虹の翼

虹の翼

880円 (税込)

4pt

人が空を飛ぶなど夢でしかなかった明治時代――
ライト兄弟が世界最初の飛行機を飛ばす十数年も前に、
独自の構想で航空機を考案した男が日本にいた。
奇才・二宮忠八の、世界に先駆けた「飛行器」は夢を実現させるのか?
ひたすら空に憧れた忠八の波瀾の生涯を、
当時の社会情勢をたどりながら緻密に描いた傑作長篇。

解説・和田宏

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虹の翼 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年12月05日

    ライト兄弟よりも先に飛行機を考え飛ばそうとしていた日本人がいたとはこれを読むまで知りませんでした。先見の明があったにもかかわらず、理解者を得られず資金もなく、ライト兄弟に先をこされてしまう。こういう人物についてしっかりと光を当てて書いてくれるのが、吉村昭という作家です。

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    Posted by ブクログ 2019年12月27日

    文明開化の波が到来した明治期の日本で、時代の先端を行く飛行器の原理を独力で探求し、実現まで残すは動力の問題というところまで辿り着いた二宮忠八の話。

    飛行器の研究開発を提案した上申書が陸軍に却下されなければ、ライト兄弟に先駆けて空を飛ぶことができたのか、想像は尽きない。ただ、もし研究開発を続けていれ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月20日

    ライト兄弟が、世界で初めて飛行機を飛ばした十数年前の明治期の日本。
    そこに、"飛行器"研究に生命を賭けた男がいた。
    男の名は、二宮忠八。
    ひたすらに、空を飛ぶことに憧れ、懸命に駆け抜けた人生。
    自分が夢見た、空飛ぶ器械。
    忠八が今の時代に生きていたら、どんなことを思うのだろうか。

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    Posted by ブクログ 2018年09月11日

    明治時代から日清・日露戦争の中、飛行〝器″を発明した天才 二宮忠八の苦難に満ちた人生の記録。そして、航空史も学べる。絶対に傑作です。

    名作「漂流」の心理描写、代表作「戦艦武蔵」の歴史記録小説の間をとったバランスが絶妙。

    貧乏ながら、企業家・ビジネスマンとしても一流で、画期的な発明家である、このよ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2017年02月18日

    いやぁ。すごい。二宮忠八もすごいけど、著者の吉村昭もすごいよ。どれだけ取材したんだろうねぇ。って感じ。伝記としてだけじゃなくて、日清戦争や日露戦争の頃の日本の姿も良く分かった。

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    Posted by ブクログ 2015年08月08日

     ライト兄弟が世界最初の飛行機を飛ばす十数年前、独自の理論を構築し”飛行器”の完成を目指した二宮忠八の生涯を描いた歴史長編。

     吉村さんの作品でやっぱりすごいなあ、と思わせるのは綿密な取材に基づいた描写です。今作でもそれがいかんなく発揮されていて、忠八の生涯はもちろん、彼の人生のターニングポイント...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2023年01月30日

    「吉村昭」の伝記的歴史小説『虹の翼』を読みました。

    「吉村昭」作品は昨年8月に読んだ『海軍乙事件』以来ですね。

    -----story-------------
    「吉村」ファン必読の書が待望の新装版!

    人が空を飛ぶなど夢でしかなかった明治時代―「ライト兄弟」が世界最初の飛行機を飛ばす十数年も前に...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2015年05月25日

    ライト兄弟より先に飛び立とうとした日本人がいたことは知ってました。テレビでやってたので。そのプランを却下したのがあの長岡外史だということもしってました。しかしその二宮忠八が製薬業界の重鎮なのはちょっと想像ができませんでしたなあ。明治の日清日露の頃のエネルギーはどの切り口でも面白くて。浅田飴、龍角散、...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2013年01月02日

    二宮忠八の生涯を描いた歴史小説。彼は、明治時代、ライト兄弟よりも早く飛行機の原理を発見した人物として知られている。
    昭和初期の軍国主義時代に二宮忠八は国定教科書でも取り上げられ、村田銃やゼロ戦と同様に日本独自の技術力の高さを以って賞賛されていたのだろうが、昨今ではあまり知られていない。(私自身も、こ...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2012年07月22日

    ライト兄弟が飛行機を飛ばす前に日本で真剣に飛ぶことを考えていた二宮忠八。その人生を描いた小説だが、後半にかけての医薬品会社に入社してからの物語に感情移入する。明治-大正期のビジネスマンが企業を立ち上げる様は今の世の中にないバイタリティーを感じる。

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