蔦屋

蔦屋

880円 (税込)

4pt

2025年、NHK大河ドラマは「べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~」。
その主人公である江戸の出版プロデューサー・蔦屋重三郎の波瀾万丈人生を描く、傑作歴史長編小説!

寄る年波には勝てず、店仕舞いしようとしていた地本問屋・丸屋小兵衛のもとを、才気迸る若い男が訪ねてくる。この店に毎年二十両払うから、雇われ人となって自分を手伝ってほしい、という申し出に面食らう小兵衛。

「一緒にやりませんか。もう一度この世間をひっくり返しましょうよ」

その男こそ、吉原随一の本屋、飛ぶ鳥を落とす勢いの蔦屋重三郎だった――。

飲むときはとことん飲み、遊ぶときはとことん遊ぶ。商売の波に軽々と乗り、つねに新しいものを作りたい、と意気込む重三郎。重三郎の周りには、太田南畝、朋誠堂喜三二、山東京伝、恋川春町ら売れっ子戯作者や狂歌師が出入りするが、腐れ縁の絵師・喜多川歌麿には、特別な感情をもっている。

やがて松平定信による文武奨励政治が始まると、時代の流れは予期せぬ方向へ――。

蔦屋重三郎の型破りの半生を、父親ほども年が離れた小兵衛を通して描く。最強バディが江戸の街を闊歩する、極上エンターテインメント小説。

単行本を大幅に改稿し、著者によるあとがき「文庫化までの長い言い訳」を特別収録。

単行本 2014年4月 学研パブリッシング刊
文庫版 2024年10月 文春文庫刊
※この電子書籍は、文春文庫版を底本としています。

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

蔦屋 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    小兵衛、蔦重、歌麿という全く性格の違う3人の人生の交わりが面白く、それぞれのキャラクターに愛着が湧く

    0
    2025年08月04日

    Posted by ブクログ

    著者はこの本を文庫本にすることを長らく拒んでいたそうだ。その顛末はあとがきに書かれている。今回、大幅に加筆して、満足のいくものとなったのだろう、折しも今年の大河ドラマの主役が蔦屋重三郎とあって、急ぎ文庫化したようだ。その甲斐あって、自由な物語として描かれたこの蔦重は面白かった。

    日本橋の地本問屋、

    0
    2025年03月14日

    Posted by ブクログ

    「蔦屋重三郎」書き手によってその生涯の記述に違いがあるようだが、NHK『べらぼう』ではどう描かれるのか楽しみだ‼

    0
    2024年12月22日

    Posted by ブクログ

    10年ぐらい前に読んだ島田荘子さんの『閉じた国の幻』を読んで以来、蔦屋重三郎のファンで、写楽は誰なのかと言う事に思いを寄せています。
    また、その頃から美術館の企画展などで浮世絵が来る時は行くようにしております!

    ↑の作品を読んだ頃に産経新聞の下の方に書いてある広告で本書の存在を知り、文庫化されるの

    0
    2024年11月16日

    Posted by ブクログ

    2019年8月に読んだ増田晶文著『稀代の本屋 蔦屋重三郎』が私には合わず、その時のうんざり感が胃もたれのように「蔦重の本はもういいや」と思わせていたのですが、本書が出ると知ったとき、「いやこの人の書く蔦重なら読みたい!」と購入を即決。これに限らず谷津矢車さんの作品には、だいぶ前から好みセンサーがビビ

    0
    2024年10月23日

    Posted by ブクログ

    今NHKの大河ドラマで “蔦重”こと蔦屋重三郎を主人公とするドラマをやっている。

    それにつられて この本を手に取った。
    この本では 主人公は引退を決意した地本問屋、丸屋小兵衛。小兵衛から見た“蔦重”の波乱万丈人生を描く。

    ドラマとは違った描き方をされている“蔦重”だが
    常に新しいものを追い求める

    0
    2025年06月21日

    Posted by ブクログ

    いわゆる写楽の謎的なものでない、いわゆる蔦屋を描く物語でした。
    なかなか面白かった。

    2930冊
    今年158冊目

    0
    2025年06月07日

    Posted by ブクログ

    蔦屋重三郎の生涯を丸屋小兵衛を通して描かれている。日本橋の地本問屋・豊仙堂の店主であった小兵衛は店が傾いたことにより畳むことを決意していたがそこに重三郎が表れ豊仙堂を買い取ることとなる。重三郎は吉原の埒を壊すことを目標とし数々の本を出版し世間の流行を生み出していく。松平定信が老中となった時、定信の方

    0
    2025年03月17日

    Posted by ブクログ

    面白かった。時代を超えた出版社の話。
    商社的な仕事の価値というか存在感というのは社会人としての経歴を経るとじわじわ理解できる。

    そんな道理が江戸の街にもあったという事実。

    0
    2025年03月02日

    Posted by ブクログ


    今年の大河ドラマを楽しもうと、探して読んでみた。
    蔦重と組んで、蔦重の夢を後押しした日本橋の本問屋店主の小兵衛。
    吉原、そして江戸に風穴を開け、江戸を塗り替えるの意気込みに惹かれる。
    それにしても松平定信の改革は厳しい。
    沢山の戯作者達が封じ込められたら歴史は悲しい。
    その中、罰を受けても、戯作の

    0
    2025年01月18日

蔦屋 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

文春文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

谷津矢車 のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す