けられていた。 真田信幸に仕えることとなった主人公・鈴木小太郎(のちの鈴木右近)は、父母の無念を晴らすべく、怨敵・中山九兵衛を追う。恩義ある真田信幸夫妻への忠誠と両親の仇討ち、二つの本懐を全うしようとした右近が貫いた「純情」とは――。 「三河雑兵心得」「北近江合戦心得」シリーズに続く「井原忠政戦国三部作」となる「真田武士心得」シリーズが堂々の開幕! 叔父の裏切りで全てを失った鈴木右近。心に誓ったのはただ一つ、両親の無念を晴らすための復讐だった。孤児となった彼を拾い、その成長を温かく見守る主君・真田信幸夫妻。主への忠義と仇討の狭間で、ひとりの若者が己の信義を貫くため、野太刀を振るう。激動の戦国時代を駆け抜ける男の、熱き魂の成長物語が今、幕を開ける! 鈴木右近、主君のためなら命も惜しくはない。 ただ、親の仇を討つまでは――。
  • 首ざむらい 江戸妖かし綺譚

    首ざむらい 江戸妖かし綺譚

    小説・文芸
    -
    1巻880円 (税込)
    オール讀物新人賞受賞の怪作が文庫化! 第99回オール讀物新人賞受賞作「首侍」を含む デビュー作品集が待望の文庫化! (単行本『首ざむらい 世にも怪奇な江戸物語』を改題) 叔父を訪ねて江戸から大坂へ向かった池山小平太の前に、 突如空飛ぶ生首が現れる! この生首、名を斎之介(ときのすけ)といい、 武士として功名を立てたがったかと思えば、 縋る目で酒をねだる。 いつしか二人は戦のただ中に――。 風変りすぎる友情と若者の成長を描いた オール讀物新人賞受賞作ほか、 「よもぎの心」孤蝶の夢」「ねこまた」の 全四篇を収録。 怪異あり人情あり、笑いと涙が止まらない傑作集。 カバー画・三木謙次 文庫解説・大矢博子 単行本 2022年11月 文藝春秋刊 文庫版 2026年5月 文春文庫刊(文庫化にあたり改題) この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 豆は煮えたか

    豆は煮えたか

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,900円 (税込)
    手を重ねて観える未来が心を癒す時代小説 深川佐賀町の水茶屋「ささげや」の女将・お玉。彼女は、人の掌に触れると、その人の「人生の束の間が観える」という不思議な力を持っています。悩みを抱えた人々が「豆は煮えたか」という符牒を合図に彼女を訪れ、その不思議な力に導かれていきます。お玉自身も、悲しい事故で夫を失っています。お玉をはじめ、人知れず特別な力を持つ者たちが織りなす連作短編集です。 ささげやの女将お玉は、名物の豆餅を売る水茶屋を営んでいます。しかし、彼女にはもう一つの顔がありました。訪れる客の掌に触れることで、その人の未来を垣間見る力。それは本人が望んだものではなく、彼女自身も「あまり気の進む生業ではない」と感じています。 しかし、夫と営んでいたささげやの名物、豆餅をお玉はどうしても上手くつくることができません。女の腕で餅をついても目指すものはできず、小豆を煮ても火加減、塩加減、砂糖の加減までまるで見当違いで、恋しい味にならないのです。客の評判も下がるいっぽうで、どのみち来ない客を待つならと、気が進まないながらも求められると占いをしています。 あるとき、親の決めた縁談と想い人との間で悩む娘、おこうが店を訪れます(「豆は煮えたか」)。お玉の力は、ただ未来を告げるだけでなく、相談者が自らの足で幸せな道を選ぶための、ささやかな道標となっていきます。 本作の魅力は、お玉だけにとどまりません。物語が進むにつれて、それぞれ異なる不思議な力を持つ人物たちが登場し、彼らの運命が交錯していきます。不思議な力を通して描かれるのは、懸命に生きる人々の姿であり、彼らを支える温かな人の縁。登場人物たちが紡ぐ優しさに触れるたび、心がじんわりと温かくなる。読み終えた後、ささげやの豆餅が食べたくなるような、滋味深い一冊です。
  • 介添えお海 心をこめてお世話します

    介添えお海

    小説・文芸
    5.0
    1巻880円 (税込)
    介添え人・お海の成長を描くシリーズ開幕! 大反響「お葉の医心帖」著者が満を持して書き下ろす時代小説。 母親を一人で看取ったばかりの十七歳のお海は、 ある老人の介添えを頼まれる。 「私でも誰かの役に立つことができるかもしれない」 悩んだ末、引き受けることにしたお海は、 老舗の金物問屋の大内儀・サチに会いにいく。 サチは物忘れが進み、家族に疎んじられ心を閉ざしていた。 お海は様々な知恵を絞りながら、 サチの気持ちと体に向き合っていく――。 健気でまっすぐなお海に、温かな思いに満たされる、待望の新シリーズ。
  • 極楽征夷大将軍 上

    極楽征夷大将軍

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻950円 (税込)
    第169回直木賞受賞作 極楽とんぼの尊氏が、なぜ天下をとれたのか やる気なし、使命感なし、執着なし。天下取りの意志なき男の手になぜ天下が転がり込んできたのか? 新解釈で描く室町幕府誕生物語。 単行本 2023年5月 文藝春秋刊 文庫版 2026年4月 文春文庫刊  この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 星月夜 藩邸差配役日日控

    藩邸差配役日日控

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,800円 (税込)
    “なんでも屋”の日々を綴る静謐な時代小説 江戸時代の総務部総務課とも言える藩邸差配役・里村が、藩邸内の厄介事から政争に至るまで、あらゆる問題を見事に解決する『藩邸差配役日日控』シリーズ2作目です。 里村五郎兵衛は神宮寺藩の江戸藩邸内の揉め事の差配役。“なんでも屋”と揶揄されるほど、揉め事や雑事が大小問わず持ち込まれますが、「誰もやらぬ…いや、できぬお役」を果たすために次女・澪の隠された出自や神宮寺藩の派閥争いを心にしまい、日々の務めに精を出します。 『星月夜』でも、家老の無骨な懐刀と御用絵師の関わりや、澪が小太刀の稽古をつけている奥女中が抱える思いなど、悩みや騒動が巻き起こります。そして、家族が巻き込まれた収賄事件の真相が明らかに…。 人が暮らす中で生まれる思いに誠実に向き合う、五郎兵衛の差配が垣間見える全6編の連作短編集です。
  • 藩邸差配役日日控

    藩邸差配役日日控

    小説・文芸
    4.3
    1巻790円 (税込)
    お務め一途な江戸の男が相対する五つの難題 江戸藩邸の“なんでも屋”、差配役のもとには日々厄介事が持ち込まれる。消えた若君に、不審な入札…。五つの難題に挑む痛快な物語。 単行本 2023年4月 文藝春秋刊 文庫版 2026年3月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 武士の流儀(一)

    武士の流儀

    小説・文芸
    4.0
    1~13巻740~880円 (税込)
    元与力が剣と人情で活躍する新シリーズ誕生! 元は風烈廻りの与力で、理由あって隠居生活に入った清兵衛。若い侍が斬られる現場に出くわし、遺された友の手助けに乗り出すが……。
  • 八州の風手控え帳

    八州の風手控え帳

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,800円 (税込)
    江戸の最強バディ、ここに誕生! いつの時代も子どもから大人まで皆の心を掴んで離さない、あさのあつこの生み出す新捕物帳! ◆あらすじ◆ 「八州廻り」と呼ばれる関東取締出役の任に就く若人・一柳直四郎。最も若く新参者で、村役人にもてなしをねだる術にも、宿の値引き交渉にも通じていない。 目元の下がった色白の童顔は争いごとを好まぬが、理にかなわないことはもっと好まない。好きなものは、少し塩気のある甘い饅頭とうまいお茶。 「揉め事や争いごとは無いがいい。平穏が一番だ」と言いながら村をゆく直四郎のもとへ飛び込んできた一報、それは――「死人が出ました」。 林の中の木にぶらさがっていた首吊り死体は、どうやら自死と言い切れないようで……? 調べるうち、直四郎は巷でその名を轟かす「みみずくの銀蔵」の存在に行き当たった――。 お人好しの若同心×腕利き家人の最強主従《バディ》に魅了されること、まちがいなし!
  • 陰陽師

    陰陽師

    小説・文芸
    4.2
    1~27巻680~1,900円 (税込)
    時は平安時代、京の都に安倍晴明という名高い陰陽師がいた。まだ闇が闇として残り、夜になれば人も、鬼も、物の怪も、同じ都の暗がりに、息をひそめて住んでいた時代だ。安倍晴明は従四位下、大内裏の陰陽寮に属する陰陽師。死霊や生霊、鬼など、普通の人間には見えない、妖しのものどもを相手に、この世ならぬ不可思議な難事件をあざやかに解決する。親友の源博雅は、霊感はまるでないが、刀では敵なしの強さ。力を合わせて物の怪に挑む。野村萬斎・主演で映画化された原作!
  • おまあ推理帖

    おまあ推理帖

    小説・文芸
    3.7
    1巻2,000円 (税込)
    愛らしいおまあさんが江戸の難事件を解決! 愛嬌のかたまりのような江戸のおばあちゃん“おまあ”が解くのは…殺人事件!? 2026年はアガサ・クリスティ没後50年。クリスティが産んだイギリスの田舎町に暮らす老婦人探偵、ミス・マープルを、時代小説家の諸田玲子さんが江戸の浅草に生まれ変わらせました。 丸顔で黒目がちな目、いつもニコニコしてするりと他人の心の奥に入り込むおまあさん。江戸は浅草、浅草寺の西方にある幸龍寺の一角の小家で、庭で野草を育てお茶を皆にふるまう気ままな隠居暮らしをしています。 そんなおまあの家には女たちが集い、様々な悩みや事件が持ち込まれます。 密通を告発する怪文書がそばに置かれた死体(「うごめく怪文」)、茶碗屋で亡くなった後妻の袂に入っていた米粒の理由(「袂に米粒を」)、大昔に当主と妻女が亡くなったという凶宅・榎屋敷の怪事件(「眠れる殺人鬼」)、南町奉行所の同心への殺人予告(「先触れ殺人」)、先代将軍の美貌のお中臈をめぐる謎(「銅鏡はくもって」)、鎌倉の材木商から破格の報酬で頼まれた大山詣りで明らかになった事実(「復讐の咲耶姫」)…と、それぞれの章のタイトルもミス・マープルシリーズからインスパイアされています。 愛らしいおまあですが、実は手裏剣の名手。過去には命を受けて“ある仕事”に携わっていたり、南町奉行の根岸肥前守鎮衛と秘密の関係があるという知られざる一面がありました。 〈鳥舞のおまあ〉と呼ばれていた当時の仲間である、〈夜駆のおりゅう〉〈怒髪の勝次〉たちと協力して謎を解く連携プレーや、合羽長屋の少年・乙吉との交流にも心温まるミステリです。
  • 恋女房 新・秋山久蔵御用控(一)

    新・秋山久蔵御用控

    小説・文芸
    4.4
    1~24巻764~850円 (税込)
    “剃刀”の異名を持つ南町奉行所吟味方与力・秋山久蔵。長男・大助を従えて許せぬ悪に立ち向かう。大人気シリーズ、待望の第二幕スタート! 南町奉行所吟味方与力の“剃刀”こと秋山久蔵。前作から約10年。久蔵の嫡男・大助は元服前、岡っ引の弥平次は隠居して幸吉が跡を継ぐなど、それぞれ年を重ねていた。ある日、定町廻り同心の神崎和馬が下手人の似顔絵を家に持ち帰ると、それを見た姉さん女房の百合江は何故か動揺する……。 全30巻で完結した「秋山久蔵御用控」シリーズの第2シーズン開始。
  • 三国志名臣列伝 蜀篇

    三国志

    小説・文芸
    4.2
    1巻800円 (税込)
    関羽、張飛、諸葛亮……最高傑作「蜀篇」! 非情にも見える劉備を、なぜ男たちはそれほど愛したのか? 数千年の時をこえて、中国歴史小説の第一人者によって初めて見出された真実。 関羽、張飛、諸葛亮、趙雲……。 「めずらしいほど無垢な人」劉備に、どこまでもついていった男たちの純情と覚悟。 いまも愛される英雄たちの挽歌。 『三国志』全十二巻の大河小説を刊行している宮城谷さんにとっても、この『三国志名臣列伝 蜀篇』は、まさに珠玉の一冊であり、三国志名臣列伝の最高傑作である。 三国志時代、最も小さな国・蜀。 誰もが知る関羽、張飛、諸葛亮、趙雲から劉備の死後に活躍する李恢、王平、費緯まで、 七人の名臣を丁寧に描くことにより、一見、非情にも見える劉備の不思議な魅力を炙り出す。 今もなお愛され続ける英雄たちの光と影。
  • 屍末師 松永久秀の罠

    屍末師 松永久秀の罠

    小説・文芸
    5.0
    1巻880円 (税込)
    戦乱の世に蠢く“人ならざる者”の陰謀 羽柴秀吉の命により、青年・松助が行動を共にすることになった壮年の武士には秘密の力が──ノンストップ伝奇アクション、開幕。 秀吉の密命を受け、若き近習の松助は山奥に住む壮年の大男、玄信に会う。錆びた槍だけで戦場に向かう玄信、彼には”人ならざる者”を討滅する秘めた力があった――。戦乱の世に蠢く”死”を巡る大いなる陰謀、そして裏切りの将・久秀の野望に松助が立ち向かう。戦国の覇権争いと神々の戦いが交錯する怒涛の伝奇アクション開幕!
  • めじろ鳴く

    めじろ鳴く

    小説・文芸
    3.3
    1巻880円 (税込)
    老剣客・武蔵ここにあり! 著者初の短編集 【著者初となる短編集ついに刊行!】 老いた剣豪の気骨、 紅職人を志す女の矜持、 若き侍からほとばしる熱情…… 佐伯泰英は短編も面白い! 【収録作紹介】 老境にあるかつての剣豪・宮本武蔵のもとを柳生十兵衛の門弟が訪ねてきた。……天下の剣を極めた柳生が今さら何を企んでいる? 訝しむ武蔵はしだいにこの門弟に心を許していく――「めじろ鳴く」 女を嫌う職人衆の世界に飛び込んだおゆう。彼女の造る紅は女心を捉えて人気を博するが、おゆうを追う謎の男の影が――「寒紅おゆう」 下士の三男坊ながら、十六の若さで「龍」と称されるほどの剣の腕をもつ惣三郎。師は彼に「無殺多生の剣を極めよ」と諭す――「虚けの龍」 参勤交代の道中、家紋の入ったお鎗(やり)の穂先が強奪された。事件の背景には、国替えに伴う悲劇が――「手毬」 水泳に興じる少年たちが、水戸藩に関わる秘密を耳にしてしまう――「寛政元年の水遊び」 武者修行中の父が騙し討ちに? 悲報を受け、一路、大坂へとむかう青年剣士を待ち受ける困難とは――書き下ろし新作「妻手指(えびらさし)」 読み応えある珠玉の時代小説全6編は、佐伯泰英入門にもぴったりです!
  • 螢草

    螢草

    小説・文芸
    3.0
    1巻950円 (税込)
    NHKでもドラマ化された心温まる名作 16歳の菜々が奉公に上がった風早家には、身分の分け隔てなく接してくれる主の市之進、優しい奥様の佐知と二人の可愛い子供たちが居た。 そそっかしいが、とことん真っすぐな性格の菜々は、失敗しながらも風早家に精一杯尽くしていく。 実は、菜々は武家の出。藩内の不正を明らかにしようとした父が切腹に追い込まれた後、出自を隠し母方の実家に身を寄せていた。 やがて佐知は結核で亡くなり、藩内の不正を正そうとする市之進も卑劣な謀略に嵌められる。 黒幕は無念の死を遂げた父の仇だった。 風早家の幼き二人の子を守るため菜々は孤軍奮闘し、一世一代の大勝負にでる──。 NHKのBS時代劇でドラマ化(清原果耶さん主演)されている痛快な時代エンターテインメント!
  • 雀ちょっちょ

    雀ちょっちょ

    小説・文芸
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    天才・大田南畝はなぜ筆を折ったのか? 守るべきは、文化か、家族か。 『まいまいつぶろ』『またうど』の著者がおくる、心震える江戸の家族小説! 平賀源内から高い評価を受けたことを皮切りに、 文人としての名声をほしいままにしていた大田南畝。 蔦屋重三郎とも交流を重ね江戸の狂歌を牽引する存在になるが、 田沼意次の失脚と松平定信の台頭により、出版界に粛清の嵐が吹き荒れる。 一方、長男・定吉には、大田の家に時としてあらわれる「魔」の萌芽が見え――。 狂歌への思いと家族愛。 天才・大田南畝の知られざる葛藤を描き切る傑作長編!
  • 豊臣家の包丁人

    豊臣家の包丁人

    小説・文芸
    3.8
    1巻2,200円 (税込)
    豊臣家の栄達の裏に、凄腕の料理人がいた! 「おみゃあら、今から腹ごしらえだ。 座って食えるのはこれが最後だと思え」 豊臣家の天下統一の陰に、知られざる包丁人(料理人)の姿があった──。 その男は京出身の大角与左衛門。味方の兵たちを食でまとめあげ、敵方の調略にも一役買っていたという。 屑として捨てられていた雉の内臓を使った汁。 決死の戦の前に、即席のかまどで焼いた下魚のかまぼこ。 秀吉と秀長の故郷の味、ドジョウの味噌鍋…… 秀吉・秀長の豊臣兄弟に仕えた包丁人が作る、 人と人との心をつなぐ料理とは? 戦国時代の「食」に光を当てた、前代未聞の天下取り物語!
  • 歴史をさわがせた女たち 日本篇

    歴史をさわがせた女たち

    小説・文芸
    4.0
    1~4巻880円 (税込)
    歴史をつらつらながめてみると、日本の女性はいつも弱かったわけではありません。 和泉式部、淀君、北条政子、持統天皇、清少納言、出雲のお国、紫式部――日本史上有名な女性三十三人をとりあげ、確かな史実にユーモアをまじえて綴った愉快な女性日本史。 キュウクツな歴史の定説を覆しのびやかな実像を描きだした不朽の名著。 文庫新装版 2003年6月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫新装版を底本としています。
  • 白鷺立つ

    白鷺立つ

    小説・文芸
    4.4
    1巻1,700円 (税込)
    第32回松本清張賞受賞作 異形の歴史小説 玉照院の師弟は“やんごとなき秘密”を抱えていた―― 天明飢饉の傷痕いまだ癒えぬ比叡山延暦寺に、失敗すれば死といわれる〈千日回峰行〉を成し遂げようとする二人の仏僧がいた。 歴史に名を残すための闘いは、やがて業火となり叡山を飲み込んでいく。
  • 木霊の声 武田勝頼の設楽原

    木霊の声 武田勝頼の設楽原

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,900円 (税込)
    勝頼はなぜ圧倒的不利な戦いに挑んだのか? 果たして史上稀なる“愚将”だったのか? 令和の新解釈で再現する長篠・設楽原の戦い。武田軍敗北の知られざる真実とは――。 愚将・勝頼による旧式の騎馬戦術 対 天才・信長による新式の鉄砲戦術。 戦国史上最も有名な合戦のひとつ“長篠・設楽原の戦い”から、伝説と虚飾を廃し、ドキュメンタリー・タッチで、この戦いを問い直す。 合戦のリアルと、暗愚と嗤われた勝頼の真の素顔を描き出す渾身の歴史長篇。
  • 川あかり

    川あかり

    小説・文芸
    4.7
    1巻950円 (税込)
    藩で一番の臆病者が暗殺を命じられ…… 「何度、泣いたことか。何度、笑ったことか。 生活に疲れた時、ふと気づくとこの本を手に取っている」──島内景二 豪雨で川止めとなった巨勢川の土手に呆然と佇む若侍。 藩で一番の臆病者・伊東七十郎が命じられたのは家老の暗殺。 雨が止み、川明けになれば、勝ち目のない決闘に挑む運命にある七十郎は、 怪しげな宿で、いわくありげな同宿者たちに出会う。 個性の強すぎる面々に戸惑いながらも、やがてそれはかけがえのない日々となるのだった──。 「おじいちゃんがよく言うのです。 日が落ちてあたりが暗くなっても、川面だけが白く輝いているのを見ると、元気になれる。 なんにもいいことがなくっても、ひとの心には光が残っていると思えるからって」(本文より) 人の心を震わせる名手による珠玉の一冊。 単行本 2011年1月 双葉社刊 文庫版 2014年2月 双葉文庫刊 文庫版 2025年7月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 損料屋喜八郎始末控え

    損料屋喜八郎始末控え

    小説・文芸
    3.8
    1~5巻550~850円 (税込)
    上司の不始末の責めを負って同心の職を辞し、きっぱりと刀を捨てた喜八郎は、長屋住まいの庶民相手に鍋釜や小銭を貸す<損料屋>に身をやつした。といってもただの損料屋ではない。与力の秋山や深川のいなせな仲間たちと力を合わせ、巨利を貪る礼差たちと渡り合う。田沼バブルのはじけた江戸で繰り広げられる、息詰まる頭脳戦。時代小説に新風を吹き込んだ、直木賞作家・山本一力の輝かしいデビュー作。人情味と後味の爽快さは一作目から群を抜いてます。
  • 三国志名臣列伝 呉篇

    三国志

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,800円 (税込)
    周瑜から陸抗まで、三国志の世界は奥深い! 勇敢な父の孫堅と兄の孫策を継ぎ、長江流域に広大な王朝を築いた孫権。 大国「魏」と対峙し、赤壁の戦いに勝利した。 周瑜、魯粛、張昭をはじめ、この「呉」の国を支えた人物に、新しい光をあてる。 1800年の時を越え、初めて見出された真実とは? 著者の長年のライフワークともいえる「三国志名臣列伝」シリーズ、堂々の完結! 目次 周 瑜(しゅうゆ) 魯 粛(ろしゅく) 張 昭(ちょうしょう) 甘 寧(かんねい) 陸 遜(りくそん) 朱 然(しゅぜん) 陸 抗(りくこう) あとがき『三国志』支流の景色
  • 往来絵巻 貸本屋おせん

    貸本屋おせん

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,800円 (税込)
    事件を呼ぶ本の虫・おせんが導く出版捕物帳 デビュー作『貸本屋おせん』で歴史時代作家協会賞新人賞を受賞、 業界最注目の著者による、看板シリーズ第2作! 文化年間の江戸浅草。 主人公は女手ひとつで貸本屋を営む〈おせん〉。 謎があるとつい首を突っ込んでしまう、事件を呼ぶ「本の虫」です。 表題作「往来絵巻」は、神田明神祭りが舞台。 宝くじが当たるより稀有でありがた~い、特別な「行列」を出すことになった与左衛門は、我らの偉業を絵として残そうと提案した。 金に糸目を付けず、1年待ってようやく仕上がった祭礼絵巻がついに完成。 しかし…… 絵には一人足りない人物が。消えた「あいつ」は何者だ? 〈おせん〉の推理がさえわたります。 蔦谷重三郎を巻き込んだ江戸出版界を揺るがす謎や、 〈おせん〉の父の死の真相、本仲間で絵師の「燕ノ舎」の最期……。 ちょっとビターで、心温まる、本好き必読の一冊です! 時代を超えて本好きを魅了する出版文化の豊饒さをお楽しみください。
  • 貸本屋おせん

    貸本屋おせん

    小説・文芸
    3.7
    1巻800円 (税込)
    オール讀物新人賞を満場一致で受賞! 高荷を背負って江戸の町を巡るおせん。板木盗難や幽霊騒ぎ、幻の書物探しなど様々な事件に巻き込まれながら好事家たちに本を届ける! 解説=久田かおり 単行本 2022年11月 文藝春秋刊 文庫版 2025年5月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 橘花の仇 鎌倉河岸捕物控<一の巻>

    鎌倉河岸捕物控

    小説・文芸
    5.0
    1~32巻660~690円 (税込)
    江戸鎌倉河岸にある酒問屋・豊島屋。看板娘しほの唯一の肉親である父が、橘の鉢をめぐって御家人と諍いをおこし、御家人に斬り殺される事件が起きる。その御家人は、狂乱高騰する橘景気を背景に新しい店を開くというが、呼び物のひとつが、しほの父の血を浴びた「血染めの橘」。父の死を商売のたねにして弄ぶ御家人は許せない――しほと、幼馴染である政次、亮吉、彦四郎の三人が立ち上がります。 また、しほの両親をめぐって、あらたな事件が姿をあらわし……。 江戸開闢以来の町・鎌倉河岸を舞台に、若者四人と、よき理解者である金座裏の御用聞き・宗五郎親分が難事件を解決する、“青春捕物グラフィティ”。
  • 潮音 第一巻

    潮音

    小説・文芸
    3.9
    1~4巻2,400円 (税込)
    宮本文学初の大河歴史小説、堂々の開幕篇! 幕末・維新の激動に立ちむかった「富山の薬売り」たちの知恵と勇気。 人を導く、「大いなる力」とは何か? 人間を描き続けてきた宮本文学の集大成にして初の歴史小説、堂々の開幕篇。 幕末の越中富山に生まれた川上弥一は、藩を挙げての産業・売薬業に身を投じる。 やがて薩摩藩を担当する行商人となった弥一は、じょじょに薩摩藩の内情に通じてゆき、薬売りと薩摩藩をつなぐ「秘密」に気づき始める―― 黒船来航、幕府の危機を背景とした壮大な物語が、今はじまる。 第二の開国(グローバリゼーションや通貨変動)にさらされる現代日本人にとって「羅針盤」となる大長編! ※初回配本限定特典「讀む藥」は、電子書籍版には収録されておりません。ご了承のほど、お願いいたします。
  • ああうれしい

    まんまこと

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,800円 (税込)
    大好評「まんまこと」シリーズ、ついに第10弾! 子が生まれ、張り切る新米父の麻之助だが、相談事は待ってくれない。 悪友に妻たちまで巻き込み、 時に怠けながら、今日も果敢に揉め事を捌く! (※よく叱られます) * * * 〈あらすじ〉 「ふじのはな」 高利貸しの婚礼話。めでたい席の前に各所が荒れ模様に―― 「おとうと」 “町名主見習い”の義弟を手伝う麻之助は猫探しを相談されて 「ああうれしい」 “ああ嬉しい”と思わせて欲しい――って、それ町名主の仕事!? 「縁談色々」 縁談の相手探しを次々頼まれる麻之助。ふと見つけた妙案とは 「むねのうち」 与力の屋敷の台所で高価なかんざしが消えた。盗人はどこに? 「だいじなこと」 友人の家で病に倒れた麻之助は“何か”を忘れてしまった気が……
  • おやごころ

    まんまこと

    小説・文芸
    3.5
    1巻800円 (税込)
    大好評「まんまこと」シリーズ第9弾。麻之助、ついに父に――! 前作でお和歌と婚礼をあげた麻之助。今作ではお和歌に男の子が生まれます。 お気楽者の麻之助もこれで少しはしゃっきりするだろうと、町の面々もほっとしてお祝いムード。 子どもの名前を考えながら、麻之助は今日も町の揉め事に立ち向かいます。 〈文庫解説〉 杉江松恋 たのまれごと  嫡男の悪行で家が滅ぶと愚痴る旗本だが、悪行は見当たらず…… こころのこり 大店から大事なものが失せるのは、ある芝居のせいだというが よめごりょう  妻のお和歌と結婚するはずだったと息巻く男が突然現れた 麻之助走る  妻が子を宿した麻之助。何かが気になり支配町を走り回るが 終わったこと  与力の娘につきまとう謎の男。麻之助は真犯人に辿りつけるか おやごころ  息子が生まれたばかりの麻之助の周りに親子の相談事が続々と 単行本 2023年5月 文藝春秋刊 文庫版 2025年4月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 初瀬屋の客 狸穴屋お始末日記

    狸穴屋お始末日記

    小説・文芸
    3.2
    1巻1,700円 (税込)
    断ち切れぬ相手への想い。繋がる縁もわかれ縁も―― 人情時代小説の名手が描く江戸の離婚模様 〈離婚調停のスペシャリスト〉たちが営む公事宿、狸穴屋。 自らも亭主に三下り半を突きつけた絵乃が立ち向かう次なる難題は――? ◎収録作品 祭りぎらい…浅草三社祭りが離縁の種に!? 三見の三義人…200年前、質に入れられたのは「海」だった 身代わり…訴えられたのはなんと、評定所のお偉方 夏椿…離縁を承知しない夫に嗅がせた妙薬とは? 初瀬屋の客…公事師の娘の頼みは、「客の後をつける」こと 証しの騙し絵…30年前に別れた夫が町へ戻ってきたらしい。狙いは?
  • 桃中図 自選短篇集

    桃中図 自選短篇集

    小説・文芸
    4.0
    1巻2,600円 (税込)
    人生のせつなさ、ふしぎさ 生きること、生かされること。そのせつなさ、不思議さが、よみがえる……。宮城谷昌光が傘寿を迎えて自ら選んだ中国歴史小説の珠玉。 【収録作品】 桃中図 歳月 指 布衣の人 買われた宰相 侠骨記 宋門の雨(単行本・文庫未収録作品) 花の歳月
  • かぶきもん

    かぶきもん

    小説・文芸
    3.8
    1巻1,800円 (税込)
    オール讀物新人賞最年少受賞! 歌舞伎小説の新星現る ◆あらすじ 時は文化文政。江戸の芝居は華盛り。 今をときめく色男・菊五郎に芝居の現人神・團十郎が揃い咲けば、たちまちそこはこの世の極楽。 天才狂言作者・鶴屋南北の筆は次々傑作を生みだすも、金が敵の世の中で、ケチな金主とあの手この手の化かし合い! すかっと笑える歌舞伎ものがたり、始まり、はじまり~。 * 文政2(1819)年。江戸歌舞伎の二大スター三代目尾上菊五郎、七代目市川團十郎はそれぞれの芝居小屋で時期を同じくして「助六」を演じる。江戸芝居イチ「粋な男」という役どころの助六は、成田屋市川團十郎が代々演じてきた演目で、上演すれば必ず大入りになるお家芸。対して、”圧倒的劣勢”と見えた菊五郎の助六に人々はなぜか沸き立ち、團十郎の助六は途中で打ち止めになってしまう――(「牡丹菊喧嘩助六」)。 文政3年。助六で喧嘩別れしたままの團菊。「菅原伝授手習鑑」寺子屋の段で難しい見せ場を持つ松王丸を演じることになった團十郎は、なんとか菊五郎の助六をしのぐ工夫(その役者ならではの演じ方)をしたいと悩む(「ためつすがめつ」)。 文政6年。共演こそ再開したが、いまだわだかまりの残る團菊を仲直りさせようと奔走するは、立作者の鶴屋南北。「浮世柄比翼稲妻」で二人を配役するが、鞘当の場面に差し掛かると、二人はなんと舞台上で真剣を抜いてしまう(「伊達競坊主鞘當」)。――他3編 幼い頃から歌舞伎や演劇に親しみ、どっぷり浸かってきた著者が全身全霊で書き上げたデビュー作にして会心の勝負作。
  • コルトM1851残月

    コルト

    小説・文芸
    4.3
    1巻800円 (税込)
    第十七回大藪春彦賞受賞 江戸の闇を裂いて銃撃の宴が開始される――! 熱い戦いの物語を書き続ける月村了衛、渾身の時代小説。 人呼んで“残月の郎次”。昼は江戸の廻船問屋の番頭、夜は裏金融を牛耳る儀平一味の大幹部。組織のために邪魔者を消す仕事を請け負っていた郎次だが、実際に殺しを実行しているのが彼自身とは誰も知らなかった。どんなに荒事に長けた連中が相手でも、郎次が決して引けをとらなかったのは、彼には切り札があったからだ―― コルトM1851、6連発。アメリカ製の最新式回転拳銃。 組織の跡目と目されていた郎次だったが、ある殺しを機にその運命は暗転する。裏切られ、組織を追われた郎次。残されたのはコルトM1851ただ一挺。それを手に郎次は江戸の暗黒街に絶望的な戦いを挑む! 単行本 2013年11月 講談社刊 文庫版 2016年4月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • 秘仏の扉

    秘仏の扉

    小説・文芸
    4.2
    1巻1,700円 (税込)
    直木賞作家が描く、明治開国の仏を巡る群像 200年の間、固く閉ざされていた扉。 それはフェノロサと岡倉天心の手によって開かれた―― 飛鳥時代に聖徳太子の姿を模して造られたと言われる、 法隆寺夢殿・救世観音像。 その厨子は鎌倉時代以降、固く閉ざされ、 扉を開けば直ちに仏罰が下ると信じられていた。 「金のために秘仏を見せるというのか」 「支援がなければ、法隆寺はもう保てません」 国内では廃仏毀釈の嵐が吹き荒れ、 しかし、欧米では東洋美術が評価され始めている。 近代化と伝統の狭間で揺れる明治時代に、 秘仏開帳に関わったものたち、それぞれの思いとは。 直木賞作家が描き出す歴史群像劇の傑作。
  • さらば故里よ 助太刀稼業(一)

    助太刀稼業

    小説・文芸
    3.2
    1~3巻880円 (税込)
    毛利藩を飛び出した武士コンビの冒険! 新シリーズ 時代は文化文政。 豊後毛利家の徒士並・神石嘉一郎は貧しい生活を強いられていたが、三神流の遣い手として、武士の勤めを果たしていた。しかしある日、身に覚えのない罪を着せられて脱藩を余儀なくされてしまう。 豊後を離れて、大阪へ向かう船で嘉一郎を待ち構えていたのは、豊後毛利藩の三男で、藩では「控え」「もどき若様」などと軽んじられていた毛利助八郎。この助八郎が家宝の刀を持って藩から抜けようとしたことで、 騒ぎは大きくなっていき―― なぜか旅をともにすることになったものの、カネもない、伝手もない。 果たしてこの「負け組コンビ」に未来はあるのか? 待望の新シリーズ始動!
  • 東京新大橋雨中図〈新装版〉

    東京新大橋雨中図〈新装版〉

    小説・文芸
    3.5
    1巻950円 (税込)
    第100回(1988年下半期)直木賞受賞作 明治初年の東京を舞台に、「最後の木版浮世絵師」となった 小林清親の半生を描く傑作時代小説。 失われつつある江戸の情景への愛惜、一世を風靡した「光線画」の凋落。 時代の激動に呑み込まれて沈みゆく人々と自身へのやるせなさを噛みしめる清親の、優しさゆえの苦悩と新時代へかける想いが交錯する。 「いかにも好もしい男」――解説・田辺聖子 単行本 1988年11月 新人物往来社刊 文庫版 1991年11月 文春文庫刊 文庫新装版 2025年1月 文春文庫刊 【この電子書籍は文春文庫新装版を底本としています。2022年11月に電子版配信を開始した同タイトル作の表紙を一新したものであり、作品内容に変更はありません。】
  • 草雲雀

    草雲雀

    小説・文芸
    4.5
    1巻880円 (税込)
    ひとはひとりでは生きていけませぬ――。 愛する者のため剣を抜いた男の運命は!? りり、りり、りり…… 草雲雀は一晩中、恋の歌を唄う。 媛野藩の若き藩士、栗屋清吾は風采の上がらぬ三男坊だが、剣はめっぽう腕が立つ。 女中のみつと深い仲になり妻とするが、家長の長兄には認められていない。 そんなとき、道場仲間の山倉伊八郎から自分の用心棒になるよう頼まれる。 伊八郎は実父の後を継ぎ、藩の筆頭家老になるには清吾の剣の技が必要だという。 「子どもを持ちたい」というみつの願いに応えるために申し出を引き受けたものの、 伊八郎の出世を阻もうとする敵からの刺客が次々と襲い掛かり……。 解説・島内景二 単行本 2015年10月 実業之日本社刊 文庫 2018年12月 実業之日本社文庫刊 文庫 2024年12月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
  • おれの足音〈決定版〉 上 大石内蔵助

    おれの足音〈決定版〉

    小説・文芸
    -
    1~2巻1,100円 (税込)
    人間味あふれる男――大石内蔵助の生涯 池波正太郎が心底ほれた男――大石内蔵助 播州赤穂、大石家の長男・竹太郎は色白で可愛げのある 顔立ちだが、評判は芳しくない。 子供の頃から居眠りばかり。剣術修行は進歩ナシ。 19歳で大石内蔵助として国家老になってからも、 ついたあだ名は「昼行燈」。 妻子と仲良く暮らし、晩酌を愛し、時には遊女とたわむれ、 弱い者にも優しい――。 著者が愛してやまなかった男の生涯。 装いを新たにした決定版! 単行本 1971年9月 文藝春秋刊 文庫版 1977年12月 文春文庫刊 文庫新装版 2011年11月 文春文庫刊 文庫決定版 2024年12月 文春文庫刊 この電子書籍は文庫決定版を底本としています。 【※2011年にリリースされた電子書籍と、本文内容に変更はありません。】
  • 憧れ写楽

    憧れ写楽

    小説・文芸
    4.3
    1巻1,900円 (税込)
    蔦屋が隠した謎の絵師、写楽の真実とは? 多くの傑作を残し、約10ヵ月で姿を消した「東洲斎写楽」。 この謎多き絵師にふたたび筆をとらせたい老舗版元の主・鶴屋喜右衛門は、「写楽の正体」だと噂される猿楽師、斎藤十郎兵衛のもとを訪れる。 だが、斎藤の口から語られたのは、「東洲斎写楽の名で出た絵のうち、幾枚かは某の絵ではない」「(自分は)本物の写楽には及ばない」という驚愕の事実。さらに斎藤が「描いていない」絵のなかには、写楽の代表作とされる「三代目大谷鬼次の江戸兵衛」も含まれていた。 写楽はふたりいた――。そう知った喜右衛門は、喜多川歌麿とともにもう一人の写楽探しに乗り出す。しかし、写楽を売り出した張本人である蔦屋重三郎が妨害しはじめ……。果たして、本物の写楽の正体とは。そして、蔦屋重三郎と写楽との関係とは。 大田南畝、山東京伝、歌川豊国など、この時代の文化人たちも次々と登場! 蔦屋重三郎を主人公とする2025年大河ドラマ「べらぼう」と共通する世界で繰り広げられる時代ミステリです。
  • 朝比奈凜之助捕物暦

    朝比奈凜之助捕物暦

    小説・文芸
    3.7
    1~5巻700~800円 (税込)
    正統派時代小説が遂に始動!! 千野隆司待望の新シリーズ 父の跡を継ぎ、南町奉行所定町廻り同心となった朝比奈凜之助。剣の腕は立つが、どこか頼りない若者に与えられた殺しの探索とは……。 小間物売りの男が賊に襲われ、絶命した。残忍な手口に怒りを覚えた南町奉行所定町廻り同心の朝比奈凛之助は、早速探索を始める。調べは難航していたが、残された息子が賊の顔を見ていたことを知る。唯一の手掛かりと意気込む凛之助だったが、それを知った賊が、子供の命を狙い――。人情と剣戟が冴えわたる、待望の新シリーズ。
  • 蔦屋

    蔦屋

    小説・文芸
    3.9
    1巻880円 (税込)
    2025年、NHK大河ドラマは「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」。 その主人公である江戸の出版プロデューサー・蔦屋重三郎の波瀾万丈人生を描く、傑作歴史長編小説! 寄る年波には勝てず、店仕舞いしようとしていた地本問屋・丸屋小兵衛のもとを、才気迸る若い男が訪ねてくる。この店に毎年二十両払うから、雇われ人となって自分を手伝ってほしい、という申し出に面食らう小兵衛。 「一緒にやりませんか。もう一度この世間をひっくり返しましょうよ」 その男こそ、吉原随一の本屋、飛ぶ鳥を落とす勢いの蔦屋重三郎だった――。 飲むときはとことん飲み、遊ぶときはとことん遊ぶ。商売の波に軽々と乗り、つねに新しいものを作りたい、と意気込む重三郎。重三郎の周りには、太田南畝、朋誠堂喜三二、山東京伝、恋川春町ら売れっ子戯作者や狂歌師が出入りするが、腐れ縁の絵師・喜多川歌麿には、特別な感情をもっている。 やがて松平定信による文武奨励政治が始まると、時代の流れは予期せぬ方向へ――。 蔦屋重三郎の型破りの半生を、父親ほども年が離れた小兵衛を通して描く。最強バディが江戸の街を闊歩する、極上エンターテインメント小説。 単行本を大幅に改稿し、著者によるあとがき「文庫化までの長い言い訳」を特別収録。 単行本 2014年4月 学研パブリッシング刊 文庫版 2024年10月 文春文庫刊 ※この電子書籍は、文春文庫版を底本としています。
  • 孤剣の涯て

    孤剣の涯て

    小説・文芸
    3.0
    1巻950円 (税込)
    家康が呪われた。謎の呪詛者を宮本武蔵が追う! 満場一致で第12回本屋が選ぶ時代小説大賞を受賞! 徳川家康にかけられた「五霊鬼の呪い」。 どんでん返しの連続! 謎の呪詛者の正体を宮本武蔵が追う──! 大坂の陣前夜、天下統一を果たした家康を呪詛した「呪い首」が発見される。 呪いをかけた者を突き止め、生け捕りにする依頼を受けた武蔵。 太平の世も近づき、己の剣はもはや時代遅れになったことを痛感し、 依頼を拒んだ武蔵だったが、 たった一人、自分を一途に慕っていた弟子が呪詛者に惨殺されたことを知る……。 乱世が終焉を告げる中、滅びゆく者たちの最後の戦いが始まる。 血湧き肉躍るエンターテインメントにして、読む者の心を震わせる傑作。 五霊鬼の呪いの言い伝えとは── 一、諱(いみな)を刻まれた者は二年のうちに呪い殺される。 二、呪いを解くには、妖かし刀で呪詛者を殺さねばならない。 三、妖かし刀を破壊すると、破壊した者と呪詛者の九族が死に絶える。
  • まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖

    まぼろしの女 蛇目の佐吉捕り物帖

    小説・文芸
    3.7
    1巻1,900円 (税込)
    本格ミステリ×捕物帖! 大胆トリックの意欲作 本所一帯を縄張りに、十手を預かる若い岡っ引きの佐吉。 「相生町の親分」と呼ばれた亡き父の人徳で、周囲の人々に顔を立ててもらってはいるが、いまだ自分の生業に自信が持てずにいる。 ある朝、大川で若い女の死体があがった。裸に剥かれ、真新しいあざと傷だらけ。顔は腫れあがり髪まで剃られているという惨たらしい有様だった。 佐吉はさっそく女の身元を調べ始めるが、いくら聞きまわっても杳として知れない。 下手人は誰か。それ以前に、殺された女はいったい誰なのか? 町医者の秋高とタッグを組み、突き止めた事件の真相とは―― 新婚早々に殺された妻と消えた夫。 死体のそばに二十四文銭を残す辻斬り。 寿命が尽きる寸前に殺された男…… 男たちの意地。女たちの覚悟。執念と因縁が渦を巻く。 江戸を舞台に仕掛ける大胆不敵なトリック。 著者渾身の時代物本格ミステリ連作集。
  • 一場の夢と消え

    一場の夢と消え

    小説・文芸
    3.6
    1巻2,400円 (税込)
    『曾根崎心中』『国性爺合戦』など、 数多の名作を生んだ日本史上最高のストーリーテラー・近松門左衛門。 創作に生涯を賭した感動の物語。 越前の武家に生まれた杉森信盛は浪人をして、京に上っていた。 後の大劇作家は京の都で魅力的な役者や女たちと出会い、 いつしか芸の道を歩み出すことに。 竹本義太夫や坂田藤十郎との出会いのなかで 浄瑠璃・歌舞伎に作品を提供するようになり大当たりを出すと、 「近松門左衛門」の名が次第に轟きはじめる。 その頃、大坂で世間を賑わせた心中事件が。事件に触発されて筆を走らせ、 『曽根崎心中』という題で幕の開いた舞台は、異例の大入りを見せるのだが……。 書くことの愉悦と苦悩、男女の業、家族の絆、芸能の栄枯盛衰と自らの老いと死―― 芸に生きる者たちの境地を克明に描き切った、近松小説の決定版。 絶賛、続々! 〈実〉を緻密に積み上げ、〈虚〉の世界から情を迸らせる。 読みながら、何度もぞくりとした。 本作は、虚実皮膜のギリギリを攻める近松の浄瑠璃と地続きにある。 ――平松洋子 生真面目で切なくて、色っぽい。虚と実の間に立ち昇る、 近松の真実(リアル)。圧巻の芸道小説だ。 ――朝井まかて
  • 大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ

    大江戸怪奇譚 ひとつ灯せ

    小説・文芸
    4.0
    1巻880円 (税込)
    怪異の裏になにかがある!? 料理茶屋の隠居・清兵衛は働きづめの日々が終わったことで いつしか死の恐怖に取りつかれ、余命いくばくもない有り様に。 幼馴染の甚助のお陰で危機を脱し、怪奇譚を語り合う「話の会」に 参加することで逆に自分を取り戻した清兵衛だが、 ほっとしたのも束の間、会の周辺で不穏な出来事が起こり始めて……。 〈死への恐怖〉をテーマにした異色の傑作時代小説。 解説=朝宮運河 ※この電子書籍は2010年1月に刊行された文春文庫の新装版です。
  • かげろう絵図 上

    かげろう絵図

    小説・文芸
    -
    1~2巻1,100円 (税込)
    【この電子書籍は、2004年発売の電子書籍『かげろう絵図 上』の表紙を新たにしたものです。本文内容は2004年版と同一です。】 大奥を舞台に鮮やかな推理手法で描く清張流傑作時代小説 著者が「愉しさを第一に」取り組んだ傑作時代小説。徳川家斉が大御所として君臨する天保十一年、絢爛たる吹上の桜見の会で奥女中らが注視する中、事件は起こった――。家斉が寵愛する中臈と背後の黒幕石翁。彼らの追い落としを謀る水野忠邦一派。両者の罠のかけあいを推理手法で描き、権力に群がる矮小な人間の姿を炙りだす。
  • 最終飛行

    最終飛行

    小説・文芸
    3.3
    1巻1,300円 (税込)
    没後80年。大ベストセラー『星の王子さま』の作者の波乱の人生 本書の主人公、サン・テグジュペリにはらはらさせられ、どうにも私は心を鷲掴みにされてしまった。――小林エリカ 『星の王子さま』は、なぜあの不思議な終わり方なのか? 謎を解く鍵は、作者の特異な人生にある――! 武器を積まない偵察飛行を繰り返した作家であり飛行士のサン・テグジュペリ。 最後のフライトで彼が見た光景とは……? 圧巻のラストをぜひお読みください! 第二次世界大戦下のフランス。 売れっ子作家のサン・テグジュペリは飛行士として活躍。 だがパリがナチスに占領されるとアメリカへと亡命し、その苦悩の中で『星の王子さま』を書く。 やがて、念願の偵察飛行任務に復帰が叶うが……。 困難な時代の中で葛藤しながらも、信念を貫き行動し続けた姿を鮮烈に描く傑作長編! 解説・小林エリカ ※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 緋あざみ舞う

    緋あざみ舞う

    小説・文芸
    5.0
    1巻1,900円 (税込)
    謎と恋とアクションで綴る大江戸版「キャッツ・アイ」! 船宿を営むは世を忍ぶ仮の姿、お路とお律姉妹の正体は盗人・緋薊。幼い頃に失明した妹お夕を守り、亡父の無念を晴らすべく奮闘する。
  • 甘いもんでもおひとつ 藍千堂菓子噺

    藍千堂菓子噺

    小説・文芸
    3.9
    1~6巻781~880円 (税込)
    菓子職人の兄と番頭の弟。上菓子屋兄弟の繁盛記。「藍千堂菓子噺」シリーズ第1作。 両親亡き後、叔父に実家を負われた晴太郎と幸次郎。 兄弟は、かつて父の許で修業していた職人の茂市と一緒に、 菓子司「藍千堂」を開く。優しい職人肌の晴太郎と、 しっかり者で商才に長けた幸次郎は、亡き父の教えを守りながら、 叔父の嫌がらせにも負けず、知恵と工夫を凝らした季節の菓子で店を切り盛りする。 解説=大矢博子 ※この電子書籍は2013年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 奏鳴曲 北里と鷗外【電子特典付き】

    奏鳴曲 北里と鷗外【電子特典付き】

    小説・文芸
    3.5
    1巻1,001円 (税込)
    感染症と戦う北里と鷗外、その栄光と蹉跌! 民の命を守るため「医療の軍隊」を夢見た北里と鷗外は、なぜ道を違えて対立したか。医師でもある海堂尊が描くライバル物語! 明治時代のニッポンに、感染症との終わりなき闘いに挑んだ男たちがいた。「細菌学の父」北里柴三郎と、陸軍の軍医総監にして文豪の森鷗外。ふたりは同時期にドイツで学び、「感染症から国民の命を守る」という同じ目標に突き進んだ。それなのになぜ道を違え、対立したのか。誰も描かなかったライバル物語。解説・本郷和人 ※この電子書籍は2022年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本とし、「作品相関図」などの電子版特典を付したものです。
  • 地上の星

    地上の星

    小説・文芸
    3.5
    1巻800円 (税込)
    葉室麟、絶賛! 「島原の乱」開戦前夜 天草を守った武将・麟泉。民に愛された姫・お京。異国との架け橋になった少女・おせん。かなしみの秘史に、はじめて光を当てる! ※この電子書籍は2016年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 三国志名臣列伝 魏篇

    三国志

    小説・文芸
    4.3
    1巻800円 (税込)
    曹操に愛された、知られざる名将たち 篤実で機転のきく男たちを求めた魏の始祖・曹操。その期待に応え国づくりを支え、衰亡のはじまりにも逃げなかった名臣、名将ら七人! ※この電子書籍は2021年9月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 峠しぐれ

    峠しぐれ

    小説・文芸
    4.5
    1巻880円 (税込)
    峠の茶屋は、駆け込んでくる客を拒まない! 峠の茶屋の中年夫婦。夫は滅法腕がたち、妻はとても賢い。夜逃げ家族、女盗賊など珍妙な客が続々と。痛快な歴史エンタテインメント。 峠の茶店を切り盛りする中年夫婦。腕っぷしの強い夫の半平と「弁天様」と呼ばれるほど美しく賢い妻の志乃。茶店を訪れる夜逃げ家族や女盗賊、はたまたお家騒動の渦中の一行など、困っている人らを見過ごせない二人には実は苦難の過去が……。笑いあり涙あり陰謀あり剣戟あり、著者の魅力満載の傑作時代小説。解説・末國善己
  • 海神の子

    海神の子

    小説・文芸
    4.5
    1巻1,001円 (税込)
    明の海賊と日本人の間に生まれた少年は海へ――。 「国性爺合戦(こくせいやかっせん)」のモデル・鄭成功を描く 闘いと冒険の物語。 鎖国時代の平戸。孤独な少年・福松を迎えに来た母は、 台湾を根城にする大海賊の頭だった―― 明に渡った福松はやがて鄭成功となり、清と闘う道を選ぶ。 日本と中国の血を持つ男が台湾の民族的英雄に、 後に「国性爺合戦」主人公として江戸の人々を熱狂させる。 生きる場所を求め闘う魂を描く大スペクタクル長編! 解説=仲野徹 ※この電子書籍は2021年6月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 夜叉の都

    夜叉の都

    小説・文芸
    4.0
    1巻1,100円 (税込)
    こんな美しい日に、私は息子を殺すのだ――。 建久10年(1199)、源頼朝と北条政子の間の息子・頼家が将軍職を継いだ。 だが頼家は酒色に興じ、その期に乗じ、 政子の弟・北条義時は頼家の側近の梶原氏の失脚を画策する。 さらに北条家の危機を避けたい義時と政子の父・時政は 頼家の排斥と実朝の将軍擁立を主張、政子は武士の府を守るため、 自ら頼家に毒を盛り、最終的に頼家は謀殺される。 頼朝亡き後、弟・義時とともに、多くの政敵を滅ぼしていく北条政子。 “夜叉のごとき”苛烈さで幕府を守り抜いた政子を描く迫力の歴史巨編。 解説=本郷和人
  • 岡っ引黒駒吉蔵

    黒駒吉蔵捕り物覚え

    小説・文芸
    3.7
    1~2巻750~790円 (税込)
    訳あって江戸で岡っ引をしている吉蔵は、元は甲斐の国の生まれ。 伝説の黒駒を乗り回し、本業のかたわら小さな「凧屋」を商う。 ある日街なかを暴走する馬に咄嗟に飛び乗り騒ぎを治め、 馬主の侍に怪我人がいないか調べるよう頼まれる。 そして訪ねた小料理屋の板前・仙太郎が先日も肝をつぶす目に遭ったと聞き……。 新シリーズ開幕!
  • 星落ちて、なお

    星落ちて、なお

    小説・文芸
    3.7
    1巻880円 (税込)
    女絵師の一生を描ききった直木賞受賞作! 不世出の絵師・河鍋暁斎の娘とよは、暁翠の画号をもつ女絵師。 父亡き後、仲がよいとは言えぬ腹違いの兄・周三郎(暁雲)と共に、 洋画旋風の中、狩野派由来の父の画風を守ろうとする。 明治大正の激動の時代、家庭の生活を担いつつ、 絵師として母として、愚直に己の生を全うした女の一代記。 第165回直木賞受賞作。 解説=東山彰良 ※この電子書籍は2021年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 火の神の砦

    火の神の砦

    小説・文芸
    4.7
    1巻1,900円 (税込)
    愛と裏切りと、衝撃の真実! ときは戦国。陰流の祖・愛洲久忠(移香斎)は、神々の国・出雲で「この世にないはず」の刀剣と出会います。 「とうに滅びた備中青江鍛冶の新作に見えた……」 この刀こそ、若き剣豪の理想を体現していました。 久忠は又四郎という陽気な若侍と、山奥をさまよいます。ようやくたどり着いたのは、年寄から赤子まで、女だけで暮らしている隠れ里。そこで出会うのは、女たちの驚くべき風習、いのちを脅かすものたち、雪舟という奇妙な老人……。 なんとしても生きのびようとする誇り高き女たちは、久忠の求める刀をつくることを条件に、「私たちを守ってほしい」と、次から次へと難題を持ち込みます。 久忠たちの運命や、いかに?
  • 火輪の翼

    火輪の翼

    小説・文芸
    4.3
    1巻2,200円 (税込)
    期待の若手が描く圧巻、感動の中国歴史長編! 玄宗皇帝が政治を疎かにし国が乱れていた唐の時代、民を救うため安禄山と史思明が挙兵し、安史の乱が勃発する。だが戦は泥沼化し、国は疲弊する。絶大な人気を誇った力者の娘・呉笑星、史家の長男・史朝義、安家の次男・安慶緒は、命を賭して戦を終わらせようと誓うが――。胸熱の歴史エンターテインメント。
  • 碁盤斬り 柳田格之進異聞

    碁盤斬り 柳田格之進異聞

    小説・文芸
    4.3
    1巻790円 (税込)
    妻を想う男、父を信じる娘。誇りをかけた闘いの結末は!? 藩を追われ、貧乏長屋で暮らす柳田格之進。悲劇の真実を知った彼は、仇討ちを決意し……。草なぎ剛主演映画の小説を脚本家が自ら執筆。 映画『碁盤斬り』は、落語の演目として長く親しまれてきた「柳田格之進」を題材に、『日本沈没』『クライマーズ・ハイ』『凪待ち』などを手掛けてきた脚本家の加藤正人さんが、3年半の月日をかけて書き上げたストーリー。 この映画の世界を、加藤さん自身が小説として書き下ろしました。 登場人物の細かな心情の描写はもちろん、映画では描き切れなかった若き日の格之進の姿、また映画のラストの「その後」がしっかりと描かれており、小説好きの読者も十分に楽しめる作品です。 【あらすじ】 娘の絹とふたり、江戸の貧乏長屋で暮らす柳田格之進。 彼は、身に覚えのない罪をきせられた上に妻も喪い、故郷の彦根藩を追われた身だった。 しかし、かねてから嗜む囲碁にはその実直な人柄が表れ、江戸で多くの知己を得る。 ある日、旧知の藩士により、彦根藩での悲劇の真相を知らされた格之進と絹は、復讐を決意する。 絹は仇討ち決行のために、自らが犠牲になる道を選び……。 父と娘の、誇りをかけた闘いが始まる!
  • いわいごと

    まんまこと

    小説・文芸
    3.9
    1巻800円 (税込)
    麻之助、ついに後妻をとる――!? 江戸町名主のお気楽者の跡取り息子・高橋麻之助が、幼なじみで町名主を継いでいる色男・八木清十郎、堅物の同心・相馬吉五郎とともに、さまざまな謎ともめ事の解決に挑む、好評連作短篇シリーズ「まんまこと」第8弾。 かつて恋女房を亡くした麻之助。 彼のもとに、縁談が3つもやってきた! しかも、ひとりは江戸一と謳われる美人。そして、どの縁談も妙なところがあるようで……。 麻之助たちは、なぜ不思議な縁談ばかり集まったのか調べることに。 果たして、麻之助の縁談の行方は……。  他にも、相馬家が吟味方与力に昇進したり、高橋家の支配町が増えたりと、今回も麻之助たちは大忙し! 急展開の第8巻。 文庫解説・大矢博子 ※この電子書籍は2021年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 白光

    白光

    小説・文芸
    4.1
    1巻1,001円 (税込)
    日本初のイコン画家・山下りん その情熱と波瀾の生涯! 明治13年にロシアに留学しイコンを学ぶ。一途さゆえ周囲と衝突し芸術と信仰のはざまでもがきながら生きた女性を描く感動長編。 「絵師になりたき一念どうにも抑え難く」茨城県笠間を飛び出した15歳の山下りん。東京で工部美術学校に入学を果たし、西洋画の道を究めようと決意する。ロシヤ正教の宣教師ニコライに導かれ、明治13年、聖像画制作を学ぶため帝政ロシヤに渡るのだが――情熱に従って生きた日本初のイコン画家を描く圧巻長編。解説・酒井順子 ※この電子書籍は2021年7月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 戴天

    戴天

    小説・文芸
    4.7
    1巻1,001円 (税込)
    天に臆せず胸を張って生きる男たちを描く 唐・玄宗皇帝の時代。絶対的権力者に抗おうとする若者と、人に人らしからぬ生き方を強いる体制を糺そうとする若僧の、心熱き戦い。 時は玄宗皇帝下の唐、陽物を欠いた名家の貴公子・崔子龍(さいしりゅう)は、辺境民族の征伐に赴く唐軍に従軍し、宦官・辺令誠(へんれいせい)の策略にはまる。心酔する上官・高仙芝(こうせんし)を陥れた辺への復讐を誓う崔の前に現れた僧侶・真智(しんち)。権力闘争に翻弄される男達と、虐げられても強かに生きる女達が安史の乱を機に躍動する歴史大河小説。解説・瀧井朝世 ※この電子書籍は2022年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • あんちゃん

    あんちゃん

    小説・文芸
    4.0
    1巻800円 (税込)
    夢と野心をもって江戸に出てきた男は、商人として成功するが…… 長年連れ添った夫婦のすれ違い、出世と引き換えに大切なものを失った男……現代人の心を動かす、珠玉の七編を収録した時代小説集。 貧しい百姓の末っ子として生まれた捨松は、故郷の下野(しもつけ)を飛び出し一人江戸へ上る。十数年後、捨松は商売で成功するものの、兄との再会を機に「大切なもの」を失ったことに気づく――表題作「あんちゃん」のほか、夫婦のすれ違いや恩師への慕情など、姿勢の人々の心の機微を直木賞作家が丹念に描く。ほろ苦くも優しい短編集。 ※ 単行本 2010年5月刊 文春文庫版 2013年4月刊 文春文庫新装版 2024年2月刊 この電子書籍は文春文庫新装版を底本としています。
  • 悪将軍暗殺

    悪将軍暗殺

    小説・文芸
    4.0
    1巻950円 (税込)
    片腕を失った少女には、全てを見通す“目”があった 襲撃によって父と生き別れ、片腕を失った少女・小鼓。生き残るために戦う中で、彼女は本当の敵は誰なのかに気づく。渾身の歴史小説! 足軽の父と暮らす少女、小鼓(こつづみ)の日常は、都から来た高僧・義圓(ぎえん・後の足利義教)の襲撃により奪われた。左腕を失い父と生き別れた小鼓は、やがて自分に“軍略の才”がある事に気づき……。数多の戦場を仲間たちと駆け抜けながら、小鼓は京を「万人恐怖」で支配する義教への復讐を誓う。著者渾身の傑作歴史小説! 解説・天野純希 ※ 単行本『千里をゆけ くじ引き将軍と隻腕女』2021年3月刊 文春文庫版『悪将軍暗殺』に改題 2024年2月刊 この電子書籍は、文春文庫版を底本としています。
  • 神隠し 新・酔いどれ小籐次(一)

    新・酔いどれ小籐次

    小説・文芸
    3.2
    1~26巻680~850円 (税込)
    背は低く額は禿げ上がった老侍で、なにより無類の大酒飲み。だが、ひとたび剣を抜けば来島水軍流の達人である赤目小籐次が、次々に難敵を打ち破る痛快シリーズ登場。
  • 江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

    江戸に花咲く 時代小説アンソロジー

    練達のベテランから気鋭の若手まで、時代小説の粋 江戸の華〈祭り〉をテーマに人気時代小説作家が競作! 宮部みゆき「三島屋変調百物語」の最新作など、読み応え十分のアンソロジー。
  • 浄土双六

    浄土双六

    小説・文芸
    4.0
    1巻880円 (税込)
    荒廃する室町時代を舞台に、男と女の欲と情念を描く。 足利八代将軍となる義政を育てた乳母の亥万(いま)。 彼女はやがて、義政に閨の手ほどきをし、 側女として政にも関わるようになっていった。 正室の日野富子が待望の子を授かるが、 産まれてきた赤子は呼吸をしていない。 富子は亥万の呪詛が腹の子を殺したのだと訴えて――。 室町時代を舞台に人間の業と情を描く傑作歴史小説。 対談・近藤サト ※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 合本 柳橋の桜

    柳橋の桜

    小説・文芸
    -
    1巻3,520円 (税込)
    涙あり、恋あり、活劇あり。佐伯泰英の時代小説シリーズ、全4巻合本版 吉原や向島などへ行き交う舟が集まる柳橋。神田川と大川が合流する一角に架けられたその橋の両側には船宿が並び、働く人、遊びに行く人で賑わっていた。 柳橋の船宿「さがみ」で働く船頭の広吉には一人娘がいた。名前は桜子。三歳で母親が出奔するが、父親から愛情を受けて育ち、母譲りの器量よしと、八歳から始めた棒術の腕前で、街の人気娘に育っていた。夢は父親のような船頭になること。 そんな桜子に目を付けた船宿の亭主による「大晦日の趣向」が思わぬ騒動を巻き起こし……。 4カ月連続刊行で話題を呼んだ、壮大なスケールで描かれる全4巻! ※この電子書籍は、以下の作品をひとつのコンテンツにまとめた合本です。 『猪牙の娘 柳橋の桜(一)』2023年6月配信 『あだ討ち 柳橋の桜(二)』2023年7月配信 『二枚の絵 柳橋の桜(三)』2023年8月配信 『夢よ、夢 柳橋の桜(四)』2023年9月配信
  • 合本 空也十番勝負

    空也十番勝負

    小説・文芸
    -
    1巻9,596円 (税込)
    長編時代小説の金字塔「居眠り磐音」に続く、「空也十番勝負」シリーズ合本版 「空也、旅立ちなされ」 母おこんの言葉を胸に武者修行の旅に出た16歳の青年。 彼こそは紀州姥捨の郷に生まれ、江戸に戻ってからは小梅村でひとり稽古に励んできた坂崎空也。坂崎磐音の嫡子である。 偉大な剣術家・磐音のもとを離れ、ひとり立ちすべく出発した彼の前途に待ち受けるものは――。 シリーズ累計350万部の大人気エンタメ時代小説「空也十番勝負」、そのすべてがこの一冊に! ※この電子書籍は、以下の作品をひとつのコンテンツにまとめた合本です。 『声なき蝉 上・下 空也十番勝負(一)決定版』2021年8月配信 『恨み残さじ 空也十番勝負(二)決定版』2021年9月配信 『剣と十字架 空也十番勝負(三)決定版』2021年10月配信 『異郷のぞみし 空也十番勝負(四)決定版』2021年11月配信 『未だ行ならず 上・下 空也十番勝負(五)決定版』2021年12月配信 『異変ありや 空也十番勝負(六)』2022年1月配信 『風に訊け 空也十番勝負(七)』2022年5月配信 『名乗らじ 空也十番勝負(八)』2022年9月配信 『荒ぶるや 空也十番勝負(九)』2023年1月配信 『奔れ、空也 空也十番勝負(十)』2023年5月配信
  • 月ぞ流るる

    月ぞ流るる

    小説・文芸
    4.0
    1巻2,200円 (税込)
    紫式部が生きた時代の豪華絢爛宮中絵巻 日本初の女性による女性のための歴史物語『栄花物語』の作者である朝児(赤染衛門)からみた宮廷はどんな姿をしていたのか? 宮中きっての和歌の名手と言われる朝児(あさこ)は夫を亡くしたばかり。五十も半ばを過ぎて夫の菩提を弔いながら余生を過ごそうとしていたが、ひょんなことから三条天皇の中宮妍子の女房として再び宮仕えをすることになる。 宮中では政権を掌握した藤原道長と、あくまで親政を目指す三条天皇との間には緊張が入っていた。道長の娘の妍子が、将来天皇となるべき男児を出産することが、二人の関係に調和をもたらす道だった。しかし、女児が生まれたことで、道長は三条天皇の排除を推し進めていくことになる。 朝児は、目の前で繰り広げられるきらびやかながらも残酷な政争に心を痛める。なぜ人は栄華を目指すのか。いま自身が目にしていることを歴史として書き記すことが自らの役目ではないのか。そこで描かれるのは歴史の勝者ばかりではない。悲しみと苦しみのなかで敗れ去った者の姿を描かねばならない。その思いの中で朝児は筆を取る。
  • しのぶ恋 浮世七景

    しのぶ恋 浮世七景

    小説・文芸
    4.0
    1巻850円 (税込)
    浮世絵からうまれた7つの名篇 近松に描かれスターとなった遊女・梅川に憧れ、端女郎・小梅は心中未遂を試みるが。時に滑稽に時に切なく、江戸に生きた男女を描く。 ※この電子書籍は2020年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 孔丘 上

    孔丘

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻880円 (税込)
    人間・孔子が生きている 孔丘は家族の情愛に恵まれずに育つが、学問を愛する青年となる。徳と礼で民を治める理想を磨き続けた儒教の祖の一生を描く大河小説。 ※この電子書籍は2020年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 猪牙の娘 柳橋の桜(一)

    柳橋の桜

    小説・文芸
    4.1
    1~4巻880円 (税込)
    新作書下ろし時代小説4巻連続刊行! 吉原や向島などへ行き交う舟が集まる柳橋。神田川と大川が合流する一角に架けられたその橋の両側には船宿が並び、働く人、遊びに行く人で賑わっていた。柳橋の船宿「さがみ」で働く船頭の広吉には一人娘がいた。名前は桜子。三歳で母親が出奔するが、父親から愛情を受けて育ち、母譲りの器量よしと、八歳から始めた棒術の腕前で、街の人気娘に育っていた。夢は父親のような船頭になること。そんな桜子に目を付けた船宿の亭主による「大晦日の趣向」が思わぬ騒動を巻き起こし……。涙あり、恋あり、活劇あり。待望の時代小説新シリーズの幕が開く。2023年6月から9月、四か月連続刊行!
  • 化かしもの 戦国謀将奇譚

    化かしもの 戦国謀将奇譚

    小説・文芸
    4.0
    1巻2,000円 (税込)
    戦国どんでん返し七連発 乱世は謎に満ちている。 上杉謙信の脅威にさらされている越中神保家を助けると約束した武田信玄だったが、援軍は出さぬという。果たして援軍なしに上杉を退ける秘策とは? 腹の探り合いが手に汗握る「川中島を、もう一度」。 下野国・宇都宮家に仕える若色弥九郎は、先代当主の未亡人・南呂院の警固番に抜擢される。門松奉行という閑職の父を持つ弥九郎にしてみれば、またとない機会。意気揚々とお役目に着く弥九郎だが、この抜擢の本当の目的は……うまい話の裏を描く「宇都宮の尼将軍」。 長宗我部家は、大量の砂糖の献上を織田家に約束していた。外交僧として必死の思いで砂糖をかき集めた道標だったが、何者かに砂糖の献上の先を越されてしまう。横槍を入れてきたのはまさかの……すべてが戦略物資になる乱世の厳しさが身に染みる「戦国砂糖合戦」etc. 気鋭の歴史小説家が放つ、戦国どんでん返し七連発。
  • 江戸染まぬ

    江戸染まぬ

    小説・文芸
    3.5
    1巻800円 (税込)
    江戸に生きる人々が織りなす鮮やかな人生。 “青山流時代小説”の真骨頂! 旗本の次男坊で部屋住みの俺は、武家であらねばならぬ、などとは思っていない。 堅物の兄が下女に好意を寄せているのを見て取って、 わざと下女にちょっかいを出そうとするが、気づくと女は身籠っていた。 しかも父親は、隠居の祖父だという。 六十九歳の老人に女で負けた俺がとった行動は――。 直木賞受賞作『つまをめとらば』に連なる傑作短編集。 史実から生まれた圧巻の7編。 ※この電子書籍は2020年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • お順 上

    お順

    小説・文芸
    4.0
    1~2巻880円 (税込)
    凛としたお順と、彼女を取り巻く幕末の勇士たち 勝家の末っ子、お順は愛らしい容姿とは裏腹に気性が激しく、兄の麟太郎(のちの勝海舟)から可愛がられて育つ。嫁ぐなら「一番の男」と決めているお順は、麟太郎と交流の深い剣客・島田虎之介に心を奪われるが……。好いた男を想い続けながら、幕末の動乱期を逞しく生きるお順と、彼女を取り巻く志士たちの魅力を鮮やかに描いた時代小説。 ※この電子書籍は2014年10月に刊行された文春文庫の新装版を底本としています。
  • 海の祭礼

    海の祭礼

    小説・文芸
    3.9
    1巻880円 (税込)
    日米の青年が見た「鎖国から開国へ」 ペリー来航五年前、鎖国中の日本に憧れたアメリカ人青年ラナルド・マクドナルドは、ボートで北海道の利尻島に単身上陸し、アイヌたちに発見される。不法入国者として長崎に収容されたマクドナルドから、若き長崎通詞・森山栄之助は活きた英語を学ぶ。オランダ語には通じていても英語を習得する者の少なかった通詞のなかにあって、森山はペリー一行の首席通詞を務めるなど、開国を迫る諸外国との交渉のほぼ全てに関わっていく。日本とアメリカ、森山とマクドナルド、鎖国と開国、交錯する運命は時代に翻弄されてゆく――。 彼らの交流を通し、開国に至る幕末期の日本の意外な史実が描かれた、傑作歴史長篇小説。 解説・曾根博義 ※この電子書籍は、2004年12月に刊行された文春文庫版を底本にしています。
  • 火群のごとく

    小舞藩シリーズ

    小説・文芸
    3.5
    1~3巻649~880円 (税込)
    山河豊かな小舞(おまい)藩、父代わりの兄を何者かに殺された林弥(りんや)は友らに支えられ剣の稽古に励む日々を送るが、江戸から来た家老の息子・透馬との出会いから運命が動きだす。やがて藩の政争と陰謀が少年たちをも巻き込み……。身分や立場の差を超えてつながる少年剣士の成長に清々しい風が吹く、著者の新たな代表作。
  • 駆け入りの寺

    駆け入りの寺

    小説・文芸
    4.1
    1巻880円 (税込)
    悩みを抱える人々が門を叩く、一風変わった駆け込み寺。 平穏で優雅に暮らす尼たちの元へ、ある日飛び込んできたのは「助けてほしい」と叫ぶ若い娘……。雅やかで心に染み入る連作時代小説。 ※この電子書籍は2020年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 蝦夷拾遺 たば風

    蝦夷拾遺 たば風

    小説・文芸
    3.3
    1巻880円 (税込)
    体が不自由になった許嫁との結婚を反対され他家に嫁いだ女を、 男は想い続ける――表題作「たば風」ほか、夫との離縁を目論む女が 息子に課された難題に奮闘する「恋文」、松前藩主の正室に仕えるべく 集められた娘たちの青春「血脈桜」など、江戸後期から明治初期にかけて 蝦夷地で生命を燃焼させた男女を描く傑作六編。 自身の郷土を舞台とした時代小説短編集。 解説=梶よう子 ※この電子書籍は2023年5月に刊行された文春文庫(新装版)を底本としています。
  • 乱都

    乱都

    小説・文芸
    4.0
    1巻880円 (税込)
    応仁の乱にはじまる《仁義なき戦い》!! 応仁の乱から室町幕府の終焉まで、裏切りと戦乱の坩堝と化した京に魅入られ、争いに明け暮れた男たちの生き様を描く連作集。 ※この電子書籍は2020年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • わかれ縁 狸穴屋お始末日記

    狸穴屋お始末日記

    小説・文芸
    4.2
    1巻719円 (税込)
    シリーズ化も決定! 西條奈加の〈ど真ん中〉傑作人情時代小説 「もう、嫌だ!」定職にもつかず浮気と借金を繰り返す亭主の元を飛び出した絵乃は、ひょんなことから離縁の調停を得意とする公事宿「狸穴屋」の手代見習いとなる。そこに舞い込んでくるのは、いずれも家族の“情”がこじれた難題ばかり。果たして絵乃は一人前の公事師となり、自身の離縁も成し遂げられるか!? 解説・大矢博子 ※この電子書籍は2020年2月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 恋忘れ草

    恋忘れ草

    小説・文芸
    4.0
    1巻790円 (税込)
    江戸の「働く女性」を描いた直木賞受賞作 新進気鋭の女流絵師・歌川芳花ことおいちの元に、「江戸名所百景」の大仕事が持ち込まれる。彼女は想いを寄せる彫師と生写しに出かけたいが、その男には女房と子供がいた。悩んだ末においちがとった行動は??(表題作「恋忘れ草」)。 江戸の町で恋と仕事に生きた6人の女たちの哀歓をあたたかく描き、第109回直木賞を受賞した連作短篇集。 ※この電子書籍は1993年5月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 本意に非ず

    本意に非ず

    小説・文芸
    4.0
    1巻740円 (税込)
    明智光秀、松永久秀、伊達政宗、長谷川平蔵、勝海舟――。理想や志と裏腹な決意をせねばならなかった男たちを描く傑作歴史小説集。 ※この電子書籍は2019年11月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 首ざむらい 世にも快奇な江戸物語

    首ざむらい 世にも快奇な江戸物語

    小説・文芸
    3.6
    1巻1,900円 (税込)
    第99回オール讀物新人賞受賞作! 「全篇にわたって楽しい」有栖川有栖 「無条件に楽しんで読むことが出来た。ああ、面白かった」乃南アサ ニヤリ、クスリ、ホロリ…… 選考委員も癒された、新・癒し系時代奇譚。 叔父を訪ねて大坂へ向かった男の道ずれは、首だけのサムライだった!?(受賞作「首ざむらい」) とある若侍が死体で発見された。下手人は河童らしく……。(書下ろし「よもぎの心」) 現代人の疲れた心と疲れた身体に、 ただただ楽しく、チャーミング(&時々すっとぼけ)な時代小説をご用意しました!

最近チェックした作品からのおすすめ